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2012年10月25日 (木)

世界を一層危険にするのに熱心なジュリア・ギラード

johnpilger.com

2012年10月25日

オーストラリア議事堂は床磨きの匂いが漂っている。板張りの床は鏡のように輝き、首相や、かつらをつけた裁判官や総督達の風刺画のような肖像画を映している。輝く白い静な廊下に沿って、壁に先住民の絵画が掛けられている。ずらり居並ぶ絵のいずれも、巨大な画廊でそうであるように、起源とは切り離され、皮肉なほど残忍だ。地球上で、最も貧しく、最も不健康で、最も投獄されている人々が、彼らの土地の窃盗・略奪を監督している連中の為の正面装飾を提供しているのだ。

オーストラリアには世界のウランの40%があるが、その全てが先住民の土地にある。ジュリア・ギラード首相は、核拡散防止条約(NPT)への署名を拒否している政府にウランを輸出するため、インド訪問したばかりだが、インドの敵パキスタンも非署名国だ。両国間での核戦争の脅威は絶えずに続く。ウランは核兵器に必要不可欠の材料だ。デリーでのギラードの協定は、"早い時期の核兵器競争の休止に関する効果的対策と、核軍縮に向けて誠意を持って交渉するように務める"NPTの義務を拒否する国々にはウランを輸出しないというオーストラリア労働党の長年にわたる政策を正式に終わらせた。

日本国民同様、オーストラリア先住民も核兵器の恐怖を経験している。1950年代に、イギリス政府は南オーストラリアのマラリンガで原子爆弾実験を行った。先住民達には相談もなく、ほとんど、あるい全く警告も受けず、いまだに影響に苦しんでいる。ヤミ・レスターが核爆発の閃光を見たのは少年の時だったが、後に盲目になった。人間として認識することを求める先住民達による辛抱強い戦いは、単に彼らの土地の為だけの戦いではなく、その下に埋もれているものに対するものだった。羊よりは高い地位が認められていたが、1971年まで、羊とは違い、彼らの人口は数えられていなかったのだが、彼らのささやかな土地の権利の多くはキャンベラ政府によって、覆されたり、縮小されたりした。

2007年、ジョン・ハワード首相は、資源の豊富な北部地域の先住民社会に"緊急介入"するため軍隊を派遣した。彼らの児童虐待組織に関する身の毛もよだつような詐欺的な話は偽装だった。先住民は、彼らの土地借地権を放棄しなければ、基本的なサービスは受けられないと言われたのだ。ギラードの先住民問題担当相は、以来、"強い未来"というオーウェル風の名前を与えられている。

人々を"ハブ・タウン"に追い込み、彼らにはまともな住居提供はせず、一つの部屋に大人数で暮らすことを強いるのが戦術だった。先住民の子供を親から引き離す行為は、悪名高い前世紀の"盗まれた世代"というレベルに至った。彼らの多くは二度と家族と会うことがなかった。

"介入"が始まると同時に、ウランを含む鉱物資源を探鉱する企業に何百もの免許が認められた。オーストラリアの現代政治は、採鉱企業の権力によって規定されることが多い。前の労働党首相ケビン・ラッドが、記録的な採掘収入への課税を提案すると、彼は、後に税を引き下げた、ギラードを含む秘密政治徒党によって退陣させられたのだ。ウイキリークススが入手した外交電信は、ラッド追放工作をした二人の共謀者は、ラッドが、中国を包囲し、インド等のアメリカの子分にウラン輸出を許可する、というアメリカ計画の書状に従わないことに怒った、アメリカ大使館への情報提供者であったことを明らかにしている。

オーストラリアを、ソ連と東欧衛星国家とよく似た、ワシントンとの歴史的関係にギラードは復帰させた。昨年バラク・オバマがキャンベラを訪問し、中国が"自由世界"にとっての新たな敵だと宣言する前日、党はウラン輸出禁止を止めるとギラードは発表した。

冷戦後のワシントンの別の執念がオーストラリアからの貢献を要求している。これには、イランに対する威嚇やイランの独立の破壊、NPTの弱体化や、アメリカとイスラエルの核兵器による優位を脅かす非核化地域を止めることが含まれている。イランとは違って、NPTの創設署名国で、中東非核化地域の支持国である、アメリカとイスラエルは、独立した調査を禁じている。また現在両国は、アメリカの複数の諜報機関が確認している通り核兵器を所有していないイランを、攻撃すると脅している。

不可欠な現実の反転とダブル・スタンダードには"入念に画策された手続き"が必要だが、アメリカ大使館は、オーストラリア高官によってそれを確約されていたことがウイキリークスで引用されている。アメリカの電信によれば、1997年から2009年まで国際原子力機関IAEA事務局長を務め、イランが核兵器を製造しているというアメリカの主張に再三反論したモハメド・エルバラダイの信用を落とすのに役立つ情報を"探し出す"為の熱烈な"オーストラリアのアイデア"があった。アメリカの番犬とされているオーストラリア軍備管理局局長は、核問題について"独自の判断をする政府の"危険な先行き"に対し警告していた。オーストラリア政府高官のパトリック・サックリングは、"オーストラリアは、イランに対し、可能な限り最も堅牢で、立ち入った、衰弱効果のある経済制裁を要求する"とアメリカに述べたと報じられている。現在サックリングの犠牲者達は、大半が一般の男性、女性や子供達だ。

10月5日、全国のオーストラリア先住民団体も参加しているオーストラリア非核連合が、アリス・スプリングで集会を開いた。彼らはあらゆるウラン採掘と輸出の一時停止を要求した。先住民の女性達は、最近白人マスコミによって、フェミニストの英雄として叙任されたギラードに特別抗弁をした。何の反応も期待されていない。

10月17日、強力なご主人に対する服従と奴隷根性のあらゆる証がとうとう実を結び、オーストラリアは、国連安全保障理事会・非常任理事国の席を与えられたが、これはキャンベラでは"上座"として知られている席だ。特筆すべきはタイミングだ。NATOの対シリアやイラン、あるいは両国攻撃がこれほど間近となったことはない。歴史学者シェルダン・スターンが"世界が凍りついた"と書いて以来50年間過ぎた今、世界戦争は間近に迫っている。世界が凍りついのは、アメリカとソ連が、すんでのところで核戦争をするところだった、1962年のキューバ ミサイル危機だ。ジョン・F・ケネディ大統領が"トルコ人パイロットが操縦するNATO航空機に... モスクワに向けて離陸し、核爆弾を投下する許可を出した"ことが機密指定を解除されたファイルで明らかになっている。

この木霊、今ほどはっきり聞こえることはあるまい。

記事原文のurl:johnpilger.com/articles/making-the-world-a-more-dangerous-place-the-eager-role-of-julia-gillard

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朝刊の「厭世隠語」で、インチキ二大政党の本拠、宗主国大統領選挙候補者討論のスバラシさを称賛するゴミ記事を読まされてげんなりしていた。 支配層に好都合な二大政党のことしか報道させない宗主国の、二大政党制度のどこがすばらしいのだろう。そこに本格的追い打ち。属国支配層に好都合な大イベントの報道。

宗主国の強力な支援を得て、元頭狂土地爺、再度国政に復帰する。

彼が共著の本『NOと言える日本』、目次は以下の通りだった。

  • 現代日本人の意識改革こそが必要だ
  • Ten minutes先しか見ないアメリカは衰退する
  • 日本叩きの根底には人種偏見がある
  • 日本を叩くと票になる
  • アメリカこそアン・フェアだ
  • 日本への物真似批判は当たらない
  • アメリカは人権保護の国か
  • 「NO」と言える日本になれ
  • 日本はアメリカの恫喝に屈するな
  • 日本とアメリカは「逃れられない相互依存」だ
  • 日本はアジアと共に生きよ

宗主国に「NOと言える日本」になりたいという趣旨だったろうと想像するが、この「(宗主国に)NOと言える日本」になりたいという?本は絶版。今でも市販されていれば早速購入したくなるような目次。

しかし、心配ご無用。石原愼太郎の思想と行為〈2〉「NO」と言える日本

産経新聞出版より刊行予定。つまり『宗主国の敵にはNOと言える日本』か?2012/10/31 なんとも素晴らしい手回しだ。

強力なご主人に対する服従と奴隷根性のあらゆる証として「中国との紛争を深刻化する為の走狗としての活躍」がとうとう実を結び、元頭狂土地爺、宗主国から国政復帰の許可・承認を獲得した。

  • 日本を一層暮しにくくするのに熱心な大阪の怪人やら
  • 日本を一層暮しにくく危険にするのに熱心な腹痛総裁
  • 日本を一層暮しにくく危険にするのに熱心な元頭狂土地爺

彼らの構想を喜ぶ皆様の書き込みが非常に多くみられことからして、この属国、「国」としては、事実上、滅亡も同然なのかも知れない。

浜の真砂は尽きるとも世に傀儡の種は尽きまじ

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コメント

ピルジャーはいい記事を書くけど、9/11とか根本の嘘には触れませんね。
これもまた然り↓
http://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?action=getcompany&CIK=0000805157&owner=include&count40
日本のは↓
http://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?action=getcompany&CIK=0001217349&owner=include&count=40
他にも
http://insidejobjp.blogspot.com.au/2012/05/blog-post_6693.html

ギラードは最低の売国奴です。

石原慎太郎は最初から走狗だったのか、ノーと言える日本を上梓した事で宗主国に目をつけられて弱みを握られたのか、どちらなのだろうか。現在のポジションは明らかだけど。

おはようございます。
適切なトラックバックありがとうございます。

大阪のイシンの会代表は、週刊朝日の記事で大笑い。
東から国会へとの報道で、橋下は1日1回の登場が
回数が増え恵比須顔。

東も西も、新党に大げさに記者会見をし
喜んで参集するマスコミ集団が今の報道の程度を如実に現しているのでしょう。

また、お世話になりますのでよろしくおねがいします。

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