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2012年9月12日 (水)

没落する欧米: 悲劇か喜劇か?

Paul Craig Roberts

2012年9月10日

ベトナム戦争中、スウェーデンは道徳心のある独立した国家で、徴兵を拒否するアメリカ人反戦活動家にとっての聖域を、スウェーデンは提供していた。ワシントンは、このことのアメリカに対するコストを認識し、いかなる欧米政府も道徳心として再登場するのを防ぐため、スウェーデン政府を買収した。

第二次世界大戦直後と、それに続いた数十年間のソ連との冷戦中、欧米諸国は世界の道徳心を演じたきた。これはもうほとんど、いかさまであることが明らかになっている。“欧米諸国”は、ワシントンが世界覇権を追求する中、全ての情報を遮断しようとしているワシントンの犯罪に共謀する単なる手先に過ぎない。

アルジャジーラのマーク・ウエイスブロット記事は、ワシントンがスウェーデンの傀儡政権を利用して、ワシントンの嘘と他の国々への詐欺を暴露する漏洩文書を公開したかどで、ジュリアン・アサンジを追求していることについて、こう書いている。: http://www.aljazeera.com/indepth/opinion/2012/09/20129674125619411.html

“アメリカがアサンジを罰することに非常に関心を抱いているという証拠はたっぷりありる、それは増大し続けている。8月18日、シドニー・モーニング・ヘラルドは、アメリカ当局がアサンジを、少なくとも18ヶ月追い続けてきたことを、オーストラリア外務省が承知していたと報じた。そして8月24日、元イギリス大使で、20年の経歴をもつはえ抜き職業外交官クレイグ・マレーが、イギリス外務省にいる彼の同僚は、エクアドル大使館に侵入するという前例のない恫喝を行うほどの馬鹿ではなかったが、ワシントンの圧力でそうしたのだと報じた。

“もちろんイギリスを含めた多くのヨーロッパ諸国同様、スウェーデンの外交政策は、アメリカ政府の外交政策と密接に連携している。スウェーデンがワシントンの嘘に協力して、人権や国際法に違反したのは、これが初めてのことではない。2001年、スウェーデン政府は二人のエジプト人を、エジプトに送って拷問できるよう、CIAに引き渡した。

“スウェーデンの行動は国連の非難をもたらし、スウェーデン政府は、被害者に損害賠償を支払うことを余儀なくされた。後に、二人とも、いかなる犯罪の容疑も晴れた。世論調査は、スウェーデン人が、この犯罪をこの20年間のスウェーデンで最悪の政治スキャンダルだと考えていることを示している。

“スウェーデンは高度に発展した社会民主主義であり、国民に多くの公民権や自由を保障している。単にワシントンがスウェーデンにそうしてほしかったがゆえの別の国際的な政府犯罪、この言論の自由に対する悪質な攻撃で、政府が恥ずべき振る舞いをし続けるのを、スウェーデン国民は許してはならない。”

ワシントンとイスラエルが、両者は本質的に同一だが、カナダの傀儡政権に、何の理由も無しに、カナダとイランとの外交関係を終わらせたのだ。カナダ外務大臣ジョン・ベアードは、イランを“世界の安全保障に対する脅威”として非難して、自分自身にとってさえ、並外れた無知をさらけ出した。イランが世界の安全保障に対する脅威だなどと信じる聡明な人間などいるまい。

ジョン・ベアードをご覧願いたい。彼は無鉄砲な大ばか者にさえ見える。かつては知的で寛容な国民が、狂人連中を権力につけるとは、カナダ人に一体何がおきたのだろう? ベアードは、イランには世界的安全保障の脅威となるほどの活力は無いとスタッフから教えられた後、理由を変え、イスラエルに対するイランの敵意ゆえに、イランとの外交関係を絶つのだと主張した。カナダの馬鹿な外務大臣は、これで一層笑いを誘うこととなった。イスラエルこそが、軍事攻撃をするとイランを脅し、アメリカにも攻撃参加を要求しているのであって、イランがイスラエルを攻撃するといって脅しているわけではない。

欧米諸国は偽善のパロディーとなってしまった。もし欧米諸国が核兵器で武装していなければ、世界は笑い転げていただろう。

カナダ外務大臣ジョン・ベアード

資本主義とは偉大ではないか? 資本主義にはこれ程高度に洗練された道徳心があるのだ。https://rt.com/usa/news/bank-home-tjosaas-alvin-637/

Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。

記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2012/09/10/the-declining-west-tragedy-comedy-paul-craig-roberts/

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もちろん慧眼な筆者、On 9/11 Doubts Were Immediateという記事も書いておられる。彼は終始、9/11の疑惑解明を主張している。彼に限らず、多くのアメリカ人が疑惑解明を主張して、この時期を意図した多数の記事がある。残念ながら、生活に追われていて訳せない。

宗主国いいなりの傀儡、日本だけではない。世界は傀儡だらけ。

そして傀儡は、道徳心だけ売り渡せば済むわけではない。

略称ISAF、国際治安支援部隊は、NATOというアメリカ下請け軍事同盟が統括している。ISAFには、スウェーデン軍も、カナダ軍も、派兵されている。イギリス軍も当然派兵している。王子様を標的にするとタリバンは息巻いている。

小選挙区制導入で二大政党化に手腕を発揮した豪腕政治家氏、ISAF派兵に乗り気だった。

彼の案が実現していれば、今頃日本人も大義なき侵略戦争で外国人を殺りくし、殺りくされていた。豪腕政治家氏、ISAF派兵の主張を反省したとは聞いていない。

日本学術会議「日本には核廃棄物の最終処分場に適する場所がない」とまっとうな結論を出したのには驚いた。

馬鹿げた再処理も、「もんじゅ」などという仏教を馬鹿にした名前の施設も、早く止めろとまでは言っていないのだろうか?

カナダでは外務大臣だけが無鉄砲な大ばか者なのであれば、うらやましいことだ。

放射能の脅威と、宗主国侵略軍常駐の脅威にさらされた唯一の属国では、与党総裁選の顔ぶれを見ても、野党総裁選の顔ぶれを見ても、金子勝教授命名「小泉遺臣の会」にはせ参じた議員の顔ぶれも、吉田茂精神を受け継ぐ正真正銘、無鉄砲な売国奴ばかり。

「日本丸ごと売ります」売国集団異神の怪参加を表明した元民主党政治家、反TPP派幹部だったはずだが、一体どうして突如TPP万歳になれるのだろう。不思議なことに、それを質問した記者はない。

領土紛争の相手国、中国や韓国やロシアが恐ろしいといっても、日本を67年、占領している恐ろしい国は中国でも韓国でもロシアでもない。実質的に、領土紛争をしかけているのも宗主国。

彼らに本当の愛国心、独立心があれば、宗主国の二枚舌を問うはず。売国走狗の念仏、属国政策強化に過ぎない。(ただし原口氏、TPP反対を言っている。同時に、異神の怪への親近感も!)

「道徳心のある独立した国家に暮らした」記憶がないまま人生を終わる属国民にとっては、そうした記憶があるだけでも、うらやましいように思われる。

文末で彼がリンクしている英文記事、銀行が抵当権実行をした際、間違って無関係な市民の家を破壊した話。リンク先、まさに先日ひどいハッキングにあっていたRussia Today!

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