ロン・ポール: アメリカの選挙は1党独占制
公開日時: 2014年11月5日 00:23
編集日時: 2014年11月5日 05:39
ロン・ポール (ロイター/Robert Galbraith)
火曜日の中間選挙の中、今日の選挙でアメリカ人は投票をしているが“一党独占制”状態なのは明白だと、元下院議員のロン・ポールは、RTに語った。
“世論調査で支持率の高い候補者は討論に参加できないという考え方こそ、本当の腐敗です”79歳のテキサス州選出元下院議員ポールは、火曜日の中間選挙特別報道の際、RTに語った。“これは独占です…そして連中は、第二選択すら許しません”と彼は述べた。
“もし第三党の人物が当選しそうになると、連中は決してそうならないよう出来る限りの手を尽くします”引退した下院議員は、そう続けた。
長年の共和党員ポールは、アメリカ政治を何十年も支配している、二大政党という二分法には批判的で、一度は自由党公認アメリカ大統領候補者として出馬したこともある。第三党の候補者達が、左右既成勢力と張り合い続けているが、アメリカ人が知っている様な二大政党制度さえも危機に瀕していると、ポールはRTに警告した。
“連中は我が国の若者に一体何をしていますか? 連中は若者を世界中に派兵し、戦争をさせ、世界は民主的な選挙ができるようにならなければいけないと説教します”と彼はRTに語った。“ところが自国内には、本当の民主主義がないのです。二大政党の指導者達によって支配されている思想の独占状態です。しかも連中は二大政党と呼んでいますが、実際は同じ価値観なのです”
とはいえ全く希望がないわけではない。ポールによれば、もし各人が第三党の思想精神を、現在の支配体制内に導入することに専念すれば、アメリカ政治もまだ変えられる可能性があるという。アメリカ人は“共和党と民主党の独占から逃れるために戦えるし”“人々を感化しよう、両党の中に入り込もうと努力することができます”とポールは語った。
ただし中間選挙に関しては、ポールは、RTに対して、今年は、もちろん、現状維持派の明白な勝利を除いては、どの様な政策が勝つのか良く分からないと語った。
“今は現状維持派が極めて強いと思いますし、現状維持が今晩勝利するのだろうと思います”と火曜日午後、彼は語った。
記事原文のurl:http://rt.com/usa/202295-ron-paul-midterm-elections/
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アメリカ:一党独裁国家 2007年9月27日記事を思いだした。是非、ご一読を。
民主党が増えれば、TPP促進は難しくなり
共和党が増えれば、TPP促進は易しくなる
という記事が大本営広報に載っていた。二行だけ読んであとは辞めた。
知りたいのは、TPPが大本営広報部の虚報通り素晴らしいものなのかどうか。
大本営広報部、背広・ドレスを着た「がまの油売り」。英語で言う、Snake oil salesperson
大本営広報部全てが総力をあげて導入した典型的悪政が、小選挙区制度、つまり二大政党制度。
宗主国で、その破綻ぶりは明らかなのに、いやそれがわかっているから導入したのだ。
小選挙区制度、つまり二大政党制度のおかげで、郵政破壊が成功した。
小選挙区制度、二大政党制度なくしては、集団先制侵略攻撃権も、秘密法案も、消費税増税も、TPPも、これほど簡単に推進できなかっただろう。
属国ゆえ、小選挙区制度、二大政党制度導入を強く迫られたのだろう。いや、優秀な売国官僚自ら進んで導入した可能性も高いと、矢部宏治著『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』を読んで思う。
2014/10/13 「戦後再発見双書」プロデューサーが語る、日米関係に隠された「闇の奥」~岩上安身による『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー
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★十一月五日(水)。昨日行われたアメリカの中間選挙ではマスメディアが報道していた予想のとおり、共和党が民主党に勝った。今回の選挙には特段の争点がなく、強いて云えばオバマ大統領の不人気が大きな要素となった。オバマ不人気の理由はヒスパニック系の移民問題が進展しない、イスラム国への対応が弱腰、エボラ出血熱への対応が後手・・・などがある。と、NHKの解説をコピペしてもつまらない。NHKが伝えないアメリカの真相、アメリカ人の深層心理を書こうではないか。★移民問題は共和党の賛成が得られないため進まなかった。それ... [続きを読む]
衆院選2014.12と衆院選2005.9について
文芸評論家加藤周一は折に触れて総選挙のことを書いている。例えば,前回取り上げた『やまとごころ』と選挙(夕陽妄語[Ⅲ],1990),二大政党制批判の文章を書いた『温故知新』(夕陽妄語[Ⅳ],1994),『参院快挙』(夕陽妄語[Ⅵ],1998)。しかしその後の選挙で自民党が大勝した。束の間の喜びであった。一番新しいのは2005年9月の『選挙の後に』である。その出だしは次のようである;
-九月(二〇〇五年)の衆議院選挙は,自民党の圧倒的勝利に終わった。かつての政友会・民政党のように二大政党が交代して政権をとる見通しは,はるかに遠くなった。なぜだろうか。制度上は, 小選挙区が大政党に有利なことはいうまでもない。自民党の票は減っても議席の数は減らない。社民党の票は増しても議席は増さない。戦略上は,首相を中心とする自民=公明連合の執行部が,巧妙に立ち回ったということもあるに違いない。しかしそういうことは,すべて,与党側,つまり指導者側の事情であって、自民党大勝利の理由には,非指導者側,すなわち日本国民ひとりびとりの政治的意見の反映もあるはずだ。-
上の文章は,衆院選2014を思い出させる。なぜ平均して投票率が最低であったのか。自公の圧勝は,「圧倒的勝利」に対応し,野党乱立で共産党の躍進はあったものの,「二大政党にはほど遠い」し,「交代して政権をとる見通しは,はるかに遠くなった」ことも同じ。政治的状況という構造は,読み替えを行えば,衆院選2014と衆院選2005とに違いはない。
そこで問題は非指導者側,すなわち日本国民「ひとりびとりの政治的意見」の違いや如何ということになる。加藤は,05年の「ひとりびとり」の意識を1.現状維持,2.改革願望で説明する。
14年においては,非正規雇用が多くなっても,賃金が上がらなくても,福祉の後退があっても,年金の減額など暮らしの苦労は絶えないがまあまあ衣食に足る,という「現状の大枠は変えたくない」意識は05年の1.と変わりない。
2.の改革願望はどうであろうか。何十年経ってもうちわ,明治座不明朗会計などの公職選挙法違反は05年も14年も変わらない。新しい材料は,反原発運動だが前回の参院選・衆院選での争点でもあったから見世物としては面白くない。特定秘密保護法も田原総一朗氏などジャ-ナリストが反対していたように,以前からあるスパイ防止法と同じで変わり映えしないし,直接我々に庶民に関係しないから,以前と同じで面白くない。
TPPはよく分からないからパス(でも米は安い方がいいから関税撤廃に賛成)。消費税は自公が解散前から絶対多数なので強行採決すれば,いいだけの話で,消費増税凍結・延期実施などという朝三暮四のような子供だましの手も古い。とにかく強行採決しないで,先延ばしという決定には大賛成。
何が見世物として面白いかといえば,解釈改憲(集団的自衛権)解説の紙芝居。これは多くの批判があるようだが,馬鹿馬鹿しくも面白かった。閣議決定までに「苦渋の決断」をした公明党のサル芝居も面白かった。またこれまで外国に行ったことはないが,自衛隊員になれば三食付きだし,海外まで行くことができる。戦闘地域までは派兵されないだろうから,安心して隊員になれる改革は大賛成(サマワで自衛隊員が戦闘に巻き込まれ一人死亡し,帰国後27人の自殺者を出したことなど報道されていないし,『激しく』政府を追及した野党もいないから,このことは考えないことにしよう)。
そこで憲法を少し変えてもいいのではないかと思う。ダメだったらまた元に戻せばいいだけ。でもよく考えてみれば,MH370機やMH17機の乗客に日本人がいなかったのは,アメリカの属国日本の国民を死なせる訳にはいかないと,アメリカが考えてくれたお陰。これなら公費で海外に行った方が得だし,これまで通りアメリカの言うことを聞いていた方が,海外旅行は安全だ。
ところで,これまで公明党が提案して長らく実現できなかった軽減税率はようやく日の目を見そうだから,やっと身近な改革が実現しそうだ。アベノミクスはよく分からないが,マスゴミはもちろん,与党政治家の多くも朝日・東大のアンケ-ト調査で「景気は良くなっている」と応えていたから,GDPが2四半期連続マイナスでも景気がいいし,来年も良くなるだろう。目出度い。自公に投票しようと,決めた。
でも目出度いが,官邸や霞ヶ関を取り巻くデモの様子を見ていると,よくあれだけ毎週毎週続くモノだと感心してしまう。ひょっとしたらデモ隊の方々の言うことが正しいのかもしれない。でもあの人達はどの党に投票するのだろう。教えてくれたら,いいのに。まあ,明日も,投票日も寒そうだから,投票に行くか行かないかは,職場の人の様子を観察して,つまり「右へ倣え」して,当日の朝,決めよう。TVの天気予報だとかなり寒そうだから,おそらく行かないな。
とは言え綺麗な女優さんが「投票しよう」とTVでコマ-シャルしているから,行こうかな。しかし実際,自公の候補者と民主党候補者の政策の違いがほとんどないように聞こえる。やはり行くの,止めるか。
加藤は次のように結ぶ:
・・・・殊に集団指向型の社会において,絶えず地域の,あるいは職場の集団的圧力にさらされている人間が,投票にだけ,政治的判断についてだけ,突如として「天賦人権」を自覚し,独立不羈の自由な個人になり得るものだろうか。もしそうならないとすれば,「自由な選挙」とは一体何だろうか。来し方行く末を考え,私の思いは千千に乱れた。・・・・・
加藤は2005年には政権交代の可能性のないことを確信していたが,衆院選2009も2012も,そして2014も見ずあの世に旅立った。しかし私は今,加藤に賛成する。
投稿: 箒川 兵庫助 (1-チ) | 2015年1月 7日 (水) 03時02分