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2014年4月22日 (火)

アレ-ユリア! 欧米によるウクライナ政権転覆という救済、主をほめたたえよ

Strategic Culture Foundation
Finian CUNNINGHAM
20.04.2014 | 04:00

今年の復活祭週末、有罪判決を受けた横領犯で元首相のユリア・ティモシェンコが東ウクライナを歴訪し、“妥協案”を見いだし、“国の結束”をするよう訴えた。今週、ウクライナ全土の緊張緩和の為に作り上げられたジュネーブ宣言にもかかわらず、反キエフ抗議行動参加者が公共の建物を占拠し続けているドネツク、ハリコフやスラビャンスク等の都市住民の不満に耳を傾けたいと彼女は述べた。

ドネツクで、ティモシェンコがマスコミに言ったこの宥和的な調子は、驚くべき変身のように響く - アレ-ユリア! -キリスト復活を祝うキリスト教祭事時期に相応しい。恐らく淑女の編んだ髪形は、今や高潔さの後光の象徴だろう。

わずか数週間前に、ティモシェンコは、個人的な電話会話で、東ウクライナの親ロシア派連中を是非とも核攻撃で灰にしてやりたいと言ったのを盗聴された。同じ流出した電話会話で、ちなみに彼女はその会話が本物であることを認めたのだが、不祥事を起こしたこの政治家は、キエフ暫定政権に反対するロシア系住民は、暗殺部隊に“頭を強打される”べきだと言っていた…

そうした犯罪的な煽動は今や忘れさるよう期待されており、ティモシェンコは東部を“歴訪”する理性の声を装っているようだ。週末、彼女に対して激しい軽蔑を抱く抗議行動参加者達の声を実際に聞いたかどうかは疑わしく、恐らくはキエフ暫定政権が、地域の市長として新たにしつらえた新興実業家連中から概況を聞いたに過ぎなかったろう。

自殺願望の横領犯から、国家の女家長への転換は、ティモシェンコによるそうした偉業としては二度目だ。2月末に権力を掌握したキエフ暫定政権によって解放されるまでの服役中、健康悪化のせいで車椅子から離れられないと、ティモシェンコは主張していた。刑務所から解放された今、淑女は完全に回復したようで、クーデターで任命された、やはり彼女のネオ・ファシスト政党全ウクライナ連合「祖国」の主要人物たるアセルニー・ヤツェニュク首相を褒めたたえる為に、歩いて壇上に登場した。

長年の投獄期間、ティモシェンコは、欧米政府の支援者達やマスコミに、当時のウクライナ当局による虐待という取り乱した訴えを主張し続けていた。残酷な監獄生活のおかげで起きた麻痺の為に必要なのだと主張していた刑務所の車椅子に座って、彼女は惨めに訴えていた。その7年の刑は、国営ガス供給に関わる何百万ドルもの莫大な賄賂について告訴され、有罪が認められた結果であったことなどどうでもよいのだ。

2月22日にキエフで権力を掌握した、欧米が支援する政権が、彼女の有罪判決を破棄した。親欧米派で、IMF経済略奪賛成派で、親NATO派のティモシェンコは、2004のCIAが支援したオレンジ革命で有名になった。彼女は来月予定されているウクライナ大統領選挙に出馬する予定だ。恐らく、彼女の大統領としての野望には、車椅子をほうりだし、大またで歩けるようになるのみならず、大量虐殺という醜悪な考えを抱くこともあきらめるという感情浄化効果があるだろう。

そして今 - アレルヤ! - ティモシェンコは、わずか数週間前には核兵器を投下したいと思っていた人々に和解の手を差し伸べるのだ。

今は復活祭かも知れないが、東ウクライナの政府庁舎を占拠している抗議行動参加者達がこの驚くべき変身を信じないのは正しい。また今月始めに彼等が占拠を始めた庁舎から立ち退くべきでも、武装解除すべきでもない。

キエフ暫定政権指導部のヤツェニュクと自称暫定大統領オレクサンドル・トゥルチノフは、ティモシェンコ同様、突如として“国の結束”について語り、“憲法改訂”について曖昧な約束をし始めた。

先の木曜、アメリカ、ロシア、EUとキエフ政権が署名したジュネーブ宣言の下、キエフ政権は、これらの地域において、より大きな自治を認めることを考慮した上で、ウクライナ東部と南部の政敵達と全国的対話を始める義務を課されている。

決定的なことに、ジュネーブ協定は全国の全集団の武装解除と全都市で違法占拠されている庁舎からの退去も呼びかけている。この規定はマイダン広場や他の公共空間の占拠を続けているキエフ・クーデターやネオナチ国会議員達にも適用されるべきだ。

ジュネーブ文書署名からわずか数時間の内に、キエフ政権と、その主要スポンサー、アメリカ政府は、一方的な歪曲したやり方で条件解釈を始めたのだ。

致命的な誤りは、ジュネーブで、キエフ政権に“ウクライナ統治”の権限を与えてしまったことに起因する。この政権は主権政府ではないのだ。アメリカ政府と、ヨーロッパの同盟諸国が、犯罪的な打倒によってしつらえた政権だ。この政権が持っている唯一の権限は、アメリカ政府とEUが与えてくれたものに過ぎない。

キエフ暫定政権は“国の結束”についてあいまいな言い方をしているが、具体的に、東部都市における抗議行動参加者達の一方的武装解除を要求している。

しかも、もしドニェツク、ハリコフとスラビャンスクの抗議行動参加者達が即座に武装解除し、庁舎を明け渡さないならば、キエフ政権はウクライナの国家安全保障部隊を動員し、“対テロ”取り締まりを再開すると、キエフの自称外務大臣アンドレイ・デシツィヤは述べている。

ジュネーブ宣言の、この一方的な適用で、キエフ暫定政権はアメリカ政府の全面的な支持を受けている。アメリカ政府は、ロシア政府が、親ロシア派抗議行動参加者の武装解除を促進することを期待しており、もしそうしなければ、アメリカ政府、ロシア経済に対し、更なる経済制裁を強化するとアメリカのバラク・オバマ大統領は述べた。アメリカ政府は“非致死性”兵器を、キエフ暫定政権に供給するつもりだとも述べている。

こうしてキエフ・クーデターは、選挙で選ばれた大統領ヴィクトル・ヤヌコーヴィチと、その政権を退陣させての暴力的、かつ違法な権力掌握、ウクライナ憲法の破棄、ロシア系住民に対する集団暴力行為の威嚇、更には、IMF借款や、NATO、EUとアメリカとの連合に関し、主権国家として判断することを認められたのだ。選挙で選ばれてもいないこのファシスト政権が、武装し続け、反動的な政治上の狙いの為、ウクライナ国軍を動員する権限を不法に自分のものとすることを認められたのだ。ところが他の全ての反対派は、このようなさん奪を目の前にしながら、抗議行動を控えることを強いられ、実際、反対派は、このぺてん師連中を黙って受け入れるか、さもなくば暴力的報復を受けるぞという最後通告を与えられている。

アレ-ユリア! 民主主義と遵法は張り付けにされてしまい、我々は、欧米によるウクライナにおける政権転覆という救済にひざまずくよう期待されているのだ。

記事原文のurl:www.strategic-culture.org/news/2014/04/20/alle-yulia-redemption-western-regime-change-ukraine.html
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安倍マリア! 民主主義と遵法は張り付けにされてしまい、我々は、アメリカ大企業による日本市場制圧という救済にひざまずくよう期待されているのだ。

日米関係は典型的ハラスメント「のび太・ジャイアン症候群」。

仏教神道に限らず宗教を理解していないので、そもそもの題名からわからない。それで以下のくりごと、駄弁。
Redemption、英語の辞書を見ると、(神による?)救済とある。
復活祭のグレゴリオ聖歌、アレルヤ 詩編150番というものが、youtubeで聞ける。
レコード・ジャケットに、Gregorianus Cantus In Resurrectione Dominiとある。
Resurrectione Domini、神の復活という意味だろう。

アレルヤは「主をほめたたえよ」の意 (「ヤハ(=ヤハウェ神のこと)を誉め讃えよ」の意、だと岩波キリスト教辞典にある。さらに、ローマ典礼では、中世以降のラテン語でHが無声であることから、アレルヤと唱える。とある。

アレ-ユリア!アレルヤとチモシェンコの名ユリアをかけた語呂合わせだろう。

ロシアは圧倒的にロシア正教信者が多いが、ウクライナも同様に正教信者が多い。
ロシア正教会信徒数、約9000万人とWikiPediaにある。

ウクライナ正教会、ロシアから分離独立以来、分裂し、いがみ合っているようだ。ロシアから破門されたという記述もある。

ウクライナ正教会キエフ総主教庁 - 50.4%
ウクライナ正教会 (モスクワ総主教庁系) -26.1%
と、WikiPediaにある。

ともあれ、ウクライナ国民の7割は正教徒。

正教徒は、復活祭に特別な御供物を作ったり飾り卵を作ったりする。(飾り卵には、国宝もある)
アレルヤ、定番の言葉だろうが、復活祭、正教徒には定番がある。
「フリストス ヴァスクレセ」と一方が挨拶すると、もう一方は「ヴァイースチンヌ ヴォスクレセ」と答える。
「ハリストス復活!」「実に復活!」
ウィキペディア『ハリストス復活』の記述にある綴りから想像するに、ロシア、ウクライナ、どちらの国の正教徒もほぼ同じ挨拶を交わすようだ。

記事の題名の難解さから横道にそれた。閑話休題。

自分の頭のハエを追うべきだろう。大本営広報部が与えてくださる撒き餌、ウクライナや韓国の出来事に気を取られているうちに、気がつくと身ぐるみ剥がされることになる。

大本営広報部が特定の話題ばかり集中的に報じる時には必ず彼等が報じない、庶民にとって極めて有害な施策政策が策定されている。洗脳・目隠しこそ大本営広報部業務。

宗主国大統領来日を機会に、この国の傀儡支配層は一致団結して売国を推進している。TPPと集団的自衛権。

「報道に異例の要請=TPP政府対策本部」という驚くべき記事がある。現状の提灯持ち・ヨイショ報道すらも許さないのだ。大本営広報部、アメリカ大本営広報部。大本営記事、読んでも、見てもいけない麻薬。読めば、見れば、頭がおかしくなること必定。

日本という国家組織・市場を全て宗主国国際企業に丸投げし永久献上するTPP。すなわち国民のお金。
国民を宗主国侵略戦争に無償提供(もちろん日本人の税金で)する集団的自衛権。すなわち国民の血。

国民のお金と血、両方を宗主国に献上する支配層、傀儡売国奴以外の表現、考えつかない。もちろん彼等を褒めたたえる学者もマスコミも労働組合も傀儡売国奴。

この属国、クリミア住民ではないので、傀儡政府反対の活動をしてもロシアが守ってくれるわけではない。しかし座視したままでいれば、完全植民地人として、緩慢な死滅・衰退が待っている。

オバマの来日土産に「合意」は許さない!
STOP TPP!! 3-DAY アクション

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農産品5品目等「聖域」が確保できなければ「脱退も辞さず」が国会決議であり、自民党の決議です。4月24日に予定されている日米首脳会談で、国会決議無視の「合意」をさせるわけにはいきません。日豪EPA「大筋合意」のような国会決意破りは絶対に認められません。

 4月23日のオバマ大統領来日が山場です。「TPP交渉妥結にむけた日米合意は許さない!」の声を、官邸に国会に届けましょう!

そして情報源。

大本営「広報部」ではないIWJの記事・報道!

【特集】集団的自衛権~自衛隊が米軍の「下請け」になる日

TPPについても最新の貴重な講演を報道が見られる。(映像はご自分で探して頂きたい。)
2014年4月21日(月)オバマ大統領来日直前! TPPに反対する国際運動に何ができるか ジェーン・ケルシー氏・ロリ・ワラック氏

【IWJブログ】「第二のクリミア」はあるのか? ウクライナの今 ~岩上安身によるロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所 服部倫卓氏インタビュー

【IWJブログ】ウクライナ東部の混乱――ロシアとアメリカは何を狙うのか

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