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2011年5月18日 (水)

アメリカ人をシステムから切り離すことは可能だろうか?

延々続くビン・ラディン武勇伝

Paul Craig Roberts

"ネオ、マトリックスというのはシステムだ。そのシステムは我々の敵だ。しかし、その内部に入りこんで、あたりを見回すと、何が見えるだろう? ビジネスマン、教師、弁護士、大工。我々がまさに救おうとしている人々の心だ。だが、我々が救い出すまでは、これらの人々は依然としてそのシステムの一部だ。それで彼らは我々の敵になっているのだ。こうした人々の大半は、システムから切り離される用意が、まだできていないことを、君は理解しなければならない。そして、彼らの多くは余りに慣らされ過ぎていて、絶望的なほど、このシステムに依存しているために、彼らはそのシステムを守ろうとして、闘おうとするのだ。" - マトリックス (1999)

2011年5月17日

"Information Clearing House"

変幻自在で、膨らみ続けるビン・ラディン物語は、益々ばかげたものになりつつある。卑怯なビン・ラディンが、今や、座って、自分のビデオを見る以外することがないテロ首謀者、無価値なビン・ラディンだ。

ワシントンは、自画自賛にふけるビン・ラディンとされる人物のビデオを公開したが、音声がない。一体なぜだろう? ビデオは音抜きで撮影されたのだろうか? ワシントンが音声を消したのだろうか? ビデオには、ビン・ラディンとされる人物が、部屋の中の誰かに向かって話しているのが映っているようだ。声はビン・ラディンのものではないのだろうか? ビン・ラディンとされる人物は、画面上の第三者を指して、自分ではないと言っているのだろうか? 一体なぜ、ビン・ラディンは、自分のビデオを見ている自分をビデオ撮影したのだろう? 一体なぜ、ビン・ラディンを見ているビン・ラディンのビデオがトップ記事になるのだろう? 死体がないのを穴埋めしようというつもりなのだろうか?

ある読者が書かれている通り“政府は、我々をもてあそんでいるのだ。人々が信じようとしない大ぼらが、一体あるのかどうかを調べる実験をしているのだ”

“ビン・ラディンの屋敷”が、百万ドルの豪華マンションであったのかどうか、インターネットや通信が使えたのか、あるいは宅配業者に頼っていたのかについて、物語は変化し続けている。連載物語の最新回では、ビン・ラディンは、オンラインで活動していたことになっている。襲撃によって、ビン・ラディンの電子メールと日記を入手したと、ワシントンは言っており、元気なビン・ラディンが、テロ・ネットワークに、更なる策謀を遂行するよう指示していたことを示していると、ワシントンは主張している。もしビン・ラディンがオンラインで活動していたのなら、なぜオバマは、宅配業者を尾行して、彼を見つけたのだろう?

どういうわけか、海軍特殊部隊は、ビン・ラディンの日記と電子メールを入手したのに、パキスタン人の手中におちたとされる、他のあらゆる種類の文書を置いてきてしまった。これら残された文書は、パキスタンとの更なる紛争の口実やら、パキスタンの主権を侵害して、アメリカがパキスタン国内で遂行している軍事作戦に対するパキスタンの抗議を無視する新たな言い訳として使えるだろう。

一体なぜ海軍特殊部隊それほど多数の貴重な文書を置いてきたのだろう? まず連中は、テロの世界を明らかにすることができたであろう首謀者を理由もなく殺害したのだ。そして、連中は、テロの記録を残したまま立ち去ったのだ。これは典型的なアメリカ政府の無能の例だという人々もいるだろう。それなら、一体どうして、そのように無能な政府がビン・ラディンを発見できたのだろう?

後に残されたあらゆる文書は、ワナとして、海軍特殊部隊によって持ち込まれた可能性が極めて高い。ワシントンから独立している誰かが、ビン・ラディン日記とされるものを検証し、ビン・ラディン自身の手になるものか確認したのだろうか? こうした類の疑問、かつてアメリカにマスコミが存在していた時代ならば、問われていた質問なのだ。

ビン・ラディン物語は、もはや余りに多くの矛盾する細部に満ちたお話と化しているので、人々は自分の語る物語に相応しい部分をより好みすることができる。タイム誌は、全能を有するビン・ラディンが、いまだに主導権を握っており、“アラーの敵を無差別に殺すのに使う回転刃をトラクターにとりつけましょう。’という手下たちの提案”を拒否したという部分を除いて、全てがお気に入りだ。タイム誌は、アメリカ海軍海軍特殊部隊によって命を奪われる前に、自分の“歴史的重要性”が失われてしまったという自覚から、動揺していたビン・ラディンがお気に入りなのだ。

もしもビン・ラディンが重要性を失ってしまったのであれば、ビン・ラディンを見つけ出し、殺害したと主張したオバマに、世論調査の支持がこれほど高まったのは一体なぜだろう?

アメリカ帝国はビン・ラディン無しではやっていけないのだ。次回のお話は、ビン・ラディンは、影武者を残して逃亡しており、外国で更なるテロの策謀を遂行しているというものになるだろう。

お話が続く中、メモリー・ホールから、我々が、遺骸の無い死を知らされたということ、そして、一体なぜ、テロリスト情報の源泉だった、非武装で、無防備な、虚弱な人物が殺害されてしまい、逮捕されなかったのかを、ワシントンは全く説明していないという事実を取り戻したいものだ。

記事原文のurl:www.informationclearinghouse.info/article28109.htm

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メモリー・ホールとは、この筆者が、別の文章で語っている、アメリカ人はオーウェルが描いた『1984年』に生きているという話で、『1984年』の中で、歴史改竄を職務とする主人公が、政権に不都合な記事を切り取って、差し替え、不都合な記事を焼却するために放り込む記憶消滅口、メモリー・ホールのことを指している。

ウィキペディアにはメモリー・ホール英語記事しかない。

しかし現代日本、同じオーウェルの作品でも、『動物農場』の世界の上に『1984年』が重なった状況だろう。豚の指令のもと、農場支配者だった人間を追い出して、安心したのもつかのま。豚は、元の支配者の人間になりかわって、農場に暮らす動物の搾取を推進する。

小選挙区制を導入した二大政党なるフィクションに騙されているこの国の人々、『動物農場』はお読みになったのだろうか?それを言うならば、この文章の著者の御国そのものが、『動物農場』だろう。

    • 911の嘘
    • 対テロ戦争の嘘
    • ビン・ラディンの嘘

に、この属国では、

    • 原発は安全、経済的で必要という嘘
    • 安保条約・基地は後生大事の嘘

まで加わる。

放射性物質が入った膨大な汚染水を太平洋に流したのは、宗主国の指示だったと、平田オリザ内閣官房参与なる人物が、ソウルで語っているという。(5/19、この人物、「他のことと混同した」というような言い方で、発言を撤回しているという。以下は、「最初の発言」の記事から、発想したもの。

それが本当ならば、浜岡原発一時停止も、同じ理由では、と想像してしまうではないか?自国兵士さえ、平然と劣化ウラン弾の危険にさらす宗主国、属国臣民の命に配慮するわけがないだろう。単純に、浜岡原発が同じ事故を起こせば、横須賀や厚木の基地が維持できなくなり、侵略戦争遂行に差し支えるからだろう。

膨大な汚染水を太平洋に流したのが本当に宗主国の指示であるというので、アメリカ先住民を民族浄化するため、天然痘患者が使った毛布を贈り、発病させ、せん滅しようとした歴史的事実を思い出した。

子供の頃、そうした光景、映画かテレビ西部劇でみた記憶がある。むごさに驚いたが、当時は事実と知らなかった。

日本人は、牛肉ではなく、大量の魚を主要タンパク源としている。膨大な量の放射能に汚染された水が流れ込み続ける日本近海の魚、今後食べられなくなる可能性が高かろう。汚染されつづけるのだから、単なる風評被害ではすむまい。

魚の放射能で病気になるより、狂牛病の牛肉で病気になるほうが、より安心だから、アメリカ産牛肉、ポテト、トウモロコシ、牛乳をどんどん学校給食に使うことにしよう、ということになるのだろうか?究極のアメリカ産食糧輸出拡大施策!

貯金・保険をまきあげることができ、侵略基地さえ使えれば、属国民の生活など、後は野となれだろう。

宗主国の指示を拒否する属国幹部にはIMFストロスカーン容疑者の運命が待っている。セクハラ容疑で、民営化推進に反対した植草教授事件を思い出す。あくまでも抵抗すれば、サダム・フセインやカダフィの運命。そういう抵抗をするような正常な精神の人ならば、始めから属国管理をするための権力を握ろうなどとはしないだろう。

「TPP推進でも、完全属国化でも、何でも呑みます。推進します。」という人々だからこそ、属国の間接支配担当者の地位につかせてもらるのだろう。手先となって、自国民の生命・生活を危険にさらして何が楽しいのだろう。国民を虐げる手先になりたがる心境、貧乏人には全く理解できない。どう考えても、精神構造が歪んでいるとしか思えない。それを言うなら、そうした方々に清き一票を投じる皆様の・・・。

大昔に聞いた、某ハイテク企業日本支社長の講演を思い出した。

「皆様のご要望はよくわかります。けれど、私など、しょせん世界市場の10分の一を占める国の支店長に過ぎないのです。本国の会議で、懸命に皆様の声を届けようと頑張っても、なかなか通じないのですよ。」

しかし彼が運営する会社、比較的割高とはいえ、日本人が購入して喜ぶ商品を販売していた。ハイテク企業、日本人を不幸にして儲けていたわけではない。

日本人を不幸にして儲ける「世界最強のテロ国家にとってカワイイ属国」の国民であり続けるのは大変なことで、不本意ながら不沈空母上で生活させられているメタボ男、原発鬱になっているカモ?

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コメント

KORG社の電子楽器を使い、瓶螺鈿氏の声帯で小浜氏が演説することをかなり正確に模擬できます。音声を小浜氏の演説内容に聞かせるには、画像と音声と字幕を入れることが秘訣です。一種の声帯移植です。熟練すると、得られた声をどちらの声にも聞かせる細工―ピッチ制御―も可能です。声紋鑑定をすると小浜氏の話し方と完全に一致します。戦前の鬼畜米英の技術だそうです。日常の話し声から声帯の音を抽出することは簡単です。LP濾波器に通すだけです。あるドイツ製の装置はアクセントの細工をこまかく設定でき、ユウチューブ水準の音声ならば人工的なものとは聞こえません。お試しあれ。好きな隣人の声を秘密録音、LPフイルターで声帯音をとりだし、それを装置のメモリーに保存。あなたが装置のマイクにむかい、おもうところを語ります。スピーカーからは、そのかたがあなたの話すとおりにしゃべっている声がでてきます。声紋鑑定を逆手にとった危険な技術です。

ひとの心を変える事は、難しいです。元々、より高く人間性の向上を心掛けている人達ならともかく、頑なに耳を塞いでいる暴力指向の人間達を変えようというのは、釈迦やイエス キリストにも為し得なかった事。しかし、自分(達)が変わる事は生きている限り可能。

日本(国民)が、まず変わる。それが為し遂げられたら、もしかしたら、そのポジティブな影響が太平洋を越えるのかも知れない。

反米、安保破棄、平和憲法堅持。
結果的にそれは、アメリカ国民の為にもなり得る‥
そんな感じがします。

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