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2012年10月 9日 (火)

ベネズエラ大統領選挙: チャベスかワシントンかの二者択一!

隠された狙い: ベネズエラ征服!

Adrian Salbuchi

Russia Today

日曜日の選挙で、現職大統領ウゴ・チャベス・フリアスが、ネオリベラル親米派野党候補者エンリケ・カプリレス・ラドンスキと戦うことになる。両者に対し世論調査の違いは実に様々で、選挙は接戦であることを証明している。

今回の選挙は、チャベスは地域におけるアメリカの伝統的な干渉主義政策に対する本当の防塞なので、ベネズエラのみならず、全中南米にとっても極めて重要だ。

チャベスをやっちまえ!

これが、チャベスのベネズエラが世界中における、欧米大国の地政学的狙いに従おうとしないこと、つまりアメリカとその同盟諸国にとって到底受け入れがたい行為を悪魔化して描きだす主流欧米マスコミのスローガンだ。

これがまるでベネズエラ民主主義の救世主であるかのように、若い成り上がり者のエンリケ・カプリレス・ラドンスキを押し上げようとあらゆる影響力を駆使している理由だ。

しかし、カプリレス・ラドンスキは、チャベスを打倒しようとして失敗した、2002年4月のアメリカに支援されたクーデターに深く関与しており、そのため、かなり投獄されていたことを考えると、それだけではない。

チャベスは逆に“権威主義的で、民主的でない”様に描かれている。それでも2007年の憲法改正国民投票や、2010年の議会選挙で彼が敗北した際、彼の政権は有権者の意思にしっかり耳を傾けた。現在、日曜日の選挙が透明で公正であることを疑うものは皆無だ。

すると、一体なぜこうした反チャベスの怒りと騒ぎが起きているのだろう?

正確に理解できない方の為に申しあげよう。“よろしいか?外交政策のせいなのだ”

彼の国内政策が良いか悪いかと無関係に、彼の外交政策は、ベネズエラの主権と自尊心をを大いに高めて、アメリカ、イギリス、NATO、あるいはイスラエルによって残忍に攻撃されているあらゆる国々を積極的に支援している。

真っ赤な嘘や事実の異常な歪曲や、石油資源を強奪しようという大企業の強欲を理由に、欧米大国によって、無茶苦茶に爆撃され、侵略され、荒廃させられた、パレスチナ、イラク、アフガニスタンやリビアで犠牲になっている人々に対し、ベネズエラは本格的に支援をしている。

現在欧米は、シリアを標的として、イラク、リビアや他のイスラム教国家で連中が既に行った様に内部抗争と内戦を画策している。オーウェル流ニュースピークで言えば“アラブの春”だ。連中は世界規模であらゆる類のマスコミ虚報を振りまく一方で、イランを一方的軍事攻撃で威嚇し、イラン領土内で殺人や破壊工作や金融操作を行っている。

世界に冠たるイスラエル(イスラエル・ユーバー・アレス)!!

言っておかねばならない事がある。“チャベスが憎い”運動の中心にいるのはイスラエルだ。ここにこそカプリレス・ラドンスキ突然の登場の手掛かりが一つある。

単に、母親も父親もユダヤ人であるというだけではなく、ほぼ3000万人の国民がいるこの国で、ユダヤ人コミュニティーは12,000人(全人口の0.03パーセント)と極めて小さいというむしろ驚くべき事実ゆえに、イスラエルもグローバルなシオニスト運動も、彼がベネズエラの新大統領になるのを大歓迎するだろう。

本当に大事なことは、彼が、アメリカ、イギリス、EU、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、チリやアルゼンチンのような中南米諸国の国内でさえも既に起きていることに合わせて、「いかなる犠牲を払ってもイスラエル支持するという世界的運動」に参加するだろうという事実だ。

ここで私たちは一休みして、政治と宗教を混同しないよう注意する必要がある。ユダヤ人全員がシオニストというわけではない。シオニスト全員がユダヤ人というわけではない、シオニズムというものは、世界的勢力をほこる、原理主義的政治イデオロギーの巨大な政治的、財政的勢力で、戦士達は様々な宗教の信者だ。

2007年4月7日、イスラエルのシャロームTVで“シオニストになるのに、ユダヤ人である必要はない。私はシオニストだ!”と宣言したアメリカ合州国のカトリック教徒副大統領ジョー・バイデンは最高の例だ

結構なことだ! つまり、カプリレス・ラドンスキも同志であり、それこそがシオニスト・マスコミや資金が断固として彼を支持する理由だ。

チャベスが、イラン大統領マフムード・アフマディネジャドをカラカスでもてなし、威嚇、攻撃や、CIAとイスラエル・モサドの暗殺者達によって犯されたイラン政治家や科学者達の殺害に対する彼の戦いに国際的政治支援を与えたことを、連中は決して許さないためだ。

NATOが支援する殺し屋連中によって、TV生放送中に殺害され、ヒラリー・クリントンに馬鹿笑いされた、リビアのムアマル・カダフィを、チャベスが支持したことを、連中は決して許さない。

米上院議員ジョン・マケインがあからさまに述べている様に、アメリカやイスラエルやイギリスによって資金援助され、武器を与えられ、訓練された現地人と外国人テロリストに対する戦闘で、シリアの正統な政権を支持したチャベスを、連中は決して許さない。

ボリビアや、エクアドルの様に、そして、ブラジルやアルゼンチンさえもが示している通り、他の国々にイランに対して独自の立場をとるよう元気づけてしまうような中南米におけるチャベスの影響力を、連中は決して許さない。

明らかに、エンリケ・カプリレス・ラドンスキこそが、アメリカとその同盟国、シオニスト組織と、連中を支配するロビーの最高のお気に入りだ。

本当の狙い: ベネズエラ征服!

連中のごく短期的な目標は、ウゴ・チャベスを打ち負かすことだが、中期目標はベネズエラを打倒することであり、更に連中の長期目標は全中南米を打倒することだ。

もしベネズエラが、カプリレス・ラドンスキと、彼を支援しているグローバル・パワーのご主人連中の手中に落ちれば、彼は親米派大統領フアン・マヌエル・サントスがデビッド・ロックフェラーの“アメリカズ・ソサエティ”やその巨大銀行家のメンバーであるコロンビアと協力するだろう。彼はメキシコのペニャ・ニエトやチリのピニェラ等の親米/英政権とも協力することになるだろう。

敗北したベネズエラは“中南米の春”の実施を計画し、開始しているアメリカとそのパートナーの目標に従属することとなるだろう。

カプリレス・ラドンスキはアラブにおけるよく似た出来事同様に、そのような“春”の画期的な出来事となり、地域中で欧米大国の覇権を推進し、彼らに完全に服従しない国々での“体制転覆”、連中の多国籍企業の天然資源に対する渇望、そして連中の巨大銀行の強欲を推進するだろう。

反乱と内戦の画策こそが“アメリカ製民主主義”の実態なのだ。

ちなみに現在この進行中のプロセスが、ほぼ半世紀前に廃止されていたものを、息子ブッシュが2008年に復活させた、強力な第四南大西洋艦隊によって保障されているのは偶然ではない。

ウゴ・チャベスはこれを非常に良く理解している。ブラジルも同様で、空軍と海軍を積極的に強化し、近代化している。クリスチーナ・キルチネルのアルゼンチンのような、国政を誤り、不正に運営された国々のみがこうした物事全てが、目と鼻の先で起きているのに見て見ぬふりをしているのだ。

だが、それこそがアルゼンチン、コロンビア、メキシコ、ホンジュラスやパナマのような国々で“アメリカ製民主主義”が推進している類の政権だ。

それこそが、キルチネル、メネム、ウリベ、サントス、カルデロンやセディーヨ等が大統領として演じている役割なのだ。連中と“友人達”は皆賄賂と横領での金稼ぎに没頭しながら、自国民を無知で低いレベルにしたまま、貧しい大衆に時折餌を撒くのだ。

最も重要なことは、連中は“大使館”(もちろん、アメリカや、イスラエルや、イギリスの!)から発せられるあらゆるメッセージには常に進んで耳を傾けるのだ。

チャベスの健康については、いやはや、ワシントン、ロンドンやテルアビブは、癌で彼が亡くなればよいとどれだけ願っていることだろう!!

再三再四、ロイター、フォックス・ニュースやニューヨーク・タイムズは事実上、彼を死なせ、埋葬してきたが、名医とキューバでの治療のおかげで、チャベスは健康を回復してきた。これは、ひよっとすると、メルク、アボット、グラクソや他の巨大製薬会社が、ハバナにはないせいかも知れない。貧しいキューバ。北のビッグ・ブラザーから何十年も攻撃され続けてているもう一つの国だ。

もちろん、ベネズエラの社会条件を改良する為になすべきことは依然として多々ある。もちろん失敗もしてせいるが、何よりもウゴ・チャベスは、ベネズエラの名誉と品格を高め、その延長として、共通の敵達に対する、中南米全体の名誉と品格をも高めたのだ。

正常な目覚めた高潔なベネズエラ人はこれを分かっているが、あらゆる国同様、公益に対しては、ごく僅か、あるいは全く配慮せずに、もっぱら自らの個人的利益を満たそうとする“財布だけ考えて投票する”重荷のような連中も膨大な人数いるのだ。

後者について、アルゼンチン大統領フアン・ドミンゴ・ペロンはかつてこう表現した。“彼らの最も敏感な器官は財布だ…”

ベネズエラ国民の過半数が、強い心と明晰な頭脳で投票しようという気になってくれることを願いたい。

アドリアン・サルブッチ(Adrian Salbuchi)はアルゼンチンの政治評論家、作家、演説家、ラジオ/TV解説者。www.asalbuchi.com.ar

本コラムの見解、意見は著者のものであり、かならずしもRTのそれを現すものではない。

記事原文のurl:rt.com/news/venezuela-elections-chavez-washington-816/

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翻訳、後出しジャンケンのタイミング。貧乏人にも野暮用はあるのであしからず。

「チャベス勝利」目出度い!と簡単には行くまい。北の超大国、簡単にはあきらめず、転覆工作を続けるだろう。

この大統領選挙は、どちらが選ばれるかで国の方向大きく変わる本当のガチンコ対決。

一方この国の連日の党首選、どれも大なり小なりエンリケ・カプリレス・ラドンスキ。大政党、自民党、公明党、異神の怪やら、あんたの党、ワシントン中心部か、ワシントン南部か北部かの違いを選ばせられるにすぎない。

あるいはキルチネル、メネム、ウリベ、サントス、カルデロンやセディーヨ亜流のみ。自ら永久属国化を推進する連中しか権力につけない。独立派は息も絶え絶え、絶滅危惧種。

“アメリカ製民主主義”の実態の、国境紛争画策のおかげで、連日、センカク・センカクとかまびすしい中、連中と“友人達”は皆賄賂と横領での金稼ぎに没頭しながら、自国民を無知で低いレベルにしたまま、貧しい大衆に時折餌を撒くのだ。めでたいことに、原発推進もTPP推進もオスプレイ配備もすっかりかき消されている。

最も重要なことは、連中は、反原発デモや、反TPPデモは雑音だが、“大使館”(もちろん、アメリカやイスラエルやイギリスの!)から発せられるあらゆるメッセージには常に進んで耳を傾けるのだ。

「正常な目覚めた高潔な日本人はこれを分かっているが、あらゆる国同様、公益に対しては、ごく僅か、あるいは全く配慮せずに、もっぱら自らの個人的利益を満たそうとする“財布だけ考えて投票する”重荷のような連中も膨大な人数いるのだ」ろうか?

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コメント

八木啓代さんによれば、ベネズェラのメディアは悉くエンリケ・カプリレス・ラドンスキの父親の管理下にあり、徹底的なチャベス叩きの情宣活動を展開していたそう。
日本の小沢叩きのレベルではなかったらしい。
メキシコでの大統領戦でも検察が絡む同じ現象に遭遇するにつけ、女史は目下、日本の検察闇組織への犯罪追及のトップリーダーを担っております。

チャベスのベネズエラ大統領4選、ベネズエラが内戦にならずに済んで良かったと思う反面、「それでいいのか?」という不安が頭をもたげています。その理由はただ一つ、たった一人の政治家が国家体制を支え続けている、という懸念です。チリのアジェンデは大統領就任中にピノチェトらにとって打倒されました。ブルキナファソのトーマス・サンカラも大統領就任中にかつての革命仲間に裏切りに遭い、暗殺されました。最近ではリビアのカダフィー大佐も内戦の最中に倒されました。程度の差はあれ、彼らは国民の側に立った政治を主導していました。志半ばで斃れた彼らには、余人に代え難い優れた資質を持っていたのでしょうが、それに頼っていては一代限りとなってしまいます。チャベスは自身の後継者を早く世に出して勇退するべきです。
今のところキューバは安定しているようですが、フィデルが死去した後もこのままの体制が残るのか、といった不安は決して消えません。

チャベスに居座られると、ユダヤ人にとってのビジネス(金融、戦争)ができなくなるからであろう。だから自作自演で騒ぎを起こし、下僕のマスコミに全世界に向けて偏向情報を発信させる。今まで大統領の庇護のもとにあった国民は、自分たちが如何に恵まれていたかを認識してはいまい。意図的な悪魔的情報に毒され、独裁政権下の自分たちは不幸だと簡単に信じ込まされてゆく。自分たちの首を自分達で絞めている認識のないままに。現在のリビアの人々は、かつての自分たちがどれほど幸福で、そして平和であったかを思い、二度と還らない事を嘆き悲しんでいる事でしょう。

手段が汚い連中が奇麗事をわめいてみたところで全く説得力はない。
それどころか汚い手段を使って、奇麗事で欺くなら、もはや人にあらず
人の姿をした悪霊や疫病神の類。
自分こそが正しいというなら、まともな手段でそれを証明すべき。
卑怯な手段を使った時点で正当性など、どこにもありません。

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