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2014年5月10日 (土)

アメリカの軍事植民地化:沖縄の市長ワシントンに驚くべきメッセージをもたらす予定

David Swanson

War Is A Crime
2014年5月1日

中国が膨大な人数の軍隊を、アメリカ合州国に駐留させているとご想像願いたい。軍隊の大半が、ミシシッピー州の地方の小さな郡に駐留しているとご想像願いたい。軍隊駐留には問題があり、米軍が威嚇した中南米の国民達が、アメリカ合州国のおもてなしに憤慨したのだから、想像に難いはずはないが、基地周辺のコミュニティーは、騒音や公害や飲酒や、現地女性に対する強姦を憤慨しているとご想像願いたい。

ワシントンの連邦政府の支持を得て、ミシシッピー州の同じ地域に、別の大規模な新基地を建設するという中国政府による提案があるとご想像願いたい。ミシシッピー州知事が基地を支持しているが、再選直前には反対のふりをし、再選された後、支持に戻ったと想像願いたい。基地が建設される予定の市の市長が建設に反対し、再選選挙運動で争点をもっぱらそれに当てて当選し、出口調査では、投票者達が圧倒的にその市長に同意していることが分かっていると想像願いたい。そして、市長は本気なのだ。

読者は誰に共感されるだろう? 中国の誰かに、その市長の言い分を聞いて欲しいと思われるだろうか?

アメリカ合州国にいる我々は、重武装したアメリカ政府兵士達が、地球上の大半の国々に、永久的に駐留していることを時として忘れがちだ。時に思い出す場合でも、他国は駐留を感謝すべきだと考えてしまう。アメリカ軍が、世論の圧力によって追い出されたフィリピンの島々に、また軍隊を戻そうとしている中、フィリピンの大衆騒乱から、我々は目を背けている。その言い分を知るだけで、彼らの暴力行為を我々が認めることになるかの様に、反米テロリストが動機だと言っていることを知るのを、我々は避けている。島民がアメリカ海軍用新基地建設を止めようとして、韓国済州島でおこなわれている英雄的非暴力闘争のことを知るのを我々は逃げている。巨大な新アメリカ陸軍基地に対し、長年反対投票し、抗議デモをし、ロビー活動し、反対したが、結局は推進されてしまったイタリア、ヴィチェンツァ市民の大衆非暴力抵抗には無関心で我々は暮しているのだ。

沖縄県名護市(人口61,000)の稲嶺進市長はアメリカ合州国を訪れる予定だが、苦しめられている名護市民の悩みを和らげる為に、アメリカでは、満ち足りた人々を、多少悩ませるようなことをしなければならない可能性がある。沖縄県は主要なアメリカ軍事基地を、68年間受け入れてきた。日本に駐留するアメリカ軍の73%以上が、日本の陸地面積のわすが0.6%でしかない沖縄に集中している。抗議行動の結果、基地の一つ、海兵隊普天間航空基地が閉鎖されようとしている。アメリカ政府は名護市に新海兵隊基地を欲しがっているが。名護市市民はそうではない。

稲嶺は、まず2010年1月に、新基地を阻止すると公約して、名護市長として当選した。彼は、依然、基地を阻止すると公約して、1月19日に再選された。日本政府は、彼を落選させようと懸命に動いたが、出口調査では投票者の68%が基地反対で、27%が基地賛成だった。2月に、アメリカ大使キャロライン・ケネディが沖縄を訪問し、知事とは会ったが、市長に会うのは断った。

かまうことはない。市長は、国務省、ホワイト・ハウス、ペンタゴンと議会に行けるのだ。彼は、ワシントンD.C.を、5月中旬に訪れる予定で、アメリカ政府とアメリカ国民に直接訴えたいと願っている。彼は5月20日、午後6:00、14th and V Streetsのバスボーイズ・アンド・ポエツ・レストランでの公開イベントで講演する。

沖縄の状況に関する適切な要約が“世界の識者と文化人による、沖縄の海兵隊基地建設にむけての合意への非難声明” (英語)(日本語はこちら)に書かれている。一部を挙げよう。

“沖縄の人々は、米国の20世紀における公民権運動に見られたように、軍事植民地状態を終わらせるために非暴力のたたかいを続けてきました。生活を脅かす実弾砲撃訓練に対し演習場に突入して阻止したり、米軍基地のまわりに人間の鎖を作って抵抗を表現したりしました。大規模なデモが時折持たれ、約10万人-人口の10分の1にもあたる人々が参加してきています。80代の人たちが辺野古基地建設を阻止するために立ち上がり、座り込みは何年も続いています。県議会は辺野古基地反対の決議を通し、2013年1月には全41市町村首長が、オスプレイ配備撤回と県内移設基地の建設を断念するよう政府に求める建白書に署名しました。”

沖縄県知事の経歴はこちら

この問題について、沖縄の人々の意志を支援すべく活動している組織

このビデオも一見の価値がある。
http://www.youtube.com/watch?v=rzAw-jOQwME#t=0

記事原文のurl:warisacrime.org/content/mayor-okinawa-bring-surprising-message-washington

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映画『誰も知らない基地のこと』は、イタリアの基地も、沖縄の基地も描いている。

映画「誰も知らない基地のこと」監督×小林武史 「我々には希望以外の選択肢はない」

岩波の月刊誌“世界”6月号の「沖縄という窓」─被害者の抵抗は暴力か?を読んで驚いた。

ウチナーンチュが土地を不当に接収され、六九年に及ぶ基地被害を押し付けられていることに抗議する人々が絞り出す「ヤンキーゴーホーム」という声を録音し、得意げに「平和活動家はヘイトスピーチをしているよ」という人々。

がいるという。沖縄の方々が銀座で基地反対デモをされた際にも、『売国奴!』『日本から出て 行け』という人々がいたという。本当だろうか?

ウクライナ、オデッサ虐殺時の罵声「コロラド・ハムシ」を思いだす。

アメリカ人がかかれた記事、本土大本営広報部記事と格が違う?

「沖縄」という話題、本土?の大本営広報部は全て論外。宗主国・属国傀儡支配層の拡声器以上の何物でもない、と思っている。

品川正治氏が『激突の時代 「人間の眼」vs.「国家の眼」』で書いておられる。

 もちろん沖縄の問題では、事実関係を報じるものとしては、大手全国紙でもしばしば一面をにぎわせています。非常に大きな紙面形成になってもいます。けれども、沖縄の二紙と本土のマスコミとでは、どこが違うかというと、「怒りを起こさせない」という本土と、「そうではない。本当の事実を知らせないといかん」という沖縄─この違いが大きいでしょう。
 沖縄の新聞を読み始めた頃、本土とどこか違うと感じたのですが、そのことはすぐに分かりました。それ以来、この点を非常に強く意識しています。

集団的自衛権、TPP、原発、沖縄問題、怒りを起こさせない大本営広報部

本土でも、独立したジャーナリズムは、そのいずれについても報じている。

2014/05/07 【沖縄】稲嶺進名護市長 訪米激励会(動画)

2014/04/26 沖縄の問いにどう応えるか ―北東アジアの平和と普天間・辺野古問題

2014年4月26日(土)14時より、法政大学市ヶ谷キャンパスで普天間・辺野古問題を考える会と法政大学沖縄文化研究所によるシンポジウム「沖縄の問いにどう応えるか ―北東アジアの平和と普天間・辺野古問題」が行われた。ノーベル賞作家の大江健三郎氏、琉球大教授の我部政明氏、オーストラリアの歴史学者ガバン・マコーマック氏が講演を行い、次いで8名が沖縄の基地問題をどう考えるべきか論じた。

ビデオのアーカイブ完全版は、IWJ会員のみ閲覧・視聴ができる。

(アーカイブだけを有料で閲覧・視聴することも可能。)

2014/02/23 【沖縄】辺野古新基地建設に反対する議員要請団 名護市訪米報告会 ―稲嶺進名護市長ほか

2014/02/13 稲嶺進・名護市長「沖縄の実情を世界に伝えてください」~重要な局面を迎えた基地問題を外国人記者に訴え

こうしたジャーナリズム活動について、尊敬するマクチェズニー教授は、インタビュー『資本主義がインターネットを民主主義の敵にする』について語るの末尾でこう語っておられる。

この国は途方もない人数の有能な人があふれています。この国は有能な人に満ちています。ここで不足しているのは、彼らを支える資金です。素晴らしいメディアの仕事をしている沢山の人々がいる事実は嬉しいことですが、彼らがきちんと食べられるようになって欲しいと思います。家族を持てるようになって欲しいものです。彼らの頭上には屋根があって欲しいですし、昼間の別の仕事や家事の残り時間で、ジャナーリズム活動をするというようなことを無くしたいものです。子供達を寝かせ着けた後、家を掃除し、会社での仕事に行くべく目覚めるよう床につく前、夜11:00に作業する人々が、報道や文化を担っていては、自由な社会は築けません。資金の保障がなければいけません。我々に必要な良いもの、文化、ジャーナリズムを生み出すことが出来る人々が、まともな報酬を得られるようにすべきです。

岩上安身氏からのIWJの現状報告と、ご支援のお願いが下記ページにある。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/107798

岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

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コメント

     ドイツからの手紙        -三匹の蛙の話(『夕陽妄語[Ⅳ]』)-
          東京に空はない    智恵子抄

  フランスからの手紙の後,ドイツから手紙が届いた。ほとんど考えたこともないことが,今年2014年に入ってから起きた。初めにそういうことを可能にしてくれた当ブログのご主人に感謝申し上げたい。

 さて,「ドイツから日本の危機を案じて」を拝読して,思い出したのは,ルネ・デカルトの『方法序説』とフォン・ヴァイゼッカ-元ドイツ大統領の比喩である。
 前者のデカルトは,物事を成し遂げるには「方法が必要である」と説いていた。フクシマの核分裂発電所爆発事故による放射能汚染と内部被曝により,福島県内や隣県の住人はもとより東京の住人までもが放射線障害により,身体に異常を来すか,健康な人までポックリと死に至る「事態」にまで及んでいる。
 しかしこのような事態に及んでも政府は放射性物質の除染や漏洩に責任をとるどころか,「風評被害」をわめき散らし,知らん振り。

  この事態の中で,放射線障害を心配する家族や人々は政府に頼らず「自衛」に走り,フクシマから避難し始めた。しかし税金を受け取っている政府は復興税を復興に使わず,軍事費を増大させ,故郷に住めないという事態を造り出しておきながら「安全」との一つ覚えを唱え,多くの国民の人権を踏みにじっている。

  かくして東電や政府の犯罪を裁判所に訴えようとしたが,政府の息のかかった検察はこれを不起訴にした。まだ不起訴が確定していない訴訟もあるが,自公民多数政権のもとでは,為す術を知らない。また,国連人権委員会も科学委員会も日本政府の言葉を信じ,被爆者たる日本国民の実態を真剣に取り上げない。さらにはIAEAとグルの,WHOはフクシマの障害に関して黙して語らない。
  
  もし政権交代が起きたなら,これら3つの組織・機関の故に,国連への拠出金はほとんど「零円」になることが予想されるが,「援護法」はできたが,何も中身が詰まっていない現状に対して,東電や原子力ムラの嘘を暴き,デモを繰り返す以外,平和的に世界に訴える手段は見当たらない。このような中で,「ドイツより日本の危機を案じ」る方から,一つの『方法』をご教示頂いた。すなわち,オランダにあるハ-グ国際司法裁判所へ訴えることができるという。
 (その訴状の書き方を知らないので,「人権が侵害されている」現状を訴状にまとめて下さる方の御支援を賜りたい。)

  ところでもう一つはヴァイツゼッカ-の「三匹の蛙の比喩」。彼が「あなたは悲観論者か,それとも楽観論者か」という問いにこの比喩をもって応えた:
  三匹の蛙が牛乳の容器の中に落ちた。悲観主義の蛙は,何をしてもどうせだめだ
からと考えて,何もせず死んだ。楽観主義の蛙は,何もしなくても結局うまくいくだろ
う と考えて,何もせずに死んだ。現実主義の蛙は,蛙にできることはもがくことだけ
と考え,もがいているうちに,足下にバタ-ができたのでよじ登り,一跳びして容器
の外に逃げた。

  多くの人は,現実主義の蛙のように「もがいて」考えたに違いない。その結果,フクシマから避難を余儀なくされている人に加えて脱出,移住する人々がたくさん出始めた。
  加藤は「人は誰でも特定の言語空間および思考の空間(Sprach-und Denkraum)の中で生まれ育つ。よほど早くその空間から離れない限り,その空間の中でこそもっとも有効に働くことができる」し,「世界の,また日本の,現状からの脱出は,倫理的・政治的・文化的必要だろう」とも付け加える。すなわち故郷という「空間」を取り戻すために,被爆者・被害者はオランダの裁判所まで出かけ「もがくこと」が必要なのかもしれない。

  「東京に空はない」と智恵子は言う。ならば空はどこにあるのか。福島県の安達太良山か。それとも「フクイチ」から何千 km も離れた土地空間なのだろうか。

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