暗殺されたウクライナ人作家オレシ・ブジナが語ったウクライナの歴史
これが一体、欧米が見たがっているウクライナ民主主義だろうか?
RI Staff
2015年4月16日
"RI"
もしロシアで、三人の反政府派の人々が、著名な作家一人と政治家二人が、二日間で殺害されたら、一体何がおきるか想像できるだろうか? ネムツォフに関する欧米のヒステリーを見ているので、一体どの様な感じになるか、漠然となら想像できる。
オレシ暗殺は、過去四日間で三番目の政治暗殺だ。セルゲイ・スホボク(4月13日)、オレグ・カラシニコフ(4月15日)、そして、オレシ・ブジナ(4月16日)。
欧米マスコミは、一体なぜこれらの政治暗殺に沈黙しているのだろう? しかもこの暗殺全てが、過去2ヶ月にウクライナで起きた、9件の"ミステリアスな自殺"の後だ。
ロシアやウクライナを本拠にする欧米ジャーナリスト連中が、犠牲者達に"親ロシア派"で、"反マイダン"というレッテルを貼る、わずかなツイートしか目にしない。連中は、この様にして、暗黙の内に、この血も涙もない殺人を正当化し、重さを最小化しようとしているのだ。連中は "この暗殺はクールだ、どんどん行こう。"と言っているのだろう。
オレシは自らを本物のウクライナ愛国者と考えており、そもそも、確実に親ロシア派ではなかった。だが歴史を学んだ者として、ウクライナ人とロシア人との間の深く、壊すことのできない歴史的、宗教的、文化的つながりを十分承知していた彼は反ロシアでもなかった。
ポロシェンコの声明は皮肉どころではない。「キエフにおける最近の二件の親ロシア派公人暗殺は '挑発' で、ウクライナ'不安定化'しようとする企みだ。」現在のキエフ警察トップはネオナチのアゾフ大隊元副司令官だ。透明性ある調査など期待できようか?
ウクライナ内務省顧問アントン・ゲラシェンコは、既に、オレグ・カラシニコフとブジナ両者の殺害のかどで、プーチンを非難し、二人をプーチンの聖礼の犠牲と呼んでいる。
上記は、カラシニコフが殺害される数日前に、アントン・ゲラシェンコが自分のフェースブックに掲載したものだ。(訳注: Each beast will get what they deserve!とは、天網恢恢疎にして漏らさず、あるいは、自業自得 のこと。)
下記のビデオで、オレシは、ウクライナの歴史に関する非常に興味深い話を語っているが、そこで彼は明らかに、一方の肩をもつことなく、確たる事実のみを語っている。オレシよ、安らかに眠りたまえ。
記事原文のurl:http://russia-insider.com/en/listen-very-interesting-short-history-ukraine-assasinated-oles-buzina/5751
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テレ朝、NHK恫喝。大本営広報は、自民党幹部が常時各所に張りつく、100%自民党直属報道機関になるだろう。チャネルや、新聞、いくら種類があっても、全て同じことを言うのだから北朝鮮以下。違いは、出演者の顔、レイアウトの差異だけになるだろう。
一番下のビデオ、本来ロシア語だが、英語字幕つき版urlに置き換えた。約一時間半。
字幕マークをクリックすれば、英語が読める。
(ロシア語ビデオも、マークをクリックすればロシア語字幕が読める。)
オレシ・ブジナ暗殺について、プーチン大統領、有名インタビュー番組「ホットライン」生放送で言及した。
「ホットライン」生放送を、大本営広報はヤラセというが、乳母日傘氏のひどい活舌、空虚なタワゴトと違い、見る価値はある。とは言え、ロシア語番組を理解するのは困難だ。クレムリンの公式書き起こし(英語版)ならなんとかなるだろう。
Direct line with Vladimir Putin
スケートやボクシング、見ていて感動するのは、乳母日傘氏が、かなをふったシナリオを読むのと桁違いの努力と才能の蓄積が背後にあるからだろう。
下記の琉球新報社説を読んだ。まっとうなことを書く新聞が、この国にあるのに驚いた。
<社説>安全保障法制 「平和支援」は偽装に等しい
沖縄と、日本本土、民度水準が違う為、マスコミの水準が違うのだろうか?
本土大本営広報と違って、沖縄マスコミには、権力による恫喝がおよばないのだろうか?
TPPは、予定通り超急転換中。言論の自由と無関係な洗脳装置、本土大本営広報は、「進捗情報」のみを報じ、交渉の中身には全く触れない。
リモコン操作で墜落させられつつある旅客機に乗っている気分。というより、リモコン操作で沈没させられつつある放射能汚染空母の狭いベッドにいる気分。
昔訳した簡単な10のステップで実現できるファシスト・アメリカ(日本?)の末尾部分を、国名を置き換えて、貼り付けておこう。
ファシスト体制へ移行する当初、空に張られた鉄条網の姿が見えるなどと考えるのは間違えだ。当初、物事は一見何事もないのだ。1922年カンブリアで、農民は収穫祭を祝っていた。1931年のベルリンで、人々は買い物に、映画にでかけていた。昔、W・H・オーデンが「Musee des Beaux Arts(ボザール美術館)」という詩で書いたように、恐怖はいたるところにある。誰かが災難にあっている間も、子供たちはスケートをし、船は出帆する。「犬はは惨めな暮らしを続け … 何もかもまったくのんびりして イカロスの災難を顧みようともせぬ。」
日本人が実にのんびりとくらし、インターネットでの買い物やら、著名アイドルに夢中になっているうちに、デモクラシーの基盤は致命的なまでに蝕まれつつある。何かが大きく変わってしまい、日本国民は、これまでになく弱体化した。今や、終わりのない戦争、世界という名の戦場で「長い戦争」という「戦争状態」にあるという文脈の中で、いまだ日本国民はそうと自覚していないが、一言発言するだけで、日本国民の自由や、長期の独房監禁に対して影響を及ぼす力を、首相に与えているという文脈の中で、日本のデモクラシー不在の伝統、独立していない司法、出版報道の不自由は動いている。
『加藤周一を記憶する』成田龍一著が刊行された。分厚い新書だ。エセ巨人の全集、講演集、ヨイショ本が、い並ぶ大書店で、こういう本を見るのは干天の慈雨。
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テレビの討論番組で彼を初めて見たのは、去年の夏頃だったように思います。強面のインテリという風情で、的確にキエフ政権の過ちを指摘していたのが印象に残っています。その後、モスクワのほぼ全ての局のテレビ討論番組に頻繁ではないものの月に数回は出演していて、ロシアでウクライナの良心を語るインテリの役を果たしていました。
モスクワの政治討論番組に出演するウクライナからの参加者は、既に数十人から百人を超えているかも知れませんが、彼らのポジションは様々であり、完全なキエフ政権擁護者から、ドンバス独立派まで各自の意見を激しく捲し立てています。その中でオレシ・ブジナの立場は、ウクライナの一体性を訴えるもので決してキエフ政権に真っ向から対決するものではなかったと思います。彼よりも鋭く対立する意見の持ち主(例えばイーシェンコ)は、現在モスクワに避難しています。今日のニュース番組のトップはこの話題で、この中でキエフ在住のエレーナ・ボンダレンコに脅迫状が届いたことを伝えていました。彼女は地域党というヤヌコビッチ党の前議員でかなりの美貌と頭脳の持ち主で、僕は彼女にはウクライナの大統領になって欲しいと思っています。ブジナにしろ、ボンダレンコにしろ、身の危険は重々承知の上、キエフに留まっていたのでしょう。
ソ連崩壊後の「偉大なウクライナ万歳。ロシアには死を!」という徹底したイデオロギー歴史教育(そうロシアでは伝えられています)の結果、若い層はどうしようもないネオナチになってしまった様に見えます。しかし、ソ連時代に教育を受けた中年以上のインテリ層には至極真っ当な人物も相当数存在し、彼らが中心になり体制変換が無事行われることを期待しますが、少なくとも欧米がこの気違い政権を支持している間は難しいでしょうね。
投稿: 石井 | 2015年4月18日 (土) 10時29分