アメリカ、イギリス、自国民のイエメンからの退避でロシアに感謝
公開日時: 2015年4月13日、18:44
編集日時: 2015年4月15日、08:33
モスクワのチカロフスキー空港に到着したイエメンから避難せざるをえなかったロシア人や、他の国々の国民。(RIA Novosti/Maksim Blinov)(訳注:原文ビデオのキャプション)
ロシア航空機や船舶が、何百人ものロシアや外国国籍の人々を紛争地帯から輸送して、自国民を、戦争で荒廃したイエメンから避難させたことで、イギリス外務省も、アメリカ国務長官も、モスクワに感謝した。
ロシア外務大臣セルゲイ・ラブロフとの電話会話で、アメリカ国務長官ジョン・ケリーはイエメンからの“アメリカ国民避難支援に対し、感謝の意思を表明した”と、ロシア外務省は、月曜日の声明で述べた。
月曜、イギリス外務省広報担当官は、RTに“週末6人のイギリス国民がロシア海軍艦船でイエメンから退去したことを確認できた。ロシア当局に支援を感謝する。”と述べた。
日曜、イエメンの首都サナアから、二機のロシア便で、300人以上が避難し、更に300人が、それより前、ロシア船舶で、アデン港からジブチへ送られた。在ジブチ・ロシア大使館によると、子供や幼児を含む18人のアメリカ国民と、6人のイギリス国民が乗船している。
“置き去りにされたように感じていました。支援皆無です。あらゆる大使館に電話しました - リヤド、カイロ、ジブチの大使館に - 私と家族を助けてくれるように。しかし、いつもお詫びだけです。彼らは言います“救援はやってくる” - ところが決して来ません”ロシアの飛行機で避難したあるアメリカ国民は、RTのパウラ・スライアにこう語った。“イエメン系アメリカ人は、二等アメリカ人の様なものだと考えているのです。”
現在イエメンで足止めにてっているアメリカ国民、スメル・ナセルは、月曜日、RTに、“昨日、イエメン首都にいるロシア大使から電話をもらったので、ロシア政府には本当感謝している。彼はアメリカ国民を救おうとしてくれていた。残念ながら急な話だったので、その便には乗れなかった。”
更に読む。
戦争で荒廃したイエメンから300人以上を避難させるロシア航空機
アメリカは、イエメンからアメリカ国民を避難させる為の“政府が支援する飛行機はない”と述べている。“アメリカ政府が、アメリカ国民をイエメンから避難させるようとして何もしないことへの”質問に対して、“15年以上、国務省は、アメリカ国民に、イエメン旅行を避ける様に勧告してきたし、イエメンにいるアメリカ国民には出国するよう勧告してきた”と広報担当のジェフ・ラスケは答えた。
“[ここでは]頻繁に爆撃があり、一日に数回爆撃があります。ですから、今は、もうとても恐ろしい状態です”現在イエメンで足止めになっているもう一人のアメリカ人、アルワ・アル-イライニはイエメンの状況をRTに語った。“基本的に、我々はここにじっとして待っているのです。アメリカ人の避難を誰も助けてくれません。”
中央イエメンで身動きできない、ミシガン州出身のシャムサン・マンスーブは、日曜、RTに、インターネットにはあくせすできず、イエメンからの脱出を助けられる様な交通手段は皆無で、更に“我々が聞けるようなニュースはない。”と述べた。
最近の赤十字報告によれば、フーシ派反政府派と、イエメンから逃亡したイエメン大統領アブド・ラッボ・マンスール・ハーディー支持者の間の戦闘で1,000人以上の人々が亡くなった。反政府シーア派勢力に対抗すべく、サウジが率い、アメリカが支援する空爆は三月末に始まった。
記事原文のurl:http://rt.com/news/249345-yemen-evacuation-russia-gratitude/
----------
原文にはビデオがあったり、Twitterの貼り付けがあったりで、より分かりやすい。
いささか古い記事。
大本営広報部、大政翼賛会、ロシアや中国が、飛行機や艦船で、イエメンから、アメリカ人を含む、多数の避難民を救出した件、報じただろうか?
宗主国軍艦が、日本国民を紛争地域から救い出す際に、宗主国軍艦を守るというインチキ・パネルで嬉しげに解説した乳母日傘氏のいい加減さ、この記事で明らかでは?
« トルコ・ストリーム・パイプライン妨害の為“過激なバルカン化”に頼る欧米とソロス | トップページ | イエメンのミステリーとピーターズ中佐の地図 »
「マスコミ」カテゴリの記事
- プロパガンダを管理するため存在している欧米ニュース・メディア(2023.05.23)
- スラヴァ(栄光)? いや栄光どころでなく、恥を知れウクライナ!(2023.05.17)
- 世界報道自由デーにアメリカの対アサンジ偽善で問い詰められた複数のアメリカ当局者(2023.05.11)
- 全てが偽物で愚かなため、今やアトランティック誌表紙イラストを描くボノ(2023.05.09)
- タッカー・カールソンとたもとを分かったフォックス・ニュース(2023.04.25)
「アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事
- モスクワでのドローン攻撃-ウクライナでのミサイル攻撃(2023.06.02)
- トルコ大統領選挙結果でロシアは何を期待できるのか?(2023.06.01)
- ウクライナへのF-16供与(2023.05.27)
- 日本と韓国を中国と戦争させたいと望んでいるアメリカ(2023.05.26)
「NATO」カテゴリの記事
- モスクワでのドローン攻撃-ウクライナでのミサイル攻撃(2023.06.02)
- トルコ大統領選挙結果でロシアは何を期待できるのか?(2023.06.01)
- アジア太平洋地域にしっかり照準を合わせているNATO軍産複合体(2023.05.29)
- 政権転覆活動家ラマン・プロタセヴィッチと彼のライアンエアー・ミンスク飛行事件落着(2023.05.28)
- ウクライナへのF-16供与(2023.05.27)
「ロシア」カテゴリの記事
- 2023年選挙におけるエルドアン成功の秘訣(2023.06.03)
- モスクワでのドローン攻撃-ウクライナでのミサイル攻撃(2023.06.02)
- トルコ大統領選挙結果でロシアは何を期待できるのか?(2023.06.01)
- アメリカ上院議員、ロシア人の死を「有効な出資」と呼んだことを否定(2023.05.31)
「憲法・安保・地位協定」カテゴリの記事
- 日本再軍備を推進し第二次世界大戦後の日本の平和憲法を踏み潰すバイデン政権(2023.01.22)
- 中国に対し日本を武装させることを狙うアメリカ新戦略(2022.05.23)
- 自身の制裁とウクライナ政策で苦しむ日本(2022.05.07)
- 中国とロシアをいら立たせる日米「列島」(2022.01.06)
「サウジアラビア・湾岸諸国」カテゴリの記事
- アラブ連盟とダマスカスを団結させたジェッダ会議(2023.05.24)
- アラブ人の再結成で孤立するイスラエル(2023.05.22)
- イスラエルと「新しい」中東(2023.05.20)
- サウジアラビア王国に外交政策ドクトリンを課すと固く決意しているアメリカ(2023.05.10)
- 前向きな解決に向かうシリア問題(2023.05.03)
「日本版NSC・秘密保護法・集団的自衛権・戦争法案・共謀罪」カテゴリの記事
- アメリカ風アジア版NATOは、どれほど永続的か?(2020.11.06)
- 「欧米」システムの崩壊(2019.04.12)
- ブレナン-ローゼンスタイン-マラー-コミー-売女マスコミによる魔女狩り(2018.08.27)
- アメリカのイージス・アショア弾道ミサイル防衛システム購入で日本の安全性は低がる(2017.12.26)
- 安倍首相はうまくやってのけたが、涙に終わるだろう(2017.10.29)
「イギリス」カテゴリの記事
- バフムート陥落-アルチョモフスク解放(2023.05.21)
- 広島原爆の記憶を冒涜するG7戦争挑発サミット(2023.05.21)
- ウクライナ状況報告:フメリニツキーでの爆発-バフムート待避-長距離ミサイル(2023.05.18)
- イラクに対するイギリスの火遊びは罰を免れている(2023.04.19)
- ウクライナ状況報告:漏洩した要旨説明、道路確保、分割訓練(2023.04.13)
« トルコ・ストリーム・パイプライン妨害の為“過激なバルカン化”に頼る欧米とソロス | トップページ | イエメンのミステリーとピーターズ中佐の地図 »
コメント