アメリカ人が感謝祭の日に祝賀しているもの
Paul Craig Roberts
2014年11月25日
アメリカ人が感謝祭を祝う際に、彼等は自分達が一体何を祝っているか知らない。
アメリカの民間伝承では、感謝祭は、1621年に、ピルグリム・ファーザーズと呼ばれる最初の移住者達が、豊かな収穫を祝って始まった祝祭日だ。歴史学者の中には、この出来事の記録は乏しいという人々がおり、感謝祭の伝統は、ピルグリムや清教徒達が、イギリスの感謝祭を新世界に持ち込んだものだと考える人々もいる。ピルグリムは自分達の飢えからの救済を、ライデン包囲からの救済式典と関連付けていると考える歴史学者もいる。
ピルグリムの感謝祭は、もしそういうものが行われていたとするなら、新世界で初めてのものではなかったろう。歴史学者達は、1619年に、バージニア州植民地憲章が、感謝祭の日を宣言していたと言い、1565年に、フロリダのスペイン人が最初の感謝祭を見たという歴史学者もいる。
どうやら、もしあったとすれば、様々なイギリス植民地や、後のアメリカ諸州のそれぞれに、独自の感謝祭の日があったようだ。1863年に、アブラハム・リンカーンが、感謝祭を国の祝日にしようとしたが、北の侵略戦争によって、国は分裂していた.
感謝祭は、北の侵略戦争後、南部再建が完了し、1870年代に北軍将軍達による、プレーンズ・インディアンが絶滅してから、国の祝日となった。これはアメリカ帝国の保持と拡張の祝賀としての感謝祭を汚すが、リンカーンの背後にいた政治勢力の目標を正確に反映している。
現在、感謝祭は単に“七面鳥の日”として知られており、小売売り上げが伸びる時期だ。だが、皆様は感謝祭の食事を食べる際、自分が実際に祝賀しているのは、戦争犯罪に起源を持つ帝国であることを熟考願いたい。もしリンカーンが敗北していれば、そして、もし当時、ニュルンベルク戦争犯罪法廷があったなら、リンカーン、グラント、シャーマンやシェリダンは、戦犯として絞首刑に処せられていただろう。
シェリダンは、おそらくは連中の中で最悪だった。彼の対南部戦争犯罪、特にバージニア州、シェナンドー・バレーで彼が犯した罪を、リンカーンとシェリダンの党、共和党に投票する南部人は、忘れ去っているに違いない。しかし、シェリダンの対インディアン犯罪は更に酷かった。彼は冬営地にいたインディアンを攻撃し、食糧を破壊し、“バイソンが絶滅するまで、殺させよう”と言って、バイソンを絶滅させる為、プロの猟師を派遣し、プレーンズ・インディアンから主要食料源を奪ったのだ。
共和党による対南部犯罪の極悪さを考えれば、南部人が共和党に投票するのは、人々の忘れやすさの証しだ。“もし、私がテキサス州と地獄を所有していたなら、私はテキサス州を貸して、地獄に住んだだろう”と何度も豪語したシェリダンは、南部に対する共和党の態度の良い見本だ、
1870年代、ルイジアナ州で、民主党が選挙に勝った際、州を牛耳っていたシェリダンは、民主党は彼の軍事裁判を受けるべき強盗だと公言した。
シェリダンは、陸軍士官学校を、ほぼ最下位で卒業したが、不道徳性と、凶暴さのおかげで、アメリカ陸軍司令官の地位にまでのしあがった。現在なら、彼は7ヶ国における、女性や子供達に対する果てしないアメリカ爆撃を大いに喜んだだろう。
注: 「北の侵略戦争」というのは、北軍が、市民戦争(南北戦争)と称したものを固く守ろうとして人々が呼んでいるものに対する南部側の表現だ。南部の用語の方が、より正確に思える。北軍が南部を侵略したのだ。内戦というものは、競い合う二者が、政府の支配を巡って、暴力を行使した場合に起きるものだ。しかし、南部諸州は、アメリカ政府の支配を求めていたわけではない。彼等は自決の権利を行使し、自発的に加入した連合から脱退しただけだ。それは、南部の輸出用農業経済と、保護関税を必要としていた北部の勃興しつつある工業経済との間の異なる経済権益に基づく脱退行為だった。南部の脱退は、ワシントン政府の支配を巡る戦争行為ではなかったのだ。
北の連邦主義者達は、脱退を、帝国にとっての脅威と見なした。もう一つ国があれば、それば、西部の土地を求める競争相手になりかねない。Real LincolnとLincoln Unmasked(「本当のリンカーン」と「仮面を脱いだリンカーン」)という著書で、トーマス・ディロレンゾは、北は、帝国のために侵略戦争をしかけたことを論証している。もしそれで連合が維持できるのであれば、奴隷制度を維持しただろという趣旨のリンカーン発言を引用しており、私の記憶が正しければ、ディロレンゾは、リンカーンの将軍達が、奴隷制度を終わらせる為の戦争だと言って、奴隷制度廃止論者を従わせるための餌をまかないよう、さもないと北軍の大半が脱営してしまう、と助言したと書いている。
現在、アメリカ人は、自分達はアメリカ合州国国民だと考えている。しかし、1860年には、人々は自分達のことを州民だと考えていた。ロバート・E・リーが、北軍で最高の地位につけると言われた際、自分の故郷バージニア州を攻撃することはできないという理由で辞退した。リンカーンは、憲法が政府の大半の機能を付与していた各州に対する、ワシントン中央政府の優位を確立する為に、戦争を利用したのだ。
リンカーンが確立した中央政府の優位が、帝国の権力を推進した。
“奴隷制度を終わらせる為の戦争”は、アメリカを“サダム・フセインの大量破壊兵器”から守る為のイラク戦争と同様、道徳上の聖戦ではなく、帝国追い求めての暴力行使に対する架空の覆いの様なものに見える。
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Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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Thanks Giving Day 11月最終週の木曜日。
中学か高校の英語教科書で読んだ記憶がかすかにある祝日。
この記事にぴたり対応する記事がある。
Why First Nations People Regard Thanksgiving Day as a National Day of Mourning
(And why Alexander Ramsey Should be Posthumously Tried for Crimes Against Humanity)
By Dr. Gary G. Kohls
エボラ熱で自衛隊初派遣へ 防護服輸送、12月上旬に
歯止めのない属国傭兵国家推進。
属国傀儡幹部諸氏、宗主国の言うことは、ほとんど全て受けるのだろう。
『原発と大津波 警告を葬った人々』、読めば読むほど、東電や、政府や、御用学者や、大本営広報部の腐敗ぶりに腹が立ってくる。支配者連中、大地震による大津波で甚大な被害がおこりうることを重々承知しながら放置したのだ。儲け優先。
太平洋戦争だか、第二次大戦だかの幹部連中と一緒。しかし、あの頃も、一緒になって旗をふって儲けた連中はいただろう。そのままの構図が途切れなく続いている劣等列島民族。
自民党による対日本庶民犯罪の極悪さを考えれば、庶民が自民党に投票するのは、人々の忘れやすさの証しだ。
と、読みながら思う。
「有識者」、「由々しき者」の表記間違いに違いない。
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本日も頭が痛くなる経済の話でアクセス数を減らしますが、それでもなるべく丁寧にわかりやすく述べたいと思っております。
だから
少しだけ我慢して読んでください。
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