テロと騒乱: アメリカによる中国封じ込め
2014年10月2日
Tony Cartalucci
Landdestroyer (リンク先、全て英文であることをお断りしておく)
香港の"オキュパイ・セントラル"が、アメリカが支援する煽動であることがすっかり明らかになった今、読者諸氏は、この最新の騒動が、中国を封じ込め、とりこむ為の、アメリカ合州国が継続中のより大規模な作戦の一環に過ぎないことを認識すべきだ。
昔のベトナム戦争も、1969年に公開されたいわゆる"ペンタゴン・ペーパー"で、紛争は、中国を閉じ込め、支配することを狙ったより大規模な戦略の一環に過ぎなかったことが明らかになった。
こうした文書の三つの重要部分を見れば戦略は明らかだ。最初のものにはこうある。:
“...2月の北ベトナム爆撃の決定と、7月の第一段階派兵の承認は、それが中国封じ込めの為の長期的アメリカ合州国政策に役立つ場合にのみ、意味をなす。”
また、こうも主張している。
“中国は、1917年のドイツ同様、30年代末の西のドイツ、東の日本同様、そして1947年代のソ連同様、世界における我が国の重要性と影響力を損なわせようとし、更にはより遠くから、しかしより厄介に、アジア全体を、我々に対して、組織しようとしている主要大国として現れつつある”
最後に、当時アメリカが対中国戦を展開していた広大な地域戦域を、概要を示してこう述べている。
“長期的中国封じ込め(ソ連による中国の北と北西からの“封じ込め”があるので)の取り組みには、三つの戦線がある。(a) 日本-韓国戦線; (b)インド-パキスタン戦線; そして(c)東南アジア戦線”
アメリカは究極的に、ベトナム戦争に敗北し、ベトナムを対北京の代理軍として活用する可能性はなくなったが、対北京の長い戦争は至るところで続くだろう。
この封じ込め政策は、2006年の国家戦略研究所報告書“真珠の首飾り:アジア沿岸中で勃興する中国の力という課題に対処する”(String of Pearls: Meeting the Challenge of China’s Rising Power across the Asian Littora 訳注:リンク先は、アメリカ軍国家戦略研究所(Strategic Studies Institute)報告原文pdf)で、更新され、詳述されることになったが、そこには中東から南シナ海沿岸に至る、石油補給路線を確保する為の中国の取り組みと、アメリカが、インド洋と太平洋でアメリカ覇権を維持する為の手段の概要が書かれている。前提は、欧米の外交政策が、中国を、ウオール街とロンドンの“国際システム”に、責任を持った利害関係者として引き込みそこねた場合には、勃興する国家を封じ込める為に、より対立的な姿勢をとらねばならないというものだ。
リビア等の国で、中国権益が損害を被ったいわゆる"アラブの春"という形で現れたこの代理戦争は、アメリカが支援する政府転覆や、直接的軍事介入による混沌にまで落ちぶれた。欧米が、その混沌を利用して、中国権益をアフリカ大陸から追い出す為の代理の戦場に、スーダンもなっている。
最近、政変が東南アジアを襲った。タイはようやく最近、独裁者タクシン・シナワットが率いるアメリカ傀儡政権を追い出したが、隣国ミャンマーは、アウン・サン・スー・チーが率いるアメリカ-イギリスによる政治フロント組織支配による煽動を払いのけようとしている。
アメリカは、中国国内自体で、中国の広大な地域を支配不能にしようという企みの中で、中国社会を不安定化し、分裂させる手段として、テロを巧みに使っている。中国西部の新疆では、アメリカ合州国が暴力的分離主義者を本格的に支援している。
実際に、新疆ウイグル分離主義者支援をしているのは、何よりまず、アメリカ国務省の全米民主主義基金 (NED)を通したアメリカ合州国だ。中国西部地域の“新疆/東トルキスタン”と呼ばれる地域は、NEDサイトに自らのウェブをもっており、アメリカが資金援助している、様々なフロント組織のものを掲載しているが、それには下記のものもある。
国際ウイグル人権民主主義財団 $187,918
ウイグル族の女性と子供達の人権を推進する。財団は、英語・ウイグル語ウェブサイトを運用し、ウイグル人女性と子供達の人権擁護を唱導している。
国際ウイグルPENクラブ $45,000
ウイグルの為の言論の自由を推進する。国際ウイグルPENクラブは、迫害されている詩人、歴史学者、ジャーナリスト等々の禁書や、作品や、状況に関する情報を提供するウェブを運用する。ウイグルPENは、投獄されている作家達の為に、国際擁護キャンペーンも行う。
ウイグル・アメリカ協会 $280,000
ウイグル人権問題の認識を強化する。UAAのウイグル人権プロジェクトは、新疆ウイグル自治区のチュルク語族住民を苦しめている人権侵害に関する独自の正確な情報を調査し、記録し、国際的関心を惹きつける。
世界ウイグル議会 $185,000
効果的な人権や、民主主義キャンペーンを実施するウイグル民主主義派集団や指導者の能力を向上させる。世界ウイグル議会は、異民族間の問題や、ウイグル人人権唱導推進に関する民主主義派のウイグル集団や指導者の会議を開催する。
上記リストは、2014年3月に、NEDウェブサイトから抜き出したものであることに留意願いたい。以来、作戦での役割を隠蔽することを狙って、不安定化作戦強化に先立って、これまで他の国々の支援でやってきたのと同様、NEDは幾つかの組織をリストから削除した。
こうしたNEDが資金援助をする組織は全て、中国からの分離を、あからさまに唱導しており、そもそもこの地域に対する中国支配さえ認めておらず“中国占領”と呼んでいる。
2014年3月、昆明でのテロ攻撃を、アメリカが資金援助をしている世界ウイグル議会は、中国当局が、分離主義者に他の選択肢をほとんど与えないからだと主張して、正当化さえしようとした。“中国昆明駅のテロ行為で、33人死亡”と題するアメリカ国務省の“ラジオ・フリー・アジア”記事はこう報じている。
世界ウイグル議会の広報担当者、Dilxat Raxitは、電子メールの声明で“一般市民への攻撃は決して正当化できるものではない”と述べたが、差別的で抑圧的な政策が、反撃策としての“過激な手段”を挑発したと付け加えた。
1960年代の東南アジア全域にわたる本格的代理戦争から、アメリカが仕組んだ2011年の"アラブの春" や、新疆のテロや、現在の香港における騒動に至るまで、 起きているのは "民主主義" やら"言論の自由"の為の戦いではなく、中国主権の実存をかけた戦いだ。中国政府に関して、中国人がどの様な問題を抱えていようとも、それは中国人の問題であり、彼等だけが、彼等のやり方で解決するべきものだ。"民主主義"推進を隠れ蓑に利用して、アメリカは、アメリカが支援する機関や政策により、中国に影響を及ぼし、転覆し、取り込み、あるいは、北京の政治秩序を打倒し、その灰の上に、中国人の権益ではなく、ひたすらウオール街とワシントン権益に仕える自らの新植民地主義的秩序を樹立しようとする企みを継続するだろう。
写真: 長年、アメリカ政府に協力して、資金を受けている「比較法・公法センター」(CCPL)理事長の座にいるアメリカ国務省の全米民主国際研究所NDIとべったり絡んでいる抗議運動指導者ベニー・タイが、香港 "占領"を呼びかけている。香港は、1841年から、1997年まで、既にイギリスに占領されていた。
"オキュパイ・セントラル"の多くの人々は善意で参加しているだろうが、指導部は、そうと知りながら、中国が1800年代から1900年代初頭、ヨーロッパ列強の手によって苦しめられたものと五十歩百歩の行為、外国権益と結束し、中国を分裂させ、破壊し、覆そうとしているのだ。
記事原文のurl:http://landdestroyer.blogspot.co.uk/2014/10/terrorism-and-turmoil-us-containment-of.html
----------
憲法9条、ノーベル平和賞の可能性、という記事をみかけた。
ノーベル平和賞、オバマ大統領も、佐藤栄作元首相も、キッシンジャー元国務長官も受賞している。個人的に、ノーベル戦争賞と理解している。オバマ大統領の受賞時に、ノーベル戦争賞ほか、いくつか記事を翻訳した。
とんでもない一面記事で、すっかり食欲をうしなった。(太字部分は補足した)
米軍への支援範囲拡大 日米防衛指針「周辺事態」削除へ
自衛隊が世界で米軍の侵略戦争に協力させられるできる枠組みに作り替える。
ウクライナの様な国民同士の殺し合いこそしていないが、これから宗主国の侵略戦争に参戦し、世界中で、砲弾の餌食として、殺し合いに活躍することが決まる。事実上、ウクライナ以下の「便利な一等属国」。
ノーベル平和賞憲法9条を奉じながら、同時に世界中で、砲弾の餌食として、殺し合いに活躍することになるのだろうか?
火山噴火事故の犠牲者の方々詳細を大本営広報部は報じるが、人災で、これから、多数の無辜の外国人(日本人の場合もあるだろう)を殺し、多数の日本人が殺される時代が確実にやってくることに、大本営広報部全く触れない。
「地震、山鳴り、核、有事」、前者二項目の天災に対しては合理的な防備を固めるしかない。それでも、人間は自然には負けるだろう。後者二項目の人災、確信犯を権力から排除すれば済みそうに思うのだが。
人数からすれば、異常な支配層連中、被害者庶民の何百万分の一しかいないのだから。
違法ドラッグを摂取して運転する連中の精神構造、全く想像外。国会放送で雛壇の方々、「違法ドラッグを摂取して、国政運営するベニー・タイ達」に見えてくる。妄想であって欲しい悪夢。
« ワシントンの更なるウソ | トップページ | "オキュパイ・セントラル"抗議行動は、丸ごとワシントンでお膳立てされていた »
「アメリカ」カテゴリの記事
- アメイジング・グレース(素晴らしき神の恩寵)!バイデンの許しの奇跡(2024.12.10)
- アメリカ製ミサイルをウクライナがロシアに発射するのをバイデンが許可した理由(2024.12.08)
- ビビにとって、テヘランへの道はダマスカス経由(2024.12.07)
「中国」カテゴリの記事
- トランプ大統領の対中国「貿易戦争2.0」は過酷なものになるだろう(2024.12.06)
- ウクライナ紛争や国内政治崩壊の損失によりドイツは崩壊しつつある(2024.11.23)
- トランプ政権:「戦争タカ派なし」から「全員戦争タカ派」へ(2024.11.20)
- ドイツはロシア燃料を使用していたがゆえにヨーロッパの原動力だった(2024.10.24)
「チュニジア・エジプト・リビア・アルジェリア」カテゴリの記事
- 刑務所暮らしこそ相応しいバラク・オバマ(2023.09.19)
- 中東とトルコ選挙(2023.05.14)
- ワシントンは熊のわなにエルドアンを誘い込んだのか?(2021.05.05)
- アメリカとNATO同盟諸国は、一体いつリビア略奪の責任を取るのだろう?(2021.04.10)
- バーレーンで革命を潰しながら、アメリカ-イギリスはリビアとシリアで政権転覆を企んでいた(2021.02.23)
「カラー革命・アラブの春」カテゴリの記事
- なぜソロスはタジキスタンを去ったのか?(2022.12.06)
- 背信のエルドアンは大トゥーラーンのためロシアを破壊しているのか?(2022.02.07)
- カザフスタンの不穏状態と中国(2022.01.29)
- カザフスタン後、カラー革命時代は終わった(2022.01.19)
- カザフスタン:欧米が指図するもう一つの進行中の「マイダン」か?(2022.01.11)
「NGO」カテゴリの記事
- ウクライナ情況報告:種トウモロコシを食べる - 介入の脅威と対応(2024.05.11)
- わずかな戦利のため増大する損失について語るウクライナ兵士たち(2023.08.05)
- アメリカは、いかにEUを分裂させているか(2022.09.18)
- 「民主主義」を守らず、帝国を強化する「民主主義サミット」(2021.12.09)
- 香港抗議運動に押し寄せるウクライナ・ネオ・ナチ(2019.12.10)
「憲法・安保・地位協定」カテゴリの記事
- JAPHUS – APACを支配するもう一つのアメリカの動き(2024.02.27)
- 日本再軍備を推進し第二次世界大戦後の日本の平和憲法を踏み潰すバイデン政権(2023.01.22)
- 中国に対し日本を武装させることを狙うアメリカ新戦略(2022.05.23)
- 自身の制裁とウクライナ政策で苦しむ日本(2022.05.07)
「日本版NSC・秘密保護法・集団的自衛権・戦争法案・共謀罪」カテゴリの記事
- アメリカ風アジア版NATOは、どれほど永続的か?(2020.11.06)
- 「欧米」システムの崩壊(2019.04.12)
- ブレナン-ローゼンスタイン-マラー-コミー-売女マスコミによる魔女狩り(2018.08.27)
- アメリカのイージス・アショア弾道ミサイル防衛システム購入で日本の安全性は低がる(2017.12.26)
- 安倍首相はうまくやってのけたが、涙に終わるだろう(2017.10.29)
「Tony Cartalucci/Brian Berletic」カテゴリの記事
- トランプ政権:「戦争タカ派なし」から「全員戦争タカ派」へ(2024.11.20)
- イランに罠を仕掛けたワシントン イランは餌に食いつくだろうか?(2024.09.29)
- 最近のレバノン・ポケベル・テロ攻撃は予測可能、予防可能だった(2024.09.22)
- 超大国として君臨すべく「超兵器」を探し求めるアメリカ(2024.09.11)
- 宇宙を拠点とする戦争:問われるアメリカの優位性(2024.07.22)
コメント
« ワシントンの更なるウソ | トップページ | "オキュパイ・セントラル"抗議行動は、丸ごとワシントンでお膳立てされていた »
法輪功とイスラム教,そして靖国参拝
『ウイグル人のイスラム信仰を抑圧しすぎる中国』 -2014年8月14日 田中宇を読んで
新疆ウイグルのウルムチ(烏魯木斉)やカシュガルへ行ったのは,20年以上も前のことである。その後,自宅のTV映像で両都市の様子を知った。そのときの印象を元に,私家版の旅行記を書いたことがある。今それが手元にないので,「兵庫助(も)」をあやふやな記憶に基づき,書き連ねた。
そして今日,「田中 宇の国際ニュ-ス解説」で 『ウイグル人のイスラム信仰を抑圧しすぎる中国』を見つけた。以下に一部引用させて頂くが,小生の記憶と田中氏の解説がほとんど同じであることを発見して驚いた。しかしもちろん田中氏の方が詳しい:
中国の西のはずれ、新疆ウイグル自治区の西南部(南新疆)の主要都市カシュガルには、2つの中心地がある。一つは市街の真ん中にあり、東西に伸びる人民路と、南北に伸びる解放路との交差点だ。この交差点の周辺に市役所、共産党委員会、人民公園などの主要施設がある。人民路と解放路の交差点が中心である町は中国のいたるところにあるが、カシュガルのこの交差点は別格だ。ここは「シルクロードの十字路」だからである。・・・・・・
田中氏は,中国政府の「同化政策」,水利権を含む生活権の侵害,そして宗教的弾圧などを詳しく説明されている。ここから,確かに中央政府から遠く離れた地方の共産党幹部の腐敗も読み取れる。また,中国共産党はマルクス主義を信奉しているから,無神論主義者であることも分かる。ゆえに,法輪功もイスラム教に対しても厳しい対応があることも否定できない。そこから,靖国参拝に一国の首相が憲法に違反して参拝することにも強い拒否反応を示すことが理解できる。
中国中央政府と地方政府との違いが爆弾テロの温床とは考えにくいが,人権抑圧,生活権無視等が少なかず存在することは事実である。しかしそこから爆弾テロへと向かうかどうかは,別の問題であろう。なぜなら,われわれ日本人においてさえ,政府によって人権が抑圧されてきた歴史があるからである。遠くは足尾鉱毒事件から水俣病被害を通って近くはフクシマ核分裂発電所爆発事故犯罪まで。しかし抗議行動やデモはあっても,ゲリラ攻撃(成田闘争)も,自爆テロ行為も少なかったからである(例外は選挙で落ち国民の支持を受けられなかったオウム真理教サリン事件や,エセ右翼の殺人や,そして朝日新聞社襲撃事件等である)。
ところで「隠れ多極主義的な政策」の解説が小生には理解できない。しかし中国政府が「イスラムテロへの対策を練る際に、米国やイスラエルの『専門家』の助言を受けているが、そうした助言が、中国共産党のイスラム弾圧策に拍車をかけた可能性も、少しあるかもしれない」という。これは理解できる。なぜなら,この助言要請は,米国の中国国家分裂戦略にとって好都合だったに違いないからである。現に,イスラム弾圧政策によって「テロが多発し,あるいはその激しさを増すようになった」からである。
以上,8月14日付けの田中氏のニュ-ス解説は大変参考になったばかりでなく,小生のあやふやな記憶をより鮮明にしてくれた。取り急ぎ,本ブログをお借りして感謝申し上げたい。
投稿: 箒川 兵庫助(も-1) | 2014年10月 8日 (水) 22時47分
毎日、優れた論考を紹介していただきありがとうございます。どれほど世界の理解に役立っているかしれません。
今回、ご紹介頂いたこともとてもためになりました。
とはいえ、世の中は様々なレベルで、”マルチプレイヤーズゲーム”ですから、更に悩んでいます。
既にご覧でしょうが、
事件は作られる――テロと焼身自殺が終わらないもう一つの理由http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-2920.html
も、勉強になりました。
>今日中国の高級官僚が対立と緊張をわざわざ製造し、それを利用して上下を問わず汚職蓄財を繰返すのは、決していまに始まったことではない。またその腐敗は少数民族地域だけで行われるものではない。国民党時代にもあった。清朝時代にもあった。いや千年を数える昔からあった。これは専制政治が必然的に生み出したものである。したがって専制政治が終わるまでゆるぎなく続く。
こういう面もありそうですね。
投稿: L | 2014年10月 6日 (月) 20時30分
これは、記事にあるように、
まさしく、アメリカの陰謀ですね。
<オキュパイ>と名乗る組織は、アメリカが発祥であり、
オークランドなど、他国にまで、その要請員を、送り込んでいます。
やたらと、催涙ガスを、宣伝していますが、
オークランドでも、オキュパイデモ隊排除のため、
催涙ガスを使ったのに、それは、いっさい、宣伝されず、
現在、香港が、やめているのに、
わざと、傘などを、アピールして、
いかにも、アメリカオキュパイ工作員を、
中国共産党と戦う、香港人のように、見せかけています。
民主派と名乗る、ただの、アメリカの工作員の育成、助成、扇動、宣伝、事実の湾曲報道など、あらゆることに、躍起になっているのが、
アメリカのメディアを見ると分かります。
香港の人達は、中国共産主義に対して、強い抵抗感があるため、
工作員を投入し、香港人の心理に、つけこんでいます。
アメリカ工作員の卑怯さがわかります。
しかしながら、このような、他国への、卑怯な工作に、
米国民自身が、気づきつつある、というのが、
せめてもの、救いでしょうか?
デモ反対で、香港警察支持と、プラカードを掲げているのは、
多くは、このデモで、迷惑を被っている、香港人の地元住民や、店主、
この地域で、働く、善良な、人々です。
顔を見れば、この人達が、真の香港人であり、
しごく、まともな人達であることが、すぐ分かります。
(アメリカメディアは、その写真を、逆ねつ造しかねませんが。)
それを、デモに反対しているのは、
親中派だなどと、嘘をねつ造しています。
アメリカは、他国を転覆させたり、混乱や、騒動を起こすために、
変な人間や、おかしな人間を、ピックアップしてきて、
その国に送り込み、扇動させるために、
バックアップするのが上手い。
今回も、まるで、のび太も、真っ青というような、
ひ弱な17歳の、おかしな人間を、
こともあろうに、<香港のリーダー>などと、
ニューヨークタイムズで、祭り上げ、
なんとか、香港を、とっちめ、
はては、中国を、ひれ伏させようなどという、
おごり高ぶり、他国を、見くびっている、
米国連中の意図が、見え見えです。
いったい、のび太の、どこが、
<香港の>リーダーなんでしょうか?(笑)
本当の香港のリーダーは、
このデモで、被害を被っている人達の全てです。
ウクライナや、タイを見れば、わかるでしょう。
同じことを、やってます。
日本も、同じ道を、辿りつつあるわけです。
その国の平和や、繁栄を壊し、
アメリカが、陰で、牛耳れるように、
人々を、騙して、操ることが、その真の目的です。
そのために、あたかも、その国の人の意志であるかのような、
理由を、こじつけ、情況を煽って、
遠くから、高見の見物をしているわけでしょう。
今回ばかりは、裏で、こういう、おかしな工作をする、
アメリカという国の、なんとも言えない、
品性下劣さを見てしまい、ぞっとします。
中国政府も、香港行政も、
暴力と、とられかねない行為は、
マイナスだと判断しているため、
デモの自然消滅を待つ形をとっていますが、
バックに、傲慢なアメリカの組織がいるのです。
習主席が、香港行政を尊重すると発表しても、
現在の、素晴らしい体制を、堅持している、
香港行政と、真の香港人(デモ隊ではない)に対して、
アメリカ工作部隊の自称民主派デモ隊は、
香港の平和な街を、汚し、治安を不安定化させて、占拠し、
香港経済を混乱させようと、
道路や、街中に居すわり続けています。
これの、どこが、<平和的>なんでしょうか?
そういうことを、アメリカがメディアで言うところが、
すでに、おかしいです。
アメリカは、勘違いしているようですが、
香港人は、アメリカは、嫌いです。
というか、<関わりたくない>と思っています。
中国共産党も嫌いですが、アメリカも、同様に、嫌いなのです。
真の香港人は、非常に、頭がいいです。
<アメリカは、プリズム工作など、おかしなことを、
しようとする連中だ>ということは、とっくに、知ってます。
その上で、背中を向けているのが、アメリカなのです。
イギリスは、こと、香港に関しては、
このことを、理解したほうがいいでしょう。
というのは、イギリスには、イギリスと、アメリカを、行き来して、
区別が、つかない認識でいる人間も、
メディアなどには、特に、多いからです。
そもそも、香港人の歴史認識と、
昨今の、イギリス人の認識は、かなりのズレがあります。
然しながら、香港人が頭がいいのは、
そのようなことも、理解したうえで、
世界の、様々な国の人々、特に、日本の善良な人々などとも、
連携をとり、栄えていることです。
決して、独立しそこねた、スコットランドのように、
イギリスには、くっついているが、
他国のことには、音痴で、
世界の中での、立場も、わからない、といったことは、
香港ではありません。
そこが、世界の経済拠点として、
繁栄してきた香港と、スコットランドとの大きな違いです。
香港人も、そのことを理解しているため、
(世界と連携することで、香港も支えられているという点)
とても、オープンで、親切、善良な人々が、ほとんどです。
これでは、香港の人々は、
シャッターを開けられず、通行も、ままならず、
不当な、我慢を強いられていることでしょう。
まず、香港の警備は、
道路や、通行を妨害する人々や、路上の、建造物、
テントなどを、撤去すべきです。
通行の妨げとなる、道路の占拠行為に、正当性は、無いからです。
また、広場や、店先での、デモ隊の、居座りも、
当然、地元住民や、そこで、働く人々、ひいては、
香港経済の、妨げとなるため、
デモ隊が、同じ場所に、動かない(=つまり占拠、占有)行為を、
店主や、地元住民の、平穏な生活や、経済行為を乱すとして、
取り締まるべきです。
集まれなければ(集まる場所が無ければ)、
デモ隊は、自然に、解散します。
このようなことに、もし、アメリカのメディアがケチをつけて宣伝したとしても、
その宣伝は、アメリカに、跳ね返るだけであり、
平穏を取り戻した、真の香港人の笑顔を見れば、
誰も、香港に対して、ケチのつけようがないでしょう。
投稿: 檸檬 | 2014年10月 5日 (日) 11時06分
アメリカは中国を分断したいでしょうね。アメリカ自身が分裂するよりも先に。アメリカが分裂してしまったら2度と元には戻らないでしょう。中国もそうだと思います。覇権国家が覇権国家たる所以、それは他を圧倒出来るほどの国力をもった大国、ということでしょう。
分断して対立させる構図を作り出すのは覇権国家の常套手段。直接的に関与するよりも代理人を使って対立を演出させれば支配のコストを下げることが出来るでしょう。アメリカは植民地の日本と韓国・中国が対立する状況を望み、ひと騒動起きるのを待っていると思います。
それにしても日本は火薬庫ですね。火山大国で地震大国なのに50基以上の原発がある面白い国です。自殺願望をもった国家、なのでしょうか。「滅びの美学」なる言葉を作り出して自滅をも美化するような、言葉の摺り替えを平気で出来る国民性です。こういう国家は、平時支配しやすい反面、支配の意図を越えて簡単に行き過ぎる面を持っているような気がします。それならば、いっそ滅ぼした方が良い、と支配者は考えるかも知れませんね。
投稿: 海坊主 | 2014年10月 5日 (日) 10時16分
香港そしてウルムチ旅情
ダグラス6に乗って初めて訪れた外国が香港。その香港最後の英国長官は,マウントパッティン卿であったと記憶しているが,ドイツのロンメル将軍と戦った将軍マウントパッティン卿の親戚かご子息であったかはよく覚えていない。アヘン戦争に敗れた清国が150年もの租借を認めたことを知って高校時代,驚いたことがある。
白髪三千里。一里は日本の4kmとは異なるらしいが,大げさな表現を好む中国人。人の一生よりも長い期間,敵国に土地の使用を認めるという息の長い話である。いつかは返ってくるという,つまり子孫に必ずその土地が返って来るという中国人の「確信」にまたさらに驚いたことがある(日米安全保障条約がある限り,米軍基地は日本国民に半永久的に戻ってこないが,香港租借とどちらが長いかは,後世の歴史家に任せるほかはない?!)。
南東アジアの海辺の町では,華僑のおばさんが月餅を売っていた。20数種類の月餅があり,一番美味しいものを勧めてくれたのが9月。後日,再び買いに行ったら「もうないよ。来年また来なさい」とあっさり断られた。いろいろ話をしたが,中国本土人と華僑とは異なるというようなことを,言っていた。
去年,ある海辺の町で,香港からの女性ご一行と親しくなった。香港庁の役人をなさっているというが,冗談を口から機関銃とは行かないまでも次々に発していた。もちろんこちらも失礼に当たらないように冗談をお返ししたが,女性パワ-には叶わない。彼女たちは本当に役人だったのだろうか。その香港で,ベニ-・タイ氏に率いられた”オキュパイ・セントラル”デモが国慶節に合わせて引き起こされた。
ところで,Tony Cartalucci 氏が本記事で,”オキュパイ・セントラル”デモも,新疆の爆弾テロも米国の NED に支援された動きだという。チベットに関する記述がないのが少し不満だが,お陰様で,米国が香港やウイグル地区で中国政権からの分離運動を画策していることを改めて確認できた。Tony氏や当ブログご主人にお礼申し上げたい。
さて二十年前,数人のウイグル人と知り合いになったことがある。そこでの出会いからすれば,ウイグル人を漢人(中国人)と同列に扱うのは無理があると思う。前者は,沙漠とラクダを相手に暮らしてきたウイグル人であり,ときには標高差のある峠を越えて交易に励んできた彼らであり,後者は科挙の伝統のある漢人だからである。例えば前者はコ-ランに忠実であるが,公務員試験で合格率が高いのは一般的に後者だろう。その結果給料に差が付くのは仕方ない面がある。これは,マハティ-ル博士が指摘した,怠惰(Lazy)なマレ-系マレ-シア人と勤勉な中国系マレ-シア人との関係とは異なるだろう。
よってインドには下級階層からのエリ-ト登用への特別枠があるように,中国にも少数民族優遇政策があるだろうと推測するが,中国中央政府の失敗は地方の民族の誇りや伝統・文化を漢民族式に置き換えようとしたことではなかろうか。
底に大粒の岩塩をくっつけた饅頭を食べたことがあるが,その岩塩を食べると胃を悪くするから食べるなと,直前に言われた想い出がある。ドアがない厠でお互いに尻を出して用を足したこともあった。之が本当の「おしり合い」だと帰国してブラック企業の皆さんに冗談を言ったが,誰も相手にしてくれない。しかし爆弾テロで漢民族あるいは中央政府に抗議するほどの経済格差なのか情報が入ってこない。また人権がそれほどまでに圧迫されているのかどうか。
友人と上海を訪れたとき,小生たちに公安が付いた。しかし烏魯木斉(ウルムチ)に行ったときは付かなかったと記憶している。なぜなら,バスで数百キロの道(砂だらけ)を横断し,かつ汽車(自動車ではありません)に乗ったのは小生一人だけであったからである。つまり「西部開発」が叫ばれるようになる前は平和であったのである。
しかし欧米列強,殊に英国やフランスが引いた国境線を越えて,中国政府を混乱させ,石油の道を確保しようと画策するアメリカ政府がタカラマカン沙漠まで触手を伸ばす世界戦略。加藤周一の言葉(『国防計画指針再読』,夕陽妄語[Ⅱ])を借りるならば,「王道ではなく覇道」である。
荒々しい気性だがあの純朴なラクダ飼いの男性たち。雪碧(スプライト)を売っているお店がどこにあるのか尋ねたらわざわざ案内してくれた女の子。お店の女性主人と利益を分け合っていた。そして砂丘をラクダで一緒に登ったウィグル人女性。別れ際に彼女曰く,「フェルホシ」。さようなら。
追記: 加藤が『香港旅情』を書いたのは2001年である。しかし今,この文章は手元にない。他方現在,上海から飛行機に乗って西の果てウルムチに行こうとすれば,禁止されるか,公安が付くであろう。いずれにしても旧遊の地に再び赴くのは難しい。ゆえに,香港旅情とせず,ウルムチ旅情と題する所以である。
投稿: 箒川 兵庫助(も) | 2014年10月 4日 (土) 19時33分