第三次世界大戦に道を開く
Paul Craig Roberts
2014年11月23日
ニュース報道によれば、ワシントンは、ドネツクとルハンスクのロシア人に対する再度の軍事攻撃用に、ウクライナに武器供与することに決定した。
ロシア外務省高官は、キエフに対する武器供給という、ワシントンの無謀な決定を、様々な協定違反で、紛争の政治的解決の可能性を少なくしてしまうと非難した。この声明には当惑させられる。これはつまり、まだロシア政府は、ワシントンが、紛争解決に興味皆無であるのを理解していないことを意味している。ワシントンの狙いは、不幸なウクライナ人を、ロシア攻撃に利用することだ。紛争が悪化すればするほど、ワシントンは幸せになる。
ロシア政府は、ヨーロッパが正気を取り戻し、紛争は平和裡に解決できるだろうことに賭けていた。ロシア政府はこの賭けに負けたのだから、即座に、分離主義の諸州をロシアに編入するか、ヨーロッパに警告を発し、先手を打って、危機が悪化するのを阻止しなければならない。
ロシア人が軍事攻撃されるのを見捨てることは、ロシア政府にとって手痛い屈辱となろう。もしロシアがドネツクとルハンスク破壊を傍観していれば、次ぎの攻撃は、対クリミアだ。ロシアが戦いを強いられる頃には、ロシアは、更に武装強化し、更に準備を整えた、一層手ごわい敵と直面することになる。
行動をしないことによって、ロシア政府は、ワシントンが対ロシア猛攻撃を煽るのを幇助しているのだ。ロシア政府は、ヨーロッパに対して、こうした攻撃はやめろ、さもないと、天然ガス無しになると言えるはずなのだ。ロシア政府は、分離派諸州の上空の飛行禁止区域を宣言し、キエフに最後通告を送れるはずなのだ。ロシア政府は、ドネツクとルハンスクのロシアとの統合、あるいは再統合要求を受けいれることが出来るはずだ。こうした行動のどれか一つで、事態の収拾がつかなくなり、第三次世界大戦に道を開く前に、紛争解決するのに十分だろう。
アメリカ国民は、ワシントンが危険な戦争を開始する瀬戸際にあることを全く知らずにいる。情報に通じた評論家連中でさえ、ロシアがウクライナを侵略し、分離主義者に兵器を供給しているというプロパガンダ反駁で、大筋を見失っている。こうした解説者連中が、もし事実を立証すれば、何か役に立つと考えているのなら、それは間違いだ。
ワシントンはワシントン権力に対する制約であるロシアを除去するつもりなのだ。ワシントンの傲慢さが、ロシアに厳しい選択を強いている。臣下となるか、戦争か。
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Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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ロシア政府は、ヨーロッパに対して、こうした攻撃はやめろ、さもないと、天然ガス無しになると言えるはずなのだ。ロシア政府は、分離派諸州の上空の飛行禁
止区域を宣言し、キエフに最後通告を送れるはずなのだ。ロシア政府は、ドネツクとルハンスクのロシアとの統合、あるいは再統合要求を受けいれることが出来
るはずだ。
という、ロバーツ氏の提案もっともかも知れない。しかし、ロシアはそう簡単に実施できないだろう。アメリカ、EU、日本が敵対している状況では。
それで、連想するのは、小室直樹の提案。極端に、省略して書けば、
ソ連が崩壊した後、アメリカの主要敵国は、日本と化したので、
日本が生きる道は、ロシアとの連携だ
というものだった。(と思う。)
お説ごもっともと思ったが、「宗主国の意思に反する政策など選択できる状態にないだろう、なんと言う楽天家なのだろう」と思ったものだ。
小室直樹のソ連崩壊予言には実に驚いた。それが実現するの更に驚いた。
しかし素人の小生、アメリカの敵国と化した日本が、ロシアと連携して生き残る方策をとれるとは全く思わなかった。これで小判鮫国家の終わりだと思った。完全属国化しかないと想像した。
碩学の提案はともあれ、結果的に素人が恐れていた通りの事態になっている。
ワシントンの傲慢さは、日本に選択肢を与えない。永遠の臣下たれの一言。
Russia Todayや、Strategic Culture Foundationの記事を読んでいると、ロシア、もはや日本には全く望みを託していないように思える。
最後の最後まで、日本が経済機制裁に加わらない可能性や、天然ガス・パイプライン設置の大規模契約といった、宥和・協調の方向に動く可能性を、ロシア側は期待していた様に見える。
しかし、どうやら「とうとう堪忍袋の緒が切れた」ように思えてならない。
北方領土は帰ってこないだろう。沖縄で基地を拡大する属国に、北方領土を返還すれば、そこに対ロシア・ミサイル基地を作るだろう。自国の安全保障を危うくする行為を、ロシアは決して行わないだろう。
わざわざ安全保障を損なうような外交政策をとる国家、この属国を除いて存在するまい。
宗主国大統領の演説、日本語でも、読む気力はおきない。
属国傀儡首相演説、決して読まない。人生の無駄。
しかしプーチン大統領演説はロシア語を学んででも読む必要がありそうに感じることが多い。丸ごとファンという意識は皆無。あくまでも論理的な話。
耕助のブログ 2014年11月21日
No. 1093 プーチン大統領の演説、に納得。筆者は元々アメリカ人の方だ。
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