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2014年4月29日 (火)

ウクライナで“第二のチェルノブイリ”をおこそうとしているアメリカ

レオニード・サヴィン
2014年4月26日
Strategic Culture Foundation

2014年4月26日は、チェルノブイリ原子力発電所第4号原子炉の壊滅的爆発から28周年だ。まさにこの時、ウクライナ原子力産業の未来を巡る懸念を引き起こす気掛かりなニュースが報じられている。

ソ連型原子炉でのアメリカ製核燃料使用は、設計と親和性がなく、安全要求に違反している。チェルノブイリで起きたと同等の惨事を引き起こしかねない。4月25日、原子力エネルギー・産業専門家国際連合 (IUVNEI)は下記声明を発表した。

    “アメリカ企業ウエスチングハウス製核燃料は、ソ連時代の原子炉の技術的要求事項に合致せず、それを使用すれば、1986年4月26日に起きたチェルノブイリ大惨事規模の事故を引き起こしかねない。”[1]

IUVNEIは、アルメニア、ブルガリア、ハンガリー、フィンランド、チェコ共和国、ロシア、スロバキアとウクライナの15,000人以上の原子力産業経験者を組織している。2010年に設立され、モスクワに本部を置いている。

ウクライナ国営企業エネルゴアトムと、ウエスチングハウス社は以前ウクライナ原子力発電所向けの、アメリカ製核燃料の供給契約を2020年迄延長することに合意していた。

二年前、ウクライナでは、TVS-Wが、破損した距離をとるための骨組みのおかげで、危険な放射能の制御できない重大放出が発生しかけるニアミスがあった。南ウクライナの原子力発電所で事故がおきなかったのは奇跡に過ぎない。ところが、それでも協定調印の妨げにはならなかった。2006年、チェコ原子力発電所は、ウエスチングハウスが製造した燃料要素の減圧に直面し、チェコ政府は、同社を燃料供給業者から外すこととなった。ウクライナ国営原子力発電会社エネルゴアトム総裁ユーリー・ネダシコフスキーによれば、2014年4月23日、ウクライナ暫定政府は、チェルノブイリ原発周辺のキエフ地方の、スターラヤ・クラスニッツア、ブリャコフカ、チストガロフカと、ステチャンカ等の村々間にある過疎な非居住地域内で、45.2ヘクタールの土地を放射性廃棄物貯蔵サイト建設用に(ウクライナのロシア型加圧水型原子炉用中央使用済み核燃料貯蔵プロジェクト)割り当てる様命じた。使用済み燃料はフメリニツキー、ロブノと、南ウクライナ原子力発電所のものだ。

現在、使用済み燃料は、大半がクラスノヤルスク地方のジェレズノゴルスク採鉱化学工場と、チェリャビンスク地方のマヤク貯蔵・再処理工場の新たな乾式貯蔵施設に運ばれているが、両施設ともにロシア連邦領にある。

2003年、ウクライナは、ロシアの保管場所の代替を探し始めた。2005年12月、エネルゴアトムは、アメリカを本拠とするホルテック・インターナショナルと、ウクライナのロシア型加圧水型原子炉用の中央使用済み核燃料貯蔵プロジェクト実施にかかわる、1億2775万ユーロの契約を締結した。ホルテックの業務は、ロシア型加圧水型原子炉用使用済み核燃料用施設の設計、技術供与、建設、運用、垂直換気乾式貯蔵システムの輸送、提供をことである。2011年末迄に、ホルテック・インターナショナルは、世界中で厳しく非難され、キエフ事務所を閉鎖せざるを得なくなった。[2] 放射能漏洩を引き起こしたコンテナ品質のひどさから[3]、同社はいくつかの国で免許を失ったと広く信じられている。ウエスチングハウスとホルテックは、アメリカ・ウクライナ経済協議会(USUBC)のメンバーだ。

ウクライナで、1990年代以来仕事をしている、アメリカ・ウクライナ経済協議会(USUBC)理事長/CEOのモーガン・ウイリアムズは、2008年の、ウエスチングハウス社とホルテック・インターナショナルのウクライナとの契約締結式典でこう語っていた。

この世界的に著名な二社による、ウクライナのエネルギー自立を確保するため大きな役割を果たそうという取り組みとして、ウクライナ独立以来、今日は最も重要な日の一つです。ウクライナにとって、エネルギーと政治的独立は密接に相互依存しているという事実ゆえから、これは一層重要です。この二大メンバー企業と、ウクライナがヨーロッパ-大西洋統合と、強い民主的、民営の市場重視型の独立国家へ向けて進むのを支援する為の取り組みの成功を祈念して、USUBCメンバー全員とご一緒に乾杯したいと思います。”

モーガン・ウイリアムズはウクライナにおけるシェル、シェブロンと、エクソンモービルの権益を代表するロビイストとして知られている。彼はユーラシア、北アフリカや、中南米での“カラー革命”画策に関与しているフリーダム・ハウスと密接な繋がりを持っている。

ここで、もう一つ興味深い事実を挙げておくべきだろう。しばらく前に、ウクライナ暫定政府と、ヨーロッパのパートナー達との間で締結された秘密契約によって、EU加盟諸国の放射性廃棄物が、ウクライナに貯蔵されることになっていることが報じられた。

法律に違反している為、この契約は秘密にされている。

キエフ政府幹部の何人かが報酬を得た。リウネ出身の著名な民族主義者、オレクサンドル・ムジチコ(サシコ・ビールィ)は、キエフの支配者達を、この共謀を公表するといって脅そうとしたと言われている。これが、内務大臣アルセン・アヴァコフの命令で彼が殺害された理由だ。

[1] http://ria.ru/atomtec_news/20140425/1005396870.html

[2] http://www.business.ua/articles/companies/Holtec_International_zakryvaet_ukrainskoe_predstavitelstvo-22878/

[3] http://nuclearno.ru/text.asp?10568

[4] http://usubc.org/AUR/aur893.php

記事原文のurl:www.strategic-culture.org/news/2014/04/26/us-to-turn-ukraine-into-second-chernobyl.html

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日本政府の翻訳文が正しいのか否か、という議論がある。もちろん、乗松氏の指摘が正しいに決まっている

尖閣問題をエスカレートするのは profound mistake「深刻な過ち」とオバマが安倍に釘をさした言葉を,日本のメディアの多くは重視せず、「正しくない」と誤訳したりしてごまかしている。

「正しくない」という誤訳は、まさに「深刻な過ち」だ。しかし、傀儡政権は、ウクライナ傀儡政権と同じ、宗主国のあやつり人形。中国との紛争の危険を盛り上げ、時には実際の武力衝突に持ち込むのが仕事だ。武力衝突がおきれば、傀儡日本は、宗主国の軍需産業に、膨大な軍備を発注する。それが、宗主国・傀儡政権の目的。

しかし深刻な問題は、全く報じられていないことにこそあるだろう。TPPがいかに売国的な協定か、大本営広報部は報じない。意図的隠蔽に決まっているが、誰も「意図的隠蔽」を非難しない不思議。

アメリカ議会の図書館が議員向けに発行している正式文書に、TPPの目的は、日本の様々な非関税障壁を撤廃させることにあると詳細に報告している。

高校卒業の英語読解力の小生でも理解できるのだから、エリート・マスコミ社員の皆様なら辞書も不要で、瞬間に理解できているはずだ。

ところが、これに関する報道は皆無。完全報道管制状態。

アーサー・ビナード氏の言語感覚、詩人だから、と言ってしまえばそれまでだが、日本に生まれた小生と比較にならない絶妙さ。講演を拝聴したり、著作を拝読しているが、毎回驚かされている。

最近の感動は赤旗掲載の文章。ネットで知って感激した。

日本政府が集団的自衛権の行使を容認するということは、自衛隊がますますアメリカ国防総省の“下請け軍”になり下がる流れです。もっといえば、ペンタゴン奴隷軍と化することです。

「ドラエもん」には悪いけど、安倍晋三首相は、「ドレイもん」になって「どこでも派兵ドア」を開けようとしています。日本軍が攻撃を受けなくても、世界中どこへでも行って、米軍にくっついて戦争ができるようにするものです。

誇張でもなんでもない。これこそ集団的自衛権の真実。TPPによる宗主国経済奴隷化についてかたらない大本営広報部は、もちろん「ドレイもん」「どこでも派兵ドア」については決してふれない。

昼のワイドショー、韓国フェリーの乗客を見殺しにした船長やら乗組員を責めている。

日本支配層が、日本国民を未来永劫、丸ごと沈没させ、指導部だけ逃げようというのを隠して、伝えない公害タレント・公害企業、日本を潰すお手伝い。自分の頭のハエを追え、クソバエよ(クソバエ記者という辺見庸氏の表現を利用させて頂いた。)

妄言と思われる方は、お時間があれば下記のなかから、ご関心のある記事と、それに対する大本営広報部記事を比較いただきたい。

エリートの皆様の英語力と、素人の英語力は比較しようがないだろう。誤訳や意図的なインチキ翻訳、英語の実力上、一流の大本営広報部の皆様、十分ご存じだろうに、批判、ご指摘はいただけない。黙って、じっと馬鹿なブログを覗くだけのようだ。

新たな仕組みでは、どんな組織にアクセス頂いているかが、わかる仕組みになっている。インチキな翻訳をしているメタボ・オヤジとして、驚愕すべき超一流企業やら宗主国にお読み頂いていることに恐怖感激している。

余談はともかく、下記リストからどれかお読みいただきたい。

TPPでの)アメリカの狙いは、関税よりずっと重大な邪魔者であり続けている非関税施策を日本に解除させることにある 米国議会図書館議会調査局文書

TPP関連主要記事リスト

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コメント

  突風が吹き荒れたと思ったら雨季が終わり,サラセン帝国の新年を迎え,太陽が6人相部屋の真上に来るようになった。間もなく日本では夏も近づく八十八夜を迎えるのだろうが,こちらは雨の降らない日々が続く。恵みの雨,干天の慈雨。雨乞いのお祈りをする毎日。当ブログご主人のご厚意にも関わらず,日本からは,文章が長いからもっと短くせよという指令が届く。

  話は短くしたいと思うが,こちらには留学生も多く来ているようで,中国人や韓国人の大学生をよく見かける。現地の女性は熱帯直下でも足を全て隠すようにスカートやズボンをはくか,民族衣装をまとう。しかし太陽が高くなるにつれて,留学生のスカートの丈が急に短くなり,目のやり場に困る。
  小生の手先は,暑さ故の汗疹?それともフクシマの核分裂発電所からの放射能を体内にタップリ取り入れたからいよいよ症状,現るか。あるお医者さんのブログを覗いたら急にセジウムが気になり始めた。

  さて,レオニード・サヴィン氏の『ウクライナで“第二のチェルノブイリ”をおこそうとしているアメリカ』によれば,「しばらく前に、ウクライナ暫定政府と、ヨーロッパのパ-トナ-達との間で締結された秘密契約によって、EU加盟諸国の放射性廃棄物が、ウクライナに貯蔵されることになっていることが報じられた。法律に違反している為、この契約は秘密にされている。
 キエフ政府幹部の何人かが報酬を得た。・・・・民族主義者、オレクサンドル・ムジチコは、キエフの支配者達を、この共謀を公表するといって脅そうとしたと言われている。これが、内務大臣アルセン・アヴァコフの命令で彼が殺害された理由だ」そうだ。

  内務大臣の命令によってムジチコが殺された理由がもし本当だとすれば,キエフ政府は一体どうなっているのだろうか。またEUの放射性廃棄物がウクライナに廃棄される秘密協定とは一体何なのであろうか。複雑怪奇。

  原子爆弾を落とした国米国と落とされた唯一の国が「共通の価値観」をもつとは『複雑怪奇』とは言ったのは,経済同友会終身幹事品川正治氏である(YouTube)。
  1939年日独軍事同盟を結んだ日本の平沼内閣は,独ソ不可侵条約を両国が結んだことに対して「複雑怪奇」と言って総辞職した。また,加藤周一も引用し論じている(「複雑怪奇」 夕陽妄語[Ⅶ],朝日新聞社)。「複雑怪奇」という四字熟語は,おそらく戦前,戦中派の生き残られた方々に共通の,脳裏から離れない言葉であるのであろう。

ところで,品川氏は,戦争を内包的に次の3つで定義する(YouTubeを参照されたい):
     定義1. 戦争は価値観を転倒させる
     定義2.  戦争は全てを動員する 
      定義3. 軍部が権力の中枢に入り込む

 100名以上の死傷者を出し,西側マスコミを総動員し,ネオナチ党員が5人も閣僚になったキエフ政府がすでに定義3の段階にあることは明らかである。しかし加藤は,「・・・・しかもいくさにはほとんど常に,犯罪が伴う。すなわち破壊されるのは,また倫理的価値でもある」と指摘する(「春秋無義戦」,夕陽妄語[Ⅳ])。

  敗戦時に多くの将校が軍の物資を盗んだという証言は多い(4年前に亡くなった小生の父親の証言もある)。しかし犯罪はそれだけではないだろう。倫理的価値の破壊を,定義1に含めるか,定義4として新たに付け加えるかは人に拠る。しかし,「EUの放射性廃棄物がウクライナに廃棄される秘密協定によって報酬を得たキエフ政府幹部」は,犯罪者でなくて一体何であろうか。

  他方,ウクライナ騒動で一儲けしようと企むEUや米国の手先も犯罪者であることも明白。特に,合法的にウクライナ国債を安く買い,高くなったとき売り抜けた投資集団がいるが,日本国民の税金1201億円が彼らの利益に「国際貢献」したとなれば,少なくとも小生から見れば,詐欺であり犯罪である。

 夏が近づいてきた。気の早い小生は,幽霊の季節が来たと思う。失礼ながら,品川氏や加藤氏や大岡氏あるいは筑紫氏,あるいは戦争で亡くなられた学生,人々に「幽霊」となって「化けて出てきて」,戦争一歩手前のウクライナを救ってくれることを希う。そしてさらに,このブログを覗いていらっしゃる防衛,内情室,公安関係の情報担当官のご家族の弥栄の繁栄を祝福してほしい。

 

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