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2013年7月14日 (日)

クーデター

Paul Craig Roberts

2013年7月13日

アメリカ人はクーデターに苦悩しているのに、それを認めるのをためらっている。現在ワシントンで支配をしている政権は、憲法上と、法律上の正統性に欠けている。アメリカ人は、行政府は法を超越すると主張し、アメリカ憲法を単なる“紙くず同然”と見なす権力の強奪者連中によって支配されている

違憲政府は、違法政府だ。忠誠の誓いでは、“外国であれ、国内であれ、あらゆる敵に対する”憲法の擁護が必須だ。建国の始祖達が明らかにした通り、憲法の主要な敵は政府自身なのだ。権力は束縛されるのを嫌い、常に自らを制約から解き放そうとするのだ。

ワシントンの政権の基盤は、強奪した権力にすぎない。オバマ政権は、ブッシュ/チェイニー政権同様、正統性はないのだ。アメリカ人は、法と憲法によってではなく、噓とむき出しの暴力で支配する違法な政府によって迫害されている。政府にいる連中は、アメリカ憲法を“自分達の手を縛る鎖”と見なしている。

南アフリカのアパルトヘイト政権の方が、ワシントンの政権よりまっとうだった。パレスチナのイスラエル・アパルトヘイト政権の方がよりまっとうだ。タリバンの方が、よりまっとうだ。ムアマル・カダフィやサダム・フセインの方が、ずっと正統だった。

ブッシュ/オバマ政権が残した唯一の憲法上の保護は憲法修正第2条だが、アメリカ政府の武力と、国民に認められた武力の不均衡を考えれば、意味のない修正条項だ。ライフル銃一丁を持って立ち上がり、国土安全保障省の2,700輌の戦車一輌、あるいは無人飛行機一機、あるいは防具で重装備したスワット部隊から自分や家族を守れる国民など皆無だ。

中世ヨーロッパ暗黒時代の農奴同様、アメリカ国民は、行政府にいる誰か知らない人物の権限で、選び出され、いかなる証拠も裁判で全く提示されずに、その人物の親族にも、行方に関する情報を知らせずに、穴蔵に投げ込まれ、拷問されかねないのだ。あるいは、説明無しで、飛行機による旅行の権利を奪うリストに載せられかねないのだ。盗聴されていない環境での面と向かっての会話以外の、あらゆるアメリカ人の、あらゆる通信は、国家シュタージ庁NSAに盗聴され、記録され、そこから“国内過激派”を生み出すべく、語句を組み立てることも可能だ。

アメリカ国民を穴蔵に投げ込むのが余りに面倒な場合には、その国民を無人機から発射されるヘルファイア・ミサイルで好き飛ばせば済む。説明は全く不要だ。専制君主オバマにとって、撲滅された人間など、リスト上の氏名にすぎない。

アメリカ大統領は、自分には、こうした憲法上禁じられた権利があると宣言し、彼の政権は、アメリカ国民を弾圧し、殺害するために、そうした権利を行使している。大統領が、自分の意思は法と憲法よりも上位だと主張している事実は周知の事だ。ところが、権力簒奪者を弾劾しようという要求は皆無だ。議会は無気力だ。奴隷は従順なのだ。

民主主義に責任を持つべき大統領を、ローマ皇帝へと変身させるのを手助けした連中の中には、その反逆罪への報奨としてて、カリフォルニア大学バークレー校法科大学院の法学教授の座を得たジョン・ユもいる。反逆罪ということで、ユのお仲間、ジェイ・スコット・バイビーは、連邦第9巡回区控訴裁判所裁判官に任命される見返りを受けた。今や、行政府は法を超越していると、バークレー校法学教授が教え、連邦巡回控訴裁判所裁判官が裁定するのだ。

行政府によるアメリカに対するクーデターは成功した。問題はこうだ。それは継続するだろうか? 現在、行政府は、噓つき、犯罪人と国賊で構成されている。地球上の悪はワシントンに集合しているもののようだ。

ワシントンが、国内法にも、国際法にも、完全に違反して、世界中をスパイしているというエドワード・スノーデンの証拠に対するワシントンの反応は、法と人権より、報復の快楽を、アメリカ政府が優先していることを、あらゆる国々に対し、はっきりと示した。

アメリカ政府の命令で、ヨーロッパの傀儡諸国は、ボリビア大統領の飛行機に、領空飛行許可を与えず、モラレス大統領を乗せた飛行機をオーストリアに着陸させ、捜索させた。アメリカ政府は、エドワード・スノーデンが飛行機に搭乗しているかも知れないと考えたのだ。アメリカ政府にとっては、国際法や外交特権の尊重より、スノーデン逮捕の方が大切なのだ。

アメリカ政府が、イギリスの傀儡に、スワット・チームをロンドンのエクアドル大使館に送り込み、ジュリアン・アサンジを引きずり出し、彼を水責めできるようCIAに引き渡すよう命令するのは、一体どれ程先のことだろう?

7月12日、スノーデンは、モスクワ空港で世界中の人権団体と会った。アメリカ政府による違法な権力の行使により、亡命を認めた中南米三国のいずれかに旅することを妨害されていると彼は述べた。それゆえ、スノーデンは、ロシアのプーチン大統領の条件を受け入れ、ロシアへの亡命を要請したと述べた。

のんきなアメリカ人や、過去を知らない若者達には、これの意味するところがわからない。私が職業生活をしていた頃には、真実を語る人々を迫害するのはソビエト・ロシアで、アメリカは彼らの亡命を認め、保護しようとしていた。現在は、真実を語る人々を迫害するのがアメリカ政府で、彼らを保護するのが、ロシアなのだ。

今回、アメリカ国民は、スノーデンは国賊だというアメリカ政府の噓には騙されていない。世論調査では、大多数のアメリカ人が、スノーデンを内部告発者と見ていることが分かっている。スノーデンの暴露で打撃を受けたのは、アメリカではない。民主主義、憲法とアメリカ人に対するクーデターをなし遂げた、アメリカ政府内の犯罪人達が打撃を受けるのだ。スノーデンの頭皮を要求しているのは、アメリカ人ではなく、権力を掌握している犯罪人達だ。

オバマ政権はブッシュ/チェイニー政権同様、正統性はない。アメリカ人は、法と憲法によってではなく、噓とむき出しの暴力による違法な政府支配によって抑圧されている。

オバマ専制政治の下では、スノーデンのみならず、アメリカ国内で、真実を語る全てのアメリカ人が撲滅の標的とされている。国土安全保障省のボス、ジャネット・ナポリターノは、最近、専制政治に貢献したかどで、カリフォルニア大学学長に任命されたが、彼女は、国土安全保障省は、その焦点を、イスラム教テロリストから、“国内の過激派”に変えたと発言した。連中の犯罪を暴露して、政府を当惑させる、ブラッドリー・マニングやエドワード・スノーデンの様な真実を語る人々までも容易に対象にし得るどうにでも解釈できる、漠然とした言葉だ。ワシントンで違法な権力を握っている犯罪人どもは、真実を抑圧するか、そういう行為を大逆罪と再定義しないかぎり、生き残れないのだ。

もしアメリカ人がクーデターを黙認してしまえば、アメリカ人は自らを、しっかりと専制政治支配下に置くこととなる。

Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the Westが購入可能だ。

記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2013/07/13/coup-detat-paul-craig-roberts/

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宗主国、強力な暴力的クーデター政権下にある、というのは、氏の言う通りだろう。

そして、その支配層の中でも、戦争をこそ、殺人をこそ、権力の糧にしている、ジャパン・ハンドラーの皆様が、この傀儡日本をしっかり掌握しておられる。参議院選挙終了まで滞在され、陣頭指揮をとっておられるやに聞いている。有り難いことだ。大本営広報部は、それについては何も報じない。

何度もしつこく繰り返すが、自民党、公明党、みんなの党や、維新らが推進している

  • 原発推進
  • 憲法9条破壊(集団的自衛権という「たぶらかし」による、日本国軍の宗主国鉄砲玉化)
  • TPP参加

全て、第三次ナイ・アーミテージ報告書で命じられていることばかり。この国、幼稚園並の学芸会で、国家のふりをしてはいても、その実、単なる超巨大属国。ジャパン・ハンドラー様の配下にすぎない。

安倍首相、待望の訪米で、オバマ首相と共同声明を堂々発表する機会には恵まれなかったが、この第三次ナイ・アーミテージ報告書を発行されたCSIS本部を伺う栄誉を得て、「ハムレ様、ナイ様、アーミテージ様、ご指示通りいたします」と感動の大演説をした。

首相官邸ウエブ、平成25年2月23日 日本は戻ってきました、で首相の雄姿を堪能できる。冒頭の感動的な部分のみ引用させて頂く。

ハムレさん、ご親切な紹介ありがとうございます。アーミテージさん、ありがとうございます。グリーンさんもありがとうございました。そして皆さんがた本日は、おいでくださいましてありがとうございます。

 昨年、リチャード・アーミテージ、ジョゼフ・ナイ、マイケル・グリーンやほかのいろんな人たちが、日本についての報告を出しました。そこで彼らが問うたのは、日本はもしかして、二級国家になってしまうのだろうかということでした。

 アーミテージさん、わたしからお答えします。日本は今も、これからも、二級国家にはなりません。それが、ここでわたしがいちばん言いたかったことであります。繰り返して申します。わたくしは、カムバックをいたしました。日本も、そうでなくてはなりません。

大本営広報部は、宗主国支配層の皆様の指示通り、決してこの問題点を報じない。彼らは、始めから支配層用広報機関であり、国民の為の報道機関ではないのだ。

安倍政権、第三次ナイ・アーミテージ報告書等のご指示通り機能する素晴らしい傀儡にすぎない事実、例えば日本に、中国との対決をけしかけるアメリカ等の記事で触れている。

IWJ 2013/02/03 【ブログ記事】「第3次アーミテージレポート」全文翻訳掲載もご一読を。

日本人は植民地支配に苦悩しているのに、それを認めるのをためらっている。もし日本人が、参議院選挙で、自民党、公明党、みんなの党や、維新らによるクーデターの完成を黙認してしまえば、日本人は自らを、しっかりと宗主国傀儡による専制政治支配下に置くこととなる。

岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

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