ロシア 1,700 - アメリカ 0: イエメンから避難させた外国人の人数
Stephen Lendman
2015年4月25日
交戦地帯の地獄に閉じ込められた絶望的な状態の外国人を救出するのに全力を尽くす国を皆様はどうお呼びになるだろう。いかなる基準から見ても、英雄的であっぱれだ!
自ら計画し、汚れ仕事をさせるのに代理の人殺しを利用して実施している侵略戦争に閉じ込められた自国民を救出することを拒否している国を皆様はどうお呼びになるだろう。平和に対する究極の大罪だ! 人間の暮らしと福祉への軽蔑! 冷酷なならず者国家!
四月早々、国務省はこう述べた。
“アメリカ政府は、現時点でアメリカ国民の組織的避難という計画はない。”
“(イエメン)を出国したいアメリカ国民は、それが利用できるようになった時点で、民間運輸機関という選択肢で、出国するべきだ。”
言い換えれば、不運だ。自己責任だ。生きようが死のうが知ったことではない。
戦闘が続いている最中の危険にかかわらず、ロシアは、無数の国籍の人々を、空路と海路で避難させることを継続している。
外務省のアレクサンドル・ルカシェビッチ報道官は、3月31日から4月22日までの間に、400人以上のロシア人と、アメリカを含む約20ヶ国のおよそ1,300人の外国人を避難させたと述べた。
ロシアは必要な限り救出作業を継続する予定だと、ルカシェビッチ報道官は説明した。
3~4,000人のアメリカ人を含む、何千人もの足止めされた外国人達が出国の手助けを必要としている。 最も必要な時に、ロシアは出来る限りのことをしようとしている。
絶望的な状態のアメリカ国民を、アメリカが命じ/サウジアラビアが率いるテロ爆撃による危険にさらされたままにして、ワシントンは自国民を放棄したのだ。
国務省広報担当マリー・ハーフはウソをついた。その一方で、なぜアメリカ国民が救援されないのかについての説明を拒否した。
彼らは、ワシントンがテロリスト扱いしている国民、イエメン人だからだ。彼らはアラブ人で、特権のあるアングロ・サクソンではないからだ。
その一方、彼女は主張した。“我々は何週間も協力している…アメリカ国民を脱出させる手段をもっている他の国々、他の組織と話し合っている。”
“我々は他の国々と協力しているが、現時点では、アメリカ政府の資産を用いてそうする計画はない。”
事実: 世界で最も豊かな国が、閉じ込められて、危険な状態にある自国民を全く気にかけないのだ - オバマの最新の残虐行為だ。
事実: 国務省は彼らを救う為に何もしなかった。彼らのために誰とも連絡しなかった。
事実: 役立つ情報は提供しなかった。無防備なアメリカ国民を不幸な状況に放置した。
事実: ワシントンは、出国したがっているアメリカ国民全員を、飛行機なり、船なりで、最大数日の間に、容易に避難させることができるはずだ。
事実: 誰も危険な状況にならないいよう、あらゆるテロ爆撃を止められるはずなのだ。
事実: オバマは何百人もの人々を殺害し、負傷させている最新の侵略を終わらせることが出来るはずなのだ。
事実: 彼は平和を遺憾に思っている。彼は戦争を続けたいのだ。彼の犯罪経歴上の更なる果てしない侵略を。
“仕事はまだ終わっていない”と彼は述べた。更に数千人のイエメン人が冷酷に虐殺されるまでは。国が丸ごと破壊されるまでは。
RTインターナショナルは、ロシアがイエメンから避難させた20人のアメリカ人と話した。彼らは、国務省は一番必要な時に、一切支援をしなかったと述べた。
ワシントンが提供を拒否した支援を求めて、他国政府に連絡するしかなかった。
ムハンマド・ナセルは言った。
“従兄弟がアメリカから連絡してきました。彼はロシアと連絡をしてから、我々に連絡をしたきたのです。”
“昨日はじめて、これを知りました。村から出ました。5時間ドライブしました。”
“橋を渡りました。20分後に、ミサイルがその橋に命中しました。”
イスマイル・アラファシはこう語った。
“うまく脱出できませんでした。待たなければなりませんでした。サナア発の飛行機を見つけるのに一週間かかりました。”
“航空会社、国連、ロシア大使館。アメリカに電話をかけ始めました。彼らはアメリカに電子メールを送り続けるだけでした。彼らは基本的に、自分で何とかしてくださいというのでした。”
カレド・アラマリーはこう語った。
“最近まで本当に誰も助けてくれませんでした。コミュニティーの仲間の一人が、ロシアの飛行機が、アメリカ国民を避難させていると教えてくれました。幸運でした。”
国務省によれば、被害者達は、オバマの最新の侵略戦争に責めを負わせるべきなのだ。もし殺害されたり、何らかの形で危害を加えられたりした場合、それは自己責任だ。
ワシントンは、それを民主主義構築と呼んでいる。国際法では、それを、むき出しの侵略という。平和に対する究極の大罪だ。
Stephen Lendmanはシカゴ在住。彼とはlendmanstephen@sbcglobal.netで連絡できる。編者兼、筆者の一人としての最新刊に下記がある。“ウクライナの火種: アメリカの覇権への衝動は第三次世界大戦の危険を冒している” http://www.claritypress.com/LendmanIII.html ブログは sjlendman.blogspot.com. 著名ゲスト達との最先端の議論を、Progressive Radio NetworkのProgressive Radio News Hourで聞くことができる。ラジオは週に三回放送。日曜、アメリカ中部時間午後1時のライブ放送と、二回の録音番組。
記事原文のurl:http://sjlendman.blogspot.jp/2015/04/russia-1700-america-zero-number-of.html
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大本営広報部、大政翼賛報道、今朝も恐ろしい宗主国・属国ならず者侵略戦争同盟深化の記事。
属国政府は、それを民主主義構築と呼んでいる。国際法では、それを、むき出しの侵略という。平和に対する究極の大罪だ。
それでも平然と暮らしている幼馴染み連中を不思議に思う。選挙で支持している候補者が無事に受かったという喜びのお礼電話をもらった。売国政党議員。「そういう人物になど投票していない」という事実は言わずにおいた。
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