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2012年10月 3日 (水)

原子力業界のウラン採掘解禁に向けた行動に、バージニア州住民が反撃

Democracy Now!

2012年10月1日 月曜日

エミー・グッドマン: 今バージニア州におりますので、州の30年間にわたるウラン採掘禁止令を撤廃すべく、現在進行中の重要な取り組みについて考えてみましょう。禁止令は最初、州南部の小さな町、チャタムの下にあるピッツイルバニア・ウラン鉱床に、およそ53907トンの原子力発電所用に使われる放射性鉱物が含まれているかも知れないことが検査後分かった際に導入されました。研究で、採掘現場は、地域何世紀にもわたって生命を危険にさらしかねない、約29トンもの廃棄物をも生み出すことが判明していました。

ウランの価格が上り始めた最近まで、この禁止令は問題になりませんでした。現在、鉱床を所有している企業が、開発をしたがっているのです。2012年の立法過程で、禁令を撤廃しようとする取り組みに失敗するまでの間、議員達へのロビイングで、バージニア・ウラニウム社は少なくとも300,000ドルを費やしました。州が次回議会で、再度禁止令を検討する準備をする中、採掘に賛同する人々も次のようなTV広告に資金を提供しています。

    VIRGINIA ENERGY.ORG AD: あたりを見回すと、至る所、かつて人々が働いていた古い工場ばかりです。御承知のように、我々のエネルギー資源を開発すれば、何百もの良い給料の雇用を南部に生み出せます。我々に技能はあります。労働者もいます。我々に必要なのは働く機会です。ウラン採掘は世界中で安全に行われています。もしバージニア州で、それが安全に行い得るのであれば、雇用は必要ですから、私は賛成です。

エミー・グッドマン: しかし多くのバージニア州住民は、飲料水、大気、農産物、漁業や観光に及ぼすウラン採掘の危険について懸念を表明しています。既に確認されているウラン鉱床の一つ、バージニア・ウラン鉱床の採掘を認めれば、州中の他の現場での探査への道を開くことになると彼らは主張しています。現在、バージニア州の大都市のほとんど全てが、解禁に反対する決議を可決しています。

さて、より詳細について元バージニア州環境基準局局長ロバート・バーンリーさんにご参加頂きます。バージニア州政府に32年間務められ、今は全州規模の連合キープ・ザ・バン(禁止を存続せよ)の環境問題コンサルタントです。南部バージニア州の「進歩の為の同盟」顧問でもあります。

ロバート・バーンリーさん、Democracy Now!にようこそ。全国、全世界の視聴者の皆様に、バージニア州で、あなたが取り組んでおられる問題の重要性についてお話ください。

ロバート・バーンリー: ここバージニア州で起きているのは、エミーさん、実験なのです。ウランはこの地方では、決して採掘されたことも、加工されたこともありませんでした。これまではいつも、雨が降らず、人も住んでいない、乾燥した南西部で行われてきました。バージニア州では、

エミー・グッドマン: はい、少数の人々がいますね。

ロバート・バーンリー: 少数の人々がいるのです。バージニア州では全く逆なのです。100センチ以上の雨が降るのです。過酷な天気事象が起きるのです。ハリケーンは良くやって来ます。年がら年中、竜巻があります。しかも昨年、初めて震度6の地震を経験しました。これまではバージニア州には地震は起きないと言われてきました。これまでは、この種の環境、湿潤環境では決して採掘は行われたことがなかったのです。飲用や他の用途で、ここの水に依存している人は沢山いるのです。

エミー・グッドマン: なぜ懸念しておられるのですか?バージニア・ウラニウム社とは一体何ですか? これはどういう会社なのですか?

ロバート・バーンリー: バージニア・ウラニウム社は、ピッツィルバニア郡のこのウラン鉱床の所有者によって設立されました。最近この会社で若干組織変更があったので、私は今起きていること全てを正確にお話することはできません。バージニア・ウラニウム社は、主としてウラン採掘と加工に多少精通したカナダの企業の所有です。もちろん、バージニア州の誰一人、精通していません。これまで、行われたことが無いのですから。

エミー・グッドマン: ウラン採掘にかまつわるあなたの懸念ですが、正確にはどのような影響があるのでしょうか?

ロバート・バーンリー: もしウランが採掘されれば、そして、特にウランがバージニア州で処理されれば莫大な量の廃棄物が生じることになります。ウラン、イエローケーキが採取され、販売された場合には、放射性物質の85パーセントが産業廃棄物の中に残ります。こうした廃棄物は単に埋められるのです。自治体の固形廃棄物を保管するのと非常によく似た施設に埋めるのです。大地に穴を堀り、プラスチックのライナーを施し、この有毒な放射性廃棄物を埋め、その上を何千年間も覆い、何も起こらぬよう祈念するのです。ところが申しあげた通り、バージニア州では雨が非常に多く、気候も厳しいのです。こうした施設がそうした類のストレスに耐えられるだろうと考えるなど馬鹿げたことです。

エミー・グッドマン: バージニア州でのウラン採掘解禁を支持しているグリーンピース共同創立者、パトリック・ムーア氏のコメントをお聞きください。近年ムーア氏は原子力を推進することに対し、原子力産業からお金を得ています。2011年、彼はバージニア州における将来のウラン採掘を検討する全米科学アカデミー委員会で話をしています。

    パトリック・ムーア: 水の管理、廃棄物管理や、生態回復を含め、環境に対するベスト・プラクティスが実施される限りにおいて、分別のある環境問題専門家なら、バージニア州でのウラン採掘を支持するでしょう。私は同僚達と、東南アジア、アフリカ、南米、北米全土とヨーロッパ、世界中で、ウラン採掘事業を含め採掘作業現場を訪問しました。過去30年間の間に、環境維持開発や生態回復の概念には変化が起きつつあるのを目にしました。私自身、40年間、環境保護運動をしています。あらゆる側面で改良が大きく進んでいます。

エミー・グッドマン: バージニア州におけるウラン採掘の一時停止解除に反対しているバージニア・ビーチ公益事業部のトム・リーヒ部長のコメントもお聞きいただきたいと思います。

    トーマス・リーヒ: 私たちの懸念は、もちろん非常に大きなものです。ある種の壊滅的な嵐の間の選鉱滓放出です。この鉱山も、他の将来鉱山となりそうなものの場所も、ハリファックスからノースカロライナ州のロアノーク早瀬に至るまで、少なくとも6つの上水道取水口の上流に位置しています。しかも候補地は、たまたま州と国の中でも、ハリケーンだけでなく、6時間で76センチもの可能最大降水量という大量降水事象も受け易い場所にあるのです。バージニア州のブルー・リッジ・マウンテンの直ぐ東で、そのような嵐は40年間に二度ありましたし、提案されている鉱山の位置を、基本的に一直線に通過しています。我々が、ありそうにないシナリオを考え、モデルにしているということは認めますが、危険確率かける結果の積が問題で、そうした事象の確率は小さいかも知れませんが、もしも結果が重大なのであれば、受け入れがたいリスクになり得ます。

エミー・グッドマン: ボブ・バーンリーさん、最後のコメントは? パトリック・ムーア氏は、こちらで一時停止が課されて以来、過去30年間で、ウラン採掘は大いに進歩したとおっしゃっていますが。

ロバート・バーンリー: ええ。事の真実は、水収支がプラスの地域、湿潤な環境ではこれまで決して行われていないということです。これは実験なのです。どうやって管理すれば良いのかを我々は知らないのです。どのように施設を設計すれば良いのか我々には分かっていません。また廃棄物をどのように管理すべきかも分かっていません。

エミー・グッドマン: ご出演大変に有り難うございます。ボブ・バーンリーさんは、元バージニア州環境基準局局長です。32年間、バージニア州政府に勤務され、今は州規模の連合キープ・ザ・バン(禁止を存続せよ)の環境問題コンサルタントです。

記事原文のurl:www.democracynow.org/2012/10/1/virginia_residents_fight_back_against_nuclear

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ウラン採掘時に出る鉱滓の量、間違いではないだろうか?

小出裕章氏の『日本のエネルギー、これからどうすればいいの?』にも98ページから、この話題に関連する文がある。下記は99ページ。

─ 肺ガンになる可能性があるとわかっているのに、捨てていたのですか?

 そうです。掘り出した鉱石に手を加えると、鉱滓の体積が増えるため、すべてを坑道に埋め戻せません。そのため、ウラン鉱滓の大部分は、いちばん安上がりな方法として雨ざらしで放置され、ラドンがずっと浸み出していた、と米国の医師J・W・ゴフマンは 1981年に記した『人間と放射能』という著作の中で指摘しています。

ウラン採掘現場の汚染については別記事を翻訳してある。

A Hard Rain:原子力論議の‘裏側’を扱った豪州映画

宗主国・属国の原発推進勢力の尽力により、先月末で、たねまきジャーナル(の小出裕章氏のコメント)も終わってしまった。良貨は駆逐される。愛川欽也パックイン・ジャーナルも、2012年3月末で終了した。このDemocracy Now!も、なかなか定期番組にならない。会員が大幅に増えないと、速攻翻訳もお願いできないだろう。

良貨は駆逐される。孫崎享氏の『戦後史の正体』が20万部ベスト・セラーとなるや、「マスコミ」の雄某紙が、ゴミ同然の紹介文?を載せた。批評ではなく、筆者の知性と品格を疑う、トンデモ記事。

幸い、このトンデモ・コラム筆者の本、ほとんど読んだことがない。筆者をWikipediaでみると、新聞社の「総合研究本部客員研究員」であらせられる。つまり「孫崎享氏の本は典型的な謀略史観だ」というレッテル、新聞社の公式見解と言えるだろう。

当然ながら『戦後史の正体』については、批判されるブログもあり、素人にとって、ブログの性格を明確にしてくれる、リトマス試験紙の様に有り難い本だ。『戦後史の正体』のみならず、

といった孫崎享氏の他の著書も、まとめて謀略史観として葬ろうという狙いだろう。

従米主義の皆様が、マスコミで、こうした著作の間違いを具体的に指摘、論破して下さるのを待っているのだが、寡聞にしてほとんど知らない。

『日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土』や、『不愉快な現実 中国の大国化、米国の戦略転換』、『日米同盟の正体 迷走する安全保障』いずれについても、この宗主国広報紙で、まともな書評を読んだ記憶がない。他の広報紙もそうだろう。

もし「素晴らしい本だ」という書評が載っていれば、読者として混乱するところだった。デタラメ・コラムを読んで、やはり本格的「売女マスコミ」だという認識、間違っていなかったと妙な安心感。尖閣より、米軍基地、普天間のオスプレイ配備反対闘争、原発事故、原発・TPP推進こそ国難だろうに。オスプレイ配備反対闘争の映像、話題、テレビも、新聞も扱わない。

恥ずかしながら、学生時代、書評欄を毎週有り難く拝読していた。最近はざっと目を通すだけ。評者の方々には、強烈な新自由主義者とおぼしき方々が登場されたりもする。そういう方々が推奨している本は読まないことにしていて、逆の意味で参考になっている。

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コメント

「戦後史の正体」に、トンでも記事を書いた某氏は以前「貧困大国アメリカ」に対しても同様のトンでも記事を同じ新聞の書評欄に書いています。今回同一人物が同じ路線の真実を暴いた本二冊に同じパターンの駄文を書いた事で、〇日新聞の売国ぶりが確認できました。

Democracy Now!は近年シリア情勢についてアメリカ・イスラエル政府に有利なプロパガンダを
垂れ流しています。いわゆるアラブの春の派生であり、民衆を弾圧するシリア政府を
悪玉に描くものです。
Democracy Now!の米国内ニュースが大衆よりなのに比し、米国外情報は信用するに値しません。
その観点からすると、Amy Goodmanの厳つい笑顔も今ひとつ信用がおけない。

情報源の1つとして見るには良いかも知れませんが、イラク戦争当時信用がおけると評判だった
カタールのネットワークの近年の為体を見るに付け、眉に唾つけて見るべきかも知れません。
原語サイトも問題なく見れますし、わざわざ有料会員にと煽るのはどうなんでしょう。

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