オバマ大統領の阿呆らしいアフガニスタン宣言
“アメリカが力で占領した場所から、自発的に退去したこと等、一体何時あったろう?”
グレン・フォード
2013年12月1日
"Information Clearing House
アフガニスタンからのアメリカ撤退作り話で、もっとも阿呆らしい俳優は、アメリカが、2001年侵略後に、傀儡として据えつけた詐欺師、ハミド・カルザイ大統領ではない。この茶番の本当の道化役者は、アフガニスタンにおけるアメリカの戦争は来年末日に終わるとオバマ大統領が言った際、大統領を信じるふりをしたアメリカ人連中だ。オバマは、もちろん白々しいうそをついている。アメリカ合州国とNATO同盟諸国は、アフガニスタンには、9つの基地で、10,000人から16,000人の兵士を駐留させ、兵士の一部をアメリカ専用に確保し、2024年まで、少なくとも十年間は駐留する予定だ。オバマ大統領は、数千人の特殊作戦部隊のエリート殺人兵を含め、こうした兵士達は“戦闘”の役割を持たないと、厚かましくも主張した。これはケネディ大統領が、1963年、当時ベトナムに駐留していた16,000人のアメリカ軍兵士を“顧問”と呼んでついたと全く同じ嘘で、イラクで、撤退しようとして、イラク人がアメリカ人を追い出すまで、上手くゆかなかった、オバマ大統領自身が行ったと同じ、厚かましいごまかしだ。
バラク・オバマは、2年前に、アメリカ人は一人も死んでいないのだから、7カ月間の対リビア・アメリカ爆撃作戦は本当の戦争ではないと宣言して、戦争の意味を再定義する権利を自らに与えていた。単に名称を変えるだけで、過去12年間の戦争を、更に10年間の戦争でない時代に変えるべく、オバマは、アフガニスタンで言葉の魔法の杖を振るったのだ。これは地獄の商業主義だ。
“ゼロ・オプションの可能性はゼロ”
もしカルザイ大統領が、即座にアメリカに対し、今後十年、国を差し出す契約に署名しないと、アメリカは、いわゆる“ゼロ・オプション”を選ぶ可能性があるふりをするため任命された、オバマの国家安全保障顧問で、すさまじい戦争の妖精であるスーザン・ライスには、もしも悪魔がいたなら、さぞや呵々大笑しているだろう。“ゼロ・オプション”という言葉で、アメリカ政府は、殺人兵士と兵器を即座に畳んで、アフガニスタンを去るかもしれないことを意味している。しかし、それは空虚な脅しだ。アメリカが、力で占領した場所から、自発的に退去したこと等、一体何時あったろう? ゼロ・オプションのチャンスはゼロだ。しかし、1963年、ベトナムで、アメリカが支援したクーデターで、ベトナムのゴ・ディン・ジェム大統領と彼の弟が打倒され、死刑にされた際の出来事を思い出した。殺人を犯す傾向のあるスーザン・ライスを、カルザイ大統領の前に登場させるというのは、確かに、ある種の脅しではあるだろう。
アメリカの帝国主義戦争を終わらせるどころか、バラク・オバマは、武力紛争の脅威を拡大したのだ。彼はイラクにアメリカ軍兵士を駐留させ続けようとしたが、イラク人は、ジョージ・ブッシュ大統領と交渉した撤退条件と日程に固執した。隣国シリアの政府を打ち倒すべく戦っているイラクのアルカイダや他の聖戦戦士分子に、アメリカと同盟諸国が武器を提供して、イラクは今重い代償を払う。アメリカが支援するこうした聖戦戦士、アメリカが、イラクで8年間戦ったまさにその相手が、今や国境の両側のシーア派に対して戦争をしかけているのだ。
この地域における最終的な平和に対する何らかの希望があるとすれば、それは力ずくや、代理人として、聖戦戦士を利用することでは、もはや中東と南アジアにおける出来事を支配できないことをアメリカ政府が最終的に理解し始めた時かも知れない。あるいは、それがアメリカが、イランと合意しようとした理由なのかも知れない。あるいは、カルザイ大統領は、間もなく、変化の風が近隣諸国で風靡し始めると思っているのかも知れず、そして、彼は自分が権力の地位に就いた傀儡のままで去りたくはないのかも知れない。
編集主幹グレン・フォードには、Glen.Ford@BlackAgendaReport.comで連絡できる。
記事原文のurl:www.informationclearinghouse.info/article37021.htm
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アメリカが、力で占領した場所から、自発的に退去したこと等、一体何時あったろう?
いよいよ、TPPにより、全ての市場も学校も病院も、マスコミも、宗主国による直接支配を受け、秘密法案で、国民には隠す情報を全て、宗主国に差し出し、侵略戦争に、砲弾の餌食まで差し出す準備万端整った世界最大属国。
TPP交渉担当閣僚、余りの心労に?入院となったという。真偽は国家秘密なのだろうが、日本が存続する限り、大きな声で言うと、テロリストになるので、秘密裏に、皆から永遠に「最悪の売国奴」と言われるのは誰とていやだろう。治安維持法で、創始者が監獄に送られ、獄死したのに、今度は自分が一緒になって、治安維持法を推進する宗教政党、もはや宗狂政党としか思われない。
一方、新治安維持法成立の為のサンドバック役を、おりない担当相、すさまじい戦争の妖精であるスーザン・ライス国家安全保障顧問に負けず劣らぬ、すさまじい売国の妖精?治安維持法の功績で、都知事にでもなるのだろうか?
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