ホワイト・ハウス:副大統領の息子のウクライナ巨大ガス企業就任に倫理的問題は皆無
公開日時: 2014年5月14日 08:32
Russia Today
ホワイト・ハウスは、副大統領の息子、ハンター・バイデンが、ウクライナのガス会社の重要な地位に就く上での、あらゆる倫理的問題に関する質問をはねつけた。キエフのエネルギー政策に影響を与えようと、アメリカが取り組む中、こうした懸念が起きている。
火曜日、バイデン Jr.は、ウクライナ最大の民間ガス生産者、ブリスマ・ホールディングスの重役に任命された。
新たな役職について語り、ハンター・バイデンは“透明性、企業統治と企業責任、国際的拡大や他の優先事項”について“経済とウクライナ国民のために貢献する”ために助言する予定だと述べた。
この決定は、父親のアメリカ副大統領ジョー・バイデンが最近のキエフ訪問中を含め、ウクライナのエネルギー自立を強化する必要性について頻繁に語っている為、アメリカは、実際にバイデンの就任を支持したのかという疑問を引き起こした。
"ハンター・バイデンや、バイデン家の他の家族は、明らかに私人で、彼等がどこで働こうと、政権や、副大統領や、大統領の推奨を意味するわけではない" ホワイト・ハウス大統領報道官、ジェイ・カーニーは述べた。
国務省スポークスパーソン、ジェン・サーキーも、質問にぶっきらぼうに答え、ハンター・バイデンは私人だとのみ述べた。
ジョー・バイデンのスポークスウーマン、ケンドラ・バーコフも“副大統領は特定のどの企業も推奨することはなく、この会社には何ら関与していない。"と述べた。
ハンター・バイデン (ジョー・バイデンの息子) (Mitchell Layton/Getty Images/AFP)
とはいえ、アメリカ雇用同盟の執行役員カーティス・エリスは、これは外国の危機を私利の為に利用する、典型的なワシントン政治だとRTに語った。
“アメリカは …できる限り最も利他的で、観念的な形で表現しようとしている。しかし、国家権益から、事業権益を切り分けるのは非常に難しい”と彼は語った。
44歳のハンター・バイデンの経歴は極めて立派だ。エール大学法学部卒業生で、全米民主国際研究所所長の諮問委員会の一員として働いており、センター・フォー・ナショナル・ポリシーと、400社のアメリカ企業、NGO、国家安全保障や外交政策の主要専門家で構成されるアメリカ・グローバル・リーダーシップ連合の理事を務めている。
元アメリカ大統領ビル・クリントンは、彼をE-コマース政策の執行役員に任命し、また彼は、2008年のオバマ-バイデン就任委員会の名誉共同議長も務めた。
2002年に設立されたブリスマ・ホールディングスは、ドニェプル-ドネツ(東ウクライナ)、カルパティア(西部)と、アゾフ-クバン(南ウクライナ)を含む、ウクライナ三カ所の主要な炭化水素埋蔵地を対象としている。
バイデンの取締役会新任は、ロシアの巨大ガス企業ガスプロムが、ウクライナを、前払いガス出荷方式に変え、ウクライナの最大ガス会社ナフトガスに、6月2日が期限である16.6億ドルの請求書を送り、支払わなければ、モスクワは供給を止めると通知した時に行われた。
ガスプロムは、キエフに、幾つかの割り引きをモスクワがキャンセルせざるを得なくなった結果、268.50ドルから上げた、1,000立方メートル当たり485ドルを支払うよう要求している。キエフは、“政治的な動機のものだ”として、新価格を拒み、もしガスプロムが以前の価格に下げなければ支払わないと主張している。
アメリカは、ウクライナの危機的なエネルギー状態を、ウクライナでのアメリカ・シェール・ガス販促に利用するのかも知れない。
記事原文のurl:http://rt.com/news/158800-us-biden-ukraine-gas/
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『集団的自衛権がいいね』と君が言ったから5月16日は憲法破壊記念日
大政翼賛会電気洗脳機による、夜の定時大本営広報部洗脳、想定通り、傀儡氏の、憲法破壊屁理屈会見だったようだ。時間の無駄ゆえ見ていない。ビデオに録画してある懐かしのメロディーを見ていた。どのみち、昨日のスクープ記事にあった通りのデタラメをのたまったのだろう。
有識者とは笑止千万。国民を将来にわたって、宗主国に売り渡す、正真正銘の売国奴連中。日本人が減った分は、移民で埋めるのだろう。そして、その移民の人々も、砲弾の餌食にされるだろう。
電気洗脳機と呼んではいるが、時々素晴らしい番組に驚かされることがある。偶然見た5/10のTBSの報道番組もその一つ。
「小学校授業に塾ノウハウ導入」というもの。薄気味悪い授業だった。往年の学生運動時代の悪夢が蘇った。皆で腕をかまえ?一斉に叫ぶ様子、紅衛兵の造反有理という姿も思いだした。
小学校の時からこうしてしつければ、叫びながら侵略戦争に行く、元気で従順な人間が育つだろう、と元気ではなく、従順ではないメタボは思う。
子供の集中は続かないので、静かな時と、一斉に叫ぶ場面を使い分けるのだという。本当だろうか?
集中力が欠けた子供で、授業中おしゃべりやいたずらをしては先生に怒られ続けたが、それで困った記憶はない。右翼思想を押しつける教師に、「馬鹿野郎!」と怒鳴ったことがある。授業より艦砲射撃の話を重視する異常人物だった。「誰だ!」とその教師も怒鳴ったが、しらばっくれた。
あの小学校の塾方式叫ぶ授業には、小生耐えられなかったろう。ああいう民間ノウハウ導入を拡散してはいけない。「特区にせずに導入できるところがミソだ」といって自慢していたのにはあきれた。ミソではない。ミソクソ一緒。とんでもない首長がいればこそ、こうした無理が通る。
首長と言えば、話はとぶが農業委員会委員を、公選制から、市町村長による任命制に変えるという。これはまさにキエフ・クーデター政権と同じことを狙ったものだろう。キエフ傀儡政権、選挙で選ばれた東部主要都市の市長を排除し、ソ連崩壊後のしあがった、ウクライナ・オリガルヒを市長に任命したと同じやりくち。これで大企業への農地売り渡しを推進するに違いない。
あの塾が目指す「メシを食える大人」になったつもりだが、全く「魅力的な人」でなかったことだけは大いに自信がある。サラリーマンとして、人一倍長い過酷な窓際生活を送ったが何とか耐えた。教育のおかげで耐えられたわけではないと思っている。
同じ番組で後半放送したのは、フランスの認知症患者対応方法。「ユマニチュード」というもの。こちらは大いに感動した。これは是非まねをして、全国に広めたいと思った。
小学校にファシズムもどきの教育方法を小学校に導入するのに公費を使うひまがあったら、是非とも、老人用施設で働く皆様に「ユマニチュード」技法を習得いただくことに使って欲しい。
ネットを探すと「ユマニチュード」技法を見て驚かれ、感心した方の書き込みがあるのにやや安心。
元記事冒頭には、宗主国大統領報道官ジェイ・カーニー氏のビデオがある。うまく貼り込めないので、ご興味あるかたは元記事をどうぞ。
宗主国でも属国でも、支配層は自分の利益の為、自国民なり、他国民なりを食い物にして生きている。
クリス・へッジスの文章『帝国の愚行』を毎回思いだす。
帝国の末期には、無責任で常軌を逸した間抜け連中に十分な雇用と権力が与えられる。沈み行く船の代表として雇われる、こうした政治家達や官邸伝道者連中は、船が沈み行く中、乗客達を計画的に強盗するという、乗組員達の本当の仕事を隠すのだ。操舵室に立っている有力な高官連中は、とんでもない命令を大声で発し、どれだけエンジンに急に給油を増して加速できるか見ているのだ。船が全速で広大な氷原へと進む中、彼等は、船の舵を巡って子供達のように喧嘩している。連中は大げさな演説をしながら甲板を歩き回っている。汽船アメリカ丸は、これまで建造されたものの中で最も偉大だと連中は叫んでいる。アメリカ丸は最も進んだ技術のもので、最高の徳の具現だと連中は主張する。そして突然の予想もしない激しさで、凍えるような水の中に我々は沈んで行く。
帝国の末期は、愚行の馬鹿騒ぎだ。我々は自らの愚行馬鹿騒ぎのさなかにあり、指導者達が経済と環境を故意に自己破壊をする中、我々は前のめりになっている。シュメールもローマも、このようにして没落した。オスマン帝国も、オーストリー・ハンガリー帝国もそうだった。第一次世界大戦前夜、驚くほど凡庸で、堕落した男性達や女性達が、ヨーロッパやロシアの君主政治を率いていた。そしてアメリカは、衰退する中、弱虫や、うすのろや、能なし連中に、破滅へと導くのをまかせている。
瀕死の帝国の国民は、安逸を貪る人々なので、従順だ。大変な勢いで忘却されようとしている人々は、麻薬のような夢想をしている。彼等は、つかの間は愉快だが、自滅が確実な、性的なけばけばしい空虚な避難所に引きこもる。彼等はそれで何とかなると無邪気にも信じ込んでいる。
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