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2014年9月 6日 (土)

ウクライナではなく、プーチンが、アメリカをいらだたせている

Finian CUNNINGHAM
2014年9月5日 10:14
Strategic Culture Foundation

ロシア侵略やら、ウクライナの土地収奪とされるものは全てお忘れ願いたい - アメリカ合州国にとっての本当の問題は、ウラジーミル・プーチンなのだ。より正確に言えば、本当の問題は、プーチン大統領の指導の下、強力で、独立したロシア、その国家主権のために立ち上がり、国際基準を尊重し、単に、破綻したドルへのてこ入れ等の、アメリカ覇権の利己的権益をなだめるために屈伏しようとしないロシアだ。

アメリカが率いるNATO軍事同盟が、今週ウェールズで会合するが、アメリカ政府と、そのヨーロッパ子分連中が、65年前、冷戦中に創設された組織の為に、新たな目的を見いだそうと、のたうちまわっているのは明らかだ。ウェールズの都市、ニューポートでのサミットは“冷戦終焉以来、最も重要なNATO会合”だと宣伝されている。一体何故だろう。20年以上前のことだろう。

アメリカのバラク・オバマ大統領は、NATO加盟28ヶ国を含む世界指導者60人という参加者の一人だ。恥知らずに、“ロシア侵略から、ヨーロッパを守る”ことに関するずっと大げさな言辞まである。NATO事務局長アナス・フォー・ラスムセンは、会議開催にあたって、厚かましくも“ロシアがウクライナを攻撃している”と述べた。

“だから我々は、ロシアに、軍隊をウクライナ国境から撤退させ、兵器と戦士のウクライナへの流入を止めるよう呼びかけ続けている”と、ほんのわずかの証拠も無しに、あるいは証拠をあげる振りさえなしに、ラスムセンは述べた。

NATOサミット開会前日、バラク・オバマ大統領は、エストニアで演説し、全く同様な挑発的な言辞を用いて、ロシアのウクライナ侵略と国際法違反を非難した。アメリカ大統領は“ロシアが資金援助し、ロシアが武器を供与し、ロシアが訓練し、ロシアが支援し、ロシアが指示することが多い、ウクライナの分離主義者”という中傷的な言葉をまくしたてた。

ロシアのNATO代表、アレクサンドル・グシコは、欧米指導者達が語った、そうした非難について、こう述べた。“そうしたことは事実ではなく、でっちあげだ”。グシコは、無謀な行動を裏付けるいかなる証拠も無しに、NATOはロシアとの緊張をエスカレートしている。“軍隊の増強や、軍用装備品の動きはない”と彼はつけ加えた。

あらゆる軍事専門家がNATO会議を誇大宣伝し、ロシア軍や戦車の動き、ミサイル発射、あるいは、飛行機によるウクライナ領侵入の衛星写真等の、信じられる証拠皆無のまま、かきたてられている、大げさな集団的安全保障宣言や、“東ヨーロッパの同盟諸国”保護の誓約には、びっくり仰天させられる。幻想や先入観に基づいて行なわれる政策同様だ。

とはいえ、だからといって、本当の関心がないと言おうとしているわけではない。確実にそういうものはある。しかし欧米大国と、従順な、いわゆるマスコミは、こうした基本的な関心が一体何なのかを隠そうとして、プロパガンダ・モード全開状態にある。

オバマ大統領や他のアメリカ幹部が、過去六カ月間、強調しているのは、NATOのヨーロッパ・メンバーが、NATOへの資金提供という点で“進んで物事に取り組む”必要性だ。65年間の存在期間の大半、最大の加盟国として、アメリカが、NATOの事業に対し、多くの資金を拠出してきた。このアメリカの歴史的な寛大さには、それなりの理由がある。NATOは、アメリカが、ヨーロッパに対して、支配的な軍事的、政治的、そして経済的影響力を及ぼす為のアメリカの機関として機能している。NATOがなければ、アメリカは、ヨーロッパの“同盟諸国”に対する影響力を大幅に低下させていただろ。NATOによる大陸掌握がなければ、特にアメリカは、より緊密な政治的・経済的な絆に向かう、自然な歴史的傾向を目にしていただろう。

冷戦終焉以来、過去20年間以上、この組織に対する、ヨーロッパの資金支出が、30パーセント以上から、約20パーセントへと低下していることは重要で、したがって、ほぼ間違いなく、NATOの目的の終焉を意味する。言い換えれば、これは、ヨーロッパ諸国が、冷戦後の時代に、何か妥当性とあるのかと、NATOへの興味を失いつつあることを示唆している。アメリカが、なんとしても実現しようと躍起になっているのは、ヨーロッパの安全保障に対するロシアの脅威をまくしたてての、NATOの妥当性復活のようだ。NATO復活は、アメリカのグローバル覇権に不可欠な、ヨーロッパにおけるアメリカの存在感の復活を意味する。

一体なぜアメリカが、過去一年間、ウクライナをめぐり、ロシアとの緊張エスカレートを先導してきたのかの本当の意味だろう。これは更には、最近まで、堅固な経済・貿易協力に基づく友好的外交関係にあった、モスクワとヨーロッパの間の亀裂増大をもたらした。

もちろん、この政治的取り組みで、アメリカは、進んで緊張を強調するヨーロッパの共謀者連中を見いだした。アルセニー・ヤツェニュクが率いる、アメリカが精選したキエフ軍事政権や、ポーランドやバルト海諸国の親欧米派政権と同様、イギリス政府は、アメリカの狙いの為、信頼できる従僕役を演じた。

ロシア侵略とされるものではなく アメリカの地政学的覇権という、この根本的な狙いが、今週始め、バラク・オバマとエストニアのトーマス・ヘンドリック・イルヴェス大統領の共同演説の際に、漏れた。両指導者が、NATOとロシアとの間の、1997年協力協定についての見解を問われると、二人は、“状況が変わったので”NATO非拡大の誓約は、もはや不要になったと述べた。

アメリカで教育を受けたエストニア指導者はこう言った。“あれはボリス・エリツィンが[ロシア]大統領だった頃の1997年の安全保障環境だったので、国連憲章、あるいは、1975年のヘルシンキ宣言、1990年のパリ憲章への違反はなかった。”

イルヴェスが、ロシアは国連憲章や他の条約に違反したという根拠のない主張を繰り返したことにご留意願いたい。しかし、印象的なのは、彼が元ロシア指導者ボリス・エリツィンに言及したことだ。エリツィンは、ソビエト連邦崩壊の後、新たに開放されたロシア領の中で、欧米資本に無制限の自由を認めた、弱い従順な人物と見なされていたので、アメリカやヨーロッパの人々に受け入れられたのだ。エリツィン時代は、欧米資本と密接につながっていたロシアのオリガルヒによる、途方もない腐敗の時代だった。2000-2008の期間、そして、2012年に再度の、ウラジーミル・プーチンが二度、大統領に選出されて、その腐敗文化は終わった。

演説で、オバマ大統領は、1997年のNATO-ロシア協力協定以来、“事態が大きく変わり”、もはや適用されないようになったことを認めた。しかし、オバマ大統領の言葉は、より深い政治的関心を漏らしている。ロシアについて彼はこう言った。“我々が望むのは、強く、生産的で、協力的なロシアだと私は一貫して言ってきた。しかし、それを実現する方法は、国際基準を順守し、経済を向上させ、いかにすれば実際に、他の国の人々が欲しがる商品や、サービスを製造できるか、そして国民に機会を与え、教育できるかに力を注ぐことだ。過去数年間、彼等はそういう道を進んではいない。ウクライナにおける彼らの戦略は、決して、そういう証拠にはなっていない。”

だから、オバマ、つまり、アメリカ政府が関心をもっているのは、ウクライナ、あるいは、ロシア侵略とされるものではなく、むしろ“経済生産と協力”問題、つまり、欧米資本との協力なのだ。おまけに、“彼等[ロシア政府]が、過去数年間進めてきたのは、そういう道ではなかった”。換言すれば、ウラジーミル・プーチン大統領の任期中、ロシアは、それを、欧米に認めていない。そして、これが最近のウクライナ危機に先行しているのだ。

プーチンのロシアがアメリカの思い通りに動かないことについての、こうした本当のアメリカの基本的関心を、今年始め、3月23日、元駐モクスワ・アメリカ大使、マイケル・マクフォールが、ニューヨーク・タイムズの意見欄で詳しく述べた。

クリミア併合に関する、偽りの主張にもかかわらず、マクフォールは書いている。“ロシアのウラジーミル・V・プーチン大統領によるクリミア併合の決断が、ヨーロッパの冷戦後時代を終わらせた。ゴルバチョフ-レーガン時代末期以来の、時代の特徴は、ロシアと欧米の間での協力と紛争がジグザグに進んできたことだが、常に、ロシアが、次第に国際秩序に加わるという基本的な意識があった。もはや、それはない。”

元アメリカ大使は、続けてこう嘆いている。“ソ連体制の崩壊は、ロシア国内の民主主義と市場への円滑な移行、あるいはロシアの欧米への統合という方向には行かなかった”。言い換えれば、アメリカの権益にあう方向に、ロシアは円滑に移行しなかったのだ。

マクフォールは、ロシアが“欧米へ統合”し損ねているのを、プーチン大統領のせいにして、彼は“専制君主”で、かつてのソビエト連邦時代を思い起こさせると非難している。プーチンに対するマクフォールの悪罵は誹謗に過ぎないが、それがほとんど隠しそこねているのは、NATOとロシアの間で協力協定を調印した当時、エリツィンの下で、そうなるはずだったように、プーチンのロシアが、属国として振る舞わないと感じて、アメリカ政府が、激しく不満を抱いていることが。

それが、アメリカ政府が、今、協力協定を廃棄し、ロシア国境周辺で、NATO拡張を推進しようとしている理由だ。

マクフォールは、ニューヨーク・タイムズのコラムを、ロシアの孤立化と、ここ数ヶ月、益々辛辣になりつつある政策である懲罰的経済制裁を呼びかけて結んでいる。

プーチン大統領が、多数の地域貿易や、ユーラシア諸国、イラン、中国や、他のBRICS諸国や、中南米との開発同盟に着手して以来、アメリカ支配者が、ロシアに対する侵略を強化したのは決して、偶然の一致ではない。プーチンが、エネルギー貿易取引で、アメリカ・ドルを、二国間通貨に置き換える動きを明言したことで、アメリカ覇権の権益に対する脅威として、彼は一層目をつけられたのだ。プーチンのロシアは、過去三年間、シリアの体制転覆というアメリカ-NATOの犯罪的な狙いに屈することなく、シリアとの同盟を守っている。

これがなぜ、アメリカが、NATOを“ウクライナの危機”に追い込んでいる理由の背景だ。ロシアの侵略が問題なのではない。プーチンが、アメリカの帝国主義的命令に服従しようとしない、自立した世界的指導者であることが問題なのだ。

記事原文のurl:http://www.strategic-culture.org/news/2014/09/05/putin-not-ukraine-is-vexing-america.html

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この過去の遺物、現在の大迷惑機構に、当然わが属国も進んで参加すると懸念していたが、妄想ではなかった。

こういう見出しがある。
ロシア抑止へ緊急部隊創設 NATO、欧州防衛強化

そして本命。

自衛隊とNATO軍実動訓練へ調整

集団的先制侵略権を認めるということは、こういう組織の手先となって、宗主国がしかける侵略戦争にこの属国から、砲弾の餌食として、あるいは、無辜の市民虐殺の為に、兵士が送られ、弾薬や兵器が送られるようになることを意味している。

そもそも、妄想などと言う前に、ブレジンスキー様が、きちんと指示して下さっている。

2009年2月15日に翻訳・掲載した下記記事をお読みいただきたいと切に思う。

北大西洋共同体(NATO)に日本を組み込む ブレジンスキー

そこで、いつもの疑問。

この属国の人々、自ら自殺を志願する阿呆集団なのだろうか? それとも、小生が思いたがっているように、庶民はまともだが、売女マスコミの洗脳と、小選挙区制度のおかげで、まっとうな庶民の意見は、決して通らない仕組みになっているのだろうか?

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