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2014年3月24日 (月)

アメリカ政府は三つの政府を同時に打倒できるのか?

国家の力は、自らを防衛し、一つ、あるいはそれ以上の戦線で戦う能力で測ることができる。この文脈で、アメリカ政府は初めて、三つの政府を同時に転覆できることを見せつけようとしている。シリア、ウクライナとベネズエラだ。もしアメリカが成功すれば、これ以降、いかなる政府もアメリカに対抗することができなくなるだろう。

Thierry Meyssan

2014年3月21日
"Information Clearing House

2011年に、リビアとシリアを同時爆撃し損ねたアメリカ政府が、今や新たな力の誇示をしている。世界の別々の地域で、三カ国同時に政権転覆を画策している。シリア (アメリカ中央軍)、ウクライナ(アメリカ欧州軍)と、ベネズエラ(アメリカ南方軍)だ。

これを実行するため、オバマ大統領は国家安全保障会議チームほぼ全員を動員している。

まずはスーザン・ライス外交政策顧問とサマンサ・パワー国連大使だ。この二人の女性は"民主的" 言辞の旗手だ。二人は長年、虐殺を防ぐという名目の下、他国への内政干渉を提唱するのを専門としてきた。だがこの寛容な言辞の陰で、ダマスカスの郊外グータでの化学兵器危機の際のパワー大使の行動で示された通り、アメリカ人以外の生命に、二人は全く関心などない。大使はシリア当局の無罪を知りながら、チャーリー・チャプリン記念映画祭出席の為、夫と共にヨーロッパにでかけており、アメリカ政府は人類に対する犯罪だと非難し、責任をアル・アサド大統領になすりつけた。

そして、三人の責任者、フィリップ・ゴードン(中近東と北アフリカ)、カレン・ドンフリード(ヨーロッパとユーラシア)と、リカルド・スニガ(中南米)だ。

- フィリップ・ゴードン(ニコラ・サルコジの個人的友人で通訳)は、パレスナ問題がアメリカの気に入らない方向でまとまりそうな為、シリアに関する「ジュネーブ2」会議の妨害活動を画策した。会議の第二次総会中、ジョン・ケリーが平和について語っていた間、ゴードンは、次の攻撃準備をすべく、ワシントンでヨルダン、カタール、サウジアラビアとトルコの諜報機関のトップ達と会談していた。策士連中は、内わずか1,000人が戦車を操縦して、ダマスカスを乗っ取るよう簡単な軍事訓練を受けた、13,000人の軍隊を集めていた。問題は、隊列が首都に至る前に、シリア軍に壊滅されられかねないことだった。しかし彼らは、後に対イスラエル攻撃に使用されかねない対空砲火の配備無しで、いかに兵を守るかについて合意しそこねた。

- カレン・ドンフリードは、元ヨーロッパ担当の国家情報機関職員だ。彼女は長年、ベルリンのドイツのマーシャル財団を率いてきた。現在彼女は、アメリカ政府のウクライナ干渉政策を隠蔽する為、欧州連合を操っている。ビクトリア・ヌーランド大使がからんだ電話会話の漏洩にもかかわらず、ヨーロッパ人に、キエフの反政府派は、ヨーロッパに編入したがっていて、民主主義の為に戦っていると説得するのに成功した。とはいえ、マイダン暴徒の半数以上が、ナチ協力者ステパーン・バンデーラの肖像画をこれ見よがしに振りかざすナチス党員なのだ。

- 最後のリカルド・スニガは、ロペス・アレジャーノ将軍を支持して、1963年と1972年に、クーデターを組織したホンジュラス国民党委員長の名をもらった孫だ。彼はハバナのCIA支局を率い、フィデル・カストロの反対勢力を形成すべく、工作員を採用し、資金援助をしていた。彼は、ニコラス・マドゥーロ大統領をスターリン主義者だと非難し、彼を打倒すべく、ベネズエラ極左トロツキー派を動員した。

全ての過程が、ダン・ローデスの指揮の下、誇大宣伝された。このプロパガンダ専門家は、大統領調査委員会報告書を起草し、2001年9月11日公式説明を既に書いている。彼は我々が攻撃だけ記憶するようにして、軍事クーデターのあらゆる痕跡を消し去るのに成功した(午前10時頃、権限は、ジョージ・W・ブッシュの手から離れ、その晩に戻された。 "安全を確保すべく"彼の閣僚全員と議員全員が安全な掩蔽壕にかくまわれた)。

こうした場合全てにおいて、アメリカの説明は、同じ原理に基づいている。自国民を殺害していると各国政府を非難し、反政府派を ’民主的’と見なす。"人殺し連中"に対して、経済制裁を課し、最終的にクーデターを起こす。

毎回運動はデモ行動で始まり、そこで平和的な反政府派の人々が殺され、双方が暴力行為を相手のせいだと非難する。実際、アメリカかNATO特殊部隊を屋上に配置し、群衆と警官を射撃さた。2011年のダラー(シリア)、キエフ(ウクライナ)、そして今週のカラカス(ベネズエラ)の場合がそうだった。おあいにくさま!ベネズエラでの解剖は、一人は反政府派、もう一人は政府支持派の犠牲者二人が、同じ武器で殺害されたことを示している。

単純な言葉遣いで、反政府派を民主的活動家と見なされるようにしてしまう。シリアでは、世界最悪の専制国家サウジアラビアに支援された、タクフィール主義者だ。ウクライナでは、少数の真面目な親ヨーロッパ派と、それを取り囲む大勢のナチスだ。ベネズエラでは、良家出身の若いトロツキー派と、それを取り囲むお雇い暴力団だ。アメリカの似非野党議員ジョン・マケインが、至る所で、現地の本物・偽物反政府派を支援している。

反政府派の支援は、米国民主主義基金(NED)が行っている。このアメリカ政府機関は、議会が資金提供するNGOとして、偽って説明されている。しかし実は、カナダ、英国とオーストラリアと協力し、ロナルド・レーガン大統領が創設したものだ。ネオコンのカール・ガーシュマンとアレクサンダー・ヘイグ将軍(元NATO最高司令官で、国務長官も勤めた)の娘バーバラ・ヘイグが基金を率いている。"野党"上院議員ジョン・マケインを雇っているのは、このNED (実際は国務省)だ。

この活動集団には、NATOが資金提供している"NGO"のアルバート・アインシュタイン研究所を付け加えねばならない。ジーン・シャープが創立したもので、セルビア(キャンヴァス)と、カタール(アカデミー・オブ・カレンシー)という二つの基地で、プロ活動家を教育している。

全ての場合、スーザン・ライスとサマンサ・パワーは、自分達が実際はその暴力行為を後援しているのに,直ぐ欧州連合も習った懲罰を課する前に、怒り心頭のふりをした。

クーデターが成功するかどうかはまだ分からない。成功確実と言うには程遠い。

かくしてアメリカ政府は、自分が依然として御主人であることを世界に示そうとしている。確信を持って行うべく、ソチ・オリンピック大会中に、ウクライナとベネズエラの作戦をしかけた。オリンピックがイスラム過激派の攻撃で混乱させられるの恐れ、ロシアが動こうとしないだろうことは確実だった。だがソチは今週末終わった。今度はモスクワが動く番だ。

ティエリー・メイサン

翻訳 - Roger Lagasse - 出典 - Al-Watan (シリア)

記事原文のurl:www.informationclearinghouse.info/article38022.htm

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こういう宗主国の第一の属国で、傀儡政権を担う幹事長が強気発言。

集団的自衛権の行使に関する問題を議論するために近く党内に設置する機関に関し、「神学論争や抽象的な議論ばかりしてもしょうがない。具体的なケースに即して話をしなければならない」と述べ、安倍晋三首相が目指す憲法解釈変更に慎重な意見をけん制した。

神学論争ではなく、売国論争。傀儡は、売国が仕事。原発再稼働反対で集まった人数の何十倍の人々が国会を包囲して、反対の声を上げていて不思議はない話題。

『こうして日本は、集団先制侵略攻撃で、相手、自軍の犠牲者を延々生み出すことに賛成した』という本がやがて書かれるだろう?

講読している新聞の記事、怖いもの見たさで、つい読んでしまう。

「前のめりの危うさ」拙速はさけよ(せめて形だけは議論した後で、認めよ、ということだろう)と呼びかける記事の裏側にある記事は、「グローバル化、試される抑止力」、東京オリンピックのスター、チャスラフスカを引き合いにだし、今回のロシアの動きを、かつてのチェコ占領になぞらえている。

アメリカが仕組んだクーデターの実情、暫定政権の顔ぶれ、政治行動を一切検討せず、ロシアに罪をなすりつける文章、論説ではなく、悪質なプロパガンダに過ぎない。

チャスラフスカの偉さ、ソ連傀儡チェコ政権に異議を唱える2000語宣言に署名したことにある。そのため長いこと職を追われた。名誉回復は、ソ連崩壊後、アメリカ傀儡政府が成立してからのこと。

郵政民営化他の新自由主義政策推進で、庶民生活を悪化させ、今話題の「集団自衛権」予行演習?で、イラク侵略戦争に派兵した元首相が支援する、小選挙区制と政党助成金を導入した立派な実績を持ち、国家戦略特区や、岩盤規制撤廃推進を歌う、実質自民党別動隊の「原発反対殿様を支持する」と有名人が言っても、彼等の職は安泰だ。

社民党や共産党が支持する「原発反対の弁護士を支持する」といえば、仕事は激減するだろう。今頃、チャスラフスカを褒めるなら、弁護士の原発反対を支持したスポーツ選手、芸能人、その他の本当に勇気ある人々(寡聞にして余り知らない)を褒め、起用すれば良いだろうに。

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コメント

 モルドバをもっと詳しく知るべく,「旅人」というブログを覗いたら,『*出典:CIA World Factbook』という文字が出てきた。そこで検索に掛けたら,CIAのHPにたどり着いた。偶然とは言え,改めてCIAが世界の各地の事情,風物,お国柄を等を研究していることが分かった。

  CIAについてまとまった文書を読んだのは,加藤周一案内するところ(『言葉と人間』,朝日新聞)の,「アメリカ中央情報局日誌」の稿であった。この本は,容易に察することができるように,米国本土では出版できなかったという。目や頭がしっかりしている若い頃(?),早速読んでみたが全文を読んだわけではない。長い間積んでおいたその本が,今回のフクシマの核分裂発電所爆発事件で放射能を浴びた。
 裁断してUSBに取り込もうとしたが,裁断するには惜しい。年を取ったら暇なときにゆっくり読もうと書架に飾っておいた。しかしその書架も倒壊した。USBに取り込む資料や本がその他にたくさんあったので,そのままにしてきた。

 さて,CIAとはいかなる集団か。しかし敵性語にして外国語。辞書をいくから引いて読んでみたが,よく分からない。「安全保障の目的」のために活動するらしいのだが,この目的の定義が定かでない。また,CIAを支援する組織が「安全保障の目的」を達成するためにCIA当局の指示を仰ぐというのも,議論が堂々巡りでよく分からない。当ブログのご主人様に頼むわけにはいかないので,どなたかに解説をお願いする次第:

 The Associate Director for Military Affairs (ADMA) coordinates, plans, executes and sustains worldwide activities that support CIA and Department of Defense (DoD) interaction based on priorities established by the Director of CIA to achieve National Security objectives.

 「国家安全保障」という文言は,「消費税はノ-ダ」政権末期に「原子力基本法」(正確な名前を忘れて申し訳ない)に,突如盛り込まれたことを記憶している。昔,全ての悪の指令はモスクワから出ていたようだが,今日まで破壊工作集団CIAからも「悪の指令」は出ていたのである。

2011年の東北大震災が起こる前であったろうか,中国外務省の「鉄女」と言われた姜瑜副報道局長が「世界のどこでもどんなときでも記者は無限の取材の自由があるというのですか!」,「あなたたちがニュ-スを報道するのではなく,ニュ-スを引き起こそうとしているなら・・・」と発言したことがある。
 「マスコミに載らない海外記事」を読むまで,この発言を可笑しいと思っていたが,今となっては私の不明を恥じるほかはない。日本を含めて西側の報道陣はどうかしてしまった。米国特派員となって遺伝子組み換え食品や狂牛病一歩手前の牛を食べたせいか,報道すべきことを報道せず,広告料を稼ぐべく広告主に頭を下げ,下痢を起こしそうなニュ-スをたくさん量産している。

 ところでこの姜副報道官のニュ-ズ元はTVフジの「ニュ-ス・Japan」。「原罪」と言われるほど「美」人ではないが,私の追っかけの一人,秋元優里氏がキャスタ-を演じる番組で,「トルクメニスタン」や「南ス-ダン」あるいは「北極海航路」」等に関する特集を組んだ。そしてP.C.クレイグ氏ではないが,小生が知らない事を報道してくれた。この番組ディレクタ-に感謝申し上げたい。
 このディレクタ-は,TVフジにあって異色の存在かもしれない。他局が報道しないので続編を期待していたが,3.11が起こり,それらの特集を失念していた。今皿洗いをしながら,南東アジアを転々とする身だが,USBだけはたくさんと言うより,16MBのそれにできるだけ詰め込んできたのでいつかは見直し(Review))ができると思っていた。しかし忙しさにかまけてほかしておいた。人生の同行者からも解放され(解き放たれ)たのでメダカの学校宜しくちょっと覗いてみた。

 特集「アゼルバイジャン」。この特集によれば,人々が「オイルマネ-に湧く」アゼルバイジャンでは石油によって経済活動が活発になった。「鉄のシルクロ-ド」つまり鉄道BTKによって,カスピ海のバク-からグルジア経由トルコから石油や天然ガスを西側EUや地中海へ,最速12日間で輸送できるという。そこで優れた(鉄道)技術を持つ日本に期待が掛かっている。

 しかしグルジアを通るのはなぜか。それはアゼルバイジャンとアルメニアに領土問題があり,ナゴルノカラバフ自治州の多数派であるアルメニア人が独立を宣言する一方,アゼルバイジャン人は,「アルメニアは私たちの土地を奪った。私たちの土地を取り戻さなければならない」という。つまり,トルコへ石油を運ぶのにアルメニアを通過した方が直線距離で近いが,迂回せざるを得ないということころか。
 ところでグルジアと聞けば,本記事でもお馴染みである。テロ国家米国が喉からほしかった地域であり,国であった。シュワルナゼ大統領の政府を転覆したCIA。恐るべし。
 おそらく,国際石油メジャ-の暗躍があるに違いない。黒海の石油資源然り。ベネスエラ然り。以前にも書いたことがあるが,1980年代初頭,朝日新聞にCIAによる予測記事が載った。1つは,10年以内にソ連が崩壊するだろうこと。2つは今世紀中に石油資源が枯渇すること。ここまで書けば,CIAが石油に大いに関心を寄せていることが分かる。前者は当たり,後者は外れた。

 破壊工作集団CIAには2つがある。1つは普通の諜報活動をする部門。もう1つは破壊工作,政権転覆などを担当する部門。国際石油メジャ-がCIAの破壊工作部門を動かしたて世界の石油を支配しようとしていると,推認できる。この推認を可能にしてくれたフジTVに改めて感謝申し上げる。

追伸:多くの皆さんには関係ない話かもしれないが,衣装担当ディレクタ-に意見を申し上げたことがある。秋元キャスタ-の胸が大きいことは有名なので出演服装は余り胸を強調しない服装がよろしいのではないのかと。以後,筆者の意見が取り入れられたことは有り難かった。

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