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2012年9月 5日 (水)

プーチンは悪魔化される一方、アメリカの民主主義は機能停止

Paul Craig Roberts

2012年8月30日

プッシー・ライオットに対するロシアのプーチン大統領の振る舞いへの攻撃に便乗した一番最新の“人権団体”は、ルーツアクションだ。ワシントンが確立したプロパガンダ路線に従って、歌手達の為のルーツアクションによる募金と嘆願呼びかけには、三人のロシア人女性は“モスクワの教会で、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンに反対する歌を演奏した‘犯罪’のかどで”二年の禁固刑を言い渡された、とある。

この声明は、女性達がそれで裁判を受け、有罪判決を受けた違法行為に対する、プロパガンダ的な不実表示だ。

有罪宣告された女性達への同情を、私は表明しており、アムネスティー・インターナショナルとアメリカ自由人権協会の会員として、私は人権を支持する。

だがワシントン・プロパガンダの代理として人権団体を利用するのは支持しない。

もし、プーチンや他の高官に刑を軽くする権限があるのなら、それを行使して欲しいと思う。だが組織的な欧米の反プーチン・プロパガンダ・キャンペーンが、そういう方向に物事を進めるのに役立つとは思えない。判決に反対する人の倍の人数のロシア人が判決を支持しているのだ。

もし判決が欧米の反プーチン・プロパガンダ・キャンペーンに応えて軽減されていたならば、ロシアの民族主義者達は、プーチンを、欧米の脅しに立ち向かうことのできない弱い指導者として表現するだろう。ロシア国内での内部紛争が激しければ激しいほど、イラクや、アフガニスタンや、リビアで、ワシントンが行ったように、残虐な人権侵害の暴力行為によってシリアやイランを転覆させようとするワシントンの行く手を邪魔できないように、ロシアをのけものにし、追い出すのが容易になる。

国務省、EUや人権擁護団体は政治的に十分に鋭敏で、この事実を知っている。ところが、プロパガンダは継続している。

プーチンが言った通り“狼さんが、何をたくらんでいるか我々は知っている。”しかし、人権擁護団体の場合はどうなのだろう? 連中は何をたくらんでいるのだろう? 欧米マスコミのように、連中もワシントンのプロパガンダ装置に組み込まれてしまったのだろうか、それとも、自分たちを目立たせ、募金を獲得するために、プッシー・ライオットにしがみついているのだろうか?

他人に対する同情というのは、ふんだんにあるわけではないので、慈善団体というのは金に窮しているものだ。プッシー・ライオット事件は資金集めのチャンスなのだ。もしロシア政府がプロパガンダに屈すれば、人権擁護団体にとっては、自分たちの影響力を大宣伝する好機となる。言い換えれば、人権擁護団体には、ワシントンのプロパガンダに協調する独自の理由があるのだ。彼らが一致しているからといって、必ずしも人権擁護団体がワシントンの意識的な手先であることを意味するわけではない。

対アフガニスタン、イラク、リビア、ソマリア、イエメン、パキスタンや、シリア戦争で殺害された何十万人もの女性、子供や、村の老人達を“巻き添え被害”として片づけるワシントンが、プッシー・ライオットの女性三人が2年の実刑判決を受けたことなど決して心配しているはずはない。

ワシントンはアメリカの英雄ブラッドリー・マニングを、裁判も無しに、二年間も牢獄に閉じ込めてきた。“紙切れ”アメリカ憲法が厳しく禁じている、適正手続き無しにアメリカ国民を無期限に監獄に閉じ込めたり、適正手続き無しに容疑だけを理由に国民を殺害したりする権限があるとワシントンは主張している。そのような政府が三人のロシア人女性に対する二年の実刑判決に関心を示すなどということを本気にするまっとうな感覚を持った人などいるだろうか?

欧米マスコミは、アメリカ合州国が専制と化したことについては沈黙している。しかし、ワシントンの指示を受けて、欧米マスコミは、プッシー・ライオットの悲惨な苦境についてかまびすしい。

例えば、イギリスのThe Week with First Postの記事“プッシー・ライオットを越えて: プーチンのロシアにおける自由の緩慢な死”。ルイザ・ラヴラック記事の出だしはこうだ。“パンク集団プッシー・ライオットの三人のメンバーの裁判と、結果としての懲役のおかげで、ロシア政府が表現の自由を嫌悪していることが最近大見出し記事になっている。だが女性たちの迫害は、ロシアにおける市民的自由に対する、ウラジーミル・プーチン大統領の、より広範な弾圧のごく一部に過ぎない。”

プーチンは、ファシスト・アメリカのブッシュやオバマ大統領のように、裁判で証拠も示さずロシア国民を地下牢に生涯閉じ込める権力があると宣言しただろうか? いや、彼はそんなことはしていない。

プーチンは、ファシスト的アメリカのオバマ大統領のように、適正手続き無しにロシア国民を暗殺する権限があると宣言しただろうか? いや、彼はそんなことはしていない。

プーチンは、ファシスト的アメリカのオバマ大統領のように、自分が是認しない、いかなる国にでも侵略し、そういう政権を打倒する法的権限があると宣言しただろうか? いや、彼はそんなことはしていない。

だから、イギリス政府が、国際法を無視し、ファシスト的アメリカというご主人に従って、政治亡命者に対する保護が認められたジュリアン・アサンジのエクアドルへの自由な通行を拒否している時に、一体なぜイギリスのルイザ・ラブラックgo on aboutロシア国内での二年の実刑判決?“独裁的な”中国でさえ、亡命を認められた人々の安全な通行を認めている。

人権擁護団体の下品な偽善を含め、欧米の偽善には吐き気を催す。実に恥ずかしい。

ワシントンの虚偽と戦争犯罪に関する真実をあえて公開しようとするようなジャーナリストが、一体どうなるかという例を、ワシントンが作り出すのを、イギリス傀儡政府が手伝っているがゆえに、ジュリアン・アサンジは、在ロンドン・エクアドル大使館での終身刑に直面している。

ワシントンは、ルイザ・ラヴラックの給料を払っているのだろうか?それとも彼女は、ファースト・ポスト同様、単にワシントンの権力を恐れたのだろうか? それとも、ラヴラック女史とファースト・ポストは、単に世の流れに身を任せ、プロパガンダ路線と違うことをして、批判されるのを避けているのだろうか?

誰も調べようとしないだろうから、我々は決してしることはできまい。

一方“自由と民主主義”のアメリカでは、フロリダ州タンパでの共和党大統領候補指名大会で、共和党は、その正体をあらわした。ナチス突撃隊員の党なのだ。

専制的な共和党機構は、ロン・ポールの名前を出すことも、彼の獲得代議員数の発表も、拒否した。

共和党大統領候補指名大会の報告を読むと、まるでスターリンの共産党奪取、あるいは、ナチスのドイツ国家奪取の報告のようだ。全国大会で採用された規則は、あらゆる草の根の声を無視した。共和党政治局が最高権威なのだ。党は従属的で、党員達の声は無視される。レーニンのまねをして、共和党は、共和党の支配とは“いかなる法にも、いかなる絶対的支配にも拘束されることのない、そして直接に武力によって自らを保持している、無制限的政府のことにほかならない。それ以外のなにものでもない。”と宣言したのだ。

マザー・ジョーンズが報じている通り、ロン・ポールの支持者達は大会観客席で叫んでいた。“くたばれ、圧制者!” http://www.motherjones.com/mojo/2012/08/ron-paul-supporters-rebel-convention-floor-fuck-you-tyrants

共和党は“自由と民主主義”の党だ。共和党は、イスラエルの極右政府と極めて強いつながりを持った、アメリカ憲法に最も敵意を抱いているネオコンによって強く支配されている党だ。共和党は、アメリカ憲法に対する最初の大規模攻撃である愛国者法をもたらした党だ。共和党は国民に9/11を与えてくれた党だ。共和党は“大量破壊兵器”にまつわる共和党の嘘に基づいて、3兆ドルのイラク戦争を与えてくれた党だ。共和党は、オサマ・ビン・ラディンとタリバンの嘘に基づいて、3兆ドルのアフガニスタン戦争を我々に与えてくれた党だ。共和党は、アメリカ憲法とアメリカの成文法の両方を越える、大統領の優位を実現してくれた党だ。米司法省の共和党のフェデラリスト協会会員達によれば、行政府このいずれにも制約されないのだ。

オバマは卑劣なカモで、強力な私的権益の看板役であり、民主党は卑劣なごろつきを担ぎ上げたことを全面的に恥じるべきだ。しかしオバマもひどいが、共和党に投票するのは、ヒトラーやスターリンに投票するのと同じことだ。実際、ロムニーとライアンの選出は、そのいずれよりも悪かろう。

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the WestHOW AMERICA WAS LOSTThe Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2012/08/30/putin-is-demonized-while-democracy-fails-in-amerika-paul-craig-roberts/

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アメリカの対ロシア攻撃、益々エスカレートしている。

アメリカ商業「マスコミ」記事、ほとんど読んでいないが、Russia Todayは良く覗いている。ところが今Russia Todayにアクセスすると、わけのわからない画面がでるが、記事は読めない。某国の手先に乗っ取られた状態ではあるまいか?(画像をクリックすると拡大する。)

Rthacked

通常は下記のような画面だ。全く違う。(画像をクリックすると拡大する。)10:55に見た所、正常に復帰している。

 

Russiatoday

渋谷の映画館アップリンクで『モンサントの不自然な食べ物』上映中。TPPは、こうした超巨大企業が、国境を越えて、やりたい放題の世界を保証する条約だということが、良くわかる。パンフレット巻末には、まさに監督のマリー=モニク・ロバンが、日本の国会議員にTPPを警告するビデオ・メッセージの文章が載せられている。この映画の内容?も本になる。来月、10月、作品社から刊行予定だという。

マネーハンドラーロックフェラーの完全支配 アグリスーティカル〈食糧・医薬〉編
ウィリアム・イングドール(著), 為清勝彦(訳)
1,680円 徳間書店刊もお勧め。

Monsantonotabemono

映画館アップリンクの向かい側の建物、驚くべき組織のものだったことに改めて気がついた。教祖のお弔い中!

ブログ、ウェブ等インターネット上の草の根言論活動を圧殺するための法律ACTAが、理不尽にも、参議院、衆議院で承認されるのを、マスコミという犯罪組織(庶民から見れば犯罪だが、権力者・スポンサーから見れば、当初の義務をはたしている優秀な仲間だ)は、黙殺。完全報道管制状態に置いている。

自分たちの大政翼賛プロパガンダの邪魔になる草の根言論活動を圧殺することは、そのまま権力者の狙いに沿っているのだから当然ではある。

そして、このACTA報道(実質は報道管制)と同じことが、TPPにも当然適用されている。ACTA報道管制はTPP報道管制と同時並行。

朝刊記事には、オバマ大統領が、TPPでアメリカの輸出を増大すると発言しているという数行(数文字)があった。つまらないことは報じる。それでも宗主国、TPPで輸出増大を狙っていることはわかる。

面白おかしく異神の怪のガラクタ候補を一生懸命報じているが、本当に庶民にとって重要なことは一切触れない。小泉郵政破壊選挙時のインチキ・プロパガンダとうり二つ。主役も全く瓜二つなのに、あきれる。いや、もっとひどい。小泉・竹中破壊のステロイド増強版。

植草氏も書いておられる。「大阪維新は小泉竹中政治の二番煎じに過ぎない」テレビ・新聞ではなく、こういう記事、ブログこそ洗脳対策。

日本の中枢のメルトダウン、2011/3/11以降、普通の知的レベルがある人には明らかになっている。しかし、中枢、大多数の国民とは全く無関係なのだろうか?宗主国とは違って、国民は優秀で覚醒しているのだろうか?

    • オリンピック選手の銀座パレード観客500,000人
    • 第一回TPP反対デモ参加者300人

大本営広報部や、彼らが支持する傀儡与党、エセ野党が触れず、絶滅危惧種政党だけが主張している下記項目こそ重要なことは、TPPではないが、サルでもわかるだろうに

    • 反TPP
    • 反消費税増税
    • 反原発
    • 小選挙区制反対
    • 憲法破壊反対

あたりまえの主張をしている絶滅危惧種政党が増えなければ、今の形の日本自体が絶滅する。そしてその可能性、極めて高い。

歴史は2度繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は最後の悲劇として。

ドジョウは卑劣なカモで、強力な私的権益の看板役であり、民主党は卑劣なごろつきを担ぎ上げたことを全面的に恥じるべきだ。しかしドジョウもひどいが、異神の怪や、自民、公明に投票するのは、ヒトラーやスターリンに投票するのと同じことだ。実際、ハシズム仲間の選出は、そのいずれよりも悪かろう。

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» ああ芥(あくた)が... [ミクロネシアの小さな島・ヤップより]
3日前の日の出から...昨夕の日没です。ロケーションはこの日と同じ西に向かう峠だけれど、翌日のお天気の安定はよりお約束気味。 8月中旬からずっと、私事+仕事ともにバタバタで、ゆっくりニュースを追う暇もなかったのだけれど、気になっていたACTA(アクタ)を衆議院が...本日、今にも批准しそう...とのこと、どひゃ~! アメリカに押されて日本が音頭を取らされて出来上がったこの国際条約のことは、日本ではあまりにも隠されており(それだからこそ不気味なのだが)、多くの人にはその名すら知られていないだろ... [続きを読む]

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