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2013年5月12日 (日)

福島事故の壊滅的影響: 放射線による世界的な危険

Stephen Lendman

Global Research
2013年4月28日

ただちに危険ではない:放射まみれの地球を予測する”という題名の著書の中で、放射能/環境衛生専門家、ロザリー・バーテル(1929 - 2012)はこう言っている。

“万一大衆が核汚染の健康に対する本当のコストに気がつくようなことがあれば、世界中のあらゆる場所で批判がわきおこり、人々は自らの死の為に受動的に協力するのを拒否するだろう。”

“放射能: ただちには危険ではない”という題の記事で、彼女は新たな単語を生み出した。“オムニサイド=皆殺し”つまり生命の究極的な否定だ。“理解するのは困難だが”それは起きている、と彼女は言った。

産業放射能汚染は“累積すれば、チェルノブイリよりひどい。我々は、放射性物質については、癌による死亡や奇形児や流産が許容されてしまうという、勝ち目のない状況の中にいる。”と彼女は語っていた。

業界プロパガンダは、原子力はクリーンでグリーンだと偽りの主張している。核燃料サイクルは膨大な量の温室効果ガスを放出する。

毎年何十万キューリーもの致命的な放射性ガスや放射性元素も環境に放出している。

“核エネルギー生産が‘クリーン’だという主張は”バーテルは言う“ダイエットをしながら、食事の合間に食べ物を詰め込んでいるようなものだ。”

別のところで、彼女はこう言っている。

“損害を与えない放射線被曝などというのものは存在しない。細胞が損傷する可能性は100%ある。次の疑問は、どういう損傷が心配か?だ。”

あらゆる毒性危険物は由々しいと彼女は言う。放射線は全ての中で最悪だ。あらゆる人間の命を脅かす。“現在の我々の進路は、核戦争やら技術的大災害による迅速なものであれ、毒による緩慢なものであれ、種の絶滅へと向かっている。”

世界自殺は必至なのだ。核兵器拡散の継続と福島事故がそれを促進している。

3月11日は事故二周年。これは恐らく史上最悪の環境災害だ。信頼できる専門家達が日本の広範な部分が危険だと言う。そうした地域は生活するには余りに危険に満ちている。

小出裕章助教によれば、東京も福島同様に汚染されている。何千人もの都市住民が抗議している。彼等は原子力に反対している。彼等は原子力に代わる安全なエネルギーを求めている。

放射能汚染は広まっている。東アジア、北米、ヨーロッパや他の地域も汚染されている。

世界中の多くの地域での大気や水や土壌の有害物測定値は何倍も高すぎる。将来、癌が蔓延するのは確実だ。体細胞が分裂する時に、癌が発生し、無制限に広がる。治療しなければ、転移し、人は死ぬ。

ミシェル・チョスドフスキーは福島を“戦争の無い核戦争”と呼んでいる。これは“世界的な核汚染という暗黙の危機だ。”

何万人もの子供達の甲状腺異常が確認されている。彼等は氷山の一角の反映に過ぎない。子供は特に影響を受けやすい。安全な放射線量など無い。

カール・グロスマンは地球を“非核地帯”にすることを願っている。“本格的な核兵器の撃ち合い”無しで、かろうじて前世紀を乗り切ったのだと彼は言った。

あらゆる種類の核エネルギーは安全でない。安全で、清潔で、再生可能な太陽、風力、地熱や、他のエネルギー源は既に利用可能だ。

ハイマン・リッコーヴァー提督(1900 - 1986)はアメリカ原子力海軍生みの親だ。1982年1月、議会の委員会で、、数十億年前まで“地球上ではいかなる生命も生きられませんでした”と彼は語った。

“地球上の放射能が余りに高かった為、魚も何も、いかなる生命も生存できなかったのです。”次第に放射能の量は減少しました。“生命が存在できるようにするため、自然が破壊しようとしてきたものを、今我々は生み出しているのです。”

“放射能を生み出す度に、恐ろしい力”が解き放たれるのです。“場合によっては、放射能は何十億年も残り、人類は自ら滅びるのだと思います。”

“私は人類について語っているのです。我々ができる最も重要な事は、国際会議の開催から始め、まず核兵器の禁止です。そして、原子力発電も禁止するのです。”

“歴史の教訓は、戦争が始まれば、あらゆる国は、究極的に、何であれ使える兵器を使うだろうことです。それが我々が幾度となく学んだ教訓です。” ”

“それゆえ、もし、次の戦争、本格的な戦争が起きれば、我々は何らかの形の核エネルギーを使用すると考えざるをえません。我々は恐らく自らを破滅させるのです。”広範囲にわたる汚染は、ゆっくりと作用する。

不穏な報道が明らかにしてくれる。4月始め、福島第1原発の地下貯蔵タンクから、約120トンの汚染水が漏れた。汚染水は推計7100億ベクレルの放射能を含んでいた。

壊れたタンク周辺の水は非常に放射能が高い。タンクは、太平洋から約800m離れている。政府と東京電力は汚染水は海には到達しないだろうと主張している。多数のこれまでの報道がそうではないことを示唆している。

東京電力の小野正幸部長は言う“地下水タンクに対する我々の信頼が失われつつあるという事実は我々は否定できない。”

2012年11月、Nature.comは“福島原発からの放射性物質に、海はいまだにさいなまれている”という見出しで、こう書いている。

“破壊された福島第一原子力発電所に近い海水中の放射能は今も持続している。”

新たなデータは高い汚染レベルを示している。“福島事故は、これまでで最大の放射能の海への放出を引き起こした。”

放射能レベルは低下していない。“漁業に対する影響は深刻だ。”

12月26日、CleanEnergy.orgは“日本は福島原発事故の余波と闘い続けている”という見出しで、こう書いた。

“…推計で160,000人の(日本)国民が依然帰宅できずにいる。人間と家畜の病気の報告が、原発事故が引き起こす影響が広範囲に及び、予想するのが困難であることを浮き彫りにし続けている。”

2012年7月、検査を受けた日本の子供の36%に異常な甲状腺増殖があった。数カ月後、“福島症候群”という病気で、福島県中の家畜が死んでいる。

突然変異が蝶々や他の昆虫で発見された。昆虫のライフサイクルが短いので、遺伝子破壊が、人類や他の哺乳類よりも早く出現可能になる。

4月11日、Bloomberg.comは“東京電力、放射能汚染した水を太平洋に放出する決断に直面”という見出しでこう書いている。

“先週、7つのピットのうち、3つで漏洩が見つかった…。”汚染された水を移動する選択肢は限られている。

“日本では梅雨が近づいており、汚染水の水位は上昇する可能性が高い…”

“昨日、東京電力は、今回パイプから放射能汚染された水の、別の漏れを報じた。”

“2011年8月にサンディエゴ沖で捕獲された太平洋クロマグロが前年捕獲した魚の10倍、放射性セシウムに汚染されていることが判明した…。”恐らく今はもっと高いだろう。

4月15日、サイエンス・デイリーは“福島第一原発事故: 二年経っても、放射性物質の放出は続く”という見出しでこう書いている。

“…依然として、科学者達は損害の度合いを数値化しようとしている。”最も重要な事は“一体どれだけの有害物質が大気中に放出されたのかを測定することだ…。”

今、日本原子力研究開発機構の研究者達は、放出された“セシウム137とヨウ素131”の過去の推計は低すぎたと語っている。

2013年3月11日、原発専門家のアーニー・ガンダーセンは“福島第二原発には、確実に大きなヒビ、おそらく直径12センチのものがある”と述べた。

封じ込めは痛ましいほど欠如している。太平洋への漏出は続いている。

4月24日、Natural Newsは“封じ込められずにいる膨大な福島の漏出は、7100億ベクレル以上の放射性物質を大気に放出している”という見出しでこう書いている。

原発からの漏出としては最大だ。福島災害は決して終わらない。“放射能を放出し続ける。”

“新たな報道は膨大な新規の放射性物質が大気に排出されていることを示している。”

放射性物質は世界中に拡散している。放射能は永遠だ。放射能は消散したり、消滅したりしない。安全なレベルなど存在しない。あらゆる被曝が過剰被曝だ。バーテルは正しかった。“皆殺し”はあらゆる人々を脅かしている。

Stephen Lendmanはシカゴ在住。lendmanstephen@sbcglobal.netで連絡がとれる。

彼の新刊書名は“銀行家による占領: 人類に対してしかけられている戦争。”

http://www.claritypress.com/LendmanII.html

彼のブログは、sjlendman.blogspot.com。

プログレッシブ・ラジオ・ネットワークのプログレッシブ・ラジオ・ニューズ・アワーの著名ゲストとの最先端の議論をお聞きください。

金曜のアメリカ中部時間午前10時と、土曜と日曜の正午に放送している。いつでも聞けるよう、全ての番組がアーカイブされている。

http://www.progressiveradionetwork.com/the-progressive-news-hour

http://www.dailycensored.com/fukushimas-catastrophic-aftermath-continues/

記事原文のurl:www.globalresearch.ca/fukushimas-catastrophic-aftermath-the-dangers-of-worldwide-nuclear-radiation/5333138

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半世紀以上の歴史を持つ宗主国の海洋大気局ハワイ・マウナロア観測所での大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が初めて400ppm(0・04%)を超えた。というプロパガンダは、大本営広報部テレビも新聞も報じてくれる。化石燃料使用を減らせと。

円安、株高で儲かった会社の大宣伝もしてくれるが、貧しいメタボ・オヤジは無関係。

「原発を狙うテロリストに対する訓練」を報じて下さるが、貧しい素人から見れば、恐ろしい行為を実行しているテロリストは、原発推進、TPP推進、96条を突破口に憲法破壊を強行する自民他の売国政治家、財界、官僚、マスコミ等の属国支配層。年金制度が選挙争点と主張するエセ野党も。

原発推進、TPP推進、96条を突破口に憲法破壊を強行するテロリスト連中によって、とうの昔に乗っ取られている。

アメリカについてのポール・クレイグ・ロバーツや、グレッグ・パラスト発言の、国名を入れ換えれば、そういうことになる。

今そこにある、そして永遠の危険な原発・放射能について、同じ熱意を示してくれたらという筋違いの妄想は全く抱かない。

ロザリー・バーテルの伝記『反核シスター ロザリー・バーテルの軌跡』には、冒頭に引用された著書のことも書かれている。『危険はすぐにはあらわれない─放射能まみれの地球を予告する』と訳されている(2008年刊の翻訳に、名言が反映されるわけがない)が、名官房長官の名言で有名となったセリフに置き換えさせて頂いた。

ロザリー・バーテルの著書、『戦争はいかに地球を破壊するか 最新兵器と生命の惑星』も翻訳されている。

終りのない惨劇 チェルノブイリの教訓から』という共著もある。

ロザリー・バーテル女史、原発の危険性を訴えつづけた高木仁三郎氏や、遺伝子組み換え農作物の巨大企業モンサントの理不尽な攻撃と戦い続けているカナダの農民パーシー・シュマイザー氏等と同様、ライトライブリフッド賞の受賞者。

パーシー・シュマイザー対モンサント: 農民の権利と種子の未来を守るカナダ農民の戦いの物語

小出裕章氏の肩書、原文では「professor」になっているが、実情にあわせた。

リッコーヴァーについては、Veterans Today掲載のAnthony Hallによる記事を参照。

2013/04/13 【岡山】福島原発事故の本当の被害の大きさは 原子力発電が生み出す「死の灰」 ~人権と文化のつどい 小出裕章氏 講演「原子力発電の現実 ~福島の事故から~」

「汚染や健康影響への過少評価はやめ、被曝回避に関する人権を求める」専門家らが現状の放射能対策を糾弾 〜2013/03/11 「市民と科学者による内部被曝問題研究会」インタビュー

岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

5/20追記:必見のビデオ (約2時間)

チェルノブイリ被害の全貌~アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会 5/18 OurPlanet-TV

調査報告チェルノブイリ被害の全貌』刊行記念

 

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