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2014年8月10日 (日)

世界を脅かすアメリカ政府

Paul Craig Roberts

2014年8月8日

イラク、リビアや、シリアに対する、アメリカの無謀で無責任な政治的・軍事的介入の結果、悪が解き放たれてしまった。サダム・フセイン、カダフィやアサドの支配の下で平和に共存していた様々な宗派は、お互いに殺戮をしており、あらたな集団ISISは、イラクとシリアの一部からあらたな国家を作り出す過程にある。

ブッシュ、オバマ両政権によってもたらされた中東の混乱は、何百万人の人々にとっては、死と強制退去と、無数の将来の死を意味している。私がこの文章を書いている時点で、40,000人のイラク人が、水もなしに、山頂で立ち往生し、アメリカの介入が生み出した、ISISの手で殺されるのを待っている。

中東における現実は、2003年5月1日、ジョージ・W・ブッシュがアメリカ航空母艦アブラハム・リンカーン号着艦演出の後、ブッシュが宣言した“任務完遂”と全くの対極にある。アメリカ政府が完遂した任務は、中東と何百万人もの命の破壊であり、その過程で、アメリカの評判の破壊だった。悪魔の様なネオコン・ブッシュ政権のおかげで、今日、アメリカは、世界中から、世界平和に対する、最大の脅威と見なされている。

クリントン政権のセルビア攻撃が前例となった。アメリカ政府が、”限りなき自由作戦”なるオーウェルばりの名前でごまかした、アメリカ政府によるむき出しのアフガニスタン侵略をし、ブッシュが、それを一層強化したのだ。

アメリカ政府が、アフガニスタンにもたらしたのは、自由ではなく、荒廃だ。13年間、アフガニスタン中を爆撃した後、“超大国”数千人の軽武装のタリバンに破れたアメリカは撤退しつつあるが、アメリカが今後何の責任もとらない荒廃した地域だけ残してゆく。

果てしない中東混乱のもう一つの源は、イスラエルが、パレスチナを盗み取ったことだが、アメリカ政府がそれを可能にしたのだ。ガザにおける一般市民に対するイスラエルによる最近の攻撃の中、アメリカ議会は、イスラエルによる戦争犯罪を支持する決議を通し、イスラエル向け弾薬用に何億ドルも支払うことに賛成投票した。極めて高徳なアメリカが、本質的に無防備な人々に対する、疑う余地のない戦争犯罪を100パーセント支持するのを我々は目にしているのだ。

イスラエルが、女性や子供を殺害すると、アメリカ政府は、それを、イスラエル人がパレスチナ人から盗み取った国が“自らの国を守るイスラエルの権利”だと言うが、パレスチナ人が報復すると、アメリカ政府は“テロ”と呼ぶ。いまだに存在しているごくわずかの道徳的政府からは、テロリスト国家と呼ばれ、国連事務局長からは、戦争犯罪と非難される、イスラエルを支持して、アメリカ政府は、テロリスト国家の支援を禁じる自らの法律にも違反している。

もちろん、アメリカそのものが主要テロリスト国家だ。だから、アメリカ法の下では、アメリカ自身を支持すること自体が違法だ。ところが、アメリカは、国内法であれ、国際法であれ、自らの行動を制限する法律を受け入れないのだ。アメリカは“例外的な、必要欠くべからざる国だ。”それ以外はどうでも良い。いかなる法律も、いかなる憲法も、そして、いかなる人道的配慮も、アメリカ政府の意思を制限する権限はないのだ。アメリカ政府の主張は、ナチス第三帝国の主張を超越している

中東に対する、アメリカ政府の無謀さはきわめて恐ろしいが、ロシアに対する、アメリカ政府無謀さは、その何層倍もうわまわる。アメリカ政府は、アメリカ政府が核先制攻撃を計画していることを、核兵器を保有するロシアに確信させたのだ。これに対抗して、ロシアは、自らの核戦力を強化し、アメリカの防空対応を試している。 http://freebeacon.com/national-security/russian-strategic-bombers-conduct-more-than-16-incursions-of-u-s-air-defense-zones/

アメリカが、ロシアを、先制第一撃で攻撃するつもりであることを、ロシアに確信させるということ以上に無責任な行為を想像するのは困難だ。プーチン顧問の一人は、アメリカ政府の第一撃の意図を、ロシア・マスコミに解説し、ロシア議会のある議員は、アメリカ政府の第一撃の意図に関し、根拠を用いてプレゼンテーションをした。http://financearmageddon.blogspot.co.uk/2014/07/official-warning-u-s-to-hit-russia-with.html 私はコラムで、証拠をならべて、ロシアがこの結論を避けることは不可能であることを指摘した。

中国もアメリカ政府からの同じ脅威に直面していることに気がついている。http://yalejournal.org/2013/06/12/who-authorized-preparations-for-war-with-china/ アメリカ政府の対中国戦争計画に対する中国の反応は、アメリカ政府の対中国攻撃に反撃し、中国の核戦力がいかに使用されて、アメリカを破壊するかを具体的に示すことだった。アメリカ国民の間に、アメリカ政府の対中国戦争計画に対する反対を生み出そうと願って、中国これを公開したのだ。http://www.dailymail.co.uk/news/article-2484334/China-boasts-new-submarine-fleet-capable-launching-nuclear-warheads-cities-United-States.html ロシア同様、中国も勃興しつつある国であり、成功のために、戦争は不要なのだ。

地球上で戦争を必要としている国家はアメリカのみだが、その理由は、アメリカ政府の狙いは、ネオコンと同じで、世界に覇権を行使することだからだ。

ブッシュとオバマの政権以前、それまでの全アメリカ大統領達は、いかなる核の脅威をも感じさせないよう大いに尽力していた。アメリカの戦争教義は、核兵器を、アメリカが核攻撃を受けた場合の報復用に制限するよう配慮していた。核兵力の目標は、そのような兵器の使用を防ぐことにあった。無鉄砲なジョージ・W・ブッシュ政権が、核兵器を、先制的第一撃で使用する様、格上げし、核兵器使用に対して設定されていた抑制を破壊してしまったのだ。

レーガン政権の最も重要な目標は冷戦を終わらせること、つまり核戦争の脅威を終わらせることだった。ジョージ・W・ブッシュ政権とオバマ政権によるロシアの悪魔化が、レーガン大統領による無比の業績を覆して、核戦争をありそうなものにしてしまったのだ。

無能なオバマ政権が、民主的に選ばれたウクライナ政権を打倒し、アメリカ政府が選んだ傀儡政権を据えつけると決定した際、ネオコン・イデオローグが牛耳るオバマ国務省は、ウクライナ東部と南部が、ウクライナとロシアが、同じ一つの国家、ソ連の一部であった時代に、共産党指導者によって、ウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国に編入された旧ロシア領諸州であったことを失念していたのだ。アメリカ政府がキエフにしつらえたロシア嫌いの傀儡が、ウクライナのロシア系人に対する敵意を、言葉と行動であからさまに示した際、旧ロシア領諸州は、母なるロシアに戻りたい意思を表明した。これはなんら驚くべきことではなく、ロシアの罪だと言われるような筋合いはないものだ。

クリミアは、1700年代から元々クリミアが属していたロシアへの再編入に成功したが、プーチンは、アメリカ政府が彼に対してしかけていたプロパガンダ戦争を静めようと願って、他の旧ロシア領諸州の願いは受け入れようとしなかった。結果的に、キエフのアメリカ政府傀儡連中は、抗議している諸州を自由に攻撃してかまわないと考え、一般市民、市民住宅、民生インフラを攻撃するイスラエルの政策を見倣っている。

欧米の売女マスコミは、事実を無視し、ロシアが、ウクライナの一部に侵略し、併合したと非難した。このウソは、犯罪的ブッシュ政権になり代わり、アメリカ国務長官コリン・パウエルが、イラクの大量破壊兵器に関して、国連でついたウソにも匹敵する。コリン・パウエルは、後に謝罪したが、イラクは彼のウソのおかげで破壊されてしまったので、何の役にも立ちはしなかった。

マレーシア旅客機が墜落した際、いかなる事実が判明する前から、ロシアのせいにされた。特にイギリス・マスコミは、旅客機が墜落したことがわかったほとんどその瞬間、ロシアのせいにする準備ができていた。BBCのとんでもない虚報や、アメリカ・ナショナル・パブリック・ラジオのあからさまなウソを聞いたが、デイリー・メールのプロパガンダ説明は最悪だった。あらゆる“ニュース”報道に、出来事の前に隠されていた様子があり、もちろん、これはアメリカ政府がその背後にいることを示唆している。

旅客機墜落の死者がアメリカ政府プロパガンダ戦争の最重要事となった。290人の死者は不幸だが、欧米の治安勢力によって、イスラエルの為に都合よく隠蔽されてしまった街頭に出て抗議した欧米の人々と異なり、欧米政府からのいかなる抗議も引き起こすことなく、イスラエルが同じ時点で、パレスチナ人にもたらしている死者数の数分の一なのだ。

アメリカ政府は、恐らくアメリカ政府に責任がある旅客機墜落を、更なる経済制裁と、ヨーロッパの傀儡諸国に、アメリカ経済制裁に参加するよう圧力をかける口実として利用し、実際、アメリカ政府傀儡のEUは参加したのだ。

アメリカ政府は、非難とほのめかしに依拠しており、写真はアメリカ政府のウソを裏付けてくれないので、衛星写真証拠開示を拒否している。アメリカ政府による、イラク、リビア、シリアやイランの悪魔化を、事実が邪魔しなかったのと同様に、事実が、アメリカ政府によるロシアの悪魔化を邪魔してはならないのだ。

22人の無鉄砲で、無責任なアメリカ上院議員連中が、無知と愚鈍さで、アメリカ国民の大多数、あるいはテネシー州の大多数の有権者を、しっかり代表するボブ・コーカー上院議員が起草した“ロシア侵略防止法2014”アメリカ上院法案2277を上程した。コーカー上院議員の法案は、今度ばかりは誰も生存者が残らなくなりそうな戦争を始めるよう仕組まれた思慮に欠けた代物だ。どうやら、阿呆なアメリカ国民は、どのような間抜けでも、権力の座に選出するもののようだ。

マレーシア旅客機墜落はロシアのせいだという考え方が、その主張を裏付ける一片の証拠も全く無しに、欧米の首都では事実になってしまった。しかも、たとえ非難が事実であったにせよ、旅客機一機が世界大戦に値するだろうか?

イギリス国防委員会が、破綻して、軍事的に無力なイギリスが“ロシアに対する、ヨーロッパ防衛に注力”しなければならないという結論を出した。軍事支出の太鼓、陣太鼓が鳴らされなければ、西欧は参加しない。軍事的に無力なイギリスが、大いに喧伝されてはいるが、存在していない、ロシアの熊による攻撃からヨーロッパを守ろうというのだ。

アメリカとNATOの軍のお偉方やペンタゴン幹部は、ウクライナ国境におけるあるとされてはいるものの、実際には存在しないロシア軍強化に基づいて、ロシア脅威警告を発令している。欧米のプロパガンダ省によれば、もしロシアがウクライナのロシア系住民キエフのアメリカ傀儡政権による軍事攻撃から守れば、それがロシアが悪者である証拠なのだ。

ロシアを脅威にする、アメリカ政府のプロパガンダ作戦は成功している。世論調査は、69パーセントのアメリカ人が、いまやロシアを脅威と見なしており、アメリカ指導部に対する、ロシア人の信頼が消滅したことを示している。

ロシア人と、ロシア政府は、イラクとサダム・フセイン、リビアとカダフィ、シリアとアサド、そして、アフガニスタンとタリバン等の国々で、そこに対する、欧米の軍事攻撃直前に、見たのと全く同じ、自国と自国指導者の全く同じ悪魔化を目にしている。ロシア人にとって、証拠からえられる最も確実な結論は、アメリカ政府が、対ロシア戦争を意図しているということだ。

オバマ政権の無責任さと無謀さは、未曾有のものだというのが私の意見だ。これまで決して、アメリカ合州国政府なり、いかなる核大国の政府も、他の核大国に対し、核戦力を攻撃の為に準備してあることを確信させるよう懸命の努力を払った国はない。地球上の生命に危険をもたらす、これ以上挑発的な行為を想像することは困難だ。実際、ホワイト・ハウスの阿呆は、ロシアと中国双方を、アメリカ政府が、先制第一撃を両国に計画していると確信させて、その危険を倍増しているのだ。

共和党は、オバマケアのような比較的些細な問題で、オバマを訴えたり、弾劾したりしたがっている。共和党は、一体なぜ、世界を核のハルマゲドンのような危険に曝す、そのように重要な問題を巡って、オバマを弾劾しようとしないのだろう?

答えは、共和党も、民主党同様に狂っているということだ。ジョン・マケインや、リンジー・グラハム等の連中の指導者は、“ロシア人に対して立ち上がる!”と固く決めている。アメリカ政治を見れば、政治的官職に決してあっていけないような、狂った人々、精神病質者や、社会病質者だらけだ。

アメリカ政府はとうの昔に外交など投げ捨てている。アメリカ政府は、武力と恫喝に依拠している。アメリカ政府は、判断力に欠けている。これが世論調査をすると、アメリカ以外の国々が、アメリカ政府を、世界平和に対する最大の脅威と見なしているという結果になる理由だ。今日(2014年8月8日)、ドイツ版ウオール・ストリート・ジャーナルである、ハンデルスブラットは発行者の署名入り論説を掲載した。

“言語的エスカレーションら、軍事的エスカレーションへと向かうアメリカの傾向、孤立化、悪魔化、そして、その敵を攻撃するというものは、効果的である証明はなされていない。アメリカが行った主要軍事作戦として成功した最後のものは、ノルマンジー上陸作戦[1944年]だ。それ以外の全て、朝鮮、ベトナム、イラクやアフガニスタンは、明らかな敗北だ。NATO部隊を、ポーランドのロシア国境に向けて移動させ、ウクライナに武装させることを考えるのは、外交が欠如する中での、軍事手段への依存の継続だ。”

アメリカ政府の傀儡諸国、つまりヨーロッパの全諸国、日本、カナダやオーストラリアは、全世界に対して覇権を行使しようというアメリカ政府の狙いを支持することで、世界に対する、アメリカ政府という無敵の危険を可能にしている。

今年は第一次世界大戦百周年だ。この戦争を引き起こした愚行が繰り返されつつある。第一次世界大戦は、文明化された欧米世界を破壊したが、それは陰謀を企むごく少数の連中の仕業だった。その結果が、レーニン、ソ連、ヒトラー、アメリカ帝国主義の勃興、朝鮮、ベトナム、ISISを生み出した軍事介入、そして、レーガン大統領と、ミハイル・ゴルバチョフが終わらせたアメリカとロシア間の対立復活だ。

スティーブン・スターが、当ウェブ・サイトの記事で指摘している通り、万一、アメリカとロシアの武器庫にある核兵器のわずか10%が使用されれば、地球上の生命は絶滅する。

読者の皆様には、アメリカ政府がウソでないことを言ったことがあるかどうか、自問していただきたい? アメリカ政府のウソが、何百万人もの死傷者を生み出したのだ。アメリカ政府のウソによる死傷者になりたいと読者はお望みだろうか?

マレーシア旅客機とウクライナに関するアメリカ政府のウソとプロパガンダが、地球上の生命を危うくする価値があると読者はお考えだろうか? アメリカ政府のウクライナに関するウソが、フセインの大量破壊兵器、イランの核兵器や、アサドの化学兵器使用に関するアメリカ政府のウソと同じであることが理解できないほど騙されやすいとは、一体どういう人々だろう?

権力の座にある政党がどちらであれ、アメリカ政府の中ではびこるネオコンの影響力は、我慢するには、余りに危険だと、読者はお思いだろうか?

Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでい る。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the WestHOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2014/08/08/washington-threatens-world-paul-craig-roberts/

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台風情報一色。大本営広報部、大喜び。ややこしい原爆投下問題や、ウクライナや、イスラエルの虐殺や、辺野古への海自派遣や、憲法破壊やTPP加盟による売国に触れずにすむ。防げない可能性もある自然災害を過大に報じる一方、論理的に防ぎ得るはずの、阿呆連中による国家破壊は隠蔽する。

著者の意見、いつもは大半同意するが、「レーガンによる冷戦終結が、宗主国の最終目的であったはず」はありえないと思う。同意できない。ソ連という宿敵を潰し、あとは一人で覇権を思うままにするのでなければ、アメリカの屋台骨、軍事・金融産業涸渇してしまう。いかに悪魔的国家であれ、国家破綻を目指す政治家等存在しえない。そうした屋台骨によって政治家になれているのだから。

後継大統領達が、レーガンの成果を潰したとおっしゃるが、全て予定通り、吸血鬼国家シナリオ展開に決まっているではないか?その真実だけは発言できないのだろう。たとえ、わかっておられたにせよ、と愚考する。

  • 自ら起こしたイラク・シリアの混乱に爆弾投下。解決など目指していないはず。
  • イスラエル軍がガザで無辜の市民を1600人虐殺しても、空爆しない不思議。
  • ウクライナ軍が東部で無辜の市民を何人虐殺しても、空爆しない不思議。

傀儡氏またもやコピペ挨拶。見解の相違。宗主国支配者様やスポンサー大企業以外の国民など砲弾の玉としか思っていないだろう。というわけで、こういう政党支持者だけが集まる有料飲み会欠席した。何度断っても誘ってくださる怖さ。

前回記事は、キリスト教と原爆・戦争が話題だった。今回記事は、いわば、「世界を脅かすキリスト教原理主義」が話題と勝手に読み替えさせていただいた。それで、いろいろ連想した。

ウクライナ: キエフで時を刻む時限爆弾という翻訳記事末尾で、「プロテスタントの発想こそ、新自由主義と親和性が高い」という説に触れた。

竹内宏『経済学の忘れもの』 (日経プレミアシリーズ) にたどり着いた。100ページにこうある。

    プロテスタントの考え方では、貧困の人は神の祝福を得られなかった結果であり、宿命である。新自由主義派によると、失業はすべての人が合理的だと信じた経済行動の結果であって、市場経済の宿命である。こういう哲学と経済学を信ずると、企業は良心の痛みもなく、遠慮会釈なく解雇を断行できる。所得格差が広がっても、少しも苦にならないのだ。

釜山とソウル、三度ほど出かけたことがある。夜、ソウル近郊の街を歩く人々の酔い方の烈しさに驚いた。東京ではみかけないものだった。食事が美味しいこと、人々のやさしさに驚いた。地下鉄でも町中でも、道に迷いそうなところを助けていただいた。老若男女の違いはなかった。日本がなつかしいですと、話しかけてこられる日本からの帰国者のご老人もおられた。

仕事先の人が、少し年をとると追い出される、と深刻にぼやいた。日本語通訳の方のうまさに感心した。留学経験者だというが、立派な日本語だった。しかも、発想そのものもとても韓国の人と思えなかった。大きな公園で、日中、壮年男性が大勢、博打だか、ゲームに耽っている光景に驚いた。「彼等は失業者です」と言われたような記憶がある。

日本語が世界を平和にするこれだけの理由』226ページにある通り、

日本を体験した学生はさらに日本が好きになって、日本にとって大切な味方、つまり親日家と呼ばれる人材になってゆく

ように思えた。(田中正造の主張通り、軍事費は留学費に回すべきだ。)

道路を走ると教会の多さが目についた。人口の三割がキリスト教。事実上国教。

しかも、上述した思考法のプロテスタント教徒が比較的多い。18%。

日本統治時代、朝鮮キリスト教徒の比率はさほど高くはなかったという。宗主国が、意図的にてこ入れ強化したようだ。韓国独自の儒教哲学も、プロテスタントに親和性があったように、素人には思える。

昨日、「反日」の秘密 朝鮮半島をめぐる巨大な謀略 安倍首相も朴大統領も知らない 鬼塚英昭(著)を読んだ。腰巻きが全てを語っている。
「反米」が「反日」にすりかえられた。

日本では、宗主国の政治力、キリスト教勢力のおかげで、原爆遺跡たるべき長崎の浦上天主堂は撤去再建されてしまった。爆心地に柱のごく一部があるだけ。

韓国では、朝鮮戦争による荒廃(国民の10%の死亡者)や、済州島の反政府派大量殺戮等、宗主国に大きな責任があるだろう。しかし、ほとんどの反日言動は無罪だが、反米言動は有罪になるので、表面化しない。

宗主国のご指導で、反共・反日を、国是にさせられたようだ。

著者、韓国「反日」運動を口をきわめてののしりはしないが、街の書店の棚に満ちていて、一度も購入していない数々の「嫌韓」本や、真面目な学術書を引用して、韓国の独善的な主張に反論する一方、「嫌韓」運動に安易同調することを戒めている。当然ながら、ヘイト・スピーチをきつく非難している。

韓国兵士、ベトナム戦争に参戦し、殺戮し、市民を強姦し、子供を生ませた。

自衛で何であれ何であれ、過去の韓国軍による残虐行為、100%そのまま近未来日本の行為。

朝鮮総連系の学校の教育はどうなのか全くしらないが、韓国の反日教育はすごいものの様だ。日本でも、対応した反韓教育が益々強化されるだろう。

韓国はメカケ属国、日本は幇間属国だという表現を使い、いずれも宗主国によって、悲惨な目にあわされながら、宗主国の深慮遠謀で、決して宗主国は非難せず、お互いを非難するよう仕向けられている現状を示唆している。

反日無罪。反米有罪

  • 韓国では、日本ならいくら批判しても良いが、反米発言はタブーだ。
  • 日本では、韓国ならいくら批判しても良いが、反米発言はタブーだ。

宗主国こそ、両国にとっての真の脅威という事実に触れてはならない。本当の敵の名前は発音することを許されない。スンニ派、シーア派が平和共存してきたのに、宗主国の深慮遠謀で、殺し合う展開になっているのと同じ、悲しいこと。

「貪欲の帝国-韓国・サムスン電子告発ドキュメンタリー」という映画がある。実に衝撃的。よくあれだけの映画を撮影する気力が生まれたと感心する。それだけ、超大企業の圧力も弱まってきたのだろうか?韓流とは違う必見の映画。

サムスンの苛烈さや最近のフェリー事故、金をかせぐためには全てが許されてしまう「新自由主義と親和性が高いプロテスタントの発想」に思えて来た。

宗主国に、慰安婦の像が建てられるのも、韓国のキリスト教徒パワー、そして、宗主国で暮らす韓国人キリスト教徒の力の反映だろう。

日本キリスト教徒の皆様は、是非宗主国に、原爆ドーム・レプリカと資料館を建設していただきたい。その際は貧者の一灯寄進にやぶさかではない。

鬼塚氏には『天皇のロザリオ』という日本のキリスト教化に関する本もある。

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