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2014年12月30日 (火)

ニューヨーク・タイムズ: 真実の敵

Stephen Lendman
Global Research
2014年12月27日

タイムズはアメリカの主要な体制派刊行物だ。同社長年の歴史は無節操そのものだ。

一般大衆の利益を犠牲にして、富、権力と特権を支持している。

最も重要な問題に対し、でっち上げ、がせ情報がらくたニュースという日々の食事を提供し、準公式プロパガンダ省として機能している。

世界史上、アメリカ以上に、人類に対する重罪をおかしている国はない。タイムズ紙は、その最悪の政治を支持している。

法の支配という原則を無視している。正義ではなく、力を支持しているのだ。アメリカが戦争を始める際、あるいは戦争を計画すると、足並みを揃えて行進する。

他国の現行政権がアメリカに反対すると、タイムズはワシントンに協力して、そうした外国政権を中傷する。一方で、操作された選挙や、クーデター、あるいは、アメリカの戦争で据えつけた政権を含め、ワシントンが支持する多数の冷酷な政権を支持してきた。

タイムズ紙は、任期中、ウゴ・チャベスを終始中傷し続けた。1998年選挙の後、同紙中南米特派員ラリー・ローターは、彼を“大衆主義の扇動政治家。独裁主義者。カウディージョ(独裁的指導者)”と呼んでウソをついた。

2002年4月13日“ウゴ・チャベス辞任”という見出しで、タイムズ紙論説はこう書いた。

    “昨日、ウゴ・チャベス大統領が辞任したことにより、ベネズエラ民主主義は、もはや独裁者志望者によって脅かされることがなくなった。”

    “破壊的な扇動政治家、チャベス氏は、軍の介入後に辞任し、尊敬されている財界幹部ペドロ・カルモナに政権を引き渡した。”

カルモナは企業権益を代表している。大企業捕食者だ。チャベスはモデル民主主義を樹立したのだ。ボリバル主義の公正だ。

彼の排除は短命に終わった。わずか二日しか続かなかった。ベネズエラ軍からのものも含め、圧倒的な国民の支持で、彼は大統領の座に復帰した。

タイムズ紙編集者達彼の追放を支持したのだ。彼の任期中、連中は終始執拗なチャベスたたきを続けた

チャベスの松明を見事に受け継ぎ、責任を持って、全てのベネズエラ国民の為に働いている現大統領のニコラス・マドゥロに対しても、これは続いている。

ワシントンが、民主的に選出されたハイチ大統領ジャン=ベルトラン・アリスティドを、2004年2月に打倒した際、タイムズはウソをついた。

彼が辞任したと主張したのだ。彼を拉致する為に海兵隊員を派兵したことは“正しい行動”だったと書いた。“アリスティド氏が降伏した”後に到着したのだと。

彼の“益々独裁的で、無法な支配”ゆえ“失脚は、彼自身の咎によるところが多い”と非難した。

2000年選挙を操作したと彼を非難した。“約束した民主主義を実現し”なかったとして。

アリスティド任期中は、1804年の短命な独立以来、ハイチ唯一の民主的統治だった。タイムズ紙の編集者連中はそうは説明しなかった。確かな真実をデマ宣伝で置き換えた。

信用を失った特派員ジュディス・ミラーは、タイムズ社史上、最も嘆かわしい章となっている。

ブッシュのイラク戦争に向かう途上、毎日プロパガンダ・ゴミ記事を書いて、大衆欺瞞兵器として機能した。

ペンタゴンのプレス・リリースは、ノアの方舟に詐欺師を満載して、本物のニュース・情報を装っている。

亡くなったゴア・ヴィダルが、タイムズ紙を“アメリカ・ジャーナリズムにおけるチフスのメアリー”と表現したのは、もっともだ。

現在もロシアたたきは執拗に続いている。無責任にプーチンを標的にしている。事実上、彼に、不倶戴天の敵というレッテルを貼っている。

ワシントンが違法に据えつけた政権、ウクライナを支配するファシストを支持している。1922年3月ローマにおけるムッソリーニ以来最も厚かましいヨーロッパ・クーデターを。

オバマの対シリア戦争支持。彼のイラク戦争。彼の2011年のリビア戦争。父親ブッシュのイラク戦争。月々約5,000人のイラクの子供が死亡する原因となった長年の違法経済制裁支持。

伜ブッシュのアフガニスタンとイラク戦争。刺激策が必須なのに、国内の無理強い緊縮政策。

メインストリート不況状況が長引くなか、その逆を現実だと主張するまやかしの数値をあげている。

ポール・クレイグ・ロバーツによれば“魔法の成長数値”だ。でっち上げだ。本当ではない。“本当の消費者所得増加によるものではない”と彼は説明している。

あるいは消費者信用の増大。または小売売り上げ増加。あるいは住宅部門の向上でもない。

エコノミストのジョン・ウィリアムズは、まやかしの政府データを見直し、経済状況の本当の姿を提示している。最近のアメリカ成長数値を“ばかげている”と言っている。

人を惑わすごみ、タイムズ紙によればそうではない。“十年間で”“最速の”経済成長だ。

“回復は到頭、持続的な力を得た極めて有力な証拠…”を提示している。そうではないことを証明する確たる真実にもかかわらず。

経済的な弱さの重要な指標である極めて低い物価を含め。“30歳のアメリカ人の30%、25歳の約50%が両親と同居している”時にとロバーツは言う。

失業や過少雇用のせいだ。6年間のエセ経済回復後、ユーロゾーン諸国はデフレと不況に直面している。

エコノミストのジャック・ラスムスは、日本経済を“1990年代末以来、過去の物”と表現している 中国経済は減速している。

新興市場諸国もそうだ。本当のアメリカ成長は標準以下だ。世界的な債務水準は未曾有で、世界経済を金融危機に会いやすくしている。

ロバーツはアメリカ経済を“砂上の楼閣”と呼んでいる。タイムズがそう説明してくれるなどと期待してはならない。健康に良い食事など推進してくれるはずはない。

2月、同紙は、農業エコノミスト、ジェイソン・ラスクと右翼のフーバー研究所所員フンリー・I・ミラーに論説欄を提供した。二人はこれを存分に活用した。

“我々はGMO小麦が必要だ”という見出しで、“アメリカ合州国では、遺伝子組み換え小麦は一エーカーたりとも商業的に栽培されていない”と書いている。

小麦農家や消費者が“(いわゆる)遺伝子組み替えの、より新しい分子技術の恩恵”を受けていないと主張している。

うんざりするほどのがせ情報が続く。ありもしないGMO作物の利点を褒めちぎり、人の健康への害を無視している。

ヴァンダナ・シヴァは、遺伝子組み替え種子を“食品全体主義”と呼んでいる。人の健康に対して、戦争をしかけているのだ。モンサントの様な超巨大企業が。

もし普通の農民が自らの種子と畑を管理すれば“世界の飢餓はなくなります”と彼女は主張する。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団が、農業研究や支援に費やしている膨大な金額を“開発途上国の農民に対する最大の脅威”と呼んでいる。

“GMOの増加、グリホサート使用の増加と、自閉症のグラフを見れば、文字通り、1対1対応です”と彼女は説明する。

“腎不全でも…糖尿病でも…アルツハイマーでも(同じ)グラフが書けます”他の病気でも。

明白な証拠が、GMO食品や成分が有害であることを示している。食べるのは危険だ。人の健康に悪い。

様々な病気の原因となり、不妊症、免疫障害、老化促進をもたらす有害な腸内細菌を生み出すのだ。

インスリン調節不良。胃腸の異常。主要組織の変化。平均余命低下。

GM作物に使用されているラウンドアップ農薬は先天異常を起こす。GM大豆は不妊症を引き起こす。

米憲法修正第1条で保障された表現や自由の権利違反で、内容表示が禁じられているので、アメリカ人は自分達か何を食べているのか分からない。

センター・フォー・フード・セーフティー(CFS)は、GM植物と動物を“21世紀で最大かつ、最も手に負えない環境問題の一つ”と呼んでいる。

90%以上のアメリカ大豆は遺伝子組み換えだ。約85%のトウモロコシ。約88%の綿。加工食品に綿実油は広く使用されている。

こうしたものの80%以上がGM成分を含んでいる。ソーダ水からスープからサラダ・ドレッシング。クラッカーから調味料まで。ジャガイモらか“スーパー”豚にいたるまで。バナナからベークドビーンズにいたるまで。

人の健康に対する害が分かっているにもかかわらず、GM食品や成分を規制する法律は皆無だ。

アメリカ人は自分がそうだと知らない人間モルモットだ。大変なリスクを伴う野放し状態の大規模実験の一環なのだ。

GM種子は植えられてしまえば、この汚染を逆転できる方法は現代科学では分からないのだ。アメリカ耕地の三分の二以上が汚染されている。

人の健康に対する危険性が分かっているのに。アメリカでは政治が科学をしのぐ。危険な食品や成分が、食用に相応しいとされているのだ。

今のところ、GMO小麦はない。それがいつまで続くかは分からない。トウモロコシ、大豆と共に、小麦はアメリカの三大主要作物の一つだ。

GMO作物と有害だ。毒だ。人の健康に悪い。こうしたものの禁止が法律によって強制されべきなのだ。タイムズがそう説明してくれるなどと期待してはならない。

スティーブン・レンドマンはシカゴ在住。lendmanstephen@sbcglobal.netで彼と連絡できる。彼が編集者、寄稿者としての新刊書の題名は“ウクライナの火種: アメリカの覇権への衝動は、第三次世界大戦の危険を冒している” http://www.claritypress.com/LendmanIII.html 彼のブログは、sjlendman.blogspot.com。ログレッシブ・ラジオ・ネットワークでのプログレッシブ・ニューズ・アワーで著名ゲストと彼の最新の論議が聞ける。週三回放送。日曜中部標準時午後1時のライブ放送と、事前録音番組二回。

記事原文のurl:http://www.globalresearch.ca/new-york-times-enemy-of-truth/5421685
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「ニューヨーク・タイムズ」部分に、思いつく大手新聞、放送局、雑誌社、出版社を代入すれば、そのまま通じる好記事。

琉球新報と沖縄タイムズは、幸いにして、代入不可能。

お時間があれば、いや、たとえ、お時間がなくとも、この翻訳記事に同感されたなら、下記記事も是非お読み頂きたい。

簡単な10のステップで実現できるファシスト・アメリカ(日本?)

ハワード・ジン「歴史の効用とテロリズムに対する戦争」を語る

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