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2015年2月19日 (木)

対アメリカ経済制裁?

アンドレ・ヴルチェク

2015年2月16日
Counter Punch

欧米によって、毎年、新たなクーデターが行われると思って間違いない。

今年は、2月にはじまった。まずは、対アルゼンチンの猛攻、続いて、対ベネズエラの、民主的に選挙された、進歩派政府に対する新たなクーデターだ。

クーデターは阻止された。ベネズエラが勝ったのだ!

テレスールはこう報じている。

    ニコラス・マドゥロ大統領は、木曜日、政府は、アメリカ政府の支援を得て、ベネズエラの右翼野党が画策していたクーデターの企みを阻止したと発表した。

    これが暴露される前日、野党指導者のレオポルド・ロペス、マリア・コリナ・マチャドと、アントニオ・レデスマは、ベネズエラの石油の民営化、経済の規制緩和と、国際通貨基金を含む“国際的金融機関”との協力などを含む“移行計画”を発表した。

軍は断固、マドゥロ大統領政権側に立った。UNASURを含む中南米の大半は、団結と、支援を表明した。

だが、世界中で、何も重大なことなど起こっていないかのごとく、人生は続く!

帝国による、そうした山賊行為は一体いつまで認められ続けるのだろう?

今日は、いつものような長い哲学的エッセイを書こうという気分になれない。

私は腹を立てている。激怒している。今度ばかりは本当に怒っている! ワシントンの加虐的な帝国主義支配中毒患者がまんまと繰り返したことにではない。連中は、ヨーロッパの植民地主義者や十字軍の祖先と五十歩百歩の、大変な力量の大量虐殺者なのだから、連中には何ら前向きな結果など期待していない。

私にとって、何より衝撃的だったのは、世界中のこの沈黙、この静けさだ! まるで何事も起きなかったかのような。何も起きていないかのような!

我々は、帝国によって、永遠に、ずっと、とんでもない眼にあわせられつづけるのだろうか? 怪物の様なファシストや、市場原理主義体制は、ありとあらゆる悪事を許され続けるのだろうか? 私がノーム・チョムスキーとの最新共著で書いた通り、連中は第二次世界大戦の終結以来、既に約6000万人以上、虐殺しているのだ。

アフリカ、中東、アジアで、そしてつい最近まで、中南米で、帝国は、あらゆるまともな政権を打倒した。帝国は、平和的で、非宗教的なイスラム政権を打倒し、暴漢や過激派で置き換えた。

我々の多くは、それを知っている。これは秘密ではない! ところが、同じ強盗行為が何度も繰り返されているのに、皆座視したまま、沈黙している!

少なくとも、どこか欧米の首都や大都市で大規模な抗議行動が行われただろうか? 一体どこで、数百万人の群衆が“私はチャベスだ”と叫んだだろう?

ヨーロッパやアメリカ合州国のまぬけな国民は、記憶消失と洗脳の完全な最終的、末期状態に陥ったのだろうか? 彼らは自国政府や大企業が世界中でしていることを気にしないのだろうか?

連中を長椅子から立ち上がらせることができるのは、愚劣なフットボールや、“私はシャルリ”の様な、政権が支援するイベントしかなさそうに見える。

これが、欧米が‘輸出’して、中国人、ロシア人、中南米の喉に押し込もうとしたがっている連中の有名な“民主主義”だ。支配層は、コンゴ民主共和国、ソマリア、リビア、アフガニスタン、イラク、パレスチナ、パプア、カシミール、シリアや、ウクライナで何百万人もの人々を殺戮することが可能で、中南米で、民主的に選出された政権の打倒を企むことも可能だが、帝国の国民は、しっかり‘宣撫’され、だまされているので、自分達の目の前で一体何が起きているの、自分達の名において何が行われているのかさえ理解できないのだ。また、たとえ理解しても、気にしないのだ。

戦争中、強制収容所のすぐ横に住んでいたこうしたドイツ人の一人が、煙突から煙が立ち上るのを見ていたのに‘我々は知らなかった’と主張したことを想起すべきだ。

ヨーロッパ人と北アメリカ人は、頭がおかしくなったのだろうか? 欧米のキリスト教原理主義/大企業支配国家は、理由も無しに、ロシアに経済制裁を課している。実際、ロシアは、ウクライナ政権打倒という欧米の行為が成功したことで懲罰されているのだ! 実に奇怪で、グロテスクで、滑稽だ。少なくとも、多少なりとも、まともな脳味噌が残っている人間なら、吐き気を催すしろものだ。

連中は、まずダマスカスの正統な政権を打倒する為、南トルコとヨルダン内部にある、NATOが支援する‘難民キャンプ’で、ISISを創り出した。そして、ISISがおかしくなると、イラクに軍隊を再配備やシリア爆撃の正当化に利用するのだ! ヨーロッパ人と北アメリカ人は、せめて、多少とも古き良きバリケードを構築することもせず、依然、尻に根が生え、マリフアナで恍惚境をさまよい、酔っぱらったままなのだ!

そして、ベネズエラだ!

中南米は、即座に、アメリカ合州国に経済制裁を課すべきだと私は思う。

私は本気で言っている。それは実行可能であり、実行されるべきなのだ。帝国に対処するにはこれしかない! 帝国の行動をさらけだすだけでは、決して役に立たない。帝国は笑い返し、こびへつらおうとせず、自国民を犠牲にしようとしない人々を殺害し、国々を破壊し続ける。連中はこうしたこと全てを、白昼堂々行うのだ。

ベネズエラは、国連安全保障理事会に、そして更には国際刑事裁判所に訴えるべきだ(アメリカやイスラエルの様な国々は‘法を超越している’ので、連中は、そういうことを認めないが)。

恐怖はもうたくさんだ。こういう恐怖はもうたくさんだ! 世界は、ヨーロッパ人や北アメリカ人を当てにすることはできない。彼らは自分達の政府や強盗大企業を支配できないし、支配するつもりもないのだ。連中の国々が形成されつつある。実際は、外国で掠奪したものを加工する、一連の破綻国家だ。

2月12日にベネズエラで起きたことは、決して正常なものとして受け入れられてはならない。もうこれ以上。

オバマ大統領よ世界はチェス盤ではない。だが、あなたがしているのは、チェスですらない。あらゆる手段で、やめさせられるべき、汚らわしい、極端に汚らわしいゲームだ。

アンドレ・ヴルチェクは、小説家、映画製作者で、調査ジャーナリスト。彼は数十ヶ国で、戦争や紛争を報道してきた。彼のノーム・チョムスキーとの最新共著は、『チョムスキー、西側諸国のテロリズムについて語る ヒロシマからなし崩しの戦争まで』。高い評価を得た、彼の政治的革命小説『Point of No Return』は再編集されたものが市販されている。『オセアニア』は、南太平洋の欧米帝国主義に関する著書。スハルト後のインドネシアと、市場原理主義に関する彼の挑発的な本の書名は『インドネシア: 恐怖群島列島』。ルワンダの歴史とコンゴ民主共和国の略奪に関する長編ドキュメンタリー映画『ルワンダ・ギャンビット』(2013)を完成している。長年、中南米とオセアニアで暮らした後、ヴルチェクは現在東アジアとアフリカに住み、働いている。彼のウェブで彼と連絡できる。

記事原文のurl:http://www.counterpunch.org/2015/02/16/sanctions-imposed-on-the-u-s/

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TPP協議からの撤退を主張する絶滅危惧種政党の正論を、瞬間、電気洗脳機でみかけた。売国奴氏、国益を追求すると答えていた。主として「宗主国の」国益だろう。

大本営広報部は、交渉は、いよいよ大詰めという大本営発表を垂れ流すだけで、交渉内容の損益分析を全く報じない。

良いか悪いかわからないものを、まとまらない、やら、おくれるやら、まとまりそうだと、本気で一喜一憂する人がもしいれば、まともな精神の持ち主ではありえない。

まとまるか否かではなく、まず中身を十分検討するのが、まっとうな、普通の国がすべきことだ。まっとうではない属国支配層や、大本営公報部や、御用タレント連中に期待など全くしていないが、私は腹を立てている。激怒している。

亡国の集団的自衛権』柳澤協二著 集英社新書を読み始めた。大本営広報部のでたらめを平易な言葉で論破しておられる読みやすい正論。

帯にある文書、本書176-177ページの要約だろう。

イラクで現地の人に一発も弾を撃たず、一人も殺さなかった自衛隊という国際的ブランドが確立しつつあると感じていますが、これこそが日本が戦後70年かけて築いてきた日本ブランドであり、アメリカや中国には真似できない、日本ならではの優位性だと思います。

2014/02/05 安全保障のプロが語る、安倍「タカ派」外交の危険性~岩上安身による元内閣官房副長官補・柳澤協二氏インタビュー

IWJには集団的自衛権特集ページも

【特集】集団的自衛権~自衛隊が米軍の「下請け」になる日

岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

追記:2/19 海坊主様から、この事件を知らなかったというコメントを頂いた。

今回のベネズエラでのクーデター未遂については、ブログ『私の闇の奥』で、
もっとも残酷残忍な国は?
でも触れられている。
大本営広報部は、全く無視している。
ホンジュラス大統領がパジャマ姿で?軍に国外拉致されたクーデターの時もそうだった。属国傀儡ネオナチ支配下の大本営広報部、北朝鮮テレビを笑えない悲惨な代物。

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コメント

久しぶりにコメント致します。
ベネズエラでクーデターまがいが行われていた事をこの記事で知り、自身の意識の低さを恥じています。チャベスを失った時に民衆が示した哀悼行動(道を埋め尽くしたチャベスの赤)のインパクトは今も鮮明に心に残っています。
チャベスの時代から軍はチャベス側に、民衆側に立ち続けています。2002年の反動クーデターを阻止したのは民衆と民衆側に立った軍でした。
チャベスの後を継いだマドゥロが軍の支持を受け続けていることにベネズエラの未来を感じます。それに引き換え、この国はどうなのでしょうか?

少し前、「知の巨人たち」の三島由紀夫の回で、いわゆる三島事件の映像を初めて見ました(歳が知れるでしょう)。三島の立ち位置を私は支持しませんが、少なくとも軍隊である自衛隊員は三島の演説を真摯に受け取るどころか、野次にまみれ、見るに耐えませんでした。今もおそらく、それは変わらないでしょう。国会ですら、汚い野次まみれなのですから。

「私はチャベスだ」を私は支持します。

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マスコミに載らない海外記事「対アメリカ制裁?」に書かれている事を読んで、 「まったくだ~」と私は思わず言いたくなった。     (引用 紫字部分) ワシントンの加虐的な帝国主義支配中毒患者がまんまと繰り返したことにではない。連中は、ヨーロッパの植民地主義者や十字軍の祖先と五十歩百歩の、大変な力量の大量虐殺者なのだから、連中には何ら前向きな結果など期待していない。 私にとって、何よ...... [続きを読む]

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