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2013年8月16日 (金)

抑えきれない福島原発事故

2013年8月13日、火曜日

Stephen Lendman

日本のアポカリプスは継続中だ。緊急状態が続いている。めどは全くたっていない。福島原発の放射性物質放出は止められない。放出は続いている。抑えきれないのだ。

問題は、史上最悪の環境惨事だ。チェルノブイリの何倍も酷い。空前絶後の大惨事なのだ。これは原子力発電を廃絶するに十分な理由だ。

経済産業省によれば、約300トンの放射性地下水が毎日太平洋に流れ込んでいる。

日本における三月の地震と津波が、福島のメルトダウンを引き起こして以来、ずっとそうなのだ。

東京電力は、水が“化学的障壁”を超えたり、迂回したりしていると述べている。止めようがないのだ。三基の福島原子炉がメルトダウンした。第4号炉はひどく損傷している。

最悪の恐怖は残ったままだ。第四号建屋の構造的完全性はひどく損なわれている。第四号建屋には何百トンもの高放射能の水がある。

もし、地震か他の自然災害が起きれば、燃料棒が燃えるのはほぼ確実だ。その後放射性放出物が出るだろう。それは既に悲惨な状態に輪をかけるだろう。

放出は長期間継続するだろう。放出物は地球を周回するだろう。放出物は壊滅的な被害をもたらそう。

2011年3月以来、東京電力は、約20から40兆ベクレルの放射性トリチウムが太平洋に漏出したと推計している。セシウムとストロンチウムも莫大な量が放出されている。その流出は続いている。これらは遥かに危険だ。

原発の専門家アーニー・ガンダーセンによれば、“馬は既に納屋から外に逃げてしまった。”漏れは地震と津波が襲って以来、続いているのだ。

放射性の水は太平洋を汚染する。ガンダーセンは言う。“地下水での経験はこうです。もし海で深刻なのであれば、陸上ではもっと深刻です。

日本当局は、障壁を作ることを提案している。水が太平洋に流れ込むのを防ぐことが問題になっている。何であれ、なされている事は“二年遅れで、建設が終わるころには手遅れでしょう”とガンダーセンは言う。

障壁は解決策にならない。それは別の問題を引き起こす。“もし水が太平洋に流出できなければ、水は現場に溜まります。つまり原子炉そのものが不安定になるのです。”

“水は原発建屋の下に入り込む可能性があり、もし地震が起きれば、実際、原発建屋は倒れかねません。一つの問題を解決すると、次の問題を生み出すという状況です。”

ガンダーセンは、汚染された水は、最短20から30年は流出し続けるだろうと考えている。それはこれまで我々が経験するものの中で最も放射性の高い水だ。

費用はもう一つの問題だ。除染は約0.5兆ドルかかると、ガンダーセンは言う。最も重要なのは人間の健康だ。

確実に癌が蔓延する。日本だけの話ではない。7月早々、福島原発の吉田昌郎元所長が、食道癌で亡くなった。

彼は58歳だった。東京電力は、彼の死は放射能被曝と無関係だと言う嘘をついた。日本の子供達では、衝撃的に、40%も、甲状腺障害が増加している。

専門家達は今後数値はもっと多くなると予想している。福島は継続中の災害だ。ずっと続く。終わらないのだ。何十年間も続くのだ。

エネルギー環境研究所(IEER)所長のアージュン・マキジャニによればこうだ。

“福島は果てしのない緊急状態のままです。ストロンチウム90を含む膨大な量の放射能の、地下水、海への流出の証拠があり、海産物汚染が予想されます。”

“ストロンチウム90は、カルシウム類似化合物なので、食物連鎖で生体内に蓄積します。何十年にもわたり、海岸の悪夢となり続ける可能性があります。”

セシウム137と134よりずっと危険だ。危険性は30倍以上だ。

“もし人がその水を一年間飲み続ければ、ほぼ確実に癌になるということで、汚染のひどさがどの程度かをご理解頂けます。”

“ですから、これは一つの問題です。もう一つの海からの、この水を押しとどめる防御は、克服されたように見えます。”

“現在、265キロから300キロリットルの汚染された水が毎日海に流れ込んでいます。”

“一部は拡散し薄まります。一部は堆積物の中に入り込み、一部は海中の生物に取り込まれます。”

“特にストロンチウムに関して不幸なのは、海藻の生体内に蓄積することです。ストロンチウムは魚の生体内に蓄積するのです。”

“カルシウムに良く似ているので、骨が標的になります。ですから、これは問題です。海のはるか彼方の測定はありません。”

“ウッズ・ホール研究所は多少の調査をしています。発見した継続している放射能の高さに彼等は驚いていますが、明確な説明はまだありません。”

人間の健康に対する影響は壊滅的なものであると予想されている。それは既に酷いものだ。状況は次第に悪化しつつある。魔神は魔法のランプから出てしまい、収拾がつかなくなっているのだ。めどは全くたっていない。

ストロンチウム-90とセシウムは、いずれも危険だ。“ストロンチウム-90はより移動しやすく、生物学的にもより危険で、カルシウムのように振る舞うので骨の中に入ります。”

“食物連鎖と海藻で、生体内蓄積します。究極的に、それは生体内に蓄積しますが、かなり大量のストロンチウムがあるので、福島近隣の食物連鎖の大きな部分が汚染されている可能性があります。”

もし妊婦が、汚染された水や魚や他の食べ物を摂取すれば、“免疫システムが不全になったという意味で、遥かに不全な子供が問題になるので、結果は癌より酷い可能性があります- その結果、あらゆる種類の病気にずっとかかりやすくなります。”

東京電力が一体どのようにして問題に対処できるのか、マキジャニにはわからない。事態は制御不能なのだ。

“彼等が一体どうやって、溶けた核燃料にたどり着き、酷く損傷した建屋の底から取り出し、より安全というか、より危険性の少ない保管なり廃棄なりの為に、いかに梱包できるのか、私にはもう全くわかりません”

“これは、衝撃的な程、止まらない事故です。”悪化するのは確実だ。これは未知の領域だ。

それは地域に悪影響を及ぼす。これは人類最悪の環境の悪夢だ。放射能の雨は北米やヨーロッパも汚染する。

オバマは臆面もない原子力発電推進者だ。彼はもっと多くの原子炉を建設したがっている。彼は老朽化しつつある、きちんと保守されていない、安全記録がひどい原発の操業許可を延長したがっている。彼は原発を規制無しに操業させたいのだ。

彼は無謀にアメリカ人を危険にさらしている。彼はクリーン・エネルギーについて語っている。政策措置はそれを否定している。彼は大企業のお気に入りの代役を務めているのだ。

彼は破壊的産業のとりこなのだ。彼はアメリカの土地を、福島型惨事の危険にさらしている。彼は何百万人ものアメリカ国民の命を危険にさらしている。彼は潜在的な危険を意に介していない。

原子力は本来危険だ。アインシュタインは、原発のことを、水を沸騰させる非常にまずい方法と呼んだ。原発は膨大な熱でそうしている。原発は水を蒸気に変える。蒸気が発電用タービンを動かすのだ。

反原発活動家のカール・グロスマンによれば、こうだ。

潜在的に大惨事となるような事故を防ぐには“完璧であることと、天災が無い事が必要です。”人間と技術は完璧ではない。自然や他の災害は起きるものだ。

“我々は天災を無くすことはできません。しかし我々は原発なら無くせますし、無くさねばなりません。” さもなくば、原発が我々を無くすだろう。

放射能の専門家ヘレン・カルディコットは明快に断固として述べている。

“医師として、核技術は、地球上の生命を絶滅させる恐れがあると主張しています。”

“もし現在の傾向が続けば、我々が呼吸する空気、我々が食べる食べ物、そして我々が飲む水は、じきに人類がこれまで経験したどんな疫病よりもはるかに大きな健康被害をもたらすのに十分な放射性汚染物質で汚染されてしまいます。”

これは実に明快だ。

最終的コメント

チェルノブイリ惨事後には、隠蔽と否定が続いた。ヘレン・カルディコットは、そうした行為を“医学の歴史上、最も途方もない隠蔽”と呼んでいる。

死亡者数は報告されているより何倍も多かった。推計は百万人あるいはそれ以上に及ぶ。

ニューヨーク科学アカデミー(NYAS)は何千ものロシア語の記事や論文を翻訳した。“改訂され、更新された報告”も追加した。

“東欧の主要な権威者達が書いたもので、本はチェルノブイリ惨事の健康上、環境上への影響の歴史を概説している”とニューヨーク科学アカデミーは語っている。

“著者達によれば、国際原子力機関や関連する国連機関による公式な論議(例:チェルノブイリ報告書)は大半が、東欧の科学文献で報告されている所見の多くを軽視したり、無視したりしており、結果的にこれらの評価を含めないという誤りをおかした。”

福島はチェルノブイリを遥かに越えている。何百万人もの命が脅かされている。おそらくは将来の独立した諸研究が説明してくれよう。それは犠牲者達を救うには、余りに僅かで、余りに遅きにすぎよう。

著者について: Stephen Lendmanはシカゴ在住。lendmanstephen@sbcglobal.netで連絡できる。彼はMoneyNewsNow.comと、VeteransToday.comに寄稿している。

彼は著名な下記の本の著者でもある。『銀行家による占領: 人類に対してしかけられている戦争』原題“Banker Occupation: Waging Financial War on Humanity”と『ウォール街が、いかにしてアメリカから巻き上げているか:民営化された金融、政府の共謀と階級戦争』原題“How Wall Street Fleeces America: Privatized Banking, Government Collusion and Class War”。(いずれも翻訳は出ていない。)

Lendmanは、sjlendman.blogspot.comで自身のブログも書いている。

彼はプログレッシブ・ラジオ・ネットワークのプログレッシブ・ラジオ・ニューズ・アワーの著名ゲストと最先端の議論があるラジオ番組司会者。
金曜のアメリカ中部時間午前10時と、土曜と日曜の正午に放送されている。いつでも聞けるよう、全ての番組がアーカイブされている。

記事原文のurl:www.veteranstoday.com/2013/08/13/fukushima-uncontainable/

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ニューヨーク科学アカデミーから刊行された本、最近日本語訳が刊行された『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』に違いない。この日本語翻訳、英語版を元にしたというより、相当新規ロシア語原稿・更新を盛り込んだという。ただし、年金生活者には手が出にくい価格。

神社に参拝しても、玉串料を奉納しても、オスプレイを飛ばせても、増税しても、原発を輸出しても、侵略戦争に派兵しても、東電福島原発事故、元には戻らない。

チェルノブイリ大惨事が起きたのは、1986年4月26日。
ソ連崩壊は、その五年後、1991年12月25日。

今日の式辞の欠落を補正しておきたい。

本年三月の東日本大震災と東京電力福島第一原発メルトダウン災害により、多くの命と穏やかな生活や故郷が奪われました。今、東京電力福島第一原発災害による放射能汚染を受けている広大な地域を除き、被災地は、復旧・復興に懸命に取り組んでいます。我が国は、国民一人一人の努力によって、戦後の廃墟から立ち上がり、今日まで幾多の困難を乗り越えてきました。そうした経験を持つ私たちは、東京電力福島第一原発災害による放射能汚染を受けている広大な地域を除き、大震災被災地を、そして日本を、必ず力強く再生させます。それが、先人の尊い犠牲とご労苦にお応えすることだと考えています。

事故処理の費用負担に耐えられず、効果的な対策も考えられないこの国、あるいは崩壊に至る断末魔の苦しみにあり、戦後一貫して宗主国の命令に従い、属国政治を推進し、この状態に至らせた植民地支配責任者、与党政治家、高級官僚、大企業幹部、大労組幹部、御用学者、大本営広報部は、またしても宗主国に命じられ、火事場の叩き売りを推進しているのだろうか?

そういう見方でもしないかぎり、自暴自棄でたらめ政治を推進しつづけている与党政治家諸氏、絶賛する御用学者・評論家、大本営広報部、そして支持する国民の皆様の動機、到底理解できない。

又は何度も言及させて頂いている内田樹氏の説。従者の復讐

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