資本主義にまつわる、更に2つの神話
先に訳した記事『資本主義にまつわる10の神話』、ロシア語と、原文ポルトガル語には、神話11、12があるので、遅ればせながら、ロシア語を解する人による翻訳を補足する。
ロシア語記事の題目について、わざわざコメントを下さった方までおられる。申し訳ないとは思うが、神話12は、多少ニュアンスの違う文言にしてある。
神話11. 国家は小さければ小さい方が良い
民営部門の方が国営よりもうまく機能する。この神話の狙いは、国家の機能と、儲かる財産の民営化を、より容易にするために"苦いものを甘くみせかけることにある"。この神話は上のものを補足するものだ。実際、通例、民営化後、納税者への圧力が増大し、諸手当や年金が削減されるため、労働者への配分は常に悪化する。資本主義者の視点からすれば、公共部門の運営は、単に私企業にとっての好機にすぎない。資本主義は社会的公正には無頓着なのだ。この神話は最も"イデオロギー的な" ネオリベラル資本主義神話の一つだ。私企業が国家を運営すべきであり、国家はそれを支持するだけでよい。
神話12. 現在の資本主義の危機は短期的なもので、人々の利益になる方向で解決される
現在の金融・経済危機は資本主義の通常の周期的危機であり、決して全体的なものではなく、崩壊に至るわけではない。高利貸しと化した金融資本の第一の目的は、可能な限り、国家を強奪し、国民を搾取し続けることだ。これはま権力に留まる為の手段でもある。しかしながら、本質的に、そしてマルクスによれば、現在起きているものは、資本主義制度の体制的危機、つまり、生産の社会的性格と、利益取得の私的性格との間の矛盾の増大であり、解決不能なものだ。 "社会主義者"や社会民主主義者を含む一部の資本主義理論家は「もし、変化できれば、資本主義は生き長らえることが可能だ」と主張している。
この危機は、政治家達や貪欲な銀行家達や投機家達の過ちや、指導者達の思想や矛盾を解決するメカニズムの欠如で説明できる、と彼等は主張している。しかしながら、現在我々が目にしているのは、良くなる希望が皆無なままの、人々の生活水準の絶えざる悪化だ。資本主義は消え去るだろうが、それは人々の大変な苦難を伴う緩慢なプロセスだ。我々の課題は資本主義の終焉を促進することである。
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ボルトガル原文とロシア語訳には英語記事にない上記二項目がある。ポルトガル原文とロシア語訳、多少違うようだ。勝手ながら、あいのこ訳とさせて頂いた。
イギリスと一緒に兵器共同開発。自国民は「冷温停止・除染」原発再開推進によって、茹でガエル状態にしてゆっくりと削減し、他国民は共同開発した兵器で迅速に削減する。二本立て作戦遂行中。
消費税増税・原発推進・兵器輸出・TPPで、1%の支配者は
可能な限り、国家を強奪し、国民を搾取し続ける
亀井亜紀子議員、IWJ岩上インタビューでこう答えているという。さすが。
「TPPは国家主権がなくなる話ですよね。そんな仕組みはとんでもない。もちろん反対です。日本にメリットは全くない。野田政権はルール作りに参加したいと。だから参加表明しなければというけれど、もう殆どルールは決まっちゃってるんですよね。TPP問題は5月に大きくなる。米国は国民に知られないよう密かに急いでやりたい。そして急浮上させて、入るか入らないかをまた迫ってくるでしょうね」
テレビのバラエテイ?番組では、TPPはそっちのけで、人工衛星撃墜命令やら、アメリカ野球の話題やら、歌手とマネージャーの争いやら、異神の怪のよいしょ記事を詳しく報道してくれる。
属国ジャーナリズム健在。
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