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2015年1月22日 (木)

マーチン・ルーサー・キング: アメリカの英雄

彼の後継者はいずこ?
Paul Craig Roberts
2015年1月19日

今日(1月19日)は、マーチン・ルーサー・キングの日、アメリカの祝日だ。

キングは、47年前の1968年4月4日、39歳の時に暗殺されたアメリカの公民権指導者だ。ジェームズ・アール・レイが殺害したとされた。当初、レイは、弁護士の助言のもと、死刑を免れる為に、殺害を認めたが、レイは間もなく自供を撤回し、うまくゆかなかった陪審裁判に至った。

公式捜査の文書は、2027年まで秘密なのだ。

ウィキペディアにはこうある。“キングの家族は、レイが、マーチン・ルーサー・キング殺害に何らかの関係があったとは考えていない....キングの家族や他の人々は、暗殺は、アメリカ政府が関与した陰謀によって行われたものであり、ジェームズ・アール・レイは、スケープゴートだったと考えている。この結論は、1999年の、ロイド・ジョワースと匿名の共謀者達に対する民事裁判で、陪審員に支持された。”

アメリカ司法省は、民事裁判で陪審員に影響を与えた、ジョワースの証拠は、信頼できないと結論づけた。一方、レイ捜査に関する文書が一体なぜ59年間厳重に保管されるのかに関する十分な説明はない。

ジョン・F・ケネディやロバート・ケネディ暗殺の場合と同様、キング暗殺公式説明には多数の問題がある。いくら大量の疑惑や情報があっても、公式説明は決して変わらない。事実は、公式説明を変えるには十分とは見なされないのだ。

キングを、共産主義者やら女たらしとして潰し損ねたので、面倒な人物が指導者になるのを、暗殺によって排除することに、支配層は決めたのだと考え続けているアメリカ人は多い。多くのアメリカ黒人は、祝日は、自らの犯罪を隠蔽し、キング暗殺を人種差別のせいにする政府の手口だと考え続けている。

確かに、政府は、このように注目を浴びる殺人事件で司法取引をして、疑惑を醸成するべきではなかったのだ。レイは、州刑務所を脱獄しており、アフリカへ逃亡する途中、ロンドンのヒースロー空港で逮捕された。人種差別主義が動機のキング銃撃などで、自分の逃亡を危うくするとは到底信じ難い。

シャルリー・エブド殺戮事件や、それを言うなら、ボストン・マラソン爆破事件や、政府に余りにも好都合に見える他の全ての残虐行為に関して“大衆を白痴化し、必要な極めて厳しい疑問を提示できないようにする為の、懸命に感情をあおる政治”とフィニアン・カニンガムが正しくも表現したもので、マスコミによる大爆撃を受け続ける中、我々はマーチン・ルーサー・キング暗殺における多くの未解決事項を忘れてはならない。

“わが国の政府は、決して自国民を殺害することはない”と信じ込んでいる騙されやすい国民の皆様には、それに関して、インターネットや、議会調査や、公式に発表された文書から多くの情報が得られるグラディオ作戦や、ノースウッズ作戦に関する知識で、ご理解いただけることが多々あろう。

アメリカ統合参謀本部が、ジョン・F・ケネディ大統領に、ノースウッズ作戦を提案した。これは、攻撃残虐行為を、カストロのせいにし、キューバで政権転覆を実現する為の全面侵略に対する国民の支持を得る為の、ワシントンやマイアミ街頭での国民銃撃や、(“現実、あるいはシミュレーションの”)アメリカ旅客機撃墜や、キューバからの難民船に対する攻撃を含んでいた。ケネディ大統領は、この陰謀を拒否し、統合参謀本部議長を排除したが、この行動こそが、彼の暗殺を引き起こしたと結論している研究者達がいる。

グラディオ作戦は、イタリア首相によって、1990年に暴露された。それは、NATOが画策した秘密作戦で、CIAとイギリス諜報機関の協力を得て、ヨーロッパの軍秘密機関が遂行したものだ。

イタリア、スイスとベルギーの議会調査と、秘密機関工作員の証言から、本来、ソ連の侵略に抵抗する秘密の“残置”軍として作り上げられたグラディオが、爆破事件を、共産主義者のせいにして、冷戦時代、ヨーロッパで、彼らが政治力を得られないようにする為、ヨーロッパ人、特に女性や子供達を攻撃するのに利用されたことが明らかとなった。

85人の死者をもたらした1980年のボローニャ中央駅爆破について、裁判官達の質問に答えて、ヴィチェンツォ・ヴィンチグエッラはこう述べた。“イタリアには、民間人と軍人とで構成される、国軍にも匹敵する秘密部隊、NATOの為、イタリアの政治バランスが左側に傾くのを防ぐべく任務を行う、通信ネットワーク、武器や爆薬を備えた超強力な組織が存在し...。公式秘密機関や、政治勢力や軍隊の支援を得て、彼らはこれを行ってきた。”

ヴィンチグエッラは、イギリスの新聞ガーディアンにこう語った。“1969年以降のあらゆる暴力事件は、一つの、組織されたマトリックスに組み込まれている ...反共産主義戦略の一環として、権力機構から逸脱した組織によるものでなく、国家そのものによって、具体的には、大西洋同盟内部で、国家の内部から、戦闘に動員されている。”

グラディオの存在に疑念の余地はない。1992年、BBCは、NATOの秘密テロ組織に関する2.5時間のドキュメンタリーを制作した。議会調査や加担した連中の証言に加えて、多数の本、記事や報道がある。
暴露されてしまっていても、グラディオは依然、活動しており、現代ヨーロッパでの、シャルリー・エブド等のテロ攻撃の背後にいると信ずべき理由は多々ある。もちろん、現在、ワシントンは、ヨーロッパを実に強力に支配しているので、グラディオ作戦を暴露したものに匹敵するような議会調査はもはや不可能だ。

無数の死者を生み出した、自国民に対する政府による多数の公式陰謀の存在が、実証され、公式に認められているのだから、テロ事件とされるものに関するもっともな質問に対応して、真実を追究しようとする人々を封じ込めるなど、故意なり、無意識なり、政府陰謀の工作員のしわざ以外、ありえない。

欧米世界においては、公式説明に対する疑惑を締め出す機能は“主流”印刷・TVメディアが、しっかり果たしている。この売女マスコミ機能に、サロンの様な多くの扇情的インターネット・サイトや、資金提供されたり、金儲けの願望で作られたりしている他のサイトも加わっている。

体制のお役に立つ連中に金は流れる。金持ちになる方法は、1パーセントを構成し、政府を支配する強力な私的権益集団を擁護することだ。

多くのウェブサイトは、言説を支配し、真実を求める人々を中傷して、1パーセントの権力に無意識のうちに貢献している。これが金をもらった荒らしが活躍する、インターネット・サイト・コメント欄の主な機能だ。

研究では、国民の大多数は、同僚達と違う立場を取るには、余りに臆病だという結論になっている。大半のアメリカ人は、独自の決断をするだけの確信をもてるほど知識がない。彼らは世の中の流れに身を任せ、何を考えるのが安全かを、同僚に聞いて決めるのだ。

荒らし連中は、一般世論と異なる人々に対する非難と人身攻撃をする目的で雇われている。例えば、私は、個人的なことで、コメント欄でファーストネームや仮名で正体を隠す連中によって、耐えず攻撃されている。他の連中は左翼や進歩派のロナルド・レーガン憎悪から、レーガン政権で仕事をするような連中は、極めて悪辣なので、到底信頼できないという理由で、私の信用を落とそうとしている。私を中傷する連中の多くは、ヒラリー・クリントンが主張する立場を崇めている。

現在、いわゆる“欧米民主主義”では、イスラム教徒に対して、差別的になって、彼らに対する侮辱や憎悪をあおることは許される。ところが、パレスチナ人に対する見境のない残忍な攻撃に対して、イスラエル政府を批判することは許されない。イスラエル・ロビーと、彼らに忠実で、すっかりおじけづいた売女マスコミの立場は、イスラエルに対する、いかなる批判も、反ユダヤ主義であり、批判している人々が新たなホロコーストを望んでいる証しにしてしまう。言い換えれば、イスラエル・ロビーは、イスラエル政府のいかなる政策のいかなる批判も、なりたての大量虐殺者と定義する。

イスラエル政策を批判する人々全員を沈黙させるというこの取り組みは、イスラエル人とユダヤ人自身にも適用されている。シオニスト国家を、自滅から救おうとして、イスラエル政策を、正当に批判するイスラエル人もユダヤ人も、イスラエル・ロビーによって“自己嫌悪するユダヤ人”というレッテルを貼られてしまう。イスラエル・ロビーは、学問の自由を破壊する威力を実証し、カトリック私大や州立大にまで手を突っ込み、イスラエル・ロビーから支持を得られなくなった、ユダヤ人、非ユダヤ人双方の対象者の終身在職権を阻止し、撤回させている。

私は、マーチン・ルーサー・キングを、アメリカの英雄だと考えている。たとえ何か彼に個人的欠点欠陥があったにせよ、彼は、法の下で、あらゆる人種とジェンダーのための公正と、安全を擁護していた。キングは実際に、アメリカン・ドリームを信じており、全員にそれを実現したがっていた。私が、キングを批判し、彼と対決するようなことがあっても、彼なら、たとえ、いくら私よりも権力があろうとも、私の主張にも耳を傾け、誠実に対応してくれたに違いないと確信している。

いかなる欧米政府からも、読者を増やそうとして、インターネット・サイトのコメント欄で活躍する荒らし連中からも、私は決して同じことは期待できない。

騙されやすく、信じやすい国民は、自らの自由を擁護することはできない。不幸なことに、こうした特質は、欧米諸国民の基本的特質だ。欧米の自由は我々の目の前で崩壊しつつあり、崩壊しつつある欧米諸国に統合しようという、ウラジーミル・プーチンのロシアの願望を、不条理なものにしている。

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これは皆様のウェブサイトだ。皆様に支持を頂ける限りは継続する。

寄付のためのページ

Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the WestHOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2015/01/19/martin-luther-king-american-hero-paul-craig-roberts/
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イスラム国や、グラディオや政府の国民弾圧、真っ赤な嘘については、下記をお読み願いたい。特にNATOに日本を組み込む記事を。

シャルリー・エブドに続く、今回の出来事、NATOへの日本組み込み完成を意図した偽旗作戦と考えると、納得できるように思えてくる。

これで、集団的侵略先制攻撃権の実施、強化、憲法破壊への弾みがつくだろう。小選挙区制度導入の成果、いよいよ本領発揮。

  • エジプトでの対テロ支援支出の表明、そして
  • イスラエルでの、ダビデの星と、日の丸を背景にした、テロとの戦い宣言
  • 米、人質の即時解放要求=日本への全面支持表明(内容は下記)

2015年1月21日(水)9時58分配信 時事通信

 【ワシントン時事】米国務省のサキ報道官は20日、過激組織「イスラム国」を名乗るグループが日本人2人の殺害を警告した事件について声明を出し、「米政府は日本国民に対するイスラム国の殺害脅迫を強く非難し、人質の即時解放を要求する」と強調した。
 声明は「日本への全面的な支持と連帯、協力」を表明した。

「こういうこと(宗主国への無用な肩入れ)は決してするな」というのが、故五十嵐一氏の貴重なご意見だった。

上記のいずれも、わざわざ相手を怒らせることを意図した行動だろう。外国文化・交渉の専門家集団が、今回訪問、寄付行為や発言が、重大な挑発になるのを知らないわけがないだろう。知っていながら、挑発したと思うと理解できる。万一、挑発とは思わなかったと言うなら、それは素人集団、 専門集団ではない。

二人が現地で捕虜になっていること自体、把握していただろう。

かくすれば、かくなることと知りながら、やむにやまれぬ属国魂。

典拠は、もちろん、大河ドラマ・ヒーローによる有名なもの。

実に落ち着いた政府首脳のご尊顔や発言を拝見・拝聴していると、益々そう思えてくるのは邪推だろうか?

話を戻して、この記事中の

体制のお役に立つ連中に金は流れる。金持ちになる方法は、1パーセントを構成し、政府を支配する強力な私的権益集団を擁護することだ。

というくだりで、なぜ、とんでも人物が、知の巨人扱いされるのか、思いついた。

原発を推進し、ネオリベラル資本主義を讃えるがゆえ。

土井淑平:『知の虚人・吉本隆明-戦後思想の総決算』に寄せて という、興味深い38分のビデオを拝見したばかり。
https://www.youtube.com/watch?v=bIR3PtqByI8

大本営広報部自体が、靴の裏をなめるようになった、御用マスコミなのだから、タイコモチを擁護するのは当然。お笑い芸人ではなく、いかにももっともらしい呪文を唱えるところがありがたいのだろう。これは土井氏の著書『知の虚人・吉本隆明-戦後思想の総決算』を拝読しないわけにはゆくまい。

この知の巨人を奉じる痴識人諸氏の本、ほとんど拝読していないのを幸いに思う。

素人妄想はさておき、元内閣官房副長官補・柳澤協二氏のご意見は拝聴すべきだろう。

2015/01/21 2人の邦人の命を救うため、イスラム国を挑発した張本人、安倍首相が「辞任」することを提案~岩上安身による元内閣官房副長官補・柳澤協二氏緊急インタビュー

「靴の裏をなめるようになった、御用マスコミ」という表現は、街の弁護士日記 SINCE1992at名古屋の下記記事からコピーさせて頂いた。

偉大な出来事は2度繰り返さないと意味がわからない

岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

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