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2014年4月 6日 (日)

“キューバ版ツィッター”事件、政権転覆の手段としてのUSAIDを暴露

wsws.org
Bill Van Auken
2014年4月5日

ツィッター風ソーシャル・メディア・ネットワークを、キューバで政権転覆用の道具として立ち上げようとして失敗に終わった米国国際開発庁(USAID)の企てを暴露するAP通信社の記事で引き起こされた批判や嘲笑をかわす為、オバマ政権は躍起になった。

ハチドリのさえずりを意味するキューバの表現ZunZuneoという呼び名のテキスト・メッセージ通信事業は、2012年に資金不足で事業が閉鎖するまで、40,000人にのぼるキューバ人加入者を集めた。

木曜に報じられたAP記事は、USAIDが、この島国で政治的混乱の促進を狙った秘密工作を行なっていたことことを明らかにしている。カストロ政権によって、外国投資と私企業を奨励する為に導入されたわゆる経済改革は、社会的不平等を激化させ、社会不安を醸成することを意識して、アメリカ政府は、自国の戦略的な狙いを推進する為、こうした進展を操れるような通信プラットフォームを始めようとした。

複雑に入り組んだダミー企業やスペイン、コスタリカ、アイルランドやイギリス等の外国コンピューター・サーバーや、ケイマン諸島のオフショア銀行口座を利用した工作の最優先目的は、キューバ政府のみならず、購読者として登録した何万人ものキューバ人から、ZunZuneoの立ち上げと運用に対するアメリカ政府の責任を隠すことだった。購読者の電話番号自体が、キューバ政府内のアメリカ“スパイ”によって、アメリカ政府に渡される。

ZunZuneo経由で送られるテキスト・メッセージは、ほとんど天気予報、スポーツ試合の結果や音楽や有名人ゴシップに限定されている。とはいえ、APが入手した何千ページもの文書のの一つには、計画は、反政府的な政治コンテンツを導入して、“次第にリスクを高め”、究極的には、“重大局面/好機”に“フラッシュ・モブ”として動員可能にすることだとあった。究極的な狙いである政権転覆のことを、婉曲的に、“国家と社会との勢力バランスを話し合うための”計画と表現していた。

USAIDと契約業者が、この活動を、加入者の中の誰が、キューバにおけるアメリカの作戦に役立ちそうか判断することを目的として、個人情報を集めるのに利用していたことも、ZunZuneoのキューバ人ユーザーに隠されていた。このアメリカ機関は、AP報道によれば、キューバ国民を、“依然(ほとんど) 的外れ”と評価される“民主化運動”から、キューバ政権の熱烈な支持者を表現するのに使われる用語“タリバン”に至るまでの5つのカテゴリーに分類している。

キューバ外務省が発表した声明は、この出来事は“またしてもアメリカ合州国政府が、わが国の政治秩序に変化を引き起こす為、キューバで不安定な状況を創り出すという明らかな目標を持ったキューバに対する破壊工作を断念しておらず、 それに対し数百万ドルの予算を毎年割り当て続けていることを証明している”と非難した。キューバは、アメリカ政府に“、キューバ国民と国際世論の両方から拒否された、違法で秘密な対キューバ行動を止める”ことを要求していた。

木曜、国務省、USAIDとホワイト・ハウスの全てが、ZunZuneoプロジェクトは“秘密”作戦であったことを否定し、単に“目立たない”ものに過ぎないことにしようとした。

“このプログラムにはなんの機密も秘密はありません”国務省広報担当マリー・ハーフは記者団に語った。“目立たないということと、秘密ということは同じではありません。CIAで約6年間働いて、ここで働いていますから、私には違いがわかります。”

ホワイトハウスの広報担当ジェイ・カーニーは記者会見でこう述べた。“非寛容な環境で、計画をする際には、もちろん政府は、目立たなくするよう対策を講じます。それが、実行者達と、大衆を守る方法です。こうしたことはキューバに限定したものではありません。”“秘密の計画ではありませんでした。議会で議論されました”と彼は追加した。

USAIDのメディア・ディレクターマット・ヘリックはこう述べた。“これは…敵対的な環境では決して秘密ではなく、現地で我々と働くパートナーを保護する為、各国政府は対策を講じています。”

こうした全ての理由付けは、国営電話会社が、テキスト-メッセージングに対する費用として、何十万ドルも受け取ってきたキューバ政府を、何も知らせずにおいたのみならず、ZunZuneoの素性と狙いを、それを利用するキューバ人労働者や青年から隠すため、計画を取り巻く秘密性が考え抜かれていたという事実と対立する。懸念は、長く、恥ずべき、キューバへのアメリカ介入の実績を考えれば、アメリカ政府が支配していたことが知られれば、プロジェクトの信用は完全に損なわれてしまうことだ。

“議会で論じられた”という主張については、USAID予算割り当てを監督する委員会の委員長を含め、二大政党両党の議員の中には驚いている人々がおり、全く何も知らなかったと主張している。

上院海外USAID予算歳出小委員会委員長のパトリック・リーヒ上院議員(民主党、バーモント州選出)は、特に批判的だった。“もし政権転覆の為に、このような秘密工作をするつもりであれば、例えそれが意味のあることであろうとも、USAIDを通して行なわれるべきようなことではありません”と彼は語る。

リーヒはまた、計画が 、USAIDの契約業者スパイ用衛星通信機器とコンピューター装置をキューバに密輸したのをみつかったアラン・グロスがキューバ政府によって逮捕されてすぐに開始されたという事実を巡る狼狽を表した。グロスは2008年に“キューバ民主主義・不測事態対応計画(Cuba Democracy and Contingency Planning Program)”を実施する4000万ドルの契約を受注したデベロップメント・オルターナティブ社で働いていた。

リーヒや他の議員達は、明らかに、この出来事が、USAIDの信用を更に傷つけ、アメリカ外交政策の手段としての有用性を危うくしかねないと恐れているのだ。

USAIDは自らを“極端な世界の貧困を終わらせ、潜在能力を現実化する為に、はつらつとした民主的な社会を可能にすべく活動する主要アメリカ政府機関”だとしている。

しかし、この機関は、特に中南米で、政権転覆を推進し、この地域の住民達に対し、他の犯罪を行なってきた長い残忍な実績がある。1960年代と、1970年代、この機関のOffice of Public Safety=公安部? (現在閉鎖されている)は、中南米の警官をに、拷問と暗殺を含む対ゲリラ戦術訓練を行なった。中でも最も悪名高い職員に、農業顧問を装って働き、ブラジルとウルグアイで、ホームレスの男達を街頭から拉致し、集めた警察官の前で拷問し、殺害する講義をしたダン・ミトリオーネがいる。

エボ・モラレス大統領は、昨年、この機関が政権を不安定化する目的で、非政府組織、反政府集団や一部の農民組合に資金援助していたと非難して、ボリビアから、USAIDを追放した。ラファエル・コレア大統領が同様に、この機関が政敵に資金を注ぎ込み、エクアドルの内政に干渉していると非難して、エクアドルがそれに続いた。

ベネズエラでは、USAIDは、そのOffice of Transition Initiatives(移行イニシアチブ局?)と、全米民主主義基金NEDとで、ウゴ・チャベスとニコラス・マドゥロの政権を不安定化する取り組みに、何百万ドルも注ぎ込んできた。ベネズエラで過去二ヶ月間行なわれている暴力的抗議行動を組織している主要団体が、この資金の主な受け手だ。

シリアでは、USAIDは、いわゆる反政府派に資金を注ぎ込み、Socialist Organization(国際社会主義協会?)等の似非左翼集団によって、ある種代用的な“革命家”だとしてもてはやされている、いわゆる現地調整委員会の作戦に資金援助している主要機関だ。

ウクライナでは、自らの活動と、NEDの活動を通して、USAIDは、何億ドルをも右翼政党や団体に注ぎ込み、ファシストが率いた最近の親NATOクーデター準備を助けた。

アメリカ政府は、ウクライナを巡るロシアとの対立では、小国の擁護者で、国家主権の旗手のようなふりをしているが、ウクライナそのものからキューバに至る、USAIDや、その契約業者やルートの諸々の作戦行動が、アメリカの権益に服従する政権を押しつける為、世界中で違法で暴力的な介入を行なう上での、アメリカ帝国主義の真の役割を暴露している。

記事原文のurl:www.wsws.org/en/articles/2014/04/05/cuba-a05.html

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この話題、BSか何かの世界ニュースで流していた。

個人的にはTwitterも、Facebookも稀に覗くだけで、ほとんどかいたことがない。タイミングよく、簡潔に書く能力が欠如していることが理由だ。

マーク・トゥエインにうまいセリフがある。I didn't have time to write a short letter, so I wrote a long one instead.

しかし、ソーシャル・メディア、そもそも「気味が悪い」。

異神と断髪?が野合。衆議院野党第一党、正しくは、衆議院与党補完第一党。

小説外務省 尖閣問題の正体』孫崎享著、現代書館刊を購入、読み始めた。

この本にある「宗主国の望むことだけをする」方針の延長上に、TPPがあり、集団先制侵略権がある。

その行く先は、『戦争のできる国へ──安倍政権の正体』 (朝日新書) 斎藤貴男著にある表現の「超一流(ポチ)プチ帝国

震災ゴジラ!戦後は破局へと回帰する』佐藤健史著の帯にはこうある。

3・11は始まりにすぎない。

われわれは日本滅亡を望んでいる?! 真の敗戦はこれからだ!

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