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2015年1月15日 (木)

シャルリー・エブド

2015年1月13日
Paul Craig Roberts

シャルリー・エブド事件は、多くの偽装作戦の特徴を帯びている。漫画家達の事務所襲撃は、高度に訓練された特殊部隊だけにある、統制が取れた専門的な襲撃だった。ところが、後に包囲され、殺害された容疑者達は、どじで、プロらしくない。二種類の全く違うタイプの人々のように見える。

通常、イスラム教テロリストは、攻撃で死ぬ覚悟をしているものだ。ところが、シャルリー・エブドを襲撃した二人の殺し屋は逃亡すると固く決めていて、成功したというのは、素晴らしい偉業だ。彼らの身元が明らかになったのは、二人が好都合にも、当局の為に、身分証明書を逃走用の自動車に残しておいてくれたせいだという。そのようなミスは、襲撃の専門的手口と辻褄があわず、9/11ハイジャッカーとされる連中の正体を特定するのに役立った、WTCタワー二棟の瓦礫中で奇跡のように見つかった、無傷のパスポートを思い出してしまう。

逃走用自動車に残された身分証明書は、都合の良いカモで、後に警察に殺害され、二人から我々はもはや何も聞きだせないクアシ兄弟の身分証明書であり、シャルリー・エブドを襲撃した専門家の身分証明書ではない、というのは妥当な推測に思える。この推測を支持する重要な事実は、襲撃の三人目の容疑者、逃走用自動車の運転手とされるハミド・ムラドが、自分の名がソーシャル・メディアで容疑者として出回っているのを見て、自分の危険性を察知し、治安部隊に、テロリストとして殺害されることから身を守るため、素早く警察に出頭したという報道だ。

ハミド・ムラドは、自分には確固としたアリバイがあると言っている。もしそうであれば、彼は偽装攻撃を損なってしまう人物となる。当局は、ムラドについては間違っていても、クアシ兄弟については正しいと言わざるをえない。あるいは、ムラドが、公式説明を裏付ける何らかの自白を強いられたり、拷問で言わされたりした可能性もある。https://www.intellihub.com/18-year-old-charlie-hebdo-suspect-surrenders-police-claims-alibi/

アメリカとヨーロッパのマスコミは、ムラドが、テロリストとして殺害されることを避けるため、アリバイがあるので自首した事実を無視している。私は、グーグルで、ハミド・ムラドを検索したが、見つけ出せたのは(1月12日)、アメリカやヨーロッパの大手マスコミ報道は、三人目の容疑者が自首したことを無視しているということだ。彼の自首の理由は報道から消されている。自首した容疑者は、シャルリー・エブド襲撃の一環だったという主張に信憑性を与える形でニュースは報じられている。容疑者とされる人物が、確固としたアリバイがあるので、自首したと報じているアメリカの大手マスコミは皆無だ。

一部のマスコミは、単にムラド自首を見出しにのみ載せて報じるばかりで、記事中では何の報道もしていない。私がグーグル検索したリストには、ワシントン・ポスト (1月7日、グリフ・ウィットとアンソニー・ファイオラによる記事); デイー・ヴェルト(ドイツ)“水曜日のパリの風刺誌シャルリー・エブド事務所虐殺に関連して容疑者の一人は警察に自ら出頭” ABCニューズ(1月7日)“シャルリー・エブド襲撃の一番若い容疑者、自首;”CNN (1月8日) “AFP通信社は、情報源を引用して、18歳の襲撃容疑者が警察に自首したと報じた。”

売女マスコミが報じないままでいる公式説明のもう一つの謎は、シャルリー・エブド捜査で重要な立場にいたフランス警察高官の自殺とされるものだ。人生で最も重要な捜査に関わっていた警察幹部エルリク・フレドは、何か不明の理由で、警察の自分の事務所で、1月7日、あるいは1月8日に(外国メディアでは、両方き日付が報じられている)真夜中、自分の捜査についての報告書を書きながら、自殺する決意をした。EST 1月13日 午後6時時点のグーグル検索では、この出来事に関するアメリカ主流マスコミ報道はみつからない。代替メディアは、一部のイギリス新聞同様報じているが、報告書がなくなったのかどうかという疑念にふれずにいる。公式説明は、フレドは、“鬱病”と“燃え尽き症候群”を患っていたというのだが、何の証拠も示していない。鬱病と燃え尽き症候群というのは、不穏な含意のある不可解な死に対するおきまりの説明だ。

またしても、アメリカの印刷、TVメディアが、ワシントンの為にプロパガンダ省役を果たしているのを我々は目にしている。調査をする代わりに、マスコミは、政府のありそうもない説明を繰り返している。

そこで我々は考えるべきなのだ。一体なぜ、イスラム教徒は、ワシントンや、そのフランス傀儡や、NATO傀儡諸国によって、過去14年の間、7ヶ国で、殺害された何十万人ものイスラム教徒に関してより、パリの雑誌の漫画に激怒するのだろう?

もしイスラム教徒が、風刺漫画を強調したいのであれば、一体なぜヘイト・クライム訴訟をおこさないのだろう?シャルリー・エブドがイスラム教徒を風刺した様なやり方で、ユダヤ人を風刺したなら、ヨーロッパの雑誌に一体何が起きるか想像願いたい。実際、ヨーロッパでは、ホロコーストのあらゆる側面を完全に支持した上でないと、ホロコーストを追究すれば、人は投獄されてしまう。

もし、イスラム教の裁判が、フランス当局に葬り去られたなら、イスラム教徒は自分達の意見を強調すればよい。人々を殺害しても、イスラム教徒を悪魔化することにしか役立たず、その結果、ワシントンの対イスラム教諸国戦争に役立つだけだ。

もしイスラム教徒が、シャルリー・エブド襲撃の犯人だとすれば、イスラム教徒は一体どういう狙いを実現したのだろう? 全く皆無だ。実際、イスラム教徒が行ったとされる襲撃は、フランスと、ヨーロッパのパレスチナに対する共感と支持と、イスラム教徒に対する更なるアメリカの戦争へのヨーロッパによる反対を終わらせてしまった。つい最近フランスは、国連で、アメリカ-イスラエルの立場に反対して、パレスチナ支持投票をしていたのだ。このフランス独自の外交政策主張は、対ロシア経済制裁は止めるべきだという最近のフランス大統領声明によって、強化されていた。

明らかに、フランスは、余りに独自の外交政策をやりすぎたのだ。シャルリー・エブド襲撃は、フランスを脅して服従させ、フランスを、ワシントンのいいなりになるよう引き戻すのに役立ったのだ。

イスラム教徒は実に間抜けなので、こうした形で、頭を撃ち抜いて自滅するのだと頑固に主張するむきもある。しかし、そうした間抜けさと、イスラム教徒によるとされる、9/11やら、シャルリー・エブドの専門的な襲撃とを、我々は一体どのように折り合いをつけられるだろう?

公式説明を信じるならば、9/11アメリカ攻撃は、大半がサウジアラビア人のイスラム教徒19人が、いかなる政府や諜報機関からの支援もなしに、16ものあらゆるアメリカ諜報機関、国家安全保障会議、ディック・チェイニーや、アメリカ政府中の高位にいるネオコン全員や、空港警備だけでなく、NATOの諜報機関や、イスラエルのモサドまでも出し抜いたのだ。超大国とされるものに対して、世界史上、最も屈辱的な打撃を易々と果たしたほど知性が高く有能な人々が、何であれ、彼らの意図をあらゆる形で示し、単なる訴訟だけで、フランスを混乱に陥らせることが出来たのに、一体どうして、頭を撃ち抜いて自滅するほど間抜けであり得るだろうか?

シャルリー・エブド事件の説明は全く通用しない。それを信じられるのであれば、読者はイスラム教徒にかなう玉ではない。

自ら専門家を任ずる人々の中には、フランスでの偽装攻撃は、フランス諜報機関の協力無しには不可能だっただと考える向きもある。これに対しては、事実上、CIAの方が、フランス大統領より強力に、フランス諜報機関を支配しているのは確実だと私は申し上げたい。グラディオ作戦がこれを証明している。イタリア政権の大半の人々が、CIAとイタリア諜報機関が、ヨーロッパの女性や子供達に対して、爆弾攻撃を実施し、選挙で共産党に入る票を減らすため、共産党に罪をなすりつけたことを知らずにいたのだ。

アメリカ人は、みじめなほど誤った情報与えられている国民だ。あらゆる歴史は、偽装作戦の歴史だ。ところがアメリカ国民は、そうした証明済みの作戦を“陰謀論”としてかたづけてしまうが、これは政府が、無頓着なアメリカ人をまんまと洗脳し、真実を認識する能力を奪ってしまったことの証明にすぎない。

アメリカ人は、非民主的な諸国民中、最先端に位置している。

一体誰がアメリカ国民を解放してくれるのだろう?

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これは皆様のウェブサイトだ。皆様に支持を頂ける限りは継続する。

寄付のためのページ

Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the WestHOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2015/01/13/charlie-hebdo-paul-craig-roberts/

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グラディオ作戦については、下記翻訳記事をご参考に。

大衆を国家に頼らせるべく、無辜の民間人、女性、子供を攻撃せよ<グラディオ作戦>
2005年2月18日

現在の様な、歪んだ結果を生む小選挙区制を推進したマスコミは反省しない。そもそも、小選挙区制の問題点には決して触れない。選挙のたびごとに、不思議な人々が、共産党に入る票を減らすため、共産党は自民党とグルだと罪をなすり続けているのを、大多数の国民は本気で信じている。

日本人は、みじめなほど誤った情報与えられている国民だ。あらゆる歴史は、偽装作戦の歴史だ。ところが日本国民は、そうした証明済みの作戦を“陰 謀論”としてかたづけてしまうが、これは政府が、無頓着な日本人をまんまと洗脳し、真実を認識する能力を奪ってしまったことの証明にすぎない。

日本人は、非民主的な諸国民中、最先端から二番目に位置している。

一体誰が日本国民を解放してくれるのだろう?

翻訳は肩が凝る。目がつかれる。時々、視野の一部が、真っ白になって、本が読めず、翻訳もできない状態になることがある。素人として、対策は、目をつぶって、長時間横になるだけ。

というわけで、気分転換の為に? 『真田十勇士』、赤坂ACT観劇で感激。

戦争をなんとか終わらせたいという家康。

セリフの端々に今が反映されている、ように思えた。戦争で儲ける世界批判を感じた。

スタンディング・オベーション。拍手喝采なかなかなりやまなかった。仲間数人といったが、全員大満足。

豪華な舞台。過激なまでの殺陣。素晴らしい三味線。歌。人気が高いのは当然だろう。

ほんの一言、文句をいわせていただこう。

家康が構築した体制が、ペリーによって破壊されて以来、自主的とばかりいえない、欧米に習った植民地政策に乗り出し、結果的に、今の70年永続植民地体制になったのだと素人は思う。

最後の部分のセリフでは、ペリーによる無理やりの開国が、一見、正当で、良いことであるかのように聞こえてしまうのは大いに残念。

ペリーによる破壊なかりせば、松陰なかりせば、まっとうな世界大国でありえたかもという妄想、歴史のもしもこそを、虚構の演劇、小説に期待したいと思えばこその苦言。無茶な期待。

生の芝居、大本営広報部の電気洗脳箱番組とは全く違う、と見るたび思う。

活舌の悪い某氏の声を聞いたり尊顔を見たりした瞬間切り換え、消音する被害者は思う。

大本営広報はさておき、お勧めする記事は下記。

【岩上安身のニュースのトリセツ】パリ風刺雑誌銃撃テロ事件で揺らぐ「表現の自由」~「文明の衝突」は不可避なのか?

岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

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