竜頭蛇尾に終わったシンガポールTPP会合
2月26日
プレス・リリース - ジェーン・ケルシー教授
シンガポールでの貿易担当閣僚による環太平洋戦略的経済連携協定TPP閣僚会合は、今日、竜頭蛇尾で終わった’と、会合を見守っていたオークランド大学のジェーン・ケルシー法学教授は語った。2014年2月25日
竜頭蛇尾に終わったシンガポールTPP会合
‘シンガポールでの貿易担当閣僚による環太平洋戦略的経済連携協定TPP閣僚会合は、今日、竜頭蛇尾で終わった’と、会合を見守っていたオークランド大学のジェーン・ケルシー法学教授は語った。
‘4段落の閣僚声明は実に退屈なものでした。そこに閣僚は来月再会する予定だという文言が入っていたにせよ、12月の声明が使い回せたくらいでした。今回のラウンドでは次のステップには何の言及もありません’、とケルシー教授は報じている。
話をまとめそこねているのには、二つの主な理由がある。第一に、アメリカと日本が、農業の市場参入を巡って、それぞれの立場に固執している為、農業の重要な市場参入交渉がこう着状態になっているのだ。
‘ニュジーランドと他の9ヶ国は、二頭の象が室内で死闘を演じるの見ている見物人です.’
アメリカは、米、牛肉と豚肉、砂糖、麦、乳製品という‘5つの聖域’と自動車で、日本の大幅な譲歩を要求しているが、アメリカ自身は譲歩するのを嫌がっている。アメリカも同様に、自動車市場を日本の軽トラックに開放するのを嫌がっている。
たとえアメリカと日本が、それぞれに都合の良い取引をまとめたとしても、他の国々にも適用される保障もなく、その効用もわずかかも知れない。両国は、市場参入交渉は二国間ですると主張している。
‘アメリカと日本の二国間交渉に、ニュジーランドは影響力がほとんどありません’とケルシー教授は見ている。‘この交渉から何か意味あるものを獲得する可能性は信じられないほど低いでしょう’。
ティム・グローサーは、ニュジーランドは、そのような結果なら離脱すると繰り返し発言している。‘見返りとして得られるものが余りにわずかで、規制への主権に対するリスクが余りに大きいこの交渉に、一体いつまで貴重な資源を注ぎ続けるのでしょうか?’とケルシー教授は問うている。
‘間もなく大きく前進するという兆しは皆無です。それどころか、アメリカと日本がお互いにその非妥協的態度を非難し合って、外交的言辞も益々厳しくなっています’とケルシー教授は見ている。
もしアメリカの要求を満たせない場合、日本が交渉を離脱する可能性を、アメリカは公然と広めている。4月のオバマ大統領訪日は、韓国も訪問できる様にするため短縮された。
‘オバマと天皇の晩さんを予定している日本にとって意図的な侮辱です。一泊二日では、日本と中国の緊張関係を含む他の外交政策問題等と平行してTPPを論じるには時間が足りません。’
ケルシー教授は、日本を窮地に追い込むアメリカの動きは、裏目に出る可能性もあると示唆する。東京では、与党内も含め、大変な圧力がかかっている。
第二に、これに関連する障害物は、多数の残りの政策・規制問題に対し、各国政府が決断できないことだ。そうしたものの一部は、本当に各国政府が決して越えられない一線だ。交換条件として、とりおかれている項目もある。しかし投資、国有企業、知的財産権や環境等の多数の章で、交渉担当官は、依然、本質的な問題に取り組んでいる。
‘これからどうなるかは誰にもわかりません’とケルシーは言う。‘もし日本とアメリカの話がまとまれば、各国政府が他の重要な問題に対して妥協し、素早い連鎖反応になる可能性もあります。しかし、ニュジーランドは、大国が演じるゲーム中のごく小さな存在に過ぎません’。
関係当局は会合続けるだろう。しかしそれには費用がかかる。ケルシー教授は、今回の閣僚会合で、ニュジーランド納税者は、約100,000ドルを負担させられたと計算している。
5月にAPEC、そして、シドニーでは、7月のG-20会合のかたわら閣僚会合の機会はあるだろう。しかし‘結果がまとまる保障なしに、閣僚は会合を続けることはできないだろう’とケルシー教授は見ている。
ENDS
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まどみちおさんが亡くなった。
ウクライナ議会顔負けの、傀儡政治家連中によるお手盛り予算審議。
この国で、ウクライナのような暴力行為がおきないのは、政治家の倫理や行為が高潔なためではなく、傀儡化の度合いがより酷いためだろう。
大本営広報部が推進するものに、ろくなもの、あった試しがないと記憶している。反省しない。
- 原子力発電
- 日米安保
- 日米同盟
- 小選挙区
- 郵政破壊
- 代案としての民主党(小選挙区の延長)
- ネジレ解消・自民党寡占化(小選挙区の究極の目的?
- 都知事選争点の「脱原発」化
そして、今
- 集団自衛権
- TPP
- 国家戦略特区
大本営広報部が宗主国・傀儡政権、多国籍大企業の言い分を垂れ流す中、そうした虚報と全く違う情報は、山田元農水相や他の皆様のお話で得られる。
IWJ
2014/02/25 山田元農水相らが警鐘を鳴らすTPPの危険性 ―著書『TPP秘密交渉の正体』出版記念パーティー 鳩山元首相も参加
大本営広報部、「宗主国のジャパン・ハンドラー様が、傀儡首相の靖国参拝を非難している、あるいは、大本営広報部によるインタビューを断っている」ことは盛んに報じてくれる。
「結果」として宗主国侵略戦争用砲弾の餌食、新たな神様を沢山生み出し、その神社なり千鳥が淵なりに送り込む仕組みの「原因」、「集団自衛権」を勝手な解釈で可能にする行為を、傀儡首相の悪行を、叱ってくださる宗主国ジャパン・ハンドラー様や大使や大統領が皆無である、ことを指摘してくれることはない。
そして、そういう大本営広報部の洗脳活動を受けてだろうか、
靖国参拝、宗主国からも叱られているではないか!という御意見を目にすることが多い。宗主国から叱られるから改めるのだろうか?
しかし、結果的に、そういう場所を必要とする侵略戦争行為を推進する集団自衛権容認を、宗主国が黙って見ている(陰で推進圧力をかけているのかも知れない)ことを懸念する御意見を、ほとんどお見かけしないのが不思議でならない。
宗主国から叱られないことだから、良いことなのだろうか?
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