« TPP二題:ブルネイでの通商協定交渉、進展わずか/政府通信保安局GCSB法案は反TPP活動家に対する脅威 | トップページ | オバマ、専制を暴露 »

2013年8月31日 (土)

オバマは自ら戦犯と宣告するのだろうか

Paul Craig Roberts

2013年8月30日

オバマは、イスラエルとネオコンのご主人連、特に実質上、イスラエル工作員として機能している国家安全保障顧問のスーザン・ライスらにせっつかれ、危険を冒して、はるばる這い出したものの、イギリス議会に出端を挫かれてしまった。

これに応えて、アメリカ/イスラエルが画策した対シリア軍事攻撃へのフランスの参加に対するフランス国民の支持が欠如しているフランスの“社会主義者”オランド大統領は、必死で後退して、全てが依然審議中で、まず何か証拠を確認しなければならないと述べた。

キャメロンとオバマが明らかにしたように、証拠は存在しないのだ。アメリカ諜報機関すらもが、アサドが化学兵器を使用したのか、化学兵器を支配しているかどうかすらも確証は無いと明言している。

アメリカ傀儡のカナダ政権ですらオバマ/イスラエルの戦争犯罪への参加を否定した。

この結果、オバマには、トルコとイスラエルの支持しかない。最近トルコ政府はトルコ政府を打倒しようとしている入り込んだ傭兵ではなく、アサドの化学兵器使用とされるもので殺害された以上の、自国民、平穏な抗議行動参加者を、街路で射殺した。

全世界が分かっている様に、パレスチナの人々に対してイスラエル政府は何十年も犯罪を犯してきた。著名なユダヤ人弁護士が、公式報告書で、ガザの民間人攻撃でイスラエル政府は戦争犯罪を犯したと結論づけた。

トルコとイスラエルという犯罪国家を、戦争犯罪をカバーするものとして認める国など皆無だ。もしオバマが、イスラエルとしっかり手を組んでいるスーザン・ライスと悪のネオコンに押されて、単独にことを進め、対シリア軍事攻撃を行えば、オバマは自らを、アメリカ政府が作ったニュルンベルク原則のもとでの紛れもない戦犯にする。挑発されたわけでないのに一方的に行う軍事侵攻は、国際法のもとでは戦争犯罪だ。それは全く明白だ。そこには、「もし」も「しかし」もない。

国連からも、NATOからも、アメリカ国民からも、あるいは下院も上院も無視してきた、議会からも援護のないまま、オバマが、これからシリアを攻撃すれば、オバマは全世界の前に、完全に、戦犯として立つことになる。世界に国際法を放棄する用意がない限り、ハーグから戦犯逮捕命令がくだされよう。オバマは引き渡され、裁判にかけられずには済むまい。彼には、ナチス同様、正当な根拠はなかろう。

悪のネオコンは、立派な男であることを証明して、一人で進めるしかないとオバマにささやき続けている。もしオバマがそうすれば、自分が戦犯であることの証明になる。

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the WestHOW AMERICA WAS LOSTThe Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2013/08/30/will-obama-doom-himself-as-a-war-criminal-paul-craig-roberts/

----------

この属国の傀儡首脳部、こぞってアメリカの理不尽な攻撃を支持している。

広島・長崎に、世界制覇の為の戦力誇示の為に、ウラン、プルトニウム原発を投下した戦犯国家。

福島での悲惨な原発事故の後も、再稼働、増設、輸出を、属国に命じている宗主国。

そして、イラクと全く同じパターンのシリア侵略。

そういう素晴らしい宗主国が仕組んだTPP、この属国の庶民の為になるはずがないのは、子供でもわかるだろう。

傀儡政治家、傀儡高級官僚、御用学者、大本営広報部には、売国こそが立派なお仕事。そうでなければ、最新のTPPラウンドに関して、あれだけのデタラメ放題、羞恥心で書くことも、言うこともできないだろう。

産経に続いて、大本営広報部週刊誌が、はだしのゲン攻撃を開始した。高知県の奇特な市民の方を後援しているのは、こうした売国大本営広報体制。

« TPP二題:ブルネイでの通商協定交渉、進展わずか/政府通信保安局GCSB法案は反TPP活動家に対する脅威 | トップページ | オバマ、専制を暴露 »

アメリカ」カテゴリの記事

オバマ大統領」カテゴリの記事

アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事

ポール・クレイグ・ロバーツ」カテゴリの記事

シリア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オバマは自ら戦犯と宣告するのだろうか:

» シリア化学兵器使用に関する所見 [インターネット政党 「ネット des 新党 (NetdesNewParty)」 のブログ]
Introduction: 8月27日のAFP通信によると、シリアの外相ムアレム氏がアサド政権の化学兵器使用疑惑に対して「証拠を示せ」と要請し、当時に「我々は他国を驚かすような防衛力を有している」と欧米による軍事介入に自信を見せた。  シリアの首都ダマスカスには既に国連...... [続きを読む]

» 資料@ では訊く。原爆投下も国際法違反だったのか [木霊の宿る町]
さくじつのブログで紹介したロイター記者の質問は下記動画の32分を過ぎたあたりにでてくる。ただいま当地時間は八月三十一日の朝十時、このユーチューブ動画はまだ二千人くらいしかアクセスしていないが、シリア問題を論じるにはとても参考になる。自分が国務省副報道官の立場だったどう答えるかを考えながらご覧になると面白いと思う。記者たちから法的一貫性の欠如、矛盾をつかれたり、過去の事例(コソボ、広島)に言及されて答えることができなかった国務省副報道官殿にとってはさぞかしつらい時間だったろうと思う。化学兵器を使ったの... [続きを読む]

« TPP二題:ブルネイでの通商協定交渉、進展わずか/政府通信保安局GCSB法案は反TPP活動家に対する脅威 | トップページ | オバマ、専制を暴露 »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ