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2013年12月 2日 (月)

カナダ、遺伝子組み換えサケのパナマ輸出を承認

Pratap Chatterjee
Corpwatch 2013年11月25日

メリーランド州に本社を置くアメリカのバイオ企業、アクアバウンティは、カナダ政府から、100,000個のアクアドバンテージ・サーモン卵をカナダ東部のプリンス・エドワード島から、パナマ西部のチリキ県に輸出する承認を得た

アクアバウンティの主要製品、アクアドバンテージ・サーモンは、チヌーク・サーモンと、ゲンゲというウナギに似た魚遺伝物質を用いて、大西洋サケを通常の魚の二倍の速度で成長するのが可能な様に組み換えたものだ。カナダから輸出される卵は、パナマで孵化して魚にすることが認められるが、同社はアクアドバンテージの人の摂食用販売を認められていない為、最終的には絶滅されなければならない。

“アクアドバンテージ・サーモン卵を生産する為のわが社の孵化場と標準操作手順を厳格に検査した後、カナダ環境省は、我が社が、不妊の全て雌の卵を、商用販売向けに責任を持って生産できると納得したと発表させていただくことを嬉しく思います”アクアバウンティCEOのロン・ストティッシは述べた。

カナダの活動家達は異議を唱えている。“これは… きわめて実験的なもので、まずいことになって、悲惨なことになる可能性があります”“島民はフランケンフィッシュ反対(=Islanders Say No to Frankenfish)”という名の団体のシャロン・ラブチュクは、プリンス・エドワード・アイランド・ガーディアン紙に語った。“もしこの鮭が逃げて、卵が自然の川に産卵されれば、天然の鮭を絶滅しかねません。”

カナダ環境省による承認は、遺伝子組み換えサーモンのスーパーマーケットでの商用販売承認を検討しているアメリカ食品医薬品局による懸案の決定に重大な影響を及ぼす可能性がある。

“これは地球上におけるGM魚という現実に近づく一つの具体的なステップで、不幸にして、実際は劇的なステップです”カナダ・バイオテクノロジー・アクション・ネットワークのルーシー・シャラットは、イギリスのガーディアン紙に述べた。“これは世界最初で、また、環境に関して、世界的に大きな影響をおよぼします。これは水界生態系にとって、ひたすら壊滅的な、一連の決定を引き起こすものです。”

アクアバウンティが、パナマの環境規制に合致し損ねて、攻撃されていることからすればカナダ環境省の決定はいささか異例だ。2012年の調査で、同社は定期的監視報告提出や、廃水排出の許可取得をし損ねていることが明らかになった後、先週アクアバウンティは、パナマ環境庁に対する、パナマ環境保護センターによる苦情の対象となっていた。

“こうした主張は、アクアバウンティの違反と不始末の危険なパターンを示唆しており、こうした魚の、環境上有害な脱出の可能性を高めるものです”センター・フォー・フード・セイフティーの上席弁護士ジョージ・キンベルは先週の報道発表で書いている。“このニュースは、アクアバウンティとアメリカ食品医薬品局が公的に述べている虚しい保証を更に損なうものであり、パナマの環境法も違反されてしまった可能性をも示唆しています。”

アクアバウンティは、最終的にその製品を1000億ドルと推計される世界の魚市場販売する許可をえられることを期待して、約20年、遺伝子組み換え魚の、研究を行い、実験をしてきている。同社は、テラピアやマス等、他の魚の組み換えも実験している。

遺伝子組み換え魚の販売は、アメリカで、大きな反発に直面しており、アクアドバンテージ・サーモンは、アメリカの環境に対して深刻な影響を与えないだろうと考えるという意見を食品医薬品局が発表した後、約36,000人の人々が食品医薬品局に手紙を書いた。

もし食品医薬品局が、アクアバウンティに、普通の魚の横で、そうと書いたラベルを貼らないアクアドバンテージ・サーモンを販売することを認めれば、モンサント等の企業のラベル表示をしない遺伝子組み換え農業製品の歴史からして、同社の売り上げが急成長する可能性が大きい。

すでに多くの他のアメリカ市場は、生産費がより安く、消費者が一般的に食物連鎖の中に入っているのに気がつかないことから、遺伝子組み換え作物によって圧倒されている。現在、アメリカの全加工食品の85パーセントは遺伝子組み換え作物、主としてトウモロコシと大豆を含んでいると推測されている

記事原文のurl:www.corpwatch.org/article.php?id=15902
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この話題、日本の大本営広報部は報道しているのだろうか。

岩波書店の雑誌『世界』2013年10月号には、この話題を含むGMOについて詳しい記事が載っている。『問題が噴出する遺伝子組み換え(GM)作物(下)』岡田幹治

原文にはseal eelとあるが、その記事にある「ゲンゲというウナギに似た魚」表現にさせて頂いた。262ページから271ページにわたる詳しい記事、読みながら、恐ろしく、悲しくなる。

遺伝子組み換え(GM)作物の表示で健闘するEUなどとは対照的に、宗主国の要求を進んで受け入れる第一属国のお役所の姿に。

『世界』2013年10月号には、イチエフ 未収束の危機という素晴らしい特集もある。そして、読み返して気がついたが、『日比共同防衛体制構築で集団的自衛権行使に備える』加治康男、台風惨禍の後の、日米軍隊の出動の背景が見事に解説されている。

こういうとんでもない行動に対して、国会前や官庁街で、反対の声をあげることがテロ行動とされる日が間もなくやってくる。気味の悪い人の気味の悪い発言、暴言でも失言でもあるまい。

下手な翻訳のブログなどあきらめて、寝ころがるだけの日が次第に近づいている。

大本営広報部の紙・電波では全く知ることができない事実が、わずか840円で読むことができる雑誌『世界』は貴重だ。そして、もちろん、貴重なブログや、IWJの活動も。

街の弁護士日記 11月30日記事

特定秘密保護法による恐るべき国家改造  特定秘密保護法の正体はアメリカとグローバル企業による遠隔操作法だった!

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コメント

貴殿のブログがあってこそ、たとえば、アメリカ国民の健康度が先進国最低水準であること等から、アメリカのグローバル企業がどれほど追い込まれているか、よく理解できます。
また、甘利TPP担当大臣の突然の入院も、アメリカの交渉のイジメ的なやり方を知っていれば、そういうことだと理解できます。
そういう交渉のやり方を知ることができるので、TPPの「年内妥結」の強引なふれこみと、秘密保護法のデッドエンドが最初にありきの進め方の共通性も見えます。
ネット死刑になるまで、続けていただきたいと、心から願う次第です。


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