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2013年4月 8日 (月)

真実は攻撃的だ

Paul Craig Roberts

2013年3月31日

アメリカでは、真実は攻撃的だ。人が真実を語ると、攻撃的だとされる。

私は攻撃的だ。マイケル・ハドソンは攻撃的だ。ジェラルド・セレンテは攻撃的だ。ハーマン・デイリーは攻撃的だ。ノミ・プリンズは攻撃的だ。パム・マーテンズは攻撃的だ。クリス・ヘッジズは攻撃的だ。クリス・フロイドは攻撃的だ。ジョン・ピルジャーは攻撃的だ。ノーム・チョムスキーは攻撃的だ。ハーヴェイ・シルバーグレートは攻撃的だ。ナオミ・ウルフは攻撃的だ。スチーブン・レンドマンは攻撃的だ。ディヴィッド・レイ・グリフィンは攻撃的だ。エレン・ブラウンは攻撃的だ。

幸いにして、他の多くの人々も攻撃的だ。しかし攻撃的な人物が“国家の敵”になるまで、あとどれだけ時間があるのだろう?

歴史を通じて、真実を語る人々は苦しみ、お抱え歴史家達が栄えてきた。現代とて同じだ。ジェラルド・セレンテは、トレンズ・ジャーナル次号で、これを見事に描いている。

過去35年間、コラムニストとして、この教訓を学んできた。読者に本当に起きている事を語ると、読者達はなぜもっと前向きになれないのか知りたがる。一体何故、救済しようのない悪事が起きているなどと言うのだ? 神が、アメリカ人に、あらゆる悪を正す力を与えてくださったことをお前は知らないのか? お前は何者だ? 阿呆の類か、反米主義者、左翼-リベラル-赤か? それ程アメリカが嫌いなら、キューバかイランか中国(あるいは、どこであれ、現時点で、世界を脅かすお化けがいる国)に行きやがれ。

古代ギリシャ人はこれを良く理解していた。ギリシャ神話で、カッサンドラは、100%の実績を誇る女性予言者なのに、誰も彼女を信じようとはしなかった。真実をアメリカ人やらヨーロッパ人に語るのは、古代神話の中で真実を語るギリシャ人同様、困難だ。

アメリカや西欧世界や世界中の至る所で、真実を語ることは不評だ。実際、アメリカで真実を語ると、犯罪扱いされる。例えば、アメリカ軍法の要求通りに、真実を明らかにしたのに、アメリカ憲法に違反して、保釈も裁判も認められず、二年間投獄され、アメリカ法や国際法に違反して、一年間の違法拘留で拷問され、現在、“アメリカの敵”を支援したかどで、腐敗した検察官によって裁判にかけられているブラドリー・マニングをご覧頂きたい。米軍兵士は戦争犯罪を通報することを要求されているのだ。ブラドリー・マニングの上司達が戦争犯罪を意に介さなかったがゆえに、マニングはWikiLeaksを通して犯罪を通報したのだ。指揮命令系統が腐敗している時、義務感と道徳心を持った兵士は他に一体何ができるだろう?

ジュリアン・アサンジはもう一つの例だ。WikiLeaksは欧米マスコミが放棄した報道機能を引き受けたのだ。ニューヨーク・タイムズは、1971年にペンタゴン・ペーパーを公表して、ベトナム戦争を正当化する為、国民と議会の両方にワシントンが言ってきた嘘の土台を崩したことを思い出して頂きたい。しかし今日では、情報をありのままに国民に伝える責任を引き受ける新聞もテレビ局も皆無だ。真空の中に踏み込んだジュリアン・アサンジは、ワシントンのみならず、インターネットを含め、左翼や右翼マスコミによって、瞬時に悪魔化された。悪魔化は、嫉妬と無知とワシントンの命令通りの行動の組み合わせだ。

WikiLeaksとアサンジが無かったなら、世界は事実上何も知ることができなかったろう。ワシントン、売女マスコミと傀儡国家マスコミの歪曲報道が優勢になってしまったろう。そこで、ジュリアン・アサンジを潰すためにうわさが広まったというわけだ。

実に多くの人々とインターネット・サイトが、ワシントンの命令に従ったのは驚くべきことだ。アサンジは余りに悪魔化されるあまりに、エクアドルに政治亡命を認められたのに、イギリス政府は、ワシントンのご主人のご命じるまま、在ロンドン・エクアドル大使館からの安全な脱出を認めるのを拒否している。アサンジは、ロンドンのエクアドル大使館内で人生を終えるよう運命づけられているのだろうか?

アサンジは、1956年11月4日、反共産主義革命を鎮圧する為、ソ連軍戦車がハンガリーになだれ込んだ際、在ブタペスト・アメリカ大使館に亡命した枢機卿ミンツェンティ・ヨージェフの再演になるのだろうか? ミンツェンティ枢機卿は、15年間、アメリカ大使館で暮らした。現在、冷戦中のソ連のやり方をまねしているのは“自由で民主主義”のファシスト・アメリカだ。

“自由と民主主義”のアメリカとイギリスとは対照的に、“独裁主義”で“共産主義” で“抑圧的”な中国政府は、中国人反体制活動家、陳光誠の在北京アメリカ大使館亡命に直面した際に、彼の出国を認めた。

アメリカとイギリスが、国際法に従うのを拒否するのに、中国の共産主義者が国際法を守るのでは、世の中あべこべだ。

正当な法の手続き無しに、テロリストとされる連中が拷問され、無期限に拘留され、正当な法の手続き無しに、行政府高官の誰かの気まぐれで処刑されても、無頓着なアメリカ人は、一向気にしない。

大半のアメリカ人が、説明のつかない殺人、拷問、証拠無しの拘留を受け入れているわけだが、これはすなわち、全世界に対する、自らのだまされやすさの宣言だ。歴史上、アメリカ人程、無頓着な国民は、かつて存在しなかった。無頓着な国民が、例え短期間にせよ、超大国になったことに、世界は驚嘆している。

世界は、破局を避ける為、知性と指導力を必要としているが、アメリカは知性も指導力も提供できない。アメリカは、核兵器が自分自身の権力にしか興味のない連中の手中にある、失われた大陸だ。ワシントンは世界中の敵で、地球上最大の悪の集積地だ。

悪に対抗して敢然と立ち上がるべき善は、一体どこにいるのだろう?

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the WestHOW AMERICA WAS LOSTThe Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2013/03/31/truth-is-offensive-paul-craig-roberts/

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汚染水は漏れ続けている。放置していたが、隠しきれなくなったのだろう。ゆっくりゆでると蛙もゆであがるという寓話がある。国民も同じだろう。

その汚染列島を北から守るため、ミサイル破壊命令を出すという。これで参院選も安泰だ。選挙が近くなると、有り難いことに、北は、何かをしかけてくれる。

宗主国に“自由と民主主義”をいただいた日本は、そのご指示によって、参院選に勝利した後、先制侵略攻撃の鉄砲玉になれるよう憲法を破壊する。これでめでたく本格的な宗主国版“自由と民主主義”の生き写し属国が完成する。

傀儡政治家・大本営広報部は、憲法破壊こそ声高に語るが、その上位にある安保条約・地位協定には一言も触れない。独立が目的なら、順序が逆なこと、中学生でもわかるはずだ。

外国の知人から「北のミサイルは大丈夫か」と尋ねるメールがきた。世界的に大本営報道徹底しているようだ。

大半の日本人が、宗主国による説明のつかない殺人、拷問、証拠無しの拘留を受け入れているわけだが、これはすなわち、全世界に対する、自らのだまされやすさ
の宣言だ。歴史上、日本人程、無頓着な国民は、かつて存在しなかった。無頓着な国民が、例え短期間にせよ、二番目の経済大国にだったことに、世界は驚嘆してい
る。

世界は、破局を避ける為、知性と指導力を必要としているが、日本は知性も指導力も提供できない。日本は、原発と基地管理が自分自身の権力にしか興味のない連中の手中にある、失われた列島だ。東京は世界中の敵で、地球上ニ番目の悪の集積地だ。

ところで、攻撃的な真実を知るために、大本営広報ではなく、下記放送を拝聴している。

以下は、事務連絡。用済み後、削除予定。:

マチベン様からコメントとして、下記ご連絡をいただいた。

USTRのHPには、環大西洋貿易投資連携協定の交渉開始に関する米議会に対する通知文が掲載されているの見つけました。
http://www.ustr.gov/about-us/press-office/press-releases/2013/march/administration-notifies-congress-ttip
ここの下の方にある"click here"です。

早速、確認したところ、画像pdfのようで非常に読みにくい。
そこで、とりあえずテキスト・ファイルに変換してみた。

「03202013_ttip_notification_letter.txt」をダウンロード


マチベン様が、もしご興味あれば、上記ファイルをダウンロード頂きたい。

マチベン様のブログを拝見しても、コメント欄が見当たらずご連絡できない。法律事務所の電話とファックス番号は明記されているのだが。
そこで、ここに掲示させていただく。もちろん、どなたでも関心をお持ちであれば、ダウンロード可能。

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