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2015年1月12日 (月)

継続中の対テロ世界戦争芝居、次場面の幕は上がった

Wayne MADSEN
2015年1月11日| 00:00
Strategic Culture Foundation

パリの風刺週刊誌シャルリー・エブド編集部と、ユダヤ教食品スーパー襲撃は、またもや、欧州連合の経済混乱と、果てし無く続くかに見える“グローバル対テロ戦争”主要指導者連中のひどい不人気から、世界の注意を、都合よくそらした。

フランスのフランソワ・オランド大統領は、1月11日、ドイツ首相アンゲラ・メルケル、イギリスのデービッド・キャメロン首相、イタリアのマッテオ・レンツィ首相、スペインのマリアノ・ラホイ首相、ベルギーのシャルル・ミシェル首相、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領、アイルランドのエンダ・ケニー首相、そして、ISILを許容しているトルコ首相アフメト・ダヴィトグル等と団結して、共に、パリの道路を行進すると発表した。国内で深刻な低支持率問題に直面している指導者全員が、パリのテロ攻撃を、自分達の低迷する選挙の評価を押し上げるのに利用することが可能になったのだ。人気のない指導者達に加え、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長、欧州理事会のドナルド・トゥスク議長や、欧州委員会のジャン=クロード・ユンケル委員長も、これらの指導者達の多くを、ほぼ常に性的な内容で、しばしば激しく漫画で風刺してきた週刊誌スタッフを讃えるための 大仰な“シャッター・チャンス”として、パリを行進する予定だ。

またもや、シャルリー・エブドの編集長を含め、12人を殺害したと言われる最近の襲撃犯とされる、アルジェリア系フランス人のサイドとシェリフのクアシ兄弟と、スーパーマーケットの人質を殺害したとされいる、セネガル系フランス人、アメディ・クリバリは、フランス警察と諜報機関にはおなじみだった。クリバリは、マリから来て、ISILとパレスチナを支持していると主張したと、スーパーマーケットの客の一人がのべている。クワシ兄弟の名は、アメリカの“搭乗拒否対象者リスト”に載っていた。

クワシ兄弟が、シリアで、イラクとレヴァントのイスラム国(ISIL)の為に戦う聖戦戦士志願者の採用と訓練に、更に、以前には、イラクとイエメンの聖戦戦士軍採用活動に関与していたという事実から、二人の兄弟に対して、監視網を設置すべきだったのだ。ところが、フランスにおける、手当たり次第殺害したとされる聖戦戦士テロリストとされる人々がからむ、以前の事件と同様に、警察に良く知られていた、クワシ兄弟もクリバリも、警察に情報を漏らさずに、武器や他の資材を入手することが可能だったのだ。クリバリは、実際、2009年に、フランス大統領ニコラ・サルコジと会っていた。クリバリはパリ郊外グリニーの貧しい“公営住宅地帯”にあるコカコーラ工場で働いていた。クリバリは、エリゼー宮殿で、若者の雇用問題を話し合う為に、サルコジと会談するよう選ばれた、10人の労働者の一人だった。アメリカのシークレット・サービスやアメリカ大統領と同様、フランス治安機関は、フランス国家元首と会う人々を徹底的に調査するので、クリバリがサルコジと会うよう選ばれたのは、益々理解し難い。“Le Parisien”誌は、クリバリは、サルコジとの会談にわくわくしており、フランス大統領が良い仕事を見つけるのを手助けしてくれるかも知れないと期待していたと報じていた。クリバリは、2010年に、シェリフ・クアシと初めて会ったと言われている。ところが、クリバリは、2005年、武装強盗のかどで、獄中で過ごした際に、過激派イスラム教徒になったと考えられている。2001年、クリバリが、パリのアメリカ大使館を爆破しようとしたアルジェリア系フランス人のアルカイダ・メンバーだと言われる、ジャメル・ベガルの支持者になったのは、獄中でのことだった。フランス大統領の警護部隊は、フランスのあらゆる失業、不完全雇用状態の若者から、サルコジと会うためにエリゼー宮殿に入るアルカイダ・メンバーの信奉者であることが分かっている人物の身元調査をすると決めたのだ。フランス人がいう通り、“アンコワイヤブル(信じられない)!”

2012年3月、フランス国民モハメッド・メラーが、フランス警察に射殺されたメラー事件は、犯人とされるものを、当局が、襲撃の前から知っていた事例だ。メラーは、モントーバンで、三人のフランス人落下傘兵を、トゥルーズのユダヤ人学校で、三人の学生と教師一人を殺害した罪に問われていた。後に、フランス国内情報中央局(DCRI)が、メラーに関する分厚い調査書類を維持していたのみならず、フランス諜報機関が、彼を工作員として採用しようとしていたことが明らかになった。メラーは、フランス諜報機関が事前に知った上で、アフガニスタンとパキスタンに易々と渡航していた。ニコラ・サルコジ大統領の当時与党の保守党と、野党で、現在の与党、社会党が、共謀して、メラーとフランス諜報機関とのつながりを隠したのだ。

クワシ兄弟は、昨年夏、バシャール・アル-アサド大統領政権と戦うイスラム教徒ゲリラ集団を、CIAとフランス諜報機関が支援しているシリアから帰国したと言われている。クワシ兄弟や、クリバリや、クワシ兄弟のいとこの類似性には驚くべきものがある。全員が、テロ攻撃とされるものを実行する前から、フランス諜報機関に知られており、全員が、アルカイダ集団や関連集団とつながっていた。

85人を殺害し、200人以上を負傷させた、1980年のボローニャ駅時限爆弾以来、西ヨーロッパの“偽装”作戦は、かなり標準化された“定型”作戦となっている。これは、確かに三人のイスラム教テロリストとされる連中によって、パリの風刺誌シャルリー・エブド編集部に対し極めて的確に実行した、熟達した軍事攻撃にあてはまる。パリ北部の倉庫で、警察に射殺されたクワシ兄弟二人が、雑誌社攻撃を実行したと言われているが、三人目の男に何が起きたのか説明はいまだに皆無だ。襲撃の三人目の容疑者は、マスコミで自分の名前が報じられているのを聞いて警察に自首した、ムラド・ハミドという名のクワシ兄弟のいとこだ。ところが、18歳のハミドは、シャルリー・エブド襲撃の際は学校にいた。

ボローニャ駅攻撃は、現代の偽装攻撃時代の幕開けとなった。1980年、イタリア政府とマスコミは当初、爆撃を、左翼過激派イタリア人ゲリラのせいだとしていたが、実際は、爆薬を、“グラディオ”として知られている秘密のNATO“残置”準軍事ネットワークの隠し場所から入手した地下ファシスト細胞が実行したものだった。

グラディオは、ヨーロッパにおける地上戦となった場合、ソ連と戦うゲリラ部隊を動員することを意図したものだった。ソ連占領軍部隊に対する将来のゲリラ攻撃用に、武器と資材が西ヨーロッパ中の地下や洞窟に隠された。ところが、イタリア人右翼と、シオニストが、ボローニャ攻撃を、パレスチナ人集団を含む、過激なアラブ人と協力して活動しているとして、ソ連になすりつけるのに、KGBファイルから入手したとされる、疑問視されているミトローヒン文書を利用しようとした。対ソ連や、対アラブ諸国の心理戦争作戦で、その様なニュース記事に資金を出していたのはCIAだったことが、後に発見された。2005年、パリの独房から、“カルロス”として知られている有名テロリストのイリッチ・ラミレス・サンチェスが、ボローニャ爆撃を実行したのは、CIAとモサドで、ミトローヒン文書が“歴史を改竄する”為に利用されたことを暴露した。他の個別の説明が、カルロスの主張が本当であることを証明している。

ボローニャ以来、欧米諜報機関の偽装作戦の明らかな兆候は、次から次の攻撃の上で、実にはっきりしている。40年以上も、同じ教義に執着することで、欧米諜報機関の明確な特徴は、明々白々になっている。

偽装作戦の、明らかなそうした兆候の一つは、犯人達が、知らずの内の二重スパイにせよ、何であれ、目の前にぶら下げた大義を信じるカモであるにせよ、襲撃と犯人を結びつける証拠を、警察が都合よく、発見することだ。

偽装作戦の兆候の一つは、意図された犯人と犯行現場を結びつける“証拠”が必ず見つかることだ。フランス警察は、兄のサイドが彼のフランスの身分証明書を、逃走用の車として利用された黒いシトロエンに残していたので、襲撃はクワシ兄弟のせいと特定できたと主張している。警察は誰の身分証明書を発見したのかは言おうとしていない。フランス治安対策専門家の一部は、身分証明書は、警察を混乱させる目的で、意図的に自動車内に置かれた可能性があると警告した。警察は、また都合良く、火炎瓶とイスラム聖戦戦士の旗を、逃走用の車中で発見した。9/11ハイジャッカーとされたモハメド・アタのパスポートは、ワールド・トレード・センターのがれきの中から新品同様で見つかったとされている。

偽装攻撃の本当の犯人達は覆面をしていることが多い。シャルリー・エブド社員を殺害したとされる三人の武装犯の場合もそうだった。

警察を混乱させる為、必ず同じ地域で、別の攻撃が行われる。例えば、フランス警察は、武装犯捜索を、北部パリからベルギー国境に集中したが、パリの南、モンルージュで、フランス人女性警官が、射撃されて死亡した。フランス当局は間もなく、パリの南の出来事と、シャルリー・エブドは関係ないと述べた。後に、二つの出来事はつながっていたと発表された。倉庫や雑誌社事務所の目撃者の中には、テロリストであることがわかった覆面をした男達は、実際は、対テロ特殊部隊だと確信している人がいる。倉庫で怪我を免れたある男性は、覆面をしたテロリストと握手をしたが、彼は特殊警察隊員だったと確信している。フランス警察は、同時に、倉庫とユダヤ食料品スーパーでの人質解放作戦を開始し、フランス南部、モンペリエの宝石店での人質事件も、報じられていた。警察は間もなく、事件は、パリ地域での出来事とは関係ないと述べた。ところが、モンペリエ事件は、都合よく、恐怖要因を強化してくれた。

フランスにおける出来事は、ドイツの「西洋のイスラム化に反対する欧州愛国者」運動PEGIDAや、ドイツのための選択肢(AFD)党から、フランスの国民戦線、イギリス独立党にいたるまで、ヨーロッパ中の反イスラム移民運動を後押しした。国連安全保障理事会で、フランスが、パレスチナを国家として認める投票の後、余りすぐに起き、親イスラエル国民戦線の政治生命を押し上げたものは、聖戦戦士テロリスト作戦を装った“ただでは済ませない”フランス攻撃だった可能性は排除できない。

記事原文のurl:http://www.strategic-culture.org/news/2015/01/11/curtain-rises-another-act-continual-global-war-terror-play.html

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傀儡政党自民・公明が支持する前武雄市長樋渡啓祐氏が敗北した。暗い時代に、嬉しいニュースだ。彼の図書館私営化政策等をニュースで読んでいて、偉いことになったと思っていた。

図書館、決して商売ベースで運営してはいけない。それだけで、彼の施政に反対するのに十分だと偏見で思っている。

小生、大いに貧しいかったが、図書館でなく、超裕福な同級生の講談社世界・日本文学全集を、返却期限なしで、貸してもらっていた。あの大全集、たった一人で読むのは、もったいないではないか、と貧乏人は勝手に思ったのかも知れない。(もちろん、元々非常に頭が良く、非常に裕福だったので、金に糸目をつけず、塾に通い、一流家庭教師をつけていた彼は東大に入った。深夜、合格者発表で、ラジオで彼の名前を聞いて、当然と思った。なお、小生は自慢ではないが、貧乏で、しかも、物理・化学や、数学が全くできないので、そもそも、東大には出願できなかった。高校の同級生が受験するというので、駒場まで一緒についていった。ついて行くのなら誰でも可能で、自慢にならないが。)

先進資本主義大国の中で、兄弟宗教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のいずれとも、無縁であるがゆえに、現状では、手が露骨に血にまみれていない大属国、アホな傀儡連中のおかげ、こうしたインチキ・テロの対象となり、せっかく、誤解で、アラブの方々から好感を得ているのをドブに捨てようとしている。

兵站業務であれ、前線の先頭であれ、武器・弾薬提供であれ、一度、血にまみれてしまえば、とりかえしはつかない。

小室直樹『日本人のための宗教原論』には、オウムは仏教ではない、とある。(17ページ)

日本の宗教家と宗教学者、宗教評論家がどんなに宗教無知であるかは、彼らのオウムに対する反応を思い出していただければ明らかである。彼らのうち、ただ一人も、オウムは仏教ではないと断言しなかった。

さらに、19ページには「宗教、このうえもなく恐ろしいもの」として、以下、延々と、歴史上の宗教による虐殺が書かれている。23ページにはこうある。

異教徒の虐殺につぐ大虐殺、それは神の命令なのである。

神の命令だから虐殺する。

土井淑平氏が『知の虚人 戦後思想の総決算』とする人物が、昨日の電気洗脳箱(通称テレビ)番組では、知の巨人。彼の作品からの引用、いずれも、素人には、さっぱりわけのわからない呪文の羅列だった。彼の業績を引き継がなければならないといっておわった。ように記憶している。よいしょした皆様、幸いにして、全く読んでいない先生方が大多数だった。

1995年3月に発生したオウム真理教による地下鉄サリン事件について、9月5日の産経新聞のインタビューで、「知の巨人」はこう答えたという。

うんと極端なことを言うと、麻原さんはマスコミが否定できるほどちゃちな人ではないと思っています。これは思い過ごしかもしれませんが、僕は現存する仏教系の修行者の中で世界有数の人ではないかというくらい高く評価しています。

こういう極論、引き継がなければならないのだろうか?

知の巨人の妄想言動、御破算になったと思って安心していたが、再度大復活を遂げているのは不気味でならない。

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コメント

各国j首脳陣は国民と共にデモ行進した訳ではなかったそうですね。

「コマではなかったエリートたち : フランスのデモ行進で、各国首脳は市民とは交わらず「安全な別の場所で映像を撮影して編集」していたことが露呈」
http://oka-jp.seesaa.net/article/412399241.html

           異説:ZQ8501墜落とパレスチナ国家承認問題

  サン・バルテルミの虐殺(Massacre de la Saint-Barthélemy は,1572年8月24日にフランスのカトリックがプロテスタントを大量虐殺した事件である)とフランス語発音を聞いたのは,加藤周一(NHK大学講座)からだったような記憶がある。非寛容と狂信主義の時代。

  今また,非寛容と狂信主義の時代を迎えたように思える。ナジブ・マレ-シア首相がパレスティナを訪れて分裂していた急進派ハマスと穏健派をいっしょにさせた(Ummah)。その後のパレスティナのUNESCO準加盟。そして本記事でWayne MADSEN氏が『国連安全保障理事会で、フランスが、パレスチナを国家として認める投票の後、余りすぐに起き、親イスラエル国民戦線の政治生命を押し上げたものは、聖戦戦士テロリスト作戦を装った“ただでは済ませない”フランス攻撃だった可能性は排除できない』と指摘するように,狂信主義イスラエル・シオニスト合同軍によるフランスいじめ・脅迫であると,小生は考える。

  ところでジャワ沖に墜落したZQ8501機のフライト・レコ-ダが見つかったというニュ-ズが今日12日配信されたが,このレコ-ダの見つかり方がいかにも臭いとは言え,このエア・アジア機にはフランス人が一人乗っていた。小生はこの人物の身元を知りたかったが,誰も注目しない。MH370機の乗客のように。
  しかし米共和党元下院議員J.ロン.ポ-ル氏もRTにコメントを寄せたように,ZQ8501はマレ-シアの航空機であり,MH370機,MH17機に続く3番目の墜落事故である。その意味するところは,ナジ-ブ政権及び,その背後にいるマハティ-ル元首相への脅迫である。すなわち,NATOの一員であるフランスがパレスティナの国連承認に賛成票を投じたのは「ムスリムは一つ」とするマレ-シア国が余計なお節介をしたからだ。マレ-シアは許せん。

  元首相はZQ8501機墜落について沈黙している。しかし彼の心中を察するに,狂信主義者たちの反対を押し切ったド・ゴ-ル将軍のアルジェリアからの撤退,カトリックとプロテスタントの争いを止めたナントの勅令が彼の念頭に去来しているのではなかろうか。すなわち,非寛容と狂信主義の時代からの決別。

追記:歴史家ギボンの,中野好夫訳『ロ-マ帝国衰亡史』を読んで,「政治家に求められる最高の徳は『偽善』である」と加藤は言った(言葉と人間,朝日新聞社刊)。ネタニヤフ首相とパレスティナの首相が政治指導者50人らと共にパリを行進するのは,『偽善』以外の何ものでもないだろう。2014年のパレスティナ虐殺を忘れてはいない。
  フランスでは高校教師が授業で生徒にデモ行進をすることを奨励し,生徒がデモ行進をしてもお咎めなしである。しからばなぜ,トルコがISISへ物資を運ぶのを見逃すオ-ランド政権に対して高校生によるデモが起きなかったのであろうか。同様にパレスティナ虐殺,ネオナチによるオデッサ住民虐殺に対してフランスの高校生を含む370万人はもちろん,政治指導者50人はなぜデモ行進をしなかったのであろうか。

追記2:些細なことだが,『積極的平和外交』を唱えるわが国の政治指導者はなぜ,パリ共和国行進に参加しなかったのであろうか。政治指導者が50人も集まっているというのに。えっ,あれほど外遊が好きなのに,パリ参りをしないのは政治指導者ではないからか。

在日エジプト人タレントのフィフィが、ツイッターでヨーロッパ首脳達の偽善ぶりを批判しています。
「イスラム教を揶揄するのは許されて、キリスト教へのそれが許されないって何? これが言論・表現の自由?」と。

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