ヨーロッパから中東に至るまでの米-NATOの脅威
リック・ロゾフ
Stop NATOと、ボイス・オブ・ロシア
2013年2月15日
ロゾフによれば、NATOは間もなく何千にもなろうとするミサイルで、ロシア連邦の包囲を継続し、更にNATOは、積極的に、次々と他の国々を“同盟”に“統合”しようとしている。リックは、なぜ欧米マスコミがシリアについて沈黙しているのか、また捕獲したアメリカ無人機を分解し模倣して、イランが無人機を製造しているということについて語っている。いつものように、リックは実情を把握している。
ローブルス: 視聴者に向け、NATOの最新の出来事について最新情報を話して頂けますか?
ロゾフ: はい。北大西洋条約機構は世界的拡張を継続しています。過去数日間、彼等を同盟に引き入れようという取り組みとして、アイルランド、フィンランド、スウェーデン等のかつての中立国に向けて、NATO幹部が提案をしています。
アナス・フォー・ラスムセンNATO事務総長は現在アイルランドにいますが、冷戦中、歴史的に中立国であったアイルランドへの出発前、彼はアイリッシュ・タイムズのインタビューに応じ、アイルランドにNATOに正式メンバーとして参加するよう招請しました。
バージニア州ノーフォークの、アメリカ合州国NATO司令部変革連合軍ACT副司令官が、先週か先々週、ロシアと国境を接する、フィンランドを、NATOの戦略的パートナーとして歓迎し、NATO勢力圏と軍事作戦へのフィンランドの更なる統合について語りました。
そして軍の司令官、最高司令官が、スウェーデンで、数日前、もしスウェーデンとロシアの間で戦争が起きれば-一体どれほど可能性があるでしょうかね?-ロシアの軍事力に対して、スウェーデンは二日持つまい、だから、それがスウェーデンがNATOに加盟していなければならない理由だ、という趣旨の非常に挑発的な声明をしました。
北大西洋条約機構のヨーロッパ大陸全土の支配を強化するための協調的取り組みを我々は目にしているのです。全ての国を正式メンバーとして引き込むまで、彼等は止めないでしょう。そういうことが起きています。
また正式にはNATOの作戦ではありませんが、アメリカ合州国、イギリス、ドイツや他の主要NATO加盟国の積極的支援を得て、北西アフリカのマリでフランス軍事作戦が行われています。というわけで、思いつきに過ぎませんが、そういうことがNATOで起きているのです。ヨーロッパ支配を強化し、ヨーロッパ外へと勢力を拡張しており、アメリカ合州国ドイツ・マーシャル財団の幹部が、最近、NATOは基本的に三つの演技場で同時演技するサーカスだと言いたいわけではないが、何かそのようなもの、つまり、まずヨーロッパという演技場があり、更にその先にアジアとアフリカという演技場があると述べる程までになっています。これはマーク・ヤコブソンの説です。汎大西洋主義シンクタンクの専門家です。
支配する軍事同盟を拡大しようとするアメリカの根強い企みを目にしているのです。実際、私としては忘れたくないことです。現在のロシア人NATO大使、アレクサンドル・グルシコは、数日前、NATO本部での会合で、NATOが、彼の言葉では“国際的なエネルギー安全保障の保証人”だったと思いますが、NATOが自分の役割だと勝手に決めているものですが、そういうものを名乗って、機能することをロシアは認めないと発言しました。
ローブルス: 先週、ルーマニアの施設を含め、評判の悪いミサイル防衛網は機能しないという報道がありましたが、これについて何かお話頂けますか? これについては何かお聞きですか?
ロゾフ: はい、そういう報道があり、それが意図的な漏洩なのか、本物なのかわかりません。私にはわかりません。しかし父親ジョージ・W・ブッシュ政権の、地上配備型中間段階迎撃システムと呼ばれる、ポーランドの迎撃ミサイル計画について、同様な懸念が表明されたことを覚えておられるでしょう。しかしながら、あなたが読まれた懸念、ほのめかしておらるものは、ルーマニアやポーランドのような場所での迎撃が必要な大陸間弾道ミサイルを、イランが開発することが可能になるだろうという事実を前提としていますが、私はそれは、そもそも馬鹿げた主張だと思います。ですから、これから得られる基本的前提も結論もやはり不正確でしょう。そこで、これらの報告を私は余り信用していません。アメリカは依然、連中よりずっと先を行っています。
実際NATOのトップ、アナス・フォー・ラスムセンは最近の声明で特にミサイル防御、いわゆる迎撃ミサイル・システムを誇っており、それは彼によればNATO防衛体制の中核です。
彼は、パトリオット先進能力-3迎撃ミサイル砲台6基を、正式なNATO指揮統制下にはいったトルコの南東部に配備したことを誇っています。ヨーロッパ諸国が、迎撃ミサイル・レーダーを装備し、迎撃ミサイルそのものも装備した戦艦を用意して、アメリカ合州国に見習う、あるいは協力しようとしていることも彼は語っています。
ロシアや他の国々でどれほど良く知られているのか私は知りませんが、アメリカ合州国は現在、62隻のアーレイ・バーク級の誘導ミサイル駆逐艦と、22隻のタイコンデロガ級誘導ミサイル巡洋艦、つまり合計84隻の戦艦を持っているのが現状で、少なくとも駆逐艦は、それぞれ90基ものミサイルを装備可能であることは念頭に置くべきです。
まさに、これらの艦船が、イージス級と呼ばれていたり、そのような物になろうとしていたりする過程にあるのです。つまりポーランドとルーマニアに、2015年から2018年にかけて配備予定の標準ミサイル3迎撃ミサイルを装備できたり、あるいは装備するようになる。しかし、ポーランドとルーマニアに配備予定の48基のミサイル、各国24基は、ロシアにとっては十分に重大な難題です。しかし、数百、数千基のミサイルがアメリカ巡洋艦と駆逐艦に配備される可能性があるという事実は、遥かに深刻な検討に値します。
ローブルス: 今、シリアで何が起きているかについて少し頂けますか? 連中が今言われたパトリオットをトルコに配備して以来、全てが実に静まっています。過去、我々の対話でお話してきた様に、「静まり返った時には、何かが起きようとしているのです。」
ロゾフ: ジョンさん、言いたいことはわかります。古い冒険映画を見る際、森やジャングルの昆虫や動物が静かになると、必ず不安になりますね。シリアでも、同様の状況が起きているに違いないと思います。
ワシントンで幹部が交替することも配慮する必要があります。ダマスカスの政権転覆作戦を推進する上で、確実に、誰よりも重要な役を果たしてきたヒラリー・クリントン国務長官が退任し、ジョン・ケリーが次ぎのアメリカ国務長官になります。同様にペンタゴン国防長官とCIA長官も。
そこで彼等が再度攻勢に出るようになる可能性がある第二期オバマ政権外交政策チームが決まるまでは、現時点でシリア、ダマスカスには短い猶予期間があるかも知れません。
ローブルス: 昨年、イランがアメリカの無人機を捕獲し、彼等はそれを分解・模倣して、膨大な数の自国製無人機を製造しているという報道がありました。
ロゾフ: もしそうであれば、ワシントンにとっては自業自得でしょう。本当にそう思います。アメリカは国際無人機戦争のパイオニアで、これを過去十年間、実際は過去12年間かけて開発してきました。これは新しい形の戦争です。その規模は全世界的で、ご存じの通り破壊的なものです。
stop NATOウェブ・サイトとメーリング・リストの運営者リック・ロゾフとのインタビューをお聞きいただきました。
近い将来、このウェブに再訪し、インタビュー第二部をお聞きください。
記事原文のurl:rickrozoff.wordpress.com/2013/02/15/interview-u-s-nato-threats-from-europe-to-middle-east/
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日米政府、京都に米軍の早期警戒レーダー配備へ 北朝鮮ミサイルに対処=中国報道という記事がある。とてつもなく貧しい国のミサイル対策に金をかける暇があったら、福島原発事故の後処理に使うべきだろう。そもそも、貧乏国ミサイルが相手というのは本当だろうか? 東欧ミサイルもレーダーも、イラン対象、ということになっているが、当然ロシアが対象だ。
費用については書いていない。トモダチだから無料なのだろうか?守ってやるのだから、設備料を負担しろ、とおっしゃるのではあるまいか?
宗主国軍産複合体のマッチ・ポンプに第一の子分属国、おどせば何でも言うことを聞く。
しかし、所詮属国は属国、ポチはポチ、ご主人の命令を聞くだけの存在であること、参勤交代を見れば一目瞭然。傀儡属国代表がはるばるやってきて、はいつくばって、靴を舐めようと、夕食会など開かない。
ジョン・ローブルスという、このVoice of Russia司会者、プエルトリコ生まれ。ロシアに政治亡命中のアメリカ人だとWikipediaにある。
そして、Wikipedia、プエルトリコについては、
「自治的・未編入領域」とは何かと思って、クリックしたところ、「アメリカ合衆国の海外領土」にジャンプした。
コモンウェルス (米国自治連邦区)も読んでみたがよく分からない。いずれにせよ、TPP加盟で、数年後だか、数十年後の日本もそうなっているだろう。
優れた為政者をもった国民は本当に幸せだ。と思って、皆様投票されていたのだろうか?自分の首に縄をかけたり、足元にポッカリ穴をあけてくれる政党に、どうして投票されるのか、高校生の頃から、いぶかしく思ってきた。
その皆様のご尽力の結果が、ようやく結実する。
広島、長崎の原爆実験のモルモットになった日本、全国民、大企業支配資本主義自治区の奴隷モルモットになる。人類未踏の実験。世界中の国々が息を凝らして見つめ続けるだろう。トゥルーマン・ショーの世界へようこそ。
翻訳記事とは関係ないが、以下は属国自治領化策理解のご参考。
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先日のロシアに落ちた隕石。付近に核施設があったので
ロシア国内では様々な憶測がある模様です。隕石なんて
はなから信じていない人も多いみたいです。
米西欧に徹頭徹尾距離を置く大国がすぐ近くにあるなんて、
胡散臭くて高圧的な支配国のお達しをシモジモまでハハーっと
素直に従うノビ太みたいな卑屈な属国民の一人として、
何かとても心強い気がしてくるのは気のせいですかな。
投稿: KGB | 2013年3月 1日 (金) 23時53分