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2014年12月 3日 (水)

“イスラム国”(ISIS)補給線、NATOと連携したトルコに保護された戦士と武器の流入

ドイツDW報道
Tony Cartalucci
2014年11月28日
Land Destroyer Report

ドイツの国際放送局ドイチェ・ヴェレ(DW)が大いに含意のあるビデオ・ニュースを報じた。この局は、いわゆる“イスラム国”(ISIS)が“闇市での石油販売”やら“人質の身の代金”で資金を得ているのではなく、何十億ドルもの価値の物資が、一日に何百台ものトラックで、NATO加盟国トルコの国境を越えてシリアに搬入されていることを認めた、あるいは欧米で初めての放送局だ。

‘ISの供給路はトルコ経由”と題する報道は、少なくと2011年という早い時期から、地政学専門家達が報じていた、物資や戦士や武器が、妨害されずに、国境を越え、シリア国内のISIS陣地へと再補給される奔流を、NATO加盟国のトルコが、認めているという事実を確認するものだ。

DW報道のシュールリアルな場面に、反シリア・テロリスト達が国境を歩いて越えて入った反対側で、クルド戦士により、文字通りあっけなく射殺される光景がある。

ドイツDWがインタビューしている現地住民や商人達は、恩恵を受けていたシリアとの商売は、戦争が始まり、西トルコ”に端を発するトラックが運ぶ物資が国境を越えて流れ込むようになって以来、停まったと語っている。“。DW報道は“西トルコ”が一体何を意味するかは詳しく説明しなかったが、アンカラ、NATOが利用する様々な港や、もちろんNATOのインジルリク空軍基地のことを言っている可能性が高い。

DWの報道は、出荷手配をしているのが誰かは誰も知らないと報じているが、DW制作班が撮影したトラックの奔流画像そのものを、アンカラのトルコ政府が公式に否定していることを暴露している。トルコは、このことを知っているだけでなく、直接加担しているのは確実で、NATOが、ISISを打ち負かしたいふりをしているが、ISISをさらけ出し、撲滅するのに失敗している ’多くの国々による後援、そして、より重要なのは、あらゆる軍事戦略の基本的前提条件である、補給線を断ち切ることを拒否したことだ。

ISIS脅威は、最初からずっとNATOのもの

画像: 欧米マスコミのISIS領地図を瞥見するだけで、連中がシリアや
イラクで生まれ出る過激派勢力ではなく、NATO領土からやってくる
侵略勢力であることは明白だ。

NATO領からISIS補給線が出ているのは驚くべきことではない。

2007年という早い時期に報道された通り、アメリカと現地の共犯者連中は、北アフリカと中東の整理し直しを目指して、アルカイダや他の武装過激派を利用する共謀をしていた。ピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト、セイモア・ハーシュが“方向転換: 政権の新政策は対テロ戦争で、我々の敵に役立っているのか?”という記事中ではっきり述べていた(強調は筆者):

    大多数がシーア派のイランを弱体化させる為、ブッシュ政権は、事実上、中東における優先順序を変更することを決めた。レバノンでは、政権が、イランが支援するシーア派組織ヒズボラの弱体化を狙った秘密作戦で、スンナ派のサウジアラビア政府と協力している。アメリカは、イランと、その同盟国シリアを狙った秘密作戦にも参加している。こうした活動の副産物が、イスラムの戦闘的な構想を信奉し、アメリカに敵対的で、アルカイダに好意的なスンナ派過激派集団への支援だ。

もちろん、“イスラムの戦闘的な構想を信奉し”“アルカイダに好意的”な“過激派集団”とは、つまり一言一句“イスラム国”そのものだ。ISISを構成しているのは、NATOの傭兵派遣軍で北アフリカのリビアから、レバントのレバノンとシリア、更にはイラクやイラン国境に至るまでの地方からの代理人によって、敵を破壊しているのだ。一見、無尽蔵な武器、現金と戦士の供給は、複数国家による支援と、ISISの敵、主として、シリア、ヒズボラ、イランやイラクが攻撃できない、NATOに提供されている安全な隠れ場所によってしか説明はつかない。DW報道は、具体的に、ISISテロリストが、いかに、シリアで一部の作戦を止め、トルコ内の安全な隠れ場所を求め、決まったように逃げるか述べている。

2012年の始め以来、NATOの主な狙いの一つは、“反政府派”が、そこを拠点に活動できる様な、NATO軍に守られた安全な隠れ場所、あるいは“緩衝地帯”を、シリア領そのものの中に拡張する為、様々な口実を利用することだ。これが成功していれば、DW撮影班は、おそらく、トルコのシリア国境沿いでなく、イドリブやアレッポの様な都市に集結する車両隊を撮影することになっていただろう。

アルカイダと提携する宗派傭兵部隊を生み出す為のアメリカと同盟諸国の共謀が報告されて、アメリカが、シリア国内であからさまに支援した、いわゆる“穏健派反政府派”は、今や宗派過激派であることがすっかり明らかになり、更にDWが、トルコからの補給の奔流を報道したことにより、NATOがそれに対し解決策をとる振りをしているISISの脅威は、実は最初からずっとNATOによるものだったのは明らかだ。ここで暴露された、目玉が飛び出るほど陰険な外交政策は、たとえDWの様な国際放送局が、ISIS補給線がNATO領そのものから伸びていることを示しても、信じられる人々はごくわずかだ。

記事原文のurl:http://landdestroyer.blogspot.jp/2014/11/breaking-germanys-dw-reports-isis.html

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今年の流行語大賞、非常に的確だった。そのものずばり。

「ダメよ~ダメ・ダメ集団自衛権」

従って今回は「ダメよ~ダメ・ダメ集団自衛権」解散。

「集団的自衛権」なるもの、こうしたインチキ茶番侵略のお先棒担ぎにでかけます、という宣言に他ならない。

今回は、子供も孫も曾孫も全部、宗主国や傀儡国家や収奪大企業に捧げますという意思表示の再確認の機会だ。

TPPに先駆けて、国家戦略特区という日本社会破壊政策、着々と進められている。

徹底解剖国家戦略特区 私たちの暮しはどうなる?』アジア太平洋資料センター編、浜矩子・郭洋春ほか著、コモンズ刊、税込み価格1512円、という本、皆様ご存じだろうか?

この本を読んで概要を把握されてから、TPPや国家戦略特区に賛成している与党や、エセ野党に投票されるなら、もう何もいうべきことはない。

自殺したいと確信している方を、とめる力、残念ながら持っていない。

貧しい小生が、酒や主食をへずっても必要な本は買わざるをえないと思っている。図書館に申し込んで順番を待っているうちに投票日がきてしまう。

まるで息をするかのごとく易々とウソをつく連中が『地方創生』など戯言をいっている。『地方破壊』でなければ『痴呆創生』。

TPPも、国家戦略特区も、農業、漁業、林業等で、徹底的に地方を真っ先に破壊しつくす施策。

TPPも、国家戦略特区も、対象は「農業だけ」と思われるのは勝手。

さにあらず。たとえば、いとも簡単に首がきられる社会が実現する。海外の大企業が一番活動しやすい場所にする、というのは、そういうことだ。

TPPも、国家戦略特区も、庶民にとっては、永遠の地獄の処方箋。

属国政府・官僚、大本営広報部の言い分、ことごとくジョージ・オーウェルの『1984年』の役所名と同じ。平和省は戦争省。反対の意味が真。

大本営広報、このとんでもない策謀については、TPP同様、完全報道管制。ヨイショ記事以外は載せないので、皆様ほとんどご存じないはず。

TPP、国家戦略特区の批判記事を載せる新聞、日本農業新聞とアカハタだけかも知れない。

幼なじみから、忘年会のお誘いがあった。全員ゴリゴリな与党かエセ野党支持。説得の可能性などありえない。わざわざでかけて喧嘩するのは時間の無駄ゆえお断りした。家で一人、深酒する機会が増えるばかり。

徹底解剖国家戦略特区 私たちの暮しはどうなる?』執筆者の一人、立教大学教授郭洋春氏と「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」呼びかけ人、醍醐聰東京大学名誉教授の講演は、下記にある。

【PPVアーカイブ】クロストークカフェ vol.7 郭洋春 × 醍醐聰 × 岩上安身 ~亡国の罠・TPPを語りつくす~(2013年6月14日収録)

IWJには、TPPと国家戦略特区に関わる記事豊富にある。各自ご確認請う。

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コメント

貴方の個人コメントを見て思うのですが、思考障害を除くべきです。
「いとも簡単に首がきられる社会が実現する。海外の大企業が一番活動しやすい場所にする」
海外の大企業を単に資本とは書けないですか。まるで全ての推進主体である日本の資本は別物のようです。まさか婉曲的な経団連の支持者でもあるまい。

戦前から、この国は内なる敵に苦しめられてきました。貴方の言う「海外の」「宗主国」という理由の無かった時代、大日本帝国の「国内」の敗戦までのジニ係数は、0.51以上。これからは、日本を取り戻すというスローガンの下で戦前に追いつきそうです。

己の首を絞めているのは己自身だと気付くのは何時のことでしょう。日本国民にとって必要なのは、被害妄想より自己批判と自己改革です。

世界で最初に継続的な無差別空爆を行った国は、他ならぬ日本です。中国の重慶ですが、地形が変わったとまで言われる八年近くに及ぶ所業の目的と意図は、何か判りますか。
関東軍の残した文書に明確に記されています。「(本邦と同じく)権力に懐かせるため」 
しかし、暴力は中国民衆の抵抗を強めはしても、弱めはしなかった。まして・・・
そして、敗戦の弁曰く、「中華民族は、権力には懐かない。」

自己の暗黙の基準が他者には通用しなかった。それが、侵略戦争挫折の本質的理由です。
ちなみに、日本に対する無差別空爆のアメリカの立案者は、この日本の行為を正当化の理由として空爆計画書に記しています。

それなら、今日の日本におけるアメリカの未曾有の統治の成功は、何が齎したのでしょうか?
言うまでもなく、日本民族の「原爆を落とされて尻尾を振る」体質です。
「長いものに巻かれろ」という使い古された処世訓の意味は、浅いものではありません。
日本民族は、決して、例えば中国には適わないでしょう。同様にアラブや他の民族にも。
戦後の富の源泉は、全てアメリカの支配構造の下で与えられた。それが一時の幻想に過ぎないとしたら、何が永劫の真実なのでしょうか。それは己の在り方です。

「原爆を落とされて尻尾を振る」民族は、それ以前から続いた体質を露呈しているだけで、全ては過去から引き続いた民族史の延長に過ぎません。それを証拠に、都合が悪くなれば、まず最初に若者を搾取し、終いには人間爆弾にして、それを批判し内省するどころか、美しいと称して憚らない倒錯した病理です。

子孫を犠牲にする民族の未来がどうなるか議論する必要がありますか。財政赤字と原発、体質は変わらないということです。

真の滅びは、決して他者のせいではない。国民、民族自身が原因です。だから容易には脱け出せない。

愛国心は、悪党の最後の隠れ蓑。という言葉がありますが、それが自己を偽るための動機だとすれば、それもまた価値のないことでしょう。

素晴らしい記事を、ありがとうございます。
私は英語はサッパリわかりませんので、ロシアやイランの日本語記事を読んでいますが、「ISの供給路はトルコ経由」に関して10月、イラン記者がトルコで暗殺された報道がありました。
誠実そうな、若くてとても美しい女性記者でした。。
おもわず、記事に「シム記者が、命を賭 して暴いた真実のスクープと、彼女が暗殺された真実が、世界に広 まりますように。。」とコメントさせていただきましたが、シム記者が命を賭 して暴いた真実のスクープを報道してくださった西側のドイツDWに感謝します。

▼プレスTVの記者が、トルコでの不審な交通事故で死亡 2014/10/20
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/49224
▼「トルコで死亡したプレスTV記者は、CIAの陰謀の犠牲者」 2014/10/20
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/49230
▼プレスTV特派員の不審死(音声) 2014/10/20
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/49242

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