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2013年5月31日 (金)

虚報は一体なぜ機能するのだろう

Paul Craig Roberts

2013年5月23日

一体なぜ政府の虚報が人を惹きつけるのか、お考えになったことはおありだろうか?

9/11やボストン・マラソン爆破のような驚くべき出来事が起きるたびに、右翼であれ、左翼であれ、ほぼ全員が、政府の説明に、それぞれの思惑をうまく結びつけられるがゆえに、政府説明をそのまま受け入れることに私は気がついた。

彼等のブローバック説の正しさを証明し、財産の無い虐げられた人々が帝国主義に反撃できたと満足できるので、イスラム教徒が、アメリカでテロの蛮行を進めているという公式説明を、左翼は好むのだ。

アメリカは、その善ゆえに攻撃されていたり、入国管理局が、テロリストの入国を認め、福祉によって育成していたり、何も正しいことなどできない政府が、様々な警告を無視したりしたことを証明してくれるので、憂国右翼は公式説明がお気に入りなのだ。

政府が言うことは何であれ、いかに疑わしかろうと、既に存在している流れや、思惑と相性が良いがゆえに、公式説明は人をひきつけるのだ。

そのような国においては、真実などどうでも良い。思惑だけが重要なのだ。

至る所でこれを目にすることができる。いかに、下心のある、あらゆる党派の筆者連中が、 いかなる証拠も欠如しているにもかかわらず、政府説明が連中の思惑に利用できるというだけの理由で、到底ありえないような政府の公式説明を支持しているかを実証する例を、私は何冊でも書くことができる。

例えば、ある保守派の著者は、クロニクルズの6月号で、ボストン・マラソン爆破犯だとされているジョハールとタメルラン・ツァルナーエフについての政府説明を援用して、移民、不法入国者に対する恩赦、イスラム教徒の政治亡命反対を主張している。彼はこう書いている。“敵意を抱いている危険な連中が多い、大量の移民に圧倒されて、想像できる限り最もハイテクな治安対策装置でさえ結局は負けてしまうのだ。”

筆者は、ありそうもない政府説明の全てを、兄弟が有罪だという証明として受け入れている。彼を発見したボートの持ち主にも反撃できず、生命維持装置を付けざるをえなかった、負傷した弟が、どういうわけか、ボートの中で自白を書くことができたのだ。

当局が、弟を、生命維持装置を付けて、病院に閉じ込めるやいなや“匿名の当局者”や“匿名の情報筋”が、容疑者が、生命維持装置に繋がれながら、自らの罪の告白に署名をしているという話をマスコミに吹き込むのだ。誰一人、自筆の告白を見てはいない。しかし政府やマスコミがそう言うのだから、それが存在しているのを我々は知っているのだ。

保守派の筆者は、イスラム教徒で、チェチェン人なのだから、ジョハールが有罪だというのがわかってしまうのだ。それゆえ筆者は、兄弟が有罪だという思考を作り出そうと懸命な匿名情報源の真意を疑うことに思い至らないのだ。そのおかげで、無罪判決にあえて投票するような陪審員はいなくなり、家族や友人に説明する必要もなくなるのだ。裁判での推定無罪など全く無視されている。これは保守派の筆者を当惑させるはずだが、そうはならない。

保守派の筆者には、兄弟はアメリカで普通のアメリカ人として育ったのに、チェチェン人は“反ロシアの聖戦に参加したので”チェチェン人であることが、有罪の徴候に見えている。しかし、チェチェン人には、アメリカに敵意を抱く理由は皆無だ。証拠が示している通り、ロシアとチェチェン人との紛争で、アメリカ政府はチェチェン人を支援している。チェチェン・テロを支援することで、テロ組織だアメリカ政府が判断した、ハマスが運営するとされるパレスチナ慈善団体に献金する、思いやりのあるアメリカ人には無慈悲にも適用するあらゆる法律に、アメリカ政府は違反している。

アメリカの主要都市の一つと、その周辺地域に戒厳令が施行され、10,000人の重装備した兵士が戦車とともに街路に配備され、市民が、両手を頭上にあげて、家から出るよう命じられたが、こうしたこと全てが、たった一人の負傷した19歳の容疑者を捜索するためだったのは何か変だとは、保守的な筆者は思いもしなかったのだ。筆者はそのかわり、“世界で最も古くからある犯罪: 当局に対する反逆だ”という理論を奉じる“監視国家”を、“自滅的なリベラリズムの必然的な結果”だといって責めている。筆者は、当局との保守的なロマンスに耽り、リベラリズムに一撃を加える方法として、政府説明の援用に満足するあまり、独立宣言に署名して、当局に反旗を翻した建国の父達に対峙していることに気づかないのだ。

もしそれが時流にあい、自分たちの思惑のために利用できさえすれば、ありそうもない説明も受け入れ可能なのだということを実証する為に、私も同様に、易々と左翼の筆者を利用できるだろう。

お考え頂きたい。9/11やボストン・マラソン爆破のような事件に対して行なわれた唯一の調査が、このバックパック調査のような私的な調査だということが、異常だとは思われるだろうか? http://whowhatwhy.com/2013/05/20/official-story-has-odd-wrinkles-a-pack-of-questions-about-the-boston-bombing-backpacks/

9/11では何の調査も行なわれなかった。実際、9/11被害者家族からの執拗な要求にもかかわらず、ホワイト・ハウスはあらゆる調査に一年間抵抗し続けた。NISTは何も調査しなかった。NISTは単に、政府説明と一致するコンピューター・モデルを作っただけだ。9/11委員会は、ただ着席して、政府説明を聞いて、それを書き留めたに過ぎない。何の調査も行なわれなかったのだ。

唯一の調査は、WTC 7は、自由落下速度で崩壊しており、従って制御解体の結果であることを証明した物理学者、WTCタワーの埃を検証し、ナノ-サーマイトを発見した科学者のチーム、何十年もの経験を持った高層ビル建築家や構造工学技術者や、タワーの中にいて、タワー中、地下2階においてさえ爆発を経験している緊急救援隊員や消防士達によるものだ。

我々は、もはや証拠は不必要というまでのレベルに到達した。政府声明だけで十分だ。本当の証拠を提示するのは、陰謀論者の変人だけだ。

アメリカでは、政府説明には独自の権威がある。この権威は、第二次世界大戦と、その後の冷戦の時期に、アメリカが正義の味方を演じていたことに起因する。ナチス・ドイツや、ソ連共産主義や、毛沢東主義の中国を悪魔化するのは容易だった。今日でさえ、ロシアのマスコミが、アメリカにおける市民的自由の危機的な状況や、外国におけるアメリカ政府の果てしない違法な軍事攻撃について、私にインタビューをすると、ロシア人の中には、インタビューに答えているのは詐欺師であり、本物のポール・クレイグ・ロバーツではないと考えている人々がいるという報告を時折頂く。ロシアに自由をもたらしたのは、レーガン大統領だったと信じているロシア人がいて、私はレーガン政権に仕えていたので、こうしたロシア人は、アメリカが世界の希望の灯だという自分達の考え方に、私を結びつけているのだ。ロシア人の中には実際に、アメリカ政府の戦争は、解放のための本当の戦争だと信じている方がいるのだ。

中国人反体制活動家の間でも、同じ幻想は支配的だ。陳光誠は、中国のアメリカ大使館に保護を求めた中国人だ。最近、彼をBBCワールド・サービスがインタビューした。陳光誠は、アメリカは人権を保護し、中国は人権を弾圧すると信じている。BBCに、中国では、警察が国民を逮捕し、拘留の理由も告げぬまま、6ヶ月も拘留できると彼は文句を言った。彼はアメリカとイギリスは、この適正手続きや人権の侵害に対して、公的に抗議すべきだと考えていた。どうやら陳光誠は、アメリカ国民が適正手続き無しに、無期限拘留されたり、適正手続き無しに、暗殺さえされることを知らないようだ。

中国政府は、陳光誠に、アメリカで暮らす為、安全に中国を出国することを認めた。陳光誠は、人権の導き手としてのアメリカという自分の幻想にすっかり目がくらんでいて、抑圧的で、人権を侵害している中国政府は、彼の安全な出国を認めたが、傀儡国家イギリスが、彼のエクアドルへの安全な出国を認めることを、アメリカ政府が許さないがゆえに、ジュリアン・アサンジは、エクアドルによって政治亡命を認められた後、いまだにロンドンのエクアドル大使館に閉じ込められていことに決して思い至らないのだ。

おそらく、アメリカにすっかりぞっこんの陳光誠や中国人やロシア人反体制活動家達も、グアンタナモの囚人に対する処遇に関するアメリカ人兵士テリー・ホールドブルックスの著書を読めば、必要な大局観を多少は得られよう。ホールドブルックスは、そうした過程の最中現場に居合わせたのだが、ロシア・トゥディにこう語っている。“我々が行なっていた拷問と、情報引きだしの手法は、確かに私の心の中に、一体これが私のアメリカかどうかという多くの疑念を生み出しました。しかし、あそこでしていたこと、いつものようにしていたやり方を考えると、この国を守ろうとして軍務についたアメリカとは思えませんでした。私が育ったアメリカとは思えませんでした。もうそのこと自体が実に幻滅する経験でした。” http://rt.com/news/guantanamo-guard-islam-torture-608/

5月17日のウォール・ストリート・ジャーナル.comの記事で、ペギー・ヌーナンは、オバマ大統領は高潔な品格を失ったと書いた。オバマは一体何をしでかして、品格を失うに至ったのだろう? 大統領執務室に座って、適正手続き無しに、暗殺するアメリカ国民のリストを承認した為だろうか? 人身保護令状に違反して、アメリカ国民を無期限に拘留している為だろうか? グアンタナモ拷問監獄を閉鎖せずにいるためだろうか? 終わらせると約束したにもかかわらず、ネオコン連中が始めた戦争を継続し、しかも新たな戦争まで始めたからだろうか?

アメリカが戦争をしていない国の自宅や、診療所や、仕事場にいる人々を、彼が無人機で攻撃するからだろうか? 彼の腐敗した政権が、令状も、理由もなく、アメリカ国民をスパイするからだろうか?

そうではない。こうしたもののいずれも、理由ではない。ヌーナンの意見では、これらは、例え民主党大統領であっても、大統領がその高潔な品格を失うような犯罪ではない。オバマをもはや信じられないのは、保守派の政治活動家達の何人かに、国税庁が嫌がらせをしたためなのだ。

ヌーナンは共和党員で、オバマのあやまちは、一部の共和党員に対して、国税庁利用したことだという。もしオバマなり、他の大統領なりが、敵に対して、国税庁を利用できるのであれば、大統領は国土安全保障省や警察国家を、敵に対して使えるということに、ヌーナンはどうやら思い至らなかったもののようだ。彼は敵に対して無期限拘留を使える。彼は敵に対して無人機を使える。

これらはどれも遥かに過激な手段だ。一体なぜペギー・ヌーナンは心配しないのだろう?それは、国税庁が脱税者に対してのみ利用されると考えられているのと同様、こうした手段がテロリストに対してだけ使用されると彼女が考えているからなのだ。

大衆や、大衆に情報を語る評論家達が、憲法の権威の崩壊と、自分達の市民的自由の消滅を受け入れてしまっている以上、国税庁について文句を言うのは的外れだ。

Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the Westが購入可能だ。

記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2013/05/23/why-disinformation-works-paul-craig-roberts/

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アホノミックスは霊験あらたか。最近とみに効用を示している。素晴らしい株乱高下。

自民党、選挙で、原発推進を明記するという。

TPPを推進し、原発を推進し、改憲を推進する。ナイ・アーミテージ第三次報告のご指導シナリオそのままの政治。

2013/02/03 【ブログ記事】「第3次アーミテージレポート」全文翻訳掲載 Independent Web Journal

傀儡政権による、原発再稼働・増設案、TPP加盟、憲法総入れ換えの背後にある、この重要文書、年次改革要望書同様、大本営広報部の商業マスコミ、決して詳細を論じないで、ひたすら避けている。是非お読み願いたい。

おりしもこのジャパン・ハンドラー様、来日中、またもや細かいご指示をしてくださっている。30日に都内で講演され、「慰安婦問題は政治家が論ずべきではない」とおっしゃったという。

「あなたには言われたくない」

異神代表が暴走しても、公明党は止めようとしない。異神代表、沖縄でアメリカ軍司令官に、おかしな助言をせずに、「日本からお帰りになられれば、お互い平和がもどります。不平等な地位協定も、安保もやめましょう」というアドバイスをしていれば偉かった。するはずもないが。異神が衰退するのであれば嬉しいが、同じ穴のむじなの自民や、みんなや、公明が大手をふってまかりとおるのでは、意味はない。

そういう売国政党ばかり圧倒的勝利をする町、都市、国に暮らすのはつらい。

自民党支持の連中と酒を飲むお誘い、お断りした。前回、二次会、三次会で、まだ大企業で頑張る友人に、「TPP反対など無責任だ、対案を出せ」と言われて、二度と会う気をなしくしたためだ。理不尽な政策、反対するだけで十分だろうに。

二次会、三次会のカラオケ・バーで、二人の酔っぱらいは延々怒鳴り合っていた。

皆様「原発反対など無責任だ、対案を出せ」とも言うだろう。

全く違うことを考えている人々と他愛ない話題を選んで飲む酒、楽しいはずがない。一人安酒を飲む方が精神衛生には好ましい。ガンコ・メタボ、ますます孤独になるばかり。

一体なぜ、酒飲みの友人連中、原発の危険や、TPPによる宗主国大企業による支配を心配しないのだろう?それは、原発やTPPが、負け組に対してだけ作用すると彼が考えているからなのだろうか?

雑事等どうでもよい。下記シンポジウムは必見。大本営広報電気箱とは違う重要な会合。

2013/05/29 TPP国際シンポジウム ―農業だけじゃない?TPPの問題はこれだ!―

2013年5月29日(水)、東京都千代田区の参議院議員会館で、「TPP国際シンポジウム ―農業だけじゃない?TPPの問題はこれだ!―」が開かれた。(サマリー作成中です)

■内容
 <第1部 講演>
  ジェーン・ケルシー 氏(ニュージーランド/オークランド大学教授)
  ロリ・ワラック氏(アメリカ/パブリックシチズン貿易担当)
  金鐘佑氏(韓国/弁護士)
 <第2部 シンポジウム>
  コーディネーター:首藤信彦氏
  パネリスト:ジェーン・ケルシー氏、ロリ・ワラック氏、金鐘佑氏、原中勝征氏、篠原孝氏、榊原英資氏、孫崎亨氏

■主催
 TPPを考える国民会議

■詳細
 http://tpp.main.jp/home/?p=1309

下記urlでビデオが見られる。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/82216

※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。

岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

ブログ『晴耕雨読』に録画中継の書き起こしがある。
読みながら、毎度ながら、TPPの内容のひどさ、それを真っ赤な嘘でつくろう売国政治家・報道の悪辣さを痛感する。
TPP国際シンポジウム録画中継を聞き取り配信いたします:市民のためのTPP情報

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