プロパガンダがニュースを支配する
Paul Craig Roberts
2014年3月5日
Information Clearing House
ジェラルド・セレンテが、欧米マスコミのことを、“売女マスコミ(presstitutes)”という率直な表現で呼んだのを私は良く利用している。政府情報源へのアクセス確保と、職を維持する為、売女マスコミはアメリカ政府に身売りしている。腐敗したクリントン政権が、アメリカ・マスコミの集中を認めて以来、いくつかのインターネット・サイトを除き、アメリカ合州国には、独立したジャーナリズムは存在していない。
グレン・グリーンウォルドは、アビー・マーティンが、ロシアのウクライナ侵略とされるものを非難したのを許している、RT、ロシア・マスコミ組織の独立性を指摘し、いずれもブッシュ政権の違法なイラク攻撃への反対を表明したかどで馘首されたフィル・ドナヒュー(MSNBC)とピーター・アーネット(NBC)の運命と比較している。ドナヒューがNBCで最高に評価されている番組のホストだった事実にもかかわらず、ジャーナリズムの独立は認められなかった。アメリカの印刷、あるいはTVマスメディアやNPRで真実を語る人物は誰であれ即刻クビだ。
ロシアRTは、信奉するとは言いながら、尊重しようとはしないアメリカ人の価値観を、実際に、信じ、順守しているように見える。
私はグリーンウォルドに同意する。彼の記事はここで読める。http://www.informationclearinghouse.info/article37842.htmグリーンウォルドは実に称賛に値する。彼には知性、品格、勇気がある。彼は、新刊How America Was Lostを、私が捧げた、勇敢な人々の一人だ。RTのアビー・マーティンについても、私は彼女を髙く買っており、彼女の番組に何度か出演したことがある。
グリーンウォルドとマーティンに対する私の批判は、二人の品位や性格と無関係だ。アビー・マーティンの“ロシアのウクライナ侵略”は、より実入りの良い“大手マスコミ”に転職する可能性を高める為の派手な行動だ、という主張にはくみしない。私の主張は全く違う。アビー・マーティンやグリーンウォルドの様に、我々に様々な情報を明らかにしてくれている人々さえ、欧米のプロパガンダからは完全には逃れられないのだ。
例えば、ロシアがウクライナを“侵略している”というマーティンの非難は、クリミアを占領する為に、ロシアが16,000人の兵士を派兵したという欧米のプロパガンダに基づいている。実際の所はと言えば、1990年代以来、16,000人のロシア軍兵士がクリミアに駐留してきたのだ。ロシア-クライナ条約の下、ロシアは25,000人の兵士をクリミアに駐留させる権利を持っている。
どうやら、アビー・マーティン、グレン・グリーンウォルドという賢明で情報に通じた二人も、この事実を知らないもののようだ。アメリカ政府プロパガンダが、ひどくまん延しているおかげで、わが国最良のリポーター二人もその餌食となったのだ。
何度かコラムで書いてきた通り、アメリカの世界覇権を推進すべく、ウクライナをNATOに取り込み、ロシア国境にアメリカ・ミサイル基地を設置し、ロシアの核抑止力を低下させ、アメリカ政府の覇権を受け入れるようロシアに強いる為、アメリカ政府がウクライナのクーデターを画策したのだ。
ロシアは、アメリカ政府が画策した重大な戦略的脅威に対して、極めて控え目に対応したに過ぎない。
アメリカ政府プロパガンダの犠牲になったのは、マーティンと、グリーンウォルドだけではない。パトリック・J・ブキャナンまでも彼等に加わった。読者に“クリミアに関する主戦論者に抵抗せよ”と呼びかけるブキャナンのコラムは、アメリカ政府のプロパガンタ、“ウラジーミル・プーチンによるロシア軍クリミア派兵”で始まっている。http://www.informationclearinghouse.info/article37847.htm
そのような派兵などされてはいない。プーチンは、ロシア国会からウクライナに軍隊を派兵する権限を得てはいるが、プーチンは、派兵は、アメリカ政府によるクーデターを横取りし、自らキエフと西ウクライナで権力の座についている超国家主義のネオナチによる侵略から、クリミア在住ロシア人を守る為の、最後の手段だと公式に述べている。
というわけで、現代で最も明敏で独立性の高いジャーナリスト三人全員が、欧米プロパガンダの産物情報、ロシアがウクライナを侵略したと思い込んでいるのだ。
アメリカ政府プロパガンダの威力は実に絶大で、最高かつ最も独立したジャーナリストでさえ、その影響からは逃れられないもののように見える。
実際に起きてもいない“侵略”とされるものに対し、ロシアを非難したことで、アビー・マーティンがグレン・グリーンウォルドの賛辞を得、独立派パット・ブキャナンが、侵略が実際に起きたという情報を受け入れて、「ロシアが悪いと主張する群衆」に異議を唱えるコラムを書くという状況では、真実に一体どのような可能性があるだろう?
売女マスコミがウクライナについて報道しているあらゆる記事は、プロパガンダ作品だ。売女マスコミは、打倒された大統領、ヴィクトル・ヤヌコビッチが、抗議行動参加者を射撃するよう狙撃兵達に命じたと伝えている。これらの虚偽報道を基に、現在のキエフ・エセ政府を構成するアメリカの傀儡は、ヤヌコビッチ逮捕状を出し、国際法廷で彼を裁判にかけようとしている。欧州連合外務・安全保障政策上級代表キャサリン・アシュトンと、キエフから戻ったばかりのエストニア外務大臣ウルマス・パエトとの盗聴された電話会話で、パエトはこう報告している。“現在、狙撃手達の背後には、ヤヌコビッチではなく、新連立政権の誰かがいたという理解が益々強まっています。”パエトは報告を続けている“あらゆる証拠が、警官や街頭にいた人々等は、両側から狙撃手達によって、殺害されたこと、同じ狙撃手達が両側から人々を殺害していたこと...現在の新連立政権が、一体何が実際に起きたのかは調査したがらないことは実に憂慮すべきです。”ウクライナの改革を導くEU計画と、IMFが経済政策を支配する方法を準備するのに夢中なアシュトンは、殺害は画策された挑発だったというパエトの報告を聞くなど、とりわけ嬉しいわけがなかったのだ。パエトとアシュトンの会話はここで聞くことができる。http://rt.com/news/ashton-maidan-snipers-estonia-946/
ウクライナで起きたのは、選挙で選ばれた正当な政権の打倒を、アメリカ政府が画策し、打倒し、そこで、かつてロシアの一部だった諸州、南・東ウクライナで暮らす多数のロシア系住民を脅迫しているネオナチに、その実権を奪われたということだ。脅かされたロシア人達がロシアに救い求め、南オセチアのロシア人達と同様、ロシアの助けを受けるだろう。
オバマ政権と売女マスコミは、あらゆることについて嘘をつき続けるだろう。
Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the Westが購入可能。
記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2014/03/05/propaganda-rules-news-paul-craig-roberts/
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クリミア議会ロシア編入を決議。当然の動き。
「最高裁長官に寺田氏」という印刷媒体や電波媒体大本営、父親に続いて二代目の「毛並みの良さ?」程度しか伝えない。家代々続くのは、お茶お花と歌舞伎にして欲しい。
血筋で世界と切り結ぶことなどできるまい。国家利益を推進するのに必要なのは、毛並みではなく、高い能力と強靱な意志だろう。属国化推進であれば、もちろん毛並みは有効だ。その威光をふりかざして隷属化される国民の目をくらますために。
『民法改正の真実─自壊する日本の法と社会』鈴木仁志著(講談社)(同じ著者による『司法占領』は読んだ記憶がある)についてのあるブログ記事を拝読した。弁護士による、大いに説得力あるブログだ。
どうやら、新長官、宗主国の圧力ご意向を受けて、司法改革の名の下に、弁護士増員、会社法改正、破産法改正等々画期的改造を推進されたご本人のようだ。
TPPに限らず、70年間継続して、ありとあらゆる支配の仕組みを「合法的」という名目のもとで、完全属国化する政策が着実に進められていることが想像できる。大本営報道ではわからない。二世だから偉いという刷り込み。しかし歴代トップを見れば全く逆のことがわかる。二世なら、売国奴の可能性は高かろう。これも国家秘密だろう。
国会で、共産党の小池氏が、「番犬みたいなことをしないで下さい」と発言したのを、法制局長官ご本人、大いに怒っているようだが、国家秘密の真実だからだろう。
尖閣問題火付け人、今度は原発推進人。こういう人物を喜んで知事に選ぶ友人との飲み会に行くのを辞めたことはしつこく書いている。浮いた分で、美味なワンカップふなぐちを飲んでいる。しかし原発推進、彼が孤立しているわけではない。原発推進、この国の支配層(政界・財界・労組・学界・報道・宗主国ハンドラー)共通の合意。庶民はワンカップを飲み続けるしかなさそうだ。
大本営広報部、通り魔事件報道に忙しい。合間にロシアのウクライナ侵略の話題をはさむ。庶民にとって恐ろしいのは、支配層の暴走とそれを幇助する大本営広報部であって、通り魔ではない。庶民にとっての恐怖の対象と、支配層にとっての恐怖の対象、正反対だろう。本当の「庶民にとって恐怖の対象」を隠すことこそ大本営・広報部の狙い。
首相のお友達の大本営広報部経営委員による、東京裁判や南京大虐殺をめぐる発言を理由に、宗主国大使「インタビューに難色を示されたり」、「韓国と仲良くしろ」といってくださったりしている。結局はクローズ・アップ現代でインタビューを受け放映された。
決して「辺野古基地建設をやめます」とか「集団自衛権容認に反対」とはおっしゃらない。もろん全く期待していない。自国支配階級の権益を拡張するのが大使の仕事。
大本営広報、戦艦大和についての連載やら、集団自衛権推進連載特集、属国推進洗脳が仕事だろうが薄気味わるい。庶民の利益を損なうのが大本営広報部の仕事。世界中から靖国参拝を叩かれているということを書きながら、侵略戦争で、新たな霊を創り出す集団自衛権を一生懸命推進する不思議。
TPP推進派政治家氏をもちあげる記事も、精神衛生と知的向上に大きな悪影響がある。読まなければよいのだが。怖いもの見たさ。お化け屋敷、あれば入りたくなる。「TPP」そのものの分析を全く放置しておいて、「何事も出世のため」という政治家人情話にすり替える悪辣さ。
クーデター後のウクライナと、この国の右傾・反知性・属国度、違いはあるのだろうか?
少なくとも、行政、司法、大本営広報部のトップを見る限り、「全く違う」とは言えないだろう。売国奴が支配者という国、世界に沢山あるのだろうか?そういう組織を国と呼ぶのだろうか?
2014年2月23日、東京新聞に『激突の時代「人間の眼」VS.「国家の眼」』 品川正治/著 定価1,995円(本体1,900円)吉田司よる書評が載ったという。
2月23日「しんぶん赤旗」 には澤地久枝の書評が載ったという。
読んだ本の書評が同時に二紙に載ったことなど記憶にないので、びっくり。大本営広報部の姿勢も明快に批判している良書だ。
グリーン・ゾーン: アメリカ軍ゴルフ場地図なる記事翻訳の末尾で、この名著・絶筆に触れた。
オバマ政権の傀儡属国政権と、その売女マスコミは、あらゆることについて嘘をつき続けるだろう。
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» 「被告が全面的に争っており、罪証隠滅の恐れがあることから保釈に反対してきた」(東京地検次席検事)って、被告が争うのは当然の権利だろ。ようするに、自白しなけりゃいつまでも拘留ってわけね&内閣法制局長官が「安倍の番犬」発言に抗議。本当のこと言われちゃったからね。さすが、「番犬」らしいや。 [くろねこの短語]
カミさんがウイルス性胃腸炎でダウン。医者の薬が利いたか、どうにか今朝になって復 [続きを読む]
最近,2人の大人と別れた。別れたと言っても,オーランド大統領のように,内縁の妻から新しき妻に乗り換えて「さよなら」を言った(言われた?)わけではない。一人は,人生の同行者。この2週間,日本食を味わうことができた。病身の痩躯には元気回復となった。もう一人は,イラク人。
皿洗いをしている食堂にちょいちょい顔を見せるので知り合いになった。日本の事をよく知っていた。もちろん日本語はできなかったが,話はだいたい通じた。私的なことに関心はないが,ある日,いつこちらに見えられたのか尋ねたことがある。
10年前だという。それで彼の歴史は分かった。バグダッドの北東150km出身と付け加える。地元の事情通によれば,同じムスリムの国人として,つまり難民として受け入れたそうである。
日本はほとんど政治的難民を受け入れない。邦人救出と称して海外派兵を目論むわが国が他国の人々の人権を認めないブラック国家であることを再認識した次第。
それにしても,莫迦・ブッシュのお陰で海外脱出をせざるを得なかったイラク人もいることが分かった。しかし彼はどこに去ったのであろう。労働許可証は持っていたから十分な給料は貰っていたはず。忽然と消えた。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
ところでウクライナからは,ユダヤ系ウクライナ人が国外脱出をはかるのであろうか。ハーケン・クロイツの旗を持つネオナチが新政権を脅している以上,累は及ぶと考えた方がよい。それにつけても,米国は言うことを聞かない国を「不安定化」させることに熱心である。言語学者N.チョムスキ-氏によれば(デモクラシ-・ナウ),言うことことを聞かない国は「非民主的」であり,言うことを聞く国は「民主的」であり,言うことを聞くアルカイダやテロリストは大歓迎であるらしい。
最近知ったのだが,遺伝子組換え食品が米国では一般に流通しているという。6年前アトランタにいったが,あのとき食べた鮭は養殖の鮭(遺伝子組み換え)だったのか,確かめる手段はない。後悔先に立たず。
しかし米国がなぜモンロー主義を止め,外国の政変を引き起こすのか少し分かったような気がする。遺伝子組換え食品を食べているから,頭がやられているのである。頭がやられているから,永遠の都バグダッドの国立博物館が強奪にあっても気にしない。その観点から言えば,戦中の米軍は京都・奈良をほとんど攻撃しなかった。すなわち,まだ遺伝子組換え食品に頭をやられていなかったのである。
自国の古典や文学に時間を費やす暇はないのだろう。歴史がない移民の国であるから,情報を操作し,政権を転覆させることに熱心になるのだろう。ほとんどオウム真理教のやったことと同じである。
幼少の頃より西部劇をよく見た私は騎兵隊の正義が大好きだが,ジョン・ウェインを癌で死に追いやった核実験を憎む。どうか,ウェインよ。化けてでてきて,CIAやNSAやオバマ政権の悪行の数々を暴き,やっつけてくれ。特に,遺伝子組み換え食品や牛肉を食い過ぎたヌーランド国務次官補やマケイン上院議員を地獄に追い落としてくれることを,願っている。
投稿: 箒川 兵庫助 (B) | 2014年3月 7日 (金) 17時33分
こちらからもリンクされている「村野瀬玲奈の秘書課広報室」では是非について判断し兼ねているようです。
「ウクライナの反政府抗議行動に思うこと (追記訂正あり) 」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-5329.html
「反省 (ウクライナ情勢の拙記事について)」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-5333.html
常に旗幟鮮明な主宰者としては珍しい反応。
私としては本ブログにあるロバーツ氏の論評を支持しますが。
投稿: AS | 2014年3月 7日 (金) 17時16分