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2013年7月19日 (金)

ジョシ・フォックス『ガスランドII』、水圧破砕と地震の関連、天然ガス業界の心理作戦活用を語る

Democracy Now!

2013年7月12日、金曜日

科学者達は、天然ガスフラッキングという論議の多い手法、つまり水圧破砕は、これまで考えられていた以上に遥かに強大な地震を引き起こしかねないことを警告している。水圧破砕では、頁岩を破砕して、天然ガスを放出させる為、何百万ガロンの水、砂や化学薬品を、地下深く注入する。木曜日『サイエンス』誌に発表された、世界でも主導的な地震研究所の一つによる新たな研究は、水を地下に注水すると、そうでなければ、地震がおきやすいわけではなかった地域でさえ、危険な地震を引き起こしかねないと警告している。アカデミー賞にノミネートされた監督ジョシ・フォックスが、大いに絶賛され、水圧破砕に関する全国的論争を巻き起こしたドキュメンタリー映画『ガスランド』の続編を発表した頃、新たな報告が出された。新しい映画『ガスランドII』は、ガス業界と政府が、天然ガスを、清潔で安全な石油の代替品として描きだしているのは、かなり疑わしいことを暴露している。彼は、掘削会社が、何人かの元軍隊の心理作戦、PSYOPの専門家をスタッフとして雇い、掘削反対者達に対抗するため、ペンシルベニアで、彼らの知識を活用していることを認めていることも描いている。「大いに失望するのは、アメリカ大統領は、進み出て、気候変動について語り、問題に取り組もうという明白かつ率直な願いを示しているのに、水圧破砕で得るシェール・ガスを強調することで、この計画は、全くまずい計画となってしまうことです。」水圧破砕・ガス採取サイトから放出されるメタンの方が、他の温暖化ガスよりもずっと強い効果があることを挙げて、フォックスは語っている。「石炭から、水圧破砕で得るシェール・ガスに切り換えても、気候温暖化に対する利点など全くありません。ですから、計画というのは、いかにして化石燃料を止め、代替エネルギーに移行するかというものであるべきです。」

番組の文字起こし

これは急ぎの文字起こしであり、必ずしも最終的文章ではない。

フアン・ゴンザレス: 科学者達は、論議の的になっている水圧破砕作業が、これまで考えられていた以上に遥かに強大な地震を引き起こす可能性があると警告しています。水圧破砕では、頁岩を破砕して、天然ガスを放出させる為に、何百万ガロンの水、砂や化学薬品を、地下深く注入します。木曜日『サイエンス』誌に発表された、世界でも主導的な地震研究所の一つによる新たな研究は、水を地下に注水すると、そうでなければ、地震がおきやすいわけではなかった地域でさえ、危険な地震を引き起こしかねないと警告しています。研究では、また長期的な水の注入により、世界の別の場所で発生する地震によって引き起こされる、かなり大きな地震が、現場で起きやすくなるのです。

エイミー・グッドマン: アカデミー賞にノミネートされた監督ジョシ・フォックスさんが、大いに絶賛され、水圧破砕に関する全国的論争を巻き起こしたドキュメンタリー映画『ガスランド』の続編を発表した際に、新たな報告もだされています。新たな映画、『ガスランド・パートII』は、ガス業界が、天然ガスを、清潔で安全な石油の代替品として描きだしているのは、かなり疑わしいことを暴露しています。映画は、水圧破砕されたガス田は、時間が経つにつれ必然的に漏れだし、こうした漏出し、やがて環境を汚染し、住民を病気にし、気候変動を悪化させることを示しています。これが映画の予告編です。

ジョシ・フォックス: 私はジョシ・フォックスです。何千ものガス田を掘削するという最初の提案が、私達になされて以来、5年たちました。アメリカ中で、何千件もの水質汚染、大気汚染や健康障害の例がおきていますが、数字だけで目が眩むわけではありません。

氏名不詳の人: ここで私たちは食べ、眠り、暮しています。これが我が家です。

ジョシ・フォックス: 問題がひつとだけありました。ガス業界が全てを否定したのです。

ガス業界代弁者: 水圧破砕が地下水を損なった実例を知りません。

ジョシ・フォックス: 誰がこの話を語るかという戦いです。

氏名不詳の人: 連中はこれで市街戦をしたいのです。

氏名不詳の人: お金の力を決して見くびってはいけません。

氏名不詳の人: 政府が、企業を恐れているというのは気味が悪いね。

氏名不詳の人: 人々はガス価格に文句を言います。そのうち、水代に倍払うようになりますよ。

エイミー・グッドマン: 『ガスランドII』の予告編でした。映画は今週早々HBOで封切りされました。ジョシ・フォックスの前回の作品『ガスランド』はアカデミー賞にノミネートされました。

ジョシ・フォックスさん、デモクラシー・ナウ!に再登場有り難うございます

ジョシ・フォックス: 有り難う。

エイミー・グッドマン
: パートIIでは一体何を発見されましたか? サイエンス誌の地震と水圧破砕との関係に関わる研究の重要性からお話を始めましょう。

ジョシ・フォックス: はい、第一に、地震という点では、新しい映画で扱っているのですが、カリフォルニア州には巨大な頁岩エリアがあり、実際そこでは、過去からの400ヘクタールの油田が、ロサンゼルスの中心、ニューポート-イングルウッド断層線の真上で、掘削され、水圧破砕されているのです。地震研究では、地球の反対側の遥か彼方の地震が、連中が注入井を設置している場所で、より大きな地震を引き起こしかねないことを示しています。注入井は水圧破砕廃棄物用に使用されているのです。水圧破砕は、膨大な量の廃水を生み出します。ガス田一カ所につき、760万から、3400万リットルの液体と水で水圧破砕すると、その液体は戻ってくるので、何とか処分しなければなりません。業界には、これを一体どう処分すべきか考え出すという大問題がありますから、連中はそれを地下に注入して戻しています。報告書に書いてあるのは、断層線は、注入井で注入される過程で、非常に応力を受けるというのです。報告書は、水圧破砕自身が、小規模地震を引き起こし得るとも言っています。

フアン・ゴンザレス: ジョシさん、あなたの最初の映画は、映画の一部、特に今や伝説的となった、人々の家で蛇口が燃える部分の信頼を損なおうとするかなりの取り組みを引き起こしましたね。あなたの作品の信頼を損なおうという業界の取り組みについてお話願えますか?

ジョシ・フォックス: はい、石油とガス業界は、映画や、映画に出た家族、映画に出た科学者達を、映画が公開されて以来、攻撃しています。過去三年間ずっとですし、連中は、この新しい映画もまた攻撃しています。これら連中の戦略を見ていると、実に意気消沈します。否定、否定、否定であり、金をばらまいて政治家達を感化しようとし、マスコミに実に莫大な金を投じて、百万から二百万の新しいガス田を掘削するのは素晴らしい考えだと、アメリカ人を説得しようとしているのです。これは予測です。石油・ガス業界は、カリフォルニア州とフロリダ州を足した全面積よりも広い土地を借りており、つまり掘削作戦が行われているこの34州に隣接する土地の多くも影響をうけるわけで、この面積の二倍の可能性があります。連中が言っていることは、気候科学を攻撃するのと同じやり口で、実に衝撃的です。こうした物事の一部は作り話です。実際には真実ではないのです。これは実際、科学に対する、この問題が過去三年半、報じられてきたことに対するあからさまな攻撃です。彼らは、我々が知らない背後で、ある種卑劣なことをしていることを彼ら自ら暴露したのです。

エイミー・グッドマン: ジェレミア・ジーの話をしましよう。彼の名前の発音はこれで良いでしょうか?

ジョシ・フォックス: そうですね。

エイミー・グッドマン: ペンシルベニア州のティオガ・カウンティで、ガス掘削用に、シェル・アパラチアに貸された土地の隣に暮らすというのはどういうことかを説明しています。

ジョシ・フォックス: 汚染物質は、彼の土地へと流れ出て彼の池を駄目にしています。地下で、メタンが井戸に入り込んでいるのです。

ジェレミア・ジー: なんてこった!

エイミー・グッドマン: クリップはジェレミア・ジーが、自宅の水道水に火を点ける場面で終わっていましたね。

ジョシ・フォックス: はい、これは非常に良くあることです。ガスは、こうした漏れているガス田から帯水層に、更に人々が利用する地下水に入り込みます。

エイミー・グッドマン: ジェレミア・ジーさんはここで彼の水の状況を説明しています。

ジェレミア・ジー: 数分で、一体なぜ私がカメラを持った人とここにいるかと尋ねる電話が、数分の内にかかってきますよ。明快な"新鮮な水"という単語が、意味するはずのものではないと言われるのですよ。新鮮な水というのは、この場所にとって新鮮なだけです。ここに流れてきて、水圧破砕用のタンクに使われている全ての水は、どこか違う場所で既に使用されたものなのです。

エイミー・グッドマン: ジョシ・フォックスさん、業界が地域社会にどう対処しているのかお話ください。『ガスランドII』には、業界の人々がお互いに話している音声、軍隊をどのように活用しているか話していたり、あなたや反撃する人々を、いかに武装反抗勢力と見なしているかということを話している驚異的な場面がありますね。

ジョシ・フォックス: ええ、これは環境保護団体のアースワークスで働いているテキサス・シャロンという名のブロガーが、石油ガス業界の大会に参加して、あらゆるひどい広報戦略と、それにいかに対処するかについて議論しているのを録音した音声です。連中がしようとしているのは、イラクやアフガニスタンから新たに帰還した元PSYOP士官、心理作戦士官を、現地の法律を作るため、現地の土地所有者達を分裂させるための手口を開発する為に起用している様子を説明しているのです。レンジ・リソーシズのマット・ピザレラが、それについて話しています。次に、チェサピークが、土地所有者の様なガス業界に反対する人々、今ご覧になったジェレミア・ジー等の連中を、武装反抗勢力だと話しています。別の巨大な石油会社アナダルコの、ある広告代理店の広報担当者は、彼らが実際にすべきことは、内乱対策マニュアル、イラクやアフガニスタンの反乱にいかに対処するかに関する300ページ余りの本をダウンロードだと言っています。これは戦争についての話ですから、そういうものを見るのは実に衝撃的なことでした。

ところが、それが、マスコミでは、実にあからさまに、広告を買うという戦略と同調しているのです。TVを点ければ、多分この番組を除いて、天然ガス業界の広告を見ずには済みません。科学の信用を傷つけようとする為に撒かれる、非常に明白な、論説や同様のブログ記事もあります。大半の場合、業界自身がでっち上げた科学ですが。タバコ業界の脚本を見倣っているのです。タバコ業界は、何十年もエセ科学のスポンサーをしており、マスコミの中で、タバコが人々にとって有害か否かを巡る疑念を生み出そうとしているのです。戦略は、ヒル & ノールトンというが編み出したものです。アメリカの天然ガス連合は、2009年に、同じ広告会社を雇ったので、この掘削が水を汚染するかどうかを巡って、マスコミ上で、エセ議論を生み出し、疑惑を生じさせるという同様の戦略を目にしているのです。

フアン・ゴンザレス: ジョシさん、元ペンシルベニア州知事、初代の国土安全保障省長官で、天然ガス業界の率直な支持者トム・リッジの話をしたいと思います。リッジは、天然ガスは、経済安全保障と、エネルギー自立の問題だと言います。コルバート・リポート・インタビューでの彼のクリップを見たいと思います。

トム・リッジ: エネルギーの点で、雇用を生み出すという意味だけでなく、アメリカをより安全にする、外国の天然資源への依存を減らすという意味でも、アメリカにルネッサンスをもたらすことができると私が考えているものが、ペンシルベニアの地下に眠っているのです。それで私の仕事、業界のコンサルタントとしての有給の仕事は、きちんと、ペンシルベニアとして、その資源を活用し、その資源を開発し、職場の安全、環境的に適切な原則に調和する形で、ペンシルベニアで大量の雇用を生み出し、外国の燃料資源への依存を減らせるようにすることです。

フアン・ゴンザレス: ホストの、スチーブン・コルバートが、トム・リッジに、燃える水の現象について質問しました。これがリッジの答えです。

トム・リッジ: 毎日、一部は、不安定だったり、非友好的だったりする国々、外国に何十億ドル支払いたいのかどうかです。石油を増産しないと決定するような一連の国々の一連の指導者を望むか否かの問題です。つまり、アメリカの石油価格は天井知らずに上がります。経済的安全保障の問題です。国家安全保障の問題です。

フアン・ゴンザレス: 元ペンシルベニア州知事で、天然ガス業界の率直な支持者、トム・リッジです。

ジョシ・フォックス: トム・リッジは、マーセラス・シェール連合の首席スポークスマンとして、900,000ドルの契約で働いています。同じ頃に、国土安全保障局が、もちろん、トム・リッジは初代国土安全保障省長官ですが、ペンシルベニア国土安全保障局が、実際には事実無根なのですが、反水圧破砕団体を、環境テロリスト容疑者としてリストにあげた公報を警察に回覧し始めているのに気がつきました。これまで全く暴力行為などおきていません。こうしたものは民主的に組織した人々の団体です。ところが国土安全保障局が、実際、こうした公報を、直接、マーセラス・シェール連合や、他のガス業界ロビイストや利害関係者に回覧していることが発覚したのです。これはペンシルベニアでスキャンダルになり、国土安全保障局のトップ辞任に至りました。しかしトム・リッジや多数の、三代連続のペンシルベニア州知事、トム・リッジ、エド・レンデルと、現職のトム・コルベットは、ガス業界と深いつながりを持っていて、こうしたつながりを、マスコミには明かさずに、水圧破砕や掘削擁護を推進しています。パブリック・アカンタビリティ・イニシアチブによる"ペンシルベニアにおける、水圧破砕と回転ドア" と称する報告書で、規制当局と民主主義そのものが、市民から奪い取られてしまっていると表現する状態になっています。そして、この新しい映画が、それを実際に、辿り、問うている問題なのです。映画は、一作目の映画では、沢山の人々がその家庭の水を燃やす様子を映していました。本作は我々の民主主義を燃やす天然ガス業界についての映画です。

エイミー・グッドマン: しかも業界だけの問題ではありませんね。ご指摘の通りトム・リッジは元国土安全保障省長官で、元ペンシルベニア州知事で、エネルギー業界に代わって発言すべく給料を貰っています。しかしオバマ大統領もです。先月、大統領は、地球温暖化に関する演説をし、天然ガス掘削を称賛しました。ビデオ・クリップを見ましょう。

バラク・オバマ大統領: 我々は益々多量の国内石油を生産していますが、より清潔に燃焼する天然ガスも、世界中のどの国より多量に生産しています。時として、天然ガスについての議論もありますが、こう申しあげたいと思います。第一位の天然ガス生産国として、我が国の立場を強化すべきです。なぜなら、中期的に、少なくとも、安全で安価な電力を提供できるだけでなく、炭酸ガス放出削減にも役立ちます。

エイミー・グッドマン: オバマ大統領でした。

ジョシ・フォックス: オバマ大統領は、"水圧破砕"という言葉さえ使わずに、劇的に、輸出用にも、世界中で、シェール・ガスと水圧破砕を、世界中で推進する主導権を擁護しています。大いに失望するのは、アメリカ大統領は、進み出て、気候変動について語り、問題に取り組もうという明白かつ率直な願いを示しているのに、水圧破砕で得るシェール・ガスを強調することで、この計画は、全くまずい計画となってしまうことです。計画は二酸化炭素に焦点をあてており、地球温暖化の可能性を計算する方法は、二酸化炭素換算であり、そして、こうしたサイトから莫大な量で漏出しているメタンは、超温暖化ガスなのです。メタンは大気中で、CO2よりも、百倍も強力な効果があるのです。もしも1パーセント以上のメタン漏洩があれば、ガスを二倍燃やすようなものです。現場では、メタン全生産量の7から17パーセントが大気に漏れだしています。石炭から、水圧破砕で得るシェール・ガスに切り換えても、気候温暖化に対する利点など全くありません。ですから、計画というのは、いかにして化石燃料を止めて、再生可能なエネルギーに移行するかというものであるべきで、我々の知っているもので、現在の技術で、世界にエネルギーを供給すべきなのです。ところが、この政権は。

エイミー・グッドマン: 何がそれを止めているのですか?

ジョシ・フォックス: はい、この政権は天然ガス業界と頻繁に会合しています。我々は知っています。連中の政策推進に影響されているのだと思います。それで、我々が現在行っているのは、オバマ大統領への請願です。"どうか、映画に出演している家族や科学者や技術者達と会って下さい。論証をする機会を下さい。同じ時間を下さい。" 大統領の職務は大企業とだけ会うというものではありません。彼は、こうした巨大な掘削作戦によって苦しんでいる何千人もの象徴のような人々と会い、彼らの発言を聞くべきなのです。それで、我々は、そうした書状を、ホワイト・ハウスや、副大統領や、エネルギー庁長官ヴァレリー・ジャレットに提出し、これを極めて公的に、"水圧破砕で得るガスを推進し、擁護し、同時に、気候変動に対処しようとするのは不可能です。それは政治的矛盾です"と主張しています。

フアン・ゴンザレス: 市民について言えば、ニューヨーク州では、実に熱心で、大規模な大衆運動が継続していて、 実際にクオモ知事がしたがっていること、つまりここで、水圧破砕を推進しようとするのを、多数の人々が防いできたのです。

ジョシ・フォックス: ニューヨーク州は、他の州ではしていない、きわめて珍しいことをしています。彼らは民主主義を活用しているのです。彼らは環境影響調査を行いましたが、環境影響調査るは、コメント受け付け時期があります。ニューヨークっ子達が、コメント受け付けに殺到したのです。最新のコメント・レビューでは、ニューヨークっ子達から、204,000件のパブリック・コメントがありました。これは前代未聞です。水圧破砕以前の問題の環境影響調査に対する実績では、コメントは千件でした。ですから、ニューヨークの人々による民主的な参加が殺到しているわけでして、そして、それが地球上で最も強力な業界を止めたのです。もちろん、まだ解決したわけではありません。しかし、人々はニューヨーク州民や、市民参加を可能にさせたニューヨーク州の対処ぶりを、お手本として見ていますから、これで世界中の人々が同じことをするよう元気づけられたらと願うばかりです。

エイミー・グッドマン: 別の地域の話で終わりにしましょう。これは、『ガスランド・パートII』の抜粋で、テキサス州、ワイズ・カウンティのリサ・パールさんが天然ガス掘削が住宅の近くで始まって以来、一家の健康がどのように悪化したかを説明しています。

リサ・パール: 娘です、ご覧ください。顔中、発疹だらけです。鼻血がでます。ボブも鼻血がでますし、喉が焼けるように痛み、目が焼けるように痛みます。私も発疹がでました。頭皮中にでました。体中に出ました。文字通り足の裏まで。喉も良く腫れます。あえぐようになりました。どもるようになりました。よろめくようになりました。顔面神経麻痺になったかの様に、顔の左側がつっています。

エイミー・グッドマン: 『ガスランド・パートII』の抜粋でした。HBOで今週早々封切られました。VODでみられます。ジョシ・フォックスの前回のドキュメンタリー『ガスランド』はアカデミー賞にノミネートされました。ジョシ・フォックスさん、ご出演有り難うございます。

ジョシ・フォックス: グッドマンさん、ゴンザレスさん、どうも有り難うございます。

記事原文のurl:www.democracynow.org/2013/7/12/josh_fox_on_gasland_part_2

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シェール・ガス、恩恵ばかり言い立てる不思議。この番組で連想するのは田中正造のこと。古河市兵衛の会社による日本最初の巨大産業公害、足尾鉱毒と戦った偉人。今年は没後百年。野垂死を理想としていたという。ほぼそれに近い形で亡くなった。

病床に見舞う人々に、見舞いなどうれしくない。田中正造のことを心配してはいても、公害問題や、その過程で、谷中村を水没させ、反対運動に止めをさした理不尽な政府には心配しないことを、田中は怒ったという。

足尾の銅を大量購入したのはジャーディン・マセソン商会。坂本龍馬と昵懇だった?ジョン・グラバー、上海ジャーディン・マセソン商会の日本窓口。世の中狭い。

谷中村住民への切り崩し工作の猛烈さ。田中への徹底した尾行。谷中村の反対運動と同時期の日露戦争で、谷中村の男性達は徴兵された。

東日本大震災の地震の余波とみられる地滑りで源五郎沢堆積場が崩れ、鉱毒汚染物質が渡良瀬川に流出した。下流の農業用水取水地点では、基準値を2倍上回る鉛が検出された。下流の農業用水取水地点では、基準値を2倍上回る鉛が検出された。足尾銅山の公害は、終わっていない。続いている。(日刊ベリタ)

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選挙後、事故原発は手つかずのまま、他原発を再稼働し、輸出する。もちろん、戦争への動きは激化する。憲法を破壊し、治安維持法を施行する。石破氏の強硬発言、必然的に起きる結果の予兆にすぎない。文字通り、本当の自衛戦争であれば、死刑にする、と脅されなくとも、人は戦うだろう。「集団自衛」という名のもと、何の大義もない宗主国主導の集団的先制侵略戦争に:、傭兵として赴かせるからこそ、命令に反抗するのに。

古河と被害町村の永久示談契約の不当性を田中正造が追求したのは明治29年。

樋口一葉はその年の冬亡くなった。井上ひさし脚本『頭痛肩こり樋口一葉』上演中。一葉の「たけくらべ」は、吉原の廓に住む少女美登利のお話。大阪の吉原にあたる?地区のお仕事をしていた知事・市長の暴言と違い、女性5人の演技、お盆時期にふさわしい芝居。

田中正造、非戦論を強く主張していた。「直訴」に力点を置いて語られることが多いが、決して尊皇主義者ではない。田中正造、伊藤博文と同年のうまれ。国政で、二人は真っ向から対決している。『田中正造 未来を紡ぐ思想人』小松裕著

エネルギー、シェール・ガスやら、原発だけでなく、地道な代替案もある。『里山資本主義 ─日本経済は「安心の原理」で動く』藻谷浩介・NHK広島取材班

「エネルギー革命は里山から始まる」に感心した。中国地方限定の放送だったようだが、ネットで画像がみられる。話題はエネルギー問題に限られない。日本経済の代替案集。

しかし、TPPにめでたく加盟すれば、宗主国の多国籍企業の投資利益の妨害になる、という理由から、こうした自発的な工夫、悉く潰されるのではあるまいか。杞憂であって欲しい、妄想であって欲しいと願っている。

田中正造をテーマに作られた歌 渡良瀬の夢 CD発売中

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コメント

まあ、水が潤滑油のように働くと考えれば、それまであった歪みを正そうと地震という形で動くのは十分考えられる。
それに、水圧はパスカルの原理でどの場所でも深さが同じなら同じ水圧が加わるのだから、岩盤を持ち上げるほどの力を生じるのも当然である。
これで地震が起きないわけがないのだが、まあ、いつの世にも臭い物には蓋をするヤカラが存在する。
困ったものだ。

お久しゅうございます。
いつも興味深く拝見させていただいております。
今後とも良質の記事を拝見できると嬉しゅうございます。
有難うございました。

21世紀は水の世紀と言われています。その真意は21世紀は石油に変わって水が紛争の原因となる、というものでした。シェールガスの問題は石油の代替エネルギー源として天然ガスを、そしてそれを取り出すために水を使用するという複雑な政治問題です。記事の中で天然ガス採掘における水圧破砕の副産物である地下水汚染の問題を天然ガス業界のスポークスマンは臆面なく石油問題にすり替えました。正に、水の世紀であります。

田中正造が生涯戦った相手は国家でした。足尾銅山の公害問題では衆議院議員として国会で時の政府を糾弾し、下野後に関わった谷中村の貯水池問題では強制収用執行のその時まで現地に留まり、村民と共に戦いました。
旧谷中村村民にどのような運命が待っていたでしょうか。村民の男達は日露戦争に徴兵され、さらに廃村後は北海道のサロマベツ原野への(強制)移住が執行されたのでした。
国家は国家事業の被害者たる人々にこのような仕打ちを平然と行ったのです。田中正造の件は戦前の話ですが、現在においても同じことが再現されつつあります。例えば、フクシマや北関東地域の放射線汚染の酷い地域に住む人々はその場所に押しとどめられ、国家は彼らに安全な地域への移住すら認めようとしません。

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