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2011年8月15日 (月)

アリゾナの夢と核の現実

RT

公開: 2011年8月13日、11:02

放射能による病気で、アリゾナ州のナバホ・ネーション住民は絶滅の恐れ

大半のアメリカ人が不景気を懸念する中、アメリカの一部では先住民の人々は、生き延びようと苦闘している。地域のナバホ・ネーションの人々は、放射能による病気によって絶滅の危機にあるのに、誰も懸念しているようには見えない。

1940年代のウラン・ブームで、アリゾナに一部には、鉱山が雨後の筍のように作られた。結局、核燃料需要は落ち込み、数十年後、施設は放棄され、環境を汚染するがままにされた。

このアリゾナの北東部分は、アメリカ・ナバホ・ネーションの一部を包含している。ウランが豊富な先住アメリカ人が管理する領地は、アメリカのウラン需要で破壊された。

“全く違う世界です。私たちにはお金がありません。豊かな社会の人々にあるような資金が、我々にはありません。しかも、何とか生き抜こうとせざるを得ない環境にあります。この放棄されたウラン鉱山地域で暮らしたり、汚染された水を飲んだり”アリゾナ州ブラックメサのナバホ・ネーション住民フェイは言う。

1944年から、民間会社やアメリカ政府の主導で、約400万トンのウラン鉱石がナバホの土地から採掘された。放射性物資資源は、原子力開発のために、大いに需要があった。

40年後、企業は工場を閉鎖したが、除染は無視した。放棄された鉱山、家と、飲料水は、高い放射能レベルで汚染されたままにされた。残された住民達は、悪化する健康状態と戦っている。

ナバホ・ネーションに暮らす老女エルシー・トホミーは、ひざが痛み、歩くのが容易ではないと言う。

“何かの癌だと診断されています。あごの下が痛みます。薬を飲んでいます”と彼女は言う。

アメリカ当局は、大気中と飲料水中の放射性核種は、何千症例もの、肺ガン、骨肉腫や、腎機能損傷と関連していると語っている。

“これは目の薬です。これは高血圧用に飲む必要があります。これは甲状腺用に飲んでいます。”やはりアリゾナ州ブラックメサの住民で、40歳の元がん患者ロランダは言う。

ロランダには子どもが三人いるが、ナバホ・ネーションの住民は企業には搾取され、政府に見捨てられたと語っている。

“新世代がないんです。私の後には何もありません。娘は、子どもをうみたがりません。奇形の子が生まれるからといって。息子は子どもを持ちたがりません。でも子どもたちがいる息子もいますが、問題があって”と彼女は言う。

2007年、環境保護庁は、ユタから、ニュー・メキシコまでに広がる500カ所の放棄された鉱山を含む、ナバホ・ネーションを浄化する五カ年計画を立ち上げた。月に二度、新鮮な飲料水が、約54,000人の住民に配送されている。

汚染された家は再建され、人々は移住した。しかし、多くの人々が、文化的な生活再建を支援するという点で、連邦当局はまだまだ不十分だと言っている。

アリゾナ州トゥバ市のニー・ナバホのリーダーで活動家のレイモンド "ドン" イエローマンは言う。 "地域社会は、いまでもウランや他の物質の影響に苦しんでいます。道路はなく、教育も、若者のチャンスもありません。”

“私はここで暮らします。他にゆく場所はありません。選択肢がないのです。”アリゾナ州トゥバ市のナバホ・ネーション住民、ジョンはそう語っている。

記事原文のurl:rt.com/news/arizona-uranium-threatens-navajo/

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この記事を読んで、ブログ『私の闇の奥』を書いておられる藤永茂氏の著書『アメリカ・インディアン悲史』、『ロバート・オッペンハイマー』を思い出した。前者は書店で入手可能だが、後者は残念ながら絶版?入手困難だ。なぜだろう?いずれの本も、直接この記事と繋がっている。

名著『アメリカ・インディアン悲史』の終わりには、こうある。

インディアン問題はインディアンをどう救うかという問題ではない。インディアン問題はわれわれの問題である。われわれをどう救うかという問題である。

フクシマ後、この文章ますます迫ってくる。ナバホ・ネーションの現在は、泊原発をトメズ・核燃料リサイクル・六ヶ所村再処理工場・もんじゅを推進する日本の近未来だろう。

Fujinagabooks

上記記事は、採鉱・精錬・核実験場・広島・長崎・発電所・再処理・廃棄、あらゆる過程で、核が災厄をもたらす実例の一つ。

アメリカの大手メディア、ネバダ核実験場、ハンフォード工場や、スリーマイルの現状を報告してくれると有り難い。してくれるとは全く思わないけれど。そもそも、911の真実も、アフガン侵略の真実も、イラク侵略の真実も報じないのだから。ロシア・トゥディも、せめて、チェルノブイリ事故や、ウラル核惨事の現状を報告してくれると有り難い。

ウラル核惨事の現状については、ロシアでなく、フランスの会社が制作した番組(BSドキュメンタリー 「終わらない悪夢」として放送された)では、出演者が、テチャ河の川床の泥をフランスに持ち帰り、測定し、テチャ河流域のムスリュモヴォ村、住民をすぐに避難させるべき、深刻な汚染度であると証言していた。ロシア当局者、必要がないと語っていた。知的・精神的に頽廃している当局者、どこでも、いつでも、フクシマと同じ。

「終わらない悪夢」NHK BSドキュメンタリー、福島第1原発・廃炉: 誰も欲しがらない使用済み燃料棒に、映像リンクを埋め込んである。元データ、いつ削除されても不思議はない。未見の方には、一度ご覧になられるようお勧めしたい番組。

あほうどりのひとりごと「終わらない悪夢」NHK BSドキュメンタリー前篇から で書き起こし?が読める。

そして、フクシマの現状、日本の惨状、大本営広報部の大手・商業マスコミではなく、例えば佐藤和良いわき市議のブログや、ドイツで暮しておられる方や、上杉氏のブログで拝読できる。後者、二つに掲載されているシュピーゲル記事は立派。

8月7日玄海原発プルサーマル裁判の会?での講演内容。風のたより いわき市議会議員 佐藤かずよし 佐賀でのお話 2011年 08月 12日

Der Atomstaat (原子力帝国) ブログ『ドイツの生活 Mein Leben in Deutchland』

ジャーナリスト上杉隆-公式ウェブサイト シュピーゲル」誌(2011年5月23日号) 「原子力国家」日本語訳

シュピーゲル記事題名は、ロベルト・ユンクの『原子力帝国』からとっているはずだ。

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コメント

旧ソ連圏のバルトの国に住んでいる。なんと福島原発事故の進行中の今、日本製(HITACHI?)原発を建設するのだという。白ロシアを除く旧ソ連圏の国は天然ガスを大幅にロシア連邦に依存している。あの悪の帝国からの離脱の一環だそうだ。しかし考えてみてほしい。天然ガスの輸送パイプラインは、その技術的側面からして、供給元でバルブを閉めることは不可能なのだ。供給元に液化ガスが溢れかえる結果、あちこちで破綻が生ずるからだ。二つの国がパイプラインで連結されたということは、買い手がほぼ永久に供給を受けることであり、売り手は永久に供給しなければならない運命におかれたのだ。僕が地震の恐ろしさを言うと、きまってヨーロッパには地震が少ないと言い返す。しかしこのあたりは春に大洪水に見舞われることが多々ある。最高地点は海抜300メートルだ。汚染水と温排水はどうやって高水位のバルト海に放出するのだろう。その上、人為的過誤や技術的過誤が生ずる危険は常にあるのに。核廃棄物はロシアに金で押し付けるのか。家内はロシア系だ。祖国の母なる大地が核のゴミ捨て場とされる―すでにそうなのだが―を悲しんでいる。一方、この国の非ロシア系多数派のある人々はロシア人に蔑視観をもっている。おもちゃの軍隊しかないのに、NATOを背景に拳を振り上げるのだ。こうしてじわじわとヨーロッパも日本のように崩壊に向かってゆくのだろう。

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