日本人生徒、ウラジオストック郊外の児童センターで夏休み
ヴェスチ
写真
2011年8月13日 05:27
3月の地震の被害にあった岩手県と宮城県の30人以上の日本人生徒が、ウラジオストック郊外の全ロシア児童センター"オケアン"で休暇をすごす。中学生と高校生が、8月18日から25日まで、一週間過ごすのだ。
"オケアン"のお客様たちには、興味深い、様々な文化・スポーツ・プログラムが用意されている。日本人生徒は、同年代のロシア人生徒向けに、"日本を知りましょう"の夕べや、折り紙や習字の授業を行う予定だ。更に、日本人生徒用プログラムには、ウラジオストック大旅行も予定されている。
2008-2009年には、ロシア連邦大統領の招待で、同様に壊滅的な地震の被害にあった四川省から、1500人以上の中国人生徒が、ロシアのいくつかの地方を訪れた。中国の子どもたちは、オムスク、クラスノヤルスク、ノボシビルスク、沿海州や、他の地方で、暖かく迎えられた。全ロシア児童センター"オケアン"だけでも、約900人の中国人生徒が訪れたとITAR-TASS通信は報じている。
記事原文のurl:www.vesti.ru/doc.html?id=536602&tid=88854
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ロシア語を解する知人訳。なかなか暖かいおもてなしが予定されているようだ。
全ロシア児童センター"オケアン"、どうやら巨大なレクリエーション複合体のようだ。
今回は翻訳より以下余談がずっと長い。毎回同様、無視して頂きたい。
おもてなし記事を読んでから、慶應義塾大学総合政策学部、廣瀬陽子准教授の下記記事があるのに気がついた。
WEDGE Infinity(ウェッジ)
2011年03月24日(Thu)廣瀬陽子
一部を引用させていただこう。
そして18日にはロシア大衆紙「モスコフスキー・コムソモーレツ」に衝撃的なコラムが掲載された。コラムを書いたのは、ロシアジャーナリスト連盟の「黄金のペン」賞を受賞したこともある著名なユリヤ・カリーニナ政治評論員で、日本の返還要求の主張は認めず、返還にはずっと反対だったが、震災で深い悲しみを背負っている日本の悲しみを和らげ、日本への同情を示すために北方領土を即時に無条件で渡すべきだと主張したのである。原発事故で居住できない地域が増えることから、日本の小さい領土がさらに小さくなるとして、「ロシアにとってはたった0.035%程度にあたる小さな国土を慈善目的で日本に寄付してもよいのではないか。日本の破壊的な被害にしてみれば、ロシアの国益など小さなことで、それほど惜しくないはずだ」と述べたのである。さらに、同氏は、ロシアが北方領土を引き渡せば、ロシアは利益の奪い合いではない新時代の外交をアピールできるという利点も述べているのである。
このコラムに対しては、反論が殺到したというが、それにしてもそのような提案が新聞に掲載されること自体が北方領土問題の大きな動きを感じさせる。
該当文章の翻訳「北方四島は返却すべきだ」を掲載した際、「本当に、普通の主婦なのだろうか?」と書いたところ、「実に差別的な言い方なのが分かりませんか?」と思いもかけない指摘をされた方がいた。コラム題名、「主婦の目から」とあった。この廣瀬准教授の文章を、お読み頂ければ、「本当に、普通の主婦なのだろうか?」と思う理由、お分かりいただけるのではあるまいか。
廣瀬准教授の上記文章の一部を繰り返す。
コラムを書いたのは、ロシアジャーナリスト連盟の「黄金のペン」賞を受賞したこともある著名なユリヤ・カリーニナ政治評論員
このコラムに対しては、反論が殺到したというが、それにしてもそのような提案が新聞に掲載されること自体が北方領土問題の大きな動きを感じさせる。
ほぼ全員が自国領土と確信している島を、その国で暮らしながら、「無条件であげよう」と、発言すれば、非難諤々、大変な事態になるのは誰の目にもあきらかだろう。状況を裏返しにして、産経や読売の読書欄に「竹島を韓国に無条件であげよう」と投書したらどうなるだろう?8/15、靖国で合祀反対を声にだしたらどうなるだろう?
ロシアに石原知事のような人物がいれば、「筆者は、自宅に爆発物を仕掛けられるのは「当たり前だ」と」といったかも知れない。(田中均元外務審議官宅に爆発物を模した不審物がおかれた事件の際、彼はそう発言したらしい。)一般の方が、はたして実名を出して、そういうリスクがある発言を、あえてされるだろうか?余りの果敢さに驚いて、そう書いたにすぎない。
プーチン政権に極めて批判的な記事を書き続けていたアンナ・ポリトコフスカヤ事件を覚えておられる方も多いだろう。彼女は自宅アパートのエレベーター内で射殺された。犯人は不明だ。時の権力に真っ向から逆らえば、そういう運命が待っていることは容易に想像できる。もちろん、そうした行動と、それに対する報復、日本も例外ではない。
逆に言えば、ロシア、なぜか北方領土について、方針を転換する用意があり、そのアドバルーン記事として、彼女が大胆な記事を書いたのではないかと勘繰りたくなる。一方、この記事に対して、日本の大手マスコミ、対応は極めて冷淡だった(無視か、極めて小さなコラム扱い)。翻訳を読まれ、「涙が出た」と、ご自分のブログに書かれた読者もおられる。
ちなみに、北方領土問題、政府プロパガンダと違い、孫崎亨氏の新刊『日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土』の説明、素人にはわかりやすかった。
体制側の原発推進プロパガンダ原則『原子力PA方策の考え方』鹿砦社ウェブで読める。
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兼業主婦です。
2つばかり補足を。
1、コメントお目障りの際は失礼いたしました。お気に障りましたらスルーしてくださいませ。けんかを売ろうとかではなく。単純に「なぜ?」なだけです。
2、企画したイベントは「煽る」系ではなく、小児科の立場から冷静/中立に各方面から出てくる論拠のデータを考察しつつ「今ハッキリしているのは?最低必要なアクションとは?」という観点から講義をして頂きました。(疫学や物理の生データ、、なんて素人には確認しようがないですから)
にしても、今の日本の状況は、悲しいですね。子供の世代に少しでも負の遺産をのこさないよう、もう少し大人が頑張れれば、と存じます。
今後もブログの情報おまちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 追伸 | 2011年8月18日 (木) 03時54分
初めまして。
記事、興味深く拝見いたしました。記事Upありがとうございます。
私事ながら、名前の通りの生活をしております。関東在住、また幼児がおりますので内部被曝の恐れで、寝かしつけた後こんな時間までリサーチしている日も多い今日この頃です。
最近はボランティアで子供の給食食材の基準つくりのため、地元議員さん、放射線にお詳しい小児科の先生と、子供の環境づくりのため、自治体に働きかけたり、数十〜百人規模のセミナーの企画&運営も継続してきました。会社経営も代わりは居ません。でも以前とかわらず最低の毎日の食事(一番の健康管理)や家事、子供の生活や学校の支度も一通りしている「主婦」でもあります。
なので。繰り返しおっしゃる「普通の主婦」の定義について私も伺いたいです。私が思うに、おそらくコラムの「主婦の目」とは「生活者。家計運営者」であって「無知、無教養」という意味ではないはずです。
日米で生活経験がありますが、どちらでも、子供のため、また住み込み家政婦は普通のホワイトカラーと同額のため、家庭に入る女性がたくさんおります。なので「主婦」の中には、数ヶ月前まで「某大手投資銀行ファンドマネージャ、日米の上場各企業の上級マネージャー(候補生)など特に珍しくないものです。またそうでなくても、主婦の最終学歴も、今日び都市部では四大卒なら「フツー」で、さらに院/博士クラス」程度も「ママ友」には大手企業と同程度います。(皆環境さえ許せば第一線にいたはずです。この点で日本経済は”片肺飛行”と揶揄されるのも仕方ない)。
自身、昔の職場の金融アナリストと話をしても、詳細データは別にして会話について行けない事はまずありません。(一般ニュースをフォローしてるだけですが?)
でも不思議なのは、前職の同僚(日本人♂)も、行政も「主婦もする」または「育児中」と知った後で、彼らと会話が以前同様にできるだけで「主婦なのにスゴいですね」というのですが、なぜなんでしょう?
なお、「主夫や育休」の素敵なパパ達もいますが、なぜかそういう扱いではないですね。これもナゾです(笑)
改めて「普通の主婦」なら、理論的な展開やきちんとした論述がある事にギモンをもたれた、、という事自体よくわかりません。できれば、おっしゃる「普通の主婦」とはどんなものかも記述いただければ幸いです。
思いつくままに書いておりこの書き込みはおっしゃる所の「まさに主婦的」な文章かとぞんじますが、ちょっと推敲する時間がありません。
長文&乱文お許し下さいませ。
投稿: 主婦兼零細企業経営。子供は3才 | 2011年8月18日 (木) 03時43分
eggplant様
「北方領土をあげてしまったら」記事掲載の時点では、膨大な汚染水ダダ漏れが無限に続くとは全く知らなかったので、驚き、感動しました。
あの地域の、主要産品は、農作物でなく、漁業資源だろうと想像します。カニ、鮭、タラ、コンブ等。放射性物質のプルームの動きもさることながら、今の汚染水ダダ漏れを見れば、貴重な漁業資源の将来も極めて危ういでしょう。チェルノブイリを経験しているお国ゆえ、領土の資産価値が大幅に減価するのを、先読みしていたのかも知れません。
海洋調査船派遣の記事もありましたが、「本当の」結果、どうだったのか、気になるところです。
投稿: メタボ・カモ | 2011年8月17日 (水) 22時28分
原発事故後から、暫く情報を提供してくれていたドイツ気象局の拡散予測では、相当な頻度で北方領土にも、放射能雲がかかっていましたね。
当然、土壌汚染も深刻なのでは‥?
そういった背景も、あるんじゃないでしょうか。
投稿: eggplant | 2011年8月17日 (水) 09時30分