権力は我々の銃身から生じると宣言するウクライナ・ネオナチ
2014年2月26日
Paul Craig Roberts
ウクライナ現地の現実は、無能で不道徳なオバマ政権による、ウクライナ民主主義が前進しているという描写とは食い違っている。
クーデター後のウクライナに政府が存在しているとすれば、それは銃と恐怖を振り回すネオナチ、ロシア嫌い、超国家主義者、右翼政党の暴漢連中が決定する法律だ。チェチェンでのロシア兵士殺害を自慢している武装暴漢アレクサンドル・ムジチコが、抗議行動参加者の遺族にアパートを与えるよう、リウネ州議会に命じているビデオはここで見られる。http://rt.com/news/radical-opposition-intimidating-techniques-882/
これから行う選挙を、極右に有利にする為、規律を確保し、人事異動するよう、中央選挙委員会を脅かしているネオナチに関する記事をお読み願いたい。暴漢アレクサンドル・シェフチェンコが、選挙が、ネオナチに不利なように不正操作されるのを防ぐ為、中央選挙委員会事務所に、武装活動家が駐留すると、中央選挙委員会に通知した。彼の意図するところは、もちろん、武装暴漢ネオナチが必ず勝てるようにするということだ。もしネオナチが勝利しなければ、それにもかかわらず、連中が権力を把握する可能性が大だろう。
ヤヌコビッチ大統領の与党、地域党の議員達が、射撃され、逮捕状を出され、家宅侵入や物理的脅迫を受け、自分達と家族の命を救おうとして、大挙して辞職しつつある。ヴォルィーニ州(西ウクライナ)検察庁は、超国家主義者から、全員辞職するよう命じられた。
ユダヤ教教会堂シナゴーグや、東方正教教会が攻撃されている。
自慢させていただけば、私は、EU支持派のウクライナ人政治家を組織化し、選挙で選ばれたウクライナ政権に対するクーデターを、アメリカ政府が仕組むことは、民主主義を破壊し、武力が選挙に勝るという前例を確立し、組織・武装極右に力を与えることになると予言した、最初かつ唯一の人物かも知れない。
まさに、それが実際起きたのだ。オバマ政権には、ウクライナ内政への独り良がりな介入の明らかな結果がどうなるか考える常識を持った人物が皆無だった点にご留意願いたい。
もし民主的に選出された大統領と与党が、武装ネオナチによって、それ程容易に権力の座がら追い落とされるのであれば、いわゆる“穏健派”で、アメリカ政府から金を貰っていて、組閣をしようとしている傀儡連中のチャンスはいかばかりだろう? 彼等は、ヤヌコビッチ大統領に変わり、自分達が金を得られるようにすべく、大統領を権力の座から追い落としたがっていた腐敗した連中だ。ヤヌコビッチに対する腐敗の非難は、権力を掌握し、ウクライナをEUとNATOの手に渡し、アメリカ政府から何百万ドルも謝礼を得る、不誠実で、非民主的な“穏健派”策士連中用の隠れ蓑なのだ。
アメリカ政府に雇われた策士連中は、臆病に沈黙して、今当然の報酬を得ており、一方、ネオナチのムジチコは、“俺の銃を欲しいならとってみろ!”とAK-47自動小銃を目の前で振り回して、役所幹部に食ってかかっている。
クーデター後のウクライナの残酷な現実を“民主主義の前進”だなどと表現できるのは、オバマ、スーザン・ライス、ビクトリア・ヌーランド、アメリカ傀儡のヨーロッパ諸国や、欧米売女マスコミだけだ。
欧米は今、本当の大混乱に直面しているが、それはロシアも同じだ。売女マスコミは、アメリカの国民が、一体何が起きているのかを知るのを防ぎ続け、オバマ政権も、決してそのことを認めるまい。ロシア人でさえ認たがらないようだ。卑劣なジョン・ケリーより100倍も、知的で、理性的で、人間味のあるロシア外務大臣が、あたかも、こうしたこと全てが過ちであるかのように話し続け、欧米政府に、連中がヤヌコビッチ大統領に署名を強いた協定を支持するよう要請している。
ヤヌコビッチは過去の人物となっているが、アメリカ政府が支援していた“穏健派”連中も同じだ。穏健派連中は腐敗しているだけではない。能なしだ。この阿呆連中は機動隊解散までして、自ら武装した右翼ナチ暴漢のなすがままになっている。
ウクライナは制御不能だ。傲慢ながら能なしの国務次官補(ビクトリア・ヌーランド)が、同様に傲慢で能なしのアメリカ大使(パイエト)と、民主的に選出された大統領に対するクーデターが成功した暁に、自分達が選んだ候補者連中を権力の座にしつらえる策謀をたてたから、こうなったのだ。無知で思い違いをしていて、そのような陰謀が行われていたことを否定しているヌーランドとパイエトの会話は、ここで聞くことができる。
http://www.youtube.com/watch?v=MSxaa-67yGM&feature=player_embedded
ほぼ確実に戦争に到る状況だ。プーチンの外交手腕のみが、それを防げるかも知れない。とはいえ、プーチンは、アメリカ政府とアメリカの印刷とTVメディアを構成する売女連中によって、悪魔の様に描きだされてきた。ヨーロッパとイギリスの政治家連中は、もしプーチンに与すれば、アメリカ政府からのお手当てを止められてしまう。
欧米の大衆がぼんやりしているがゆえに、戦争は不可避なのだ。事実と情報を私がご紹介すればする程、“腐敗に反対している、誠実な[しかも、たんまり謝礼を貰っている]抗議行動参加者達の真面目な抗議”を、あたかも腐敗こそが最重要問題であるかのごとく擁護する、益々多くの電子メールを頂くことになる。1991年に消滅した共産主義の下で苦難したのが、ウクライナ人だけであるかのごとく、ウクライナ人や、カナダやアメリカで暮らすウクライナ系の方々から、共産主義の下でウクライナ人は苦難を味わったのだから、ウクライナ人がロシア人を憎むのも当然であり、それが、ネオナチの手中に落ちた、アメリカによるクーデターと何か関係があるかのごとき説を聞かされている。
ウクライナ人が苦難を味わったことは疑いようがない。共産主義の下で、ロシア人を含め、多くの人々が苦しんだ。しかしその苦難は、“必要欠くべからざる国民によって”二度も核攻撃を受けた日本の一般国民の苦難や、“例外的な国民”によって、東京の様に、都市が焼夷弾攻撃されたドイツの一般国民の苦難より大きかっただろうか?
現在、日本とドイツはアメリカの傀儡国家だ。対照的に、ウクライナはロシアと良好な関係を持った独立国家だ。アメリカが破壊したがっていたのは、まさにこの関係だった。
無謀で無能なアメリカ政府がパンドラの箱を開けてしまった為、更なる悪が世界に解き放された。苦悩を味わうのはウクライナの人々に限らない。
一体なぜ状況が非常にまずい方向に進みかねないのかについては多数の理由がある。一つは、現実が、人々と、もろに衝突しているにもかかわらず、大半の人々が現実に対処することができないことにある。既知の事実をご紹介すると、読者の方々から投書を頂く。“お前はプーチン工作員だ” “お前はウクライナ人を憎悪している” “お前は腐敗を擁護している”“ウクライナ国民が、スターリンの手にかかってどれほど苦渋を味わったか、お前は知らないに違いない。”
もちろん私は承知している。大学院でロシアを研究し、1961年の米ソ学生交換プログラムのメンバーになり、ロシア、グルジア、ウクライナやウズベキスタン内を旅行し、スラブ・ロシア研究学術誌に論文を発表し、ソ連科学アカデミーで二度演説し、CIAが逆の予測をしていたにもかかわらず、なぜソ連経済崩壊は起きたのか説明するよう、CIAに招待された私は、共産主義の下で人々がどれほど苦労したか十分承知している。読者の皆様が、ご自分の徹底的な無知と蒙昧さを喜んでさらけ出す様は驚くほどだ。現実は自分達の妄想でできていると考えている人々が大量におられるのだ。
全く逆のことを示す、あらゆる証拠を目の前にしても、自分の妄想に固執することができる知的、感情的に弱い方々にとって、現実は荷が重すぎるのだ。思い違いをしている人々の大群と、アメリカ政府が傲慢さにふけり、その過ちを全く認めることができないことから、アメリカ政府のウクライナ不安定化が、我々全員にとっての大問題となる。
。
RTは報じている“ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、国軍西部と中部ロシア全土で、戦闘即応性を調べる為の緊急軍事演習を命じた”ロシア国防大臣によれば、抜き打ち演習で、陸軍、空軍、空挺部隊と、航空宇宙防衛を調べたのだ。http://rt.com/news/putin-drill-combat-army-864/
国防大臣は語っている。“演習は、ウクライナの出来事とは全く無関係だ。”
もちろん関係している。国防大臣がこう発言したのは、EUが正気を取り戻すことを、プーチンがまだ願っているためだ。私の考えでは、その考えが間違えであることを願うのだが、ヨーロッパの“指導者連中”は、アメリカ政府の金で余りに堕落しきっていて、分別など皆無だ。連中は買収された雇われ人だ。連中にとって大切なのは金だけだ。
一体なぜロシアが、現時点で、ウクライナと無関係な緊急即応性試験が必要だったのか自問して頂きたい? 多少とも地理を知っている人なら、西部・中部ロシアが、ウクライナ上方に位置しているのが分かっている。
無関心なアメリカ国民、意気地ない臆病売女マスコミ、堕落腐敗したヨーロッパのアメリカ政府傀儡連中と、アメリカ政府を支配する犯罪人連中による真っ赤な嘘の結果、次の戦争がおきないよう、皆で幸運を祈ろう。
Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the Westが購入可能。
記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2014/02/26/ukrainian-neo-nazis-declare-power-comes-barrels-guns/
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大本営広報にも、まれに提灯持ちでない方の意見が載る。シカゴ大学名誉教授ノーマ・フィールドさんインタビューを読んだ。ニューヨーク支局。
彼女、2014年2月20日(多喜二の命日)、第26回杉並・中野・渋谷多喜二祭でのメイン講演者だったことは書いてない。多喜二祭には触れたくないのだろうか?日本ではインタビューできなかったのだろうか?
都知事選挙で名をはせた方のブログ『澤藤統一郎の憲法日記』でも、彼女の講演に触れておられる。納得されたようには読めないが。
彼女の著書『小林多喜二』の状況、我々と無関係な遠い歴史とは思えない。『澤藤統一郎の憲法日記』の記事多喜二虐殺から81年から一部引用させて頂こう。
拷問の禁止に触れた現行の第36条は「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」となっている。自民党改憲草案は、この「絶対に」の3文字を取ってしまおうというのだ。
国家秘密法の先に、そして、憲法の、絶対に拷問をしないという文言の絶対を削った自民党憲法案の先で、多喜二が待っている。
本の山にぶつかってくずした中から、行方不明になっていた新版世界各国史20『ポーランド・ウクライナ・バルト史』が出てきた。読み直せという天の声?
大本営広報部、ヤヌコビッチ資金洗浄調査を報じるが、「ネオナチ」報道は皆無。欧米のネット記事は大抵この事実に触れている。これも不思議なことだ。
クーデター後のウクライナの残酷な現実を“民主主義の前進”だなどと表現できるのは、オバマ、スーザン・ライス、ビクトリア・ヌーランド)、ヨーロッパや日本のアメリカ傀儡諸国や、欧米・日本の売女マスコミだけだ。
ドイツ空爆の様子、カート・ボネガットの傑作『スローター・ハウス』で読んだ。第二次大戦時、軍とはぐれ、ドレスデンに連行されたボネガット、自軍のドレスデン焼夷弾攻撃を体験した。東京空襲については、例えば早乙女勝元『東京大空襲』を、原爆については、『はだしのゲン』を読んだ。ウクライナ語版「はだしのゲン」も現地で刊行中という。
アーサー・ビナード氏の「原爆投下と終戦の関係」説は秀逸。順序は逆で、「プルトニウム原爆が完成し、投下実験可能になるまで、戦争が引き延ばされた」という。
空襲については『ごちそうさん』が素晴らしい。関係者、とんでも会長や委員連中から、お叱りを受けないだろうか?と心配になる。
「ごちそうさん」で悠太郎の逮捕はなぜ?「爆弾は当たらない」などの宣伝で犠牲者を増やした歴史を直視
この「ごちそうさん」を説明する筆者の新刊、検証 防空法 空襲下で禁じられた避難
暴力クーデターがないとて、安心してはいられない。五十嵐仁の転成仁語
2月28日「裏口」さえぶっ壊す「憲法クーデター」を許してはならない
110年前、田中正造は日露戦争勃発直後1904年3月、鉱毒被害町村役場職員に宛てた書状で「百年の悔を子孫に伝ふるなかれ」と訴えた。
解釈改憲で、宗主国侵略戦争に砲弾の餌食を提供する暴走を、傀儡与党、売女マスコミは放置・推進している。
チェルノブイリ原発事故数年後、ソ連は崩壊した。
福島原発数年後、日本は憲法を解釈で破壊し崩壊、くらげなすただよえる属国となる。
ウクライナと違い暴力的政権乗っ取りをせずとも、合法を装って、洗脳とプロパガンダで、傀儡与党と売女マスコミ、丸ごとネオナチ憲法破壊集団、宗主国侵略戦争に出兵するという深化した傀儡属国と核廃棄物の山を後世に残して「百年の悔を子孫に伝ふる国」
下野新聞 2013年10月29日に、渡良瀬川研究会副代表 赤上剛氏による記事がある。
一部を引用させて頂こう。
田中正造は日露戦争勃発直後の1904年3月、鉱毒被害町村役場の職員たちに宛てた書状で「百年の悔を子孫に伝ふるなかれ」と訴えた。書状を意訳すればこうだ。
「足尾銅山は戦時で銅増産に不可欠だからと国有林を乱伐している。日清戦争後の大洪水で鉱毒被害拡大の苦い経験をしたが今回はそれ以上だ。川床はますます上がり鉱毒の大洪水が押し寄せるぞ。被害町村役場員、議員、リーダーたちよ、鉱業停止請願の先頭に立て!今やらねば百年の悔いを残すぞ」
しかし正造の警句は生きなかった。被害民運動は分断され、谷中村廃村・遊水池化の結末は周知の通りだ。それどころか戦後もチッソ水俣病など公害事件が頻発し、おととしの3月11日には未曽有の東京電力福島第1原発事故まで起きてしまった。
放射能まみれの不沈空母ヤマトから、乗員?宗主国侵略戦争に赴かされる。
集団自衛権容認と靖国参拝問題は、原因と結果の必然的組み合わせ。
宗主国支配による侵略戦争という「原因と「結果」対策セットが、今の議論の対象。
原因(侵略戦争)があれば、必ず結果(戦死者)は生じる。結果の行き先をどこにするか、宗主国・傀儡支配者は落としどころを探っている。宗主国も属国も「アリーントンに祀る」とは言わない。論理的には、あそこだと思うのだが。
昨年見た台湾映画『セディック・バレ』の、日本警察に勤務する現地人青年と頭目の対話を思い出す。
警察勤務の先住民ダッキスに、頭目モーナ・ルダオが尋ねる。
「死んだら靖国に行くのか、先祖のもとに行くのか?」
花岡(ダッキスの日本名)は答えない。
せりふが史実かどうか知らないが、属国国民にとって極めて身近な主題。宗主国侵略戦争従軍で、アーリントンに行くのか、先祖のもとに行くのか。靖国か千鳥ヶ淵か?
無関心な日本国民、意気地ない臆病売女マスコミ、堕落腐敗した、アメリカ傀儡の日本の権力者連中と、アメリカ政府を支配する犯罪人連中による真っ赤な嘘の結果、集団侵略戦争(ウクライナ内戦?)への日本軍派兵が実現しないよう、皆で幸運を祈ろう。
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オイオイ、冗談が悪い!
投稿: 開田誠 | 2014年3月 5日 (水) 05時50分
ウクライナ内戦への日本軍「人道支援」派兵なんて、いかにもありそうで恐ろしいですね…。
靖国死霊詣でや反知性丸出しの首相、ついに飛びだしたユダヤ人差別によって暴落した日本の欧米での評判を、一挙に巻き戻す好機ですし。
投稿: 十澄 | 2014年3月 2日 (日) 14時10分