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2014年6月22日 (日)

ヨーロッパの"ガス問題行き詰まり"アメリカ・ウエスチングハウス社の権益に合致

Pyotr ISKENDEROV
2014年6月20日| 00:00
Strategic Culture Foundation

ガスプロムは、ウクライナへのガス供給に前払い制度を導入した。これは欧米が実施した、自己破壊的で挑発的な政策の結果だ。ウクライナに妥協案を見いださせるのでなく、アメリカ合州国と欧州連合は、状況を行き詰まりにさせた。これはウクライナとヨーロッパにとっては深刻な脅威となるが、アメリカ政治家と実業家の権益に役立つのだ。

ロシアの決定は、6月16日から、ロシアは、ウクライナのパイプラインに、ヨーロッパ諸国向だけの量のガスを提供することを意味する。ウクライナのナフトガスは、妥協案を見いだすいかなる用意もないようで、支払いをのばし続けている。ナフトガスのガス負債は4兆4580億ドル: 2013年11月-12月にかけては、1兆4510億ドルで、2014年4月-5月分は3兆007億ドル。ガスプロムによれば、6月は支払いがなかった。(1) ロシアは、ヨーロッパの顧客にガスを供給すると保証した。いかなる不足もウクライナのせいだと、ガスプロム最高経営責任者アレクセイ・ミレルは述べた。前回の紛争では、輸出分からの盗みや、その後の混乱と、ウクライナの責任だった。‘ガスプロムは、ウクライナには購入しただけのガスを提供するし、ウクライナとロシア国境には、ウクライナが輸送すべきヨーロッパが必要とするだけの量のガスを送るつもりだ’、ロシア24テレビのインタビューでミラーは述べた。‘いわゆる不当抜き取りは、ウクライナ側パートナーの責任だ。しかし、ガスプロム自体は、ヨーロッパの顧客には決して問題がおきないようあらゆる対策をとる’と、ミラーはニュース・ショーのヴェスチで語った。もしウクライナが、ウクライナ領土経由のロシア・ガス輸送を混乱させた場合には、欧州委員会は、オパール・パイプライン経由での輸送増加を交渉する用意があると、ガスプロムCEOのアレクセイ・ミレルは、6月16日に語った。(2)‘この問題を欧州委員会と議論した。現状はこうなっている。もしウクライナ領土経由の輸送で問題がおきれば、オパール・パイプラインの問題が取り上げられ、解決されるだろう’と彼は説明した。オパール・パイプラインは、ノルド・ストリーム・パイプラインを、ヨーロッパのガス輸送網と接続している。ヨーロッパが、ガス生産を行っている企業は、地域内の長距離パイプラインの所有者にはなれないと規定している、いわゆるEUの第3次エネルギーパッケージの条件下、オパール経由のガス輸送量を制限している為、ガスプロムはノルド・ストリームをフル稼働させることができない。

ヨーロッパは、本当に過去のガス騒動から決して学べないのだろうか? アメリカ合州国と欧州連合は、様々な理由から、意図的にそうしているのだ。両者は、ロシア-ウクライナ・ガス交渉のいかなる妥協をも損なうよう、最善を尽くしたのだ。

アメリカの狙いは明らかだ。現在の紛争を、ウクライナを経由するエネルギー輸送路と、東と中央ヨーロッパ全体の権益に影響するより大規模な地政学的ゲームの継続として見なしているのだ。アメリカは、エネルギー供給で、ヨーロッパを支配下におきたいのだ。ペトロ・ポロシェンコ大統領選勝利後、アメリカ-ウクライナの狙いを規定するものは、ウクライナ国内の軍事行動を止め、和平交渉の開始をするようにという呼びかけではなかった。オバマ大統領が設定した優先度は、ロシア・ガスへの依存を減らす為のエネルギー源の多様化だ。

しかも、それはガスだけではない。アメリカは、ロシアの拡張に反撃する必要性という口実で、ウクライナの原子力発電部門をも支配下におこうとしている。ウエスチングハウス社が、この政策の主な駆動力だ。同社は世界の原子力供給の20%を占めている。世界中で稼働している原子力発電所の内、約50パーセントが、ウエスチングハウスの技術に基づいている。1990年代以来、ウエスチングハウス社は、中央ヨーロッパと東ヨーロッパとソ連後の全ての共和国における支配確立の為、アメリカ政府や特殊サービス機関と協力してきた。

チェコ共和国のテメリンと南ウクライナの原子力発電所事故おおかげでペースが遅れた。アメリカが挑発した現状の行き詰まりはこの損失を穴埋めする機会をもたらしている。

2013年6月末、ウエスチングハウス社は、アメリカ国務長官ジョン・ケリーによる同社の海外活動に対する支援に感謝を表明する声明を発表した。‘9月という予定時期内に商業契約に至ると公表していた目標時期にあわせて交渉を前進させる為、インドにおけるAP1000原子炉の認可と敷地造成に対する、ケリー国務長官の支援の尽力は非常に貴重だ’、ウエスチングハウス社長兼CEOのダニエル・ロデリックは、高く評価されているe-ニューズレターであるエナジー・デイリーに語った。‘ウエスチングハウスや他のアメリカに本拠を持つ企業に対する、世界中の商業原子力発電市場における事業推進支援の為の、様々なアメリカ合州国政府高官や機関による尽力は結果を収めつつある。ジョン・ケリーのインド訪問は、この支援の最近の例だ’とe-ニューズレターは書いている。(3) 現在ホワイト・ハウスと国務省は、キエフにロシアとのエネルギー協力を止めさせたがっている。

欧州連合はアメリカ合州国と同調して動いている。実際、ブリュッセルは、まさにヨーロッパのエネルギー安全保障そのものを脅かし、モスクワとの交渉で実に熱心に固執した。欧州連合は状況につけこもうとし、その目的の為、第3次エネルギーパッケージを利用し、モスクワにガス価格問題で最大の譲歩をさせようとしている。モスクワの妥協案を拒否して、欧州連合は、2008-2009年に起きた状況に再度直面する危機に自らをおいこんだ。当時ウクライナ経由のロシア・ガス供給は大幅に減少した。統計は雄弁だ。オーストリア、ボスニアとヘルツェゴビナ、ブルガリア、ハンガリー、ドイツ、ギリシャ、マケドニア、モルダビア、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニア、トルコとクロアチアへの供給は停止した。イタリアとポーランド向けの量は90%削減された。チェコ共和国の場合には、75%減少し、フランスの場合には、70%減少した。(4)

欧州委員会エネルギー担当委員ギュンター・エッティンガーは、交渉に対して‘悲観的ではない’と述べて即座に後退した。驚くべき動きとして、彼はaガスプロムが提案したサウス・ストリームガス・パイプラインを巡る問題は克服できないものではないというメッセージまで出した。当局者によれば、彼は、ロシアは約束を守り、EU加盟諸国に対するガス供給を継続すると確信している。(5) 欧州委員会は、ウクライナを迂回して、ガスを直接ヨーロッパに取り込むパイプラインは、EU規定に違反する可能性があると述べているが、6月16日、エッティンガーはこう述べた。‘サウス・ストリームは、我々が実際、受け入れるプロジェクトだ’。(6) 疑問はエッティンガーと欧州連合全体がどれだけ信頼できるかだが、彼等を信じることができるだろうか?

注:
[1] http://www.gazprom.ru/press/news/2014/june/article193447/
[2] http://www.vestifinance.ru/articles/43938
[3] http://www.atominfo.ru/newse/l0830.htm
[4] reuters.com
[5] Interfax 06.16.2014 13:21
[6] Itar-Tass 06.16.2014 13:31

記事原文のurl:http://www.strategic-culture.org/news/2014/06/20/european-gas-deadlock-meet-interests-us-westinghouse-company.html

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是が非でも、宗主国なり国連なりの実戦に参戦したいという、全く頭が破壊された属国傀儡支配層そして大本営。国会だけでなく都議会でも。ヤジ被害者はお気の毒だが、所属政党が気になる。ご本人は全くご存じなくとも、トップ同士が戦争推進の為、話題逸らしを狙ったのではないか、と疑ってしまう。売国奴連中、参戦のためなら何でもするだろうから。

戦争推進体制、TPP加盟が進む中、大本営広報部が提供してくださる洗脳報道、どの話題にも、もはや全く興味が持てない。ブラジルでのスポーツ、そろそろおしまいなのだろうか。紙媒体記事は読まず、電気洗脳箱による番組も見ないので何も知らない。たまたま法事で会った知人に、日本組の行方について話しかけられ、意味もわからずうなずいた。

宗主国超有力政治家による、原発推進支援ぶりを見れば、属国傀儡政治家の原発推進も宗主国のさしがねだろうと想像できる。

自国における原発建設はしっかり止めている分、属国傀儡政治家より、宗主国の有力政治家、正気がいくぶん残っているのかも知れない。

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