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2014年3月22日 (土)

‘アメリカ・ネオコン’が代替メディア攻撃をいかに仕組んだかに関する新報告

公開日時: 2014年3月20日 04:22
編集日時: 2014年3月20日 04:22
編集日時: 2014年3月20日 12:17

リズ・ウォール(左)と、ジェイムズ・カーチク(RTビデオからのスチル写真)

進行中の冷戦復活キャンペーンにおける、この組織の役割を明らかにする新調査報道によれば、最近の元RTニューズ・アンカー、リズ・ウォールの放送中辞任は、ネオコン・シンクタンクが画策した妙技に過ぎない。

3月5日、ウォールのニュース・コーナーにおける、ロシア政策の公然の非難という“プロパガンダ”戦術に関する、彼女の発言に至るまでの時々刻々の詳細説明マックス・ブルーメンソールと、ラニア・ハレクがtruthdigに書いた説明は、さほど有名でないネオコン・シンクタンクForeign Policy Initiativeとのつながりを明らかにした。

FPIは、2009年に、アルカイダの9/11テロ攻撃後、ブッシュ政権によるアメリカのイラク侵略を擁護する上で重要な役割を果たした組織、新しいアメリカの世紀のためのプロジェクト(PNAC)の共同創設者ロバート・ケーガンや、ウイークリー・スタンダード創設者ウイリアム・クリストルを含むネオコン大物のグループによって創設された。

二人の著者と、組織のTwitterから、オンラインで容易に得られる証拠からして、FPIはその日、RTの放送で起きることを内々に知っていたのだ。

ウォールのRT最後の出演わずか20分前、FPIは、RTで“何か大事”が“起きる”だろうと発表し、フォロワーを、RTのライブ・ウェブ放送へ導いた。 

続いて起きたRTライブ・ウェブ放送に書き込まれたツイートの嵐は、まるで、大いに喧伝された放送中のウォール辞任というクライマックスを迎えるに至った、極めてしっかり画策された出来事の秒読みのようだ。

わずか一時間後、コメンタリーや、ウイークリー・スタンダード等の保守派刊行物に定期的に寄稿している31歳のライター、ジェイムズ・カーチクが書いた、ウォールの独占インタビューがデイリー・ビーストに掲載された。

truthdigの報道が指摘している通り、大半の米国政府関係者によって、PNACを商標変更したものと見なされているFPIの上級研究員カーチクが、ウォール昨年8月以来、連絡をとっていたのだ。

カーチク自身、ネオコン雑用係のように見えるが、現在のウクライナ危機の中核にいる、アメリカ政府関係者なると、FPIは豊富な要員を抱えている。

ヨーロッパを担当する最高位のアメリカ外交官ビクトリア・ヌーランドの夫は他ならぬロバート・ケーガンだ。ケーガンは、FPI理事会メンバーであるのみならず、アリゾナ上院議員の失敗に終わった2008年の大統領選出馬時、ジョン・マケインの外交政策顧問でもあった。激しい反ロシア言辞で有名なマケインは、12月、極右民族主義者、オレフ・チャフニボクを含む、ウクライナ反政府派指導者達とともに登場していた。

マケインが、ウクライナ反政府派と会談したまさにその週、ヌーランドは、キエフ抗議行動の中心地、独立広場で、抗議行動参加者や機動隊に菓子を手渡していた。ところが、この外交官は、遥かに苦々しい行動で、メディアの熱狂を引き起こした。

ジェフリー・パイアット駐ウクライナ・アメリカ大使と、現地状況について会話した際、ヌーランドは、今や悪名高い"EUくそくらえ" 発言で、より慎重なヨーロッパのウクライナ政策を批判した。もし、会話の記録と流布がモスクワの仕業であれば、"ロシア・スパイ活動ノウハウの最低記録"だと当時、アメリカ国務省は述べた。

"ロシア人くそくらえ"

ロシアに対し到底友好的とは言えない人物のカーチクは、ブラッドリー・マニングの処刑を求める最近の論説に関し、討論会に出演し討論する招待を受け、自らRTに出演した。

カーチクが機会を利用して、ロシア政府が批准した“ゲイ・プロパガンダ”法案を非難すると、討論会はおかしくなった。ハレクとブルーメンソールが書いている通り、居心地の悪い出演直後に、カーチクはマイクを外して言った“ロシア人に一杯くわせたかったから、放送に出演したんだ。”

どうやら“RTについてもっと知るため”自分で与た任務から、ウォール辞任から数日して、彼女が多数の局に出演した後、RTのDCスタジオの外に、カーチクが張り込んだ。

カーチクが、手あたり次第、職員にプッシー・ライオットに関する質問をして当惑させた後、ビルの警備担当者が歩み寄り、最終的に地元警察に通報した。デイリー・ビーストに、カーチクが投稿した記事は、RTのDC本部の“暴漢志望者”が警察に連絡したとなっていたが、警察に連絡したのは、RT職員ではなく、ビルの警備担当者であると明記すべく、記事は後にこっそり更新された。

FPIとジェイムズ・カーチクの政治目的の詳しい分析から進み、調査は、RTにおけるウォールの身分も詳細に調べている。二人の筆者は、6人の社員に接触し、ウォールは以前“政治に無関心で、明確な主義主張がない”として、アンカーから記者に降格され、無休停職中だったことがあるとも彼らは説明しているが、全員“ロシアに関する問題の局報道に対する呵責”だと明言している。

“元同僚によれば、ウォールは、怒りをあらわにして、同僚を激しく非難することがあり、幹部にむかって‘わめいていた’”とブルーメンソールとハレクは書いている。

インタビューを受けた他の社員は、ウォールとカーチクのつながりを知っていたと明言している。

どう考えても[カーチクは]、しばらくの間、彼女をあやつって、これをさせようとしていた”と一人は語り、“RTに一杯食わせ”ようと、匿名の人物から誘いを受けたとウォールが打ち明けたとも語った。

確かに、辞任翌日 '#freedomselfie'と題するTwitter書き込みでカーチクが投稿した写真で分かるように、彼女が辞任した日のウォールとカーチクの行動が、親密な関係を示唆している。

結局のところ、ウォールの公的な抗議は、FPIや“カーチク等のネオコンにお馴染みの冷戦主義者の主題”をオウム返しにしているようだと、ブルーメンソールとハレクは書いている。

ウォールを“実に大胆不敵”と述べたMSNBCのゴールデンアワーに出る評論家クリス・ヘイズや、元アンカーが“アメリカ人であることを誇りに思っている”と述べたアマンダ・カーペンターの様な保守派ライターから称賛を得て、組織的と見える大胆な行為はそれなりに成功した様だ。

記事原文のurl:rt.com/usa/neocons-stage-attack-alternative-media-965/

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大本営広報部、連日「集団的先制侵略攻撃権」容認政府キャンペーンの提灯持ち。

定時のテレビ・ニュースなり、紙媒体なり、大本営広報部を見聞きする限り、洗脳絨毯爆撃から逃れられない。

この記事、原文、冒頭のビデオといい、豊富なTwitterのツイート記事といい、説得力がある。残念なことに、そうした部分、うまく貼り付けられない。原文でご覧願いたい。

webで流しているRussia Todayのオンライン・ニュース番組で、放送中に、アンカーが、やっていられないとばかり、辞任を宣言した事件の背景調査報告記事。

出来事についての、Russia Today編集長発言の下記翻訳を併読いただかないと、この記事の意味は、ご理解頂き難いだろう。

アビー・マーティン、リズ・ウォールと、マスコミ戦争について

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コメント

情報操作と世論操作

 最近のヤフ-検索は,なかなか調べたいことに辿り着けない。関連項目数の方が多いのである。ほとんど日本語が分からない様である。また,検索エンジンらしきものがあるらしく,上位に出てくる項目は頻度が多いのかもしれない。
 他方,検索の一番最後尾まで辿り着くと,上位に出てくる項目も散見する。そこで中程のペ-ジを開くとやはり同じ項目に出くわす。つまり同じ項目に何度も出くわす。そこで思うのだが,掲載料はいくらになるのであろうか。
 同じ題名の項目が何回も出てくると言うことは,それだけの掲載料を払っても利益があると言うことであろう。しかし例えば,あのCIAから掲載料金をもらって至る所に同じ内容,項目を人目に触れさせることによって世論操作を行っている場合もあるのではないのか。

 破壊工作集団CIAに限らず,ある黒幕の組織から資金が提供され,ウクライナのデモのように,デモが組織されたり,検索項目の並べ替えも行われたりしている,と推認できる。
 そこで,検索で「タタ-ル人」を見てみた。和久希世氏が紹介しているように,ジェノサイドという言葉が出てくる。本当にジェノサイドだったのだろうかと疑問に思うが,調べる手段がない。図書館へ行って調べる余裕はないから参考程度に止めるが,ウィキペディアに書き込んだ方が勝ち(?)という話もないわけではない。これは,内容の情報操作である。しかしその効果は抜群で,ロシアがタタール人に対してジェノサイドをしたという印象を与えるのに十分である。

 評論家の故・加藤周一が取り上げたのは,『民間機撃墜[Ⅱ]』である。その内容の一つは,韓国の民間機(00七便)がサハリン南端の軍事基地に近い海上で,ソ連の戦闘機に撃墜された件,もう一つは,ペルシャ湾のホルムズ海峡でイランの民間機(六五五便)が米艦「ヴィンセンス」によって撃墜された件である。
 どちらにも共通するのは,米軍の関与であり,米政府が「小出し」に情報を出すので,現場にいなかった者にはなおさら何がどうして起こったのかわからないことである。この民間機撃墜事件を通して,加藤が強調したのは,「世論操作が行われてきたし,これからも行われるはずである」ということである。

 その好個の例が,本翻訳記事『欧米マスコミが伝えようとしないこと。クリミア・タタール人もウクライナ人もロシア編入に投票』である。私は加藤の『民間機撃墜[Ⅱ]』がいつも脳裏の片隅にあるから,この記事は出るべくして出たとは思うが,別に驚かない。

 情報操作の手段の一つとして,意味不明な言葉を使うこともある。例えば「小沢信者」。相手を混乱させるためによく大阪妄言市長が使う手段である。「ああ言えば,こう言う」宗教家もこの部類に入るかもしれない。

 その他に,相手に失望感を与えるために,ナオミ・クライン氏や.言語学者N.チョムスキ-氏が政府寄りの発言をしたというデマを流す場合もある。それなりの工夫がしてあるので見破るのは大変であり,今まで信頼していたのにと思わせる情報操作である。哲学者清水幾多郎氏でもない限り,君子は豹変しないはずで,間違いの一つや二つは誰しもある。その上,片言を捉えて鬼の首でも取ったように宣伝するヤカラもいる。

 他方,カーチクの様に“ロシア人に一杯くわせたかったから、放送に出演して”食えない流言飛語を流す確信犯もいれば,リズ・ウォールの放送中辞任劇を利用する輩もいる。日本の実例で言えば,ヤラセ文科省。タウン・ミ-ティングと称して,発言者を始めから限定し,質問内容も決めたあった。出向中の内閣府官僚に軽微な処分があったが,原発ムラのヤラセはお咎めナシ。

 私は幼少の頃より,懸賞に応募することが楽しみの一つであった。たとえば,森永の製品をいくつか買いそのシ-ルを集めてクイズに応募すると,某かのプレゼントが当たるというものである。しかし,応募要項には,当社の社員または関係者は応募できないと書いてあるのが普通である。ところが原発をどうするかの公聴会や意見公募では,原子力ムラの当該社員が一市民を名乗って堂々と意見を述べた。これは,禁じ手であろう。メ-ルも同じだが,電力会社の社員であると分からなければ,情報操作乃至世論操作はうまくいったはずであった。

 世論操作の例の枚挙には限りがない。しかしヌーランドの夫がネオコンだったとは驚きである。黒海の石油資源と関係があるのかもしれない。また,J.マケイン上院議員がベトナムで捕虜になっていたことも知った。過去を伏せて,また利益集団との関係を伏せていかにも正論を吐くような人物こそ,最大の世論操作人であるかもしれない。
 

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