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2013年5月21日 (火)

日本政府“主権回復の日”を推進

wsws.org

John Watanabe

2013年5月16日

先月、安倍晋三首相の政権は、日本が第二次世界大戦で敗北した後のアメリカ占領から主権を回復した日を、初めて公式に祝った。

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4月28日の“主権回復の日”とされた日、日本の国粋主義と軍国主義の式典が挙行され、首相や他の閣僚が昭仁天皇と美智子皇后に対する“万歳!”を唱導した。

約400人の議員や他の高官や天皇皇后が、東京の憲政記念館で開催された式典に出席した。過去、1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約発効と、アメリカの日本占領終了の日を記念する集いは、保守派の自由民主党党員と右翼団体だけで、非公式に行なわれてきた。しかしながら、今回、自民党は、国粋主義的な意図に、国家権力と皇室の権威を利用した。

式典で、安倍はこう宣言した。“未来へ向かって希望と決意を新たにする日にしたいと思います。”この日は“大切な節目”だった。彼はさらにこう述べた。“日本を強く、たくましい国にしなくてはならない義務があると思います。”

式典は、憲法改訂を推進する安倍政権の取り組みと符号する。日本の保守右派や安倍自身、ずっと以前から、アメリカ合州国から押しつけられたものとして至難しており、現在の“平和”憲法、日本が、軍事力によって、よりあからさまに国家権益を国際的に主張できるようにすべく、改訂を呼びかけている。

自民党改憲案は、天皇の地位を、国家統合の象徴から、実際の“元首”に高め、国際紛争における武力の行使を禁ずる“平和”9条を廃絶しようとするものだ。

1930年代同様、日本軍国主義復活は、労働者階級による反対の弾圧の正当化と結びついている。自民改憲案は、基本的な民主的権利が普遍的で、不可侵であると保証するいくつかの条項を正式に削除し、その代りに“公共の秩序”への服従等の“義務”を規定しようとしている。軍はその“公共の秩序”を維持すべく権限を与えられることとなる。

自民党と新たに作られた日本維新の会は、以後の変更をより容易にする為に、憲法改訂の条件を規定している96条を、最初に改訂しようとしている。

安倍の憲法改訂は、安倍の祖父岸信介が、戦時に閣僚をつとめた頃のものに似た“専制的な国家への道を開く”懸念が日本国内で高まっているとロイターは報じている。岸は逮捕はされたものの、戦犯として裁かれることはなかった。それどころか、戦後の大規模な労働者階級の闘争に直面して、日本資本主義を安定させるための取り組みの一環として、アメリカ占領当局は岸や旧体制の他の幹部を復活させた。岸は1957-60年、首相をつとめたが、米日安保条に署名したことに対する大規模抗議運動の後に辞任を強いられた。

支配階級による再軍事化に向けた動きは、歴史的に、大衆の強力な反軍国主義感情と衝突してきた。2003年るは、アメリカのイラク侵略を支援するための、日本の地上部隊配備に反対して、反戦抗議運動が沸き起こった。安倍の前回の首相任期は、わずか一年の在任後、主に、アメリカ主導のアフガニスタン占領を支援する、日本海軍のインド洋での給油活動の継続推進に対する国民の反対ゆえに、2007年に地位を追われて終わった。

日本の軍国主義者の象徴を彼が復活することに対する圧倒的な反対を安倍は十分に分かっている。政府は、ウェブサイトに掲載した“主権回復の日”式典ビデオ映像を加工した。古来の天皇に対する歓呼への“天皇陛下万歳!”の部分は音を消され、単に“万歳!”となっている。“天皇陛下万歳!”を三度唱えることは、1945年以前の旧帝国議会の式典では必須だった。

“主権回復”式典の後、4月始めに、14人のA級戦犯や他の戦死者を祀る靖国神社への、副首相麻生太郎を含め約170人の議員による参拝が続いた。安倍自身は参拝しなかったが、参拝を是認した。彼は、国際的に受け入れられている“侵略”の定義はないと言って、日本が、第二次世界大戦前と、大戦間に、他のアジア諸国を侵略したことを否定する方向に動いた。1995年の政府による日本の侵略問題に対する謝罪や、日本が戦争中にアジア人性奴隷を使っていたことに対する1993年の謝罪への全面的な支持を彼は拒否した。

ここ数週間の強硬外交的言動で、安倍は、紛争中の尖閣/釣魚諸島に万が一上陸ということになれば、強制排除することは“当然だ”と宣言し、アメリカへの軍事依存を終わらせることを国会で議論するよう呼びかけ、遊説では軍服を着て戦車に乗った。彼は第二次世界大戦中、中国人に化学兵器と生物兵器の実験を行なった、悪名高い日本軍秘密部隊の名称、731という機体番号の戦闘機に乗って写真のためにポーズさえとった。

この政治情勢が、更に右派の日本維新の会の一員、大阪市長橋下徹による、日本の帝国主義的侵略似たいするあからさまな言い訳を生み出した。火曜日、橋下は、第二次世界大戦中に征服した国々の何万人もの“慰安婦”に性奴隷を強いたことは“必要”で“理解できる”と主張した。

日本の国粋主義が煽り立てられていることが、アメリカでは多少の不安を引き起こしている。先月、匿名アメリカ当局者の言葉を引用し、オバマ政権は“非公式に日本の外交に対する懸念を表明し”、“アメリカ政府は、特に日本と、1910年から1945年までの間、日本によって占領された韓国の関係が悪化する可能性を懸念している”とフィナンシャル・タイムズは報じた。日本と韓国間の緊張は、対中国の為、両同盟国の利用を強化するというアメリカの取り組みを妨げることになる。

5月1日に発表された、米議会調査局報告、“日米関係:議会にとっての論点”は、安倍内閣は“超国家主義的見解”を反映しており、“日本は、アメリカの権益を損ねるような形で、地域関係を乱しかねないという懸念が広まっている。”と書いている。

中国包囲の為に、同盟と、軍事パートナーシップを強化することを狙った、オバマ大統領の攻撃的なアジア“重視”は、 日本政府に軍事的により強い国になるよう奨励することによって、第二次世界大戦時と同様、アメリカ帝国主義自身の権益に敵対しかねない力を解き放ったのだ。

記事原文のurl:http://www.wsws.org/en/articles/2013/05/16/japa-m16.html

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拉致事件を参院選直前に解決し、圧倒的支持を得るというシナリオ、着々進行中なのだろうか。

交渉役氏の訪問後、しっかり近距離ミサイルを発射して、期待通りの脅威役を演じ、日本や韓国のミサイル防衛という浪費やら、アメリカのアジア太平洋重視の使い勝手のいい口実になってくれる、宗主国にとって、実に使い勝手のいい、庶民にとって実に困った隣国。

今回の翻訳記事、おおむね同意するが、結論には全く同意しかねる。

真珠湾ではめられ、全面降伏、傀儡化した属国支配者が、再度、飼い主様の手をかむはずはありえない。そんなことをする前に、エジプトや、リビアのようになる。

孫悟空のように、宗主国の手のひら上を飛び回らされているだけ。

宗主国に騙され、第一次湾岸戦争に引き込まれ、9/11事件後、理不尽な大量破壊兵器の言いがかりで、侵略され、絞首刑にされたイラクのフセイン、ラムズフェルドと笑顔で握手している写真もあった。傀儡は、逆らえば、あるいは、賞味期限が過ぎれば、棄てられる。

豪腕政治家氏、小選挙区制導入など、使い勝手の良い間は重用されたが、中国を重視、第七艦隊だけでよいと言った為?排除された。傀儡政治家達、国民の声には興味皆無で、全身を耳にして、宗主国のジャパン・ハンドラー様のご指示を仰いでいる。

素晴らしい式辞を「本音」と思われる内容に改正?した記事を先に書いた。

如是我聞【主権回復し損ねた日】式辞「日本を美国の属国にする責任」

ところで、731という機体番号の戦闘機に搭乗、写真撮影とは、彼氏、実にあざとい。

そもそも、あの戦車上の勇姿?てっきり加工されたマッド・アマノ氏のパロディ画像と思っていた。そうではないのに驚いた。

戦闘機の手配、撮影、広報担当関係者全員、そしてご本人、いずれも、731を知らなければ度し難い知的レベル。知っていれば度し難い挑発。その両方ということだろうか?自国の兵隊が、沖縄で強姦事件を頻発しても、報告書文言は、単なる「一連の事件」。世界最大のテロ国家は、人には厳しく、自分に甘い。宗主国は、731部隊を、研究データと引き換えに免責にした。従って、議会報告書に、731部隊の悪は書かれない。

議会報告も、韓国との過度の不和を、両国を利用する障害ゆえ、懸念しているが、対中関係では、宗主国を巻き込まない不和・紛争はむしろ歓迎しているようにさえ読める。

731部隊をテーマに書かれた著名な本「悪魔の飽食」があり、更には「カンタータ悪魔の飽食」もある。

ブログを検索すると、「カンタータ悪魔の飽食」は今年夏ロシア公演予定のようだ。

膨大な税金を使って、地域紛争を掻き立てる属国政府、それを支援する大本営広報部マスコミ活動でなく、自費(だろうと推察する)で、相互理解を推進する民間活動こそ貴重。

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