“福島-1”原発を巡る状況とは無関係に原発建設は進行中とIAEA事務局長
2011年7月12日
atomic.energy.ru
"福島第一"原発での事故で、日本で起きている惨事にもかかわらず、世界中で原子力発電所建設が続いている。これに関し、南米諸国歴訪の一環として、昨日ボゴタ市を訪問した国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長の発言を、ITAR-TASSが報じている。
訪問の際に、国際原子力機関(IAEA)事務局長は、こう語った。“アジアのいくつかの政府、例えばアラブ首長国連邦やベトナムでは、新規の原発建設を計画しており、日本の原子炉事故は、彼らの意図に影響していない。この事象の影響が、社会的に否定的に受け止められたので、世界における原子力の発展のテンポが、多少落ちる可能性はある。疑念を払拭するには、まず“福島第一”事故による結果の除染で、具体的な成果を達成すること、特に放射能汚染水の除染処理を完了することが不可欠だ。そのためには、国際原子力機関(IAEA)と国際社会との”より緊密な協力が不可欠だ。
天野之弥事務局長によれば、平和的な原子力エネルギーを一層発展させるためには、特に国内最初の原発稼働を予定している諸国にとって、原発の安全基準を完成させることが不可欠だ。
国際原子力機関(IAEA)事務局長はこう提案した。“原子力エネルギーの優越性は明らかだ。効率が高く、大気中に、温暖化ガスを放出せず、そこで、気候変動を防止できる。のみならず、原子力技術は他の用途、例えば医療で癌患者治療にも利用が可能だ。”
更に、天野之弥事務局長は、国際的な議題として、発展途上国において、放射線療法を利用した癌治療法の普及を取り入れることを提案した。また、国際原子力機関は、このプロセスに対し、あらゆる協力をする用意があることを表明した。
記事原文のurl:www.atomic-energy.ru/news/2011/07/12/24260
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知人による翻訳。同じ記事の別翻訳は下記ブログで読める。
外国語文字列散策 http://zacfc2.blog20.fc2.com/blog-entry-2192.html
国際原子力機関なる組織、その組織幹部の本質が良く分かる記事。
最後の段落は、できすぎたブラック・ジョーク。癌を発生させる可能性と、治療につかえる可能性、バランスは、既に計算されているのだろうか?彼なら、白血病や甲状腺癌も、治療できるのだろう。
日本では、報道されているのだろうか?
天野之弥氏、Wikipediaによると、「東京大学法学部卒業」「外交官」
原発にまつわる仕事をされている「東京大学卒」「公務員」諸氏、逸材揃い。
「原発、核兵器で金を儲けるマフィア」の一員であればこそ、経済産業省、原子力完全不安院、原子力不安全委員会、御用学者、電力会社幹部、マスコミ、労組など、原発推進派の方々と同じことを、こりずに言い続ける厚顔無恥。福島県の放射線アドバイザー・兼・副学長氏を思い出す。
放射能への耐性が、普通の人と違うのだろう。
少なくとも、神経の太さは、普通の人の100倍はあるだろう。
それとも、核シェルターで暮らしておられるのだろうか?
空気や水や、食糧、どうやって調達されているのだろう?
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コメント
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ガンの放射線治療に発電用原子力は不要です.放射性薬剤を作るのも,小さな原子炉があれば十分です.
投稿: yamamoto | 2011年7月16日 (土) 09時29分