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2015年3月23日 (月)

攻撃下にあるロシア

Paul Craig Roberts
2015年3月20日

皆様

これは私の四半期毎のご支援のお願いだ。多数の読者が毎月ご寄付をしてくださるおかげで、このウェブサイトは、ある程度安定できている。とは言え、読者数は増大する一方、このサイトをご支援くださる読者の比率は低下している。これは経済学では“ただ乗り”問題として知られている。“ただ乗り”というのは、記事の恩恵にあずかりながら、経費を賄う為の寄付はしない人々のことだ。

ここは皆様のサイトだ。皆様のこのサイトへのご支援を頂ける限り、私は皆様の為に記事を書くというのが皆様との合意だ。記事には多大な努力を要し、私を大いに悩ませている。アメリカ政府のどこにも、ひとかけらの品位も倫理性も全くありそうに思えない。

このウェブサイト援助に尽力してくださっている皆様には熱くお礼申しあげる。そうでない方々には是非ご支援願いたい。

読者の皆様は私に“一体何ができるだろう”と質問してこられる。できることは、皆様が深く物事を理解するようにしておいて、経済が崩壊したり、軍事的敗北したりして、支配層エリートへの信頼喪失が起きた場合、アメリカ人に事態を立て直す機会があるようにすることだ。

攻撃下にあるロシア

Paul Craig Roberts

ワシントンは、ウクライナの軍事紛争を止める為に、ドイツのメルケル首相と、フランスのオランド大統領が実現したミンスク協定を損なうべく、懸命に工作する一方、ワシントンは、ビクトリア・ヌーランドを、アルメニアでの“カラー革命”かクーデターを画策させる為、アルメニアに派遣し、リチャード・マイルズを、同じ様なことをさせるべく、キルギスタン大使として派遣し、ウズベキスタン政府のロシアに対する忠誠心を金で買うべく、パメラ・スプラトレンを、ウズベキスタン大使として派遣した。結果は、集団安全保障条約を崩壊させ、ロシアと中国に対して、両国には決して耐えられない不安定化をもたらすことになろう。詳細については、こちらを参照: http://russia-insider.com/en/2015/03/18/4656

かくして、ロシアは、ロシアのアジア国境沿いに、同時に更に三つのウクライナ紛争状況再生と直面することになる。

しかもこれは、ワシントンがロシアにかけている圧力の始まりに過ぎない。

3月18日、NATO事務総長は、グルジアの南オセチアへの軍事侵攻を終わらせたロシアとグルジア間の和平調停を非難した。NATO事務総長は、和平調停は“地域の安全保障と安定を強化しようとする国際社会による進行中の取り組みを阻害する”ので、NATOはそれを否定すると述べた。この発言をじっくり読んでみよう。この発言は、“国際社会”を、ワシントン傀儡NATO諸国として定義しており、安全保障と安定の強化を、ワシントンが、ロシアと直接国境を接するグルジアに、軍事基地をおけるようにする為、ロシアとグルジアの間の緩衝を除去することとして定義している。

ポーランドとバルト諸国、ワシントンとNATOは、差し迫ったロシア侵略に関するウソを、ロシア国境での挑発的な作戦演習と、ロシア国境のNATO軍事基地におけるアメリカ軍増強の正当化に利用している。

この国の狂ったアメリカ人大将達は全国テレビ放送で“ロシア人殺害”を呼びかけている

EU指導部は対ロシアプロパガンダ戦争を立ち上げることに同意し、ロシア国民の政府支持をむしばむための取り組みで、ロシア国内でワシントンのウソを報じている。

こうしたこと全てが、ロシアに、クリミアと黒海海軍基地をワシントンに引き渡させ、ワシントンの宗主権の下、臣下となることを受け入れを強制する為に行われている。

サダム・フセイン、カダフィ、アサドやタリバンが、ワシントンの脅しに屈しようとしなかったのに、一体なぜ、ワシントンの阿呆どもは、世界で最大の核兵器備蓄を保有しているプーチンが屈するなどと考えるのだろう?

ヨーロッパ各国の政府は、全くものを考える能力が無いように思われる。ワシントンは、ロンドンや、全てのヨーロッパ諸国の首都、更にはアメリカのあらゆる都市を、ロシア核兵器で破壊される標的にしたのだ。愚かなヨーロッパ人は、ワシントンのご主人に尽くすべく、自らを破壊しようと急いでいる。

14年間にわたる8ヶ国へのアメリカ軍攻撃後でさえ、ワシントンが、傲慢さとうぬぼれにふけり、自らの意思に異議を唱える者を決して許容しない全世界の支配者と思い込んでいるのを世界が理解できないのなら、人類の知性は消えてしまったのだ。

アメリカ、イギリスとヨーロッパのマスコミは、ご主人の為にウソをつくべく、たんまり金を貰っている売春婦であるのを我々は知っている。加盟諸国はそうでなくとも、NATO司令官と事務総長は戦争がしたくてたまらないのを我々は知っている。ペンタゴンのアメリカ人ストレンジラブ博士や兵器産業は、連中が常に過剰信じている弾道弾迎撃ミサイルや新兵器体系を試したくて待ち切れないのを我々は知っている。イギリス首相は全く取るに足りない人物であることを我々は知っている。しかし、ドイツ首相やフランス大統領は、自国やヨーロッパを破壊する覚悟ができているのだろうか? EUがそういう価値観なのだとしても、権力欲で地球上の生命を破壊しようとしている、常軌を逸したワシントンの指導に屈し、指導を受け入れる為に、一体なぜ諸国民の存在そのものが危険にさらされるのだろう?

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2015/03/20/russia-attack-paul-craig-roberts-2/

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安倍政権NO!0322大行動、かなりの人数が集まったようだ。

参加したかったのだが、なれない徹夜仕事の疲労がぬけず、家で休んでいるしかなかった。夜6時から朝8時までという作業、もはやメタボ中高年にはきつい。

『宰相A』単行本になっていた。雑誌に掲載された際、書評を見て購入したのだが、その雑誌行方不明。単行本を買うしかないのだろうか?

逆に、昨年末に購入したまま行方不明の本が出てきたので、読み始めた。

勝海舟と幕末外交 - イギリス・ロシアの脅威に抗して』上垣外憲一著 (中公新書)

帯には、「ロシアが対馬を分捕りに来た!」とある。

著者は『雨森芳洲』を書いているが、この外交官にして思想家である対馬藩儒者の関係で、たびたび対馬を訪れているうちに、こういうテーマへの関心が高まったのだという。

『雨森芳洲』が素晴らしい本だったので、立ち読みもせずに購入した。

幕末の外交と内政のからみが面白く説明されている。 いま話題のクリミアがのっけからでてくるのに驚いた。クリミア戦争の話だ。勝海舟が壊れたロシア軍艦の修理をさせていたとは知らなかった。

ことが明らかになれば、クリミア戦争で勝ったイギリスからにらまれる。そこを巧みに事を進める勝は見事。

「国際」といえば「宗主国」しか頭にない与党、エセ野党諸氏には是非とも、そして「宗主国」よりも、ロシアの方が嫌いの様に見える絶滅危惧種政党の方々にも、勝海舟のバランス感覚を見習って欲しい。不純異性交遊ではないのだから、二股でも三股でもかまわないはずだ。

アジア・インフラ投資銀行に対する動きを見ても、傾きつつある宗主国に忠義を尽くしているのは世界第一の属国のみ。ヨーロッパの主要諸国、宗主国の脅しもなんのその、こぞって成長経済と組もうとしている。

英語に、合理的なことわざがある。

Don't put all your eggs in one basket.
全部の卵を一つの篭に入れるな。
現状に即して解釈すれば「一つの国にすべてを託するな。」 ということだろう。

「著者の推論(妄想?)だらけ」という書評も巨大ネット書店にはあるが、おおむね好評。

素人としては、これまで考えたこともなかった幕末外交に目をむけさせてもらっただけでありがたいと思う。 引用されている『ロシア人の見た幕末日本』が読みたくなった。

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