アフガニスタン: 南アジアにおける北大西洋軍事同盟の十年戦争
Rick Rozoff
Stop NATO
2010-08-31
あと一ヶ月と少々、10月7日でアメリカが率いるアフガニスタン戦争は十年目に入る。
この戦争、アメリカ合州国にとっても、アフガニスタンにとっても、史上最長の継続的戦闘作戦だ。北大西洋条約機構は、その条約第5条 集団的自衛権を、機構史上初めて、2001年9月発動してアフガニスタンの戦いを始めたのだ。第二次世界大戦以来、戦争をしたことのないヨーロッパ諸国が、現在、果てしない戦闘作戦を行っている。
アフガニスタンには、150,000人の外国軍兵士が駐留しており、そのうち120,000人は、NATOの国際治安支援部隊 (ISAF)の指揮下にある。国連加盟192国の四分の一以上の国々から、軍人がきている。
この部隊には、ほぼ全てのヨーロッパ諸国、いくつかのアジア-太平洋の国々や、アメリカ州と中東の国々からの兵士がいる。
NATOは、2003年にISAFの指揮を始めて以来、加盟国は19から、28ヶ国となり、アフガニスタンに派兵をしている、オーストラリアからグルジア、モンテネグロから韓国、アルメニアからアラブ首長国連邦に至る、いくつかの国々と軍事協力を拡張している。
同時期、北大西洋軍事連合は、国際的な、派遣軍という、益々多面的で政治色の強い軍事介入勢力という役割を担ってきた。これは、21世紀最初のNATOの戦略構想が採択される予定の今年11月のポルトガル・サミットで正式承認されることになっている立場だ。
8月中旬、アフガニスタンにおけるアメリカとNATOの兵士の死者総数は、2,000人を超え、ほぼ毎日増加しており、8月31日までで、2051人だが、アメリカ兵死亡者数は、全体の約60パーセントだ。アメリカは、8月28日からの四日間で、19人の戦死者をだした。
NATOのISAFに服務する少なくとも26ヶ国からの兵士が、アフガニスタンで死亡しており、一国の中で犠牲となった兵士の国の数としては史上最多だ。昨年アフガニスタン戦争の現場で、521人の外国人兵士が命を失ったが、295人が死んだ昨年と比べ、劇的な増加だ。今年、これまでの死者は478人で、アメリカとNATOの軍にとって、2010年は、9年間の戦争で最悪の年となる状況にある。
死亡した外国人兵士の人数、NATOによって殺害されたアフガニスタン民間人の数が、それを上回ってはいないにせよ、それと同等だ。
8月15日、南部アフガニスタンで、NATOの車両がオートパイと衝突し、女性と彼女の子供三人を含む民間人5人が死亡した。
二日後、NATO兵士がナンガルハル州での急襲で、父と息子を殺害し、州都ジャラーラーバードから、首都のカーブルにいたる道路を封鎖する抗議をひき起こした。
8月21日には、NATOがバグラン-イ-ジャディド地区の一軒の家を急襲し、民間人一名を殺害し、二人を拉致した後で、バグラン州で1,000人ものアフガニスタンが街路にくりだした。"反政府と反NATOスローガンを唱えながら、抗議デモ参加者は、万一民間人の殺害を調査しないなら[自分たちは] 今後もデモをすると警告した。" [1]
二日後、同じ州の役人と住民が早朝の急襲中、8人の民間人を殺害したと、NATOを非難した。
8月25日、アフガニスタンは、バードギース州のNATO基地での銃撃戦で、一人の警察訓練生と、二人のスペイン人兵が殺害されたことを確認した。後に、NATO軍兵士によるアフガニスタン兵士の殺害だと彼等が見なしたことに対し、何千人ものアフガニスタン人が、基地を襲おうとした。四人のスペイン兵士が乱闘の中で負傷した。事件に関するある報告では、NATO軍がデモ参加者に発砲し"かなりの人々を殺害し、20人以上の民間人を負傷させた。"ことになっている。[2]
二日後、NATOの飛行機がクナール州の辺鄙な地域を爆撃し、現地の警察署長ハリルッラー・ジアィエによれば、"爆撃で、6歳から12歳までの6人の子供が、殺害された。もう一人の子供が負傷した。" [3]
NATOが、国際治安支援部隊は、平和維持活動と復興を担っている、という振りができる時期はとっくに過ぎ、この口実は、アフガニスタン民間人の血にまみれている。
今月早々ドイツ連邦軍は、昨年9月、クンドゥス州で142人(アフガニスタン側の説明では全員民間人)を殺害したNATO空爆を命じたゲオルグ・クライン大佐の告訴を取り下げたと発表した。[4] "捜査官は、クラインが何らかの規則に違反したという証拠を見つけられなかった。" [5]
8月29日、国防相カール-テオドール・ツー・グッテンベルクが"アフガニスタン、クンドゥス州の戦闘地帯"に予告なしで訪問した"ドイツの幹部政治家が日々タリバンと対決しているドイツ軍兵士を見舞うのは初めてのことだ。" [6]
彼が視察した緊急対応部隊基地から15キロのところで、今年4月、ドイツ兵4人が銃撃戦で死亡した。グッテンベルクは"亡くなったドイツ兵士を哀悼する式典"に参列した。[7]
ドイツのこの州における地上戦闘作戦は、1945年のナチス政権敗北以来、ドイツとして初めてのものだ。
ベルリンは、外国に、そして更に交戦地帯に、派兵可能な兵員数に対する戦後の制限を廃棄し、アフガニスタンに4,600人も派兵している。この国でNATOに服務して、47人のドイツ連邦軍兵士が亡くなった。
8月23日、アフガニスタンの首都から、55キロ北での銃撃戦で、フランスは、二人の軍人、海兵隊の将校と兵士を失い、フランス兵の死亡者数も、47人となった。パリは、NATOのISAFに、3,750人の兵員を提供している。
二日後、昨年フランスを、NATO軍事機構に復帰させたニコラ・サルコジ大統領はこう語った。"フランスは、必要な期間、同盟諸国とともに、アフガニスタンで戦闘に取り組みつづけるつもりだ...." [8]
8月21日、イギリスは、ヘルマンド州で兵一名を失ったが、これは332人目のイギリス兵死者であり、アメリカに続いて、二番目に多い死者数だ。
アフガニスタン戦争は、過去11年の間に、NATOに加盟した12の東ヨーロッパ諸国にとっても、アジア-太平洋地域の新たなパートナー達にとっても、数十年間で最初の戦闘の機会となっている。2003年に始まったイラクでの作戦と同様、新たなNATO加盟諸国としては、第二次世界大戦以来、初めて戦闘に加わるのであり、オーストラリア、ニュージーランドと韓国等のNATOコンタクト国にとって、ベトナム戦争以来、初めてのことだ。
ガズニ州のあるポーランド部隊が、8月24日と翌日、迫撃砲による攻撃を受け、同じ州のフォー・コーナーズ基地の外で、二人のポーランド兵が爆撃で負傷した。
ポーランド国軍が、1939年以来初めての戦争を戦っていた間、アメリカ空軍は七日間の統合訓練の為に、ドイツのラムシュタイン空軍基地から、ポーランドのポビツ近くにある第33空軍基地へ、空軍兵と飛行機を配備した。空挺師団作戦は、落下傘部隊と夜間飛行訓練を含んでいた。
"訓練は、ポーランド空軍のメンバーにとって、C-130J スーパー・ハーキュリーズへの報奨飛行をさせてもらえる機会ともなった....ポーランド空軍兵は、修復した五機のC-130Eハーキュリーズ軍事輸送機の一機目を、2009年早々" [9] アフガニスタンや、他のNATOの海外軍事任務用としてアメリカから受け取っていた。
今年早々、イギリスは、最新のフライイング・ライノー(空飛ぶサイ)作戦演習を、チェコ共和国で行った。チェコで行われた"イギリス軍最大の陸-空軍事演習"には、"地上から発射される45kg砲弾が炸裂する作戦空域であるアフガニスタン上空を1,000mph (1,600km/h)で飛行する飛行機を調整するのに備える前線航空統制官がいた。"
"ペースの速いヨーロッパの配備によって、2,000人以上のイギリス軍兵士が、チェコ共和国、デンマーク、リトアニア、スロバキアと、アメリカ合州国からの軍人と、作戦環境の中で連携した....[A]32機の飛行機、600台の車両と何千人もの男女の軍人が、演習地域に動員される演習の兵站にとって、統一行動が不可欠だ。" [10]
8月中旬チェコ軍は、パンドゥル装甲兵員輸送車四台の最初の一台を、アフガニスタンに配備することを明らかにした。チェコ参謀幕僚のスポークスマンは "パンドゥルは、共同作戦で役立つよう、何千万コルナもかけて、特別に改造された" また、更に、"14台のイヴェコ軽量装甲車両も、アフガニスタンに配備される予定だ"と語った。アフガニスタンで、チェコ部隊は既に15台を使用している。[11]
アフガニスタンにおけるNATO兵力縮小が語られているものの、東ヨーロッパの新加盟諸国は、兵員と兵器の戦線配備を増強する任務を課されている。
アフガニスタンにおけるNATOの戦争は、アメリカが支配するグローバルに配備可能な兵力である、50以上の国家の国軍を統合するためだけでなく、東ヨーロッパ、南カフカスと中央アジア、ロシア、イラン、そして中国の国境により近くへと、ペンタゴンの力を及ばせられる範囲を拡大するためにも利用されている。
2005年以来、アメリカはルーマニアとブルガリアに、戦略空軍基地を含め、7つの新軍事基地を獲得し、ハンガリーのパパ空軍基地で世界最初の多国籍戦略輸送作戦を開始した。
6月、NATO加盟国五ヶ国100人の要員を、重量空輸航空団の後援で、ハンガリー基地で、初めての落下傘部隊演習をアメリカが率いた。演習に参加していたあるアメリカ人軍曹はこう語った。"アフガニスタンに派兵するのであれば、訓練によってアメリカ軍の動き方を理解できるだろうから、参加は他の国々にとってためになる。" [12]
2009年夏に立ち上げていたが、昨年10月 重量空輸航空団は、アメリカのC-17グローブマスターIIIの一機を、NATOの全加盟国28ヶ国と、他の14ヶ国の兵員派遣国家、合計42ヶ国の軍代表を乗せてアフガニスタンの首都に飛行させた。
今年4月、この作戦は"アフガニスタンの国際治安支援部隊を支持する増派作戦に不可欠な95万トンの装備を輸送した。
"国際航空団は、6つの前進作戦基地を建設するため、270万トン以上のBEAR資材、つまり基本的遠征軍飛行場用資材を輸送する作戦の一環だ...." [13]
8月23日、北部アフガニスタンのハンガリー部隊が、道路脇に仕掛けられた爆弾で攻撃され、更に複数の方向から射撃された。この攻撃で、一人のハンガリー兵士が死亡し、三人が負傷した。負傷者の内、一人が後に死亡し、これはアフガニスタンにおいて確実にいままでにもあったろうが、ハンガリーとしては初の女性戦死者だ。
先週、旧ソ連共和国のエストニア、人口わずか1,300,000人の国が、これまでで最大の軍用車両契約、オランダからの装甲兵員輸送車80台の購入を発表した。
エストニア国防省のスポークスマンは"契約は、エストニア国防軍の装甲車両台数を倍増させるものであり、(エストニアとして)これまで行った中で最大の装甲車両契約である" と語った。この取引から五ヶ月後、エストニアの歴史最大の武器購入 "ヨーロッパの防衛産業の巨人MBDAと、スウェーデンのサーブからの、短距離地対空ミサイル・システム購入は10億クローン" (クローン = 0.0814 米ドル.)
"エストニアは、2004年にNATOに加盟し、28ヶ国が加盟する北大西洋条約の標準に合致させるべく、その防衛装備を向上させてきた...." [14]
8月30日、エストニアは、アフガニスタンで、8人目の兵士を失った。
NATOが、近い将来、南アジアを去る計画がないことを実証すべく、NATOのアフガニスタン訓練ミッションは、8月28日、バルト海沿岸の国リトアニアが、公式のISAF兵員貢献国ではないウクライナと提携し、アフガニスタン国軍を訓練するため、軍人を派兵すると発表した。この旧ソ連共和国は、2011年から開始する二年間の契約に調印した。
8月19日の"ルーマニア、アフガニスタンにおけるアメリカが率いる作戦支持を表明" と題するロサンゼルス・タイムズ特集記事には、近年、4つの軍事基地をペンタゴンとNATOに引き渡し 今年2月に、アメリカの地上発射の標準ミサイル-3弾道弾迎撃ミサイルを受け入れると発表した"ルーマニアとの関係を強化することを、アメリカ軍と政治指導部は重視している"とある。
オランダが、アフガニスタンから軍隊を撤退させる最初のNATO加盟国となる一方、昨年以来ルーマニアは"ルーマニア経済が苦しみ、国防支出が削減される中"、NATOのアフガニスタン戦争への取り組みに対する貢献を、962人から、1,500人以上の兵士へと強化した。
"ルーマニア人にとって、アフガニスタン作戦への参加は、北大西洋条約機構の加盟国と、アメリカ合州国の同盟国としての善意を証明するのに良い方法なのだ...." [15]
今月早々、NATOは、同盟最初の地上戦における彼等の役割に対し、ルーマニア軍兵士に勲章を授与した。"授与式は、アフガニスタンで亡くなったルーマニア、アメリカとアフガニスタン軍兵士を追悼する黙祷から始まった。" [16]
ベズメル空軍基地を含めアメリカが三つの新基地を確保した隣国ブルガリアは、同週、200人のアーミー・レンジャーを、アフガニスタン派兵した。8月始め国防相アニュ・アンゲロフは、"ブルガリアは、アフガニスタンにおける、ブルガリア軍兵士の機能を変更する予定で、警護部隊の代わりに、総勢700人の戦闘連隊を、2012年末まで派兵する予定だと発表した。" [17]
世界で最も若い国家(であり、また国連の最新メンバーである)人口わずか670,000人のモンテネグロは、最近アフガニスタンへの二番目の分遣隊を派遣した。この小さなアドリア海の国家は、2006年に独立し、同年NATOの平和のためのパートナーシップ・プログラムに参加した。翌年NATOは、同盟兵員のモンテネグロ通過を認める協定をモンテネグロと締結し、2008年には、より上級の「個別パートナーシップ行動計画」を認めた。昨年NATOは、更に正式加盟への最終段階である「加盟に向けての行動計画=MAP」承認で対応した。
今年、モンテネグロは、NATOのアフガニスタン作戦に対する、44番目の兵士派遣国となった。これには、ロシアが率いる集団安全保障条約加盟国として、始めてこの役割を割り当てられたアルメニアが先行し、モンゴル、韓国とマレーシアが続いた。これはNATOの勢力圏がアジアにまで拡大していることを示している。
8月24日、日本、ニュージーランド、韓国とともに、NATOのコンタクト国パートナーであるオーストラリアは、アフガニスタンで、41人目の兵士を失った。アフガニスタンに、1,550人の兵士を派兵しているオーストラリアは、非NATO国家では最大の貢献者だ。
同日、国防軍司令官アンガス・ヒューストン空軍大将は、オーストラリア軍兵士は、2014年以降も、アフガニスタンに駐留すると発表した。"我々は...2から4年間[アフガニスタン軍部隊訓練の為に予定されている]より長く、現地にとどまるだろう" [18]
先週、シンガポールは、52人の無人飛行機(UAV)任務部隊を南部アフガニスタンに派兵した。部隊は "タリンコート多国籍軍基地で活動し、ウルーズガーン州における国際治安支援部隊(ISAF)の監視・偵察能力を増強することになっている...." [19]
NATOのアジアにおける役割は、アフガニスタン、キルギスタン、タジキスタンとウズベキスタンにおける120,000人の兵士だけに限られない。NATOは、益々多くのアジア太平洋諸国との軍事協力を着実に深化させている。
NATOは、アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、いずれも、アフガニスタンにおいて、同盟下で兵士が服務している南カフカスの旧ソ連共和国三ヶ国への支配力も強固なものにしつつある。
カスピ海沿岸の国家アゼルバイジャンの運輸省は、今月早々"NATOは、グルジアとアゼルバイジャン経由で、アフガニスタンへの出荷を増やすものと予想されている" 特に"イラクから撤退した兵士たちの装備の一部が...トルコ、アゼルバイジャン、カスピ海と、トルクメニスタン経由で、アフガニスタンに送られる予定なので。" と発表した。あるアゼルバイジャン政府当局者は"NATO諸国は、1,500のコンテナを、アゼルバイジャン経由で、アフガニスタンに毎月輸送している。"と推定した。[20]
10月 NATOは、中央アジアや他の国々に対し、アゼルバイジャンで、国境警備訓練コースを実施する予定だ。アゼルバイジャンのニュース情報源によると、現在" イラクとアフガニスタン国境警備隊も参加して...アゼルバイジャン国境警備隊の基地で、訓練が行われている。" [21]
アフガニスタンにおける戦争は、長期にわたるグローバルなNATO用の統合戦闘訓練の機会と、アメリカが範囲上で前例のない、広範囲な軍事ネットワークを構築する基盤を提供しているのだ。
関連記事:
Military Watershed: Longest War In U.S. And Afghan History
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U.S., NATO War In Afghanistan: Antecedents And Precedents
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1) Xinhua News Agency, August 21, 2010
2) Press TV, August 26, 2010
3) Agence France-Presse, August 27, 2010
4) Following Afghan Election, NATO Intensifies Deployments, Carnage
Stop NATO, September 6, 2009
5) Deutsche Welle, August 19, 2010]
6) Deutsche Presse-Agentur, August 29, 2010
7) Ibid
8) Agence France-Presse, August 25, 2010
9) U.S. Air Force, August 25, 2010
10) Defence Professionals, August 24, 2010
11) Czech News Agency, August 19, 2010
12) United States Air Forces in Europe, June 17, 2010
13) United States European Command
United States Air Forces in Europe
April 2, 2010
14) Agence France-Presse, August 26, 2010
15) Los Angeles Times, August 19, 2010
16) The Financiarul, August 17, 2010
17) Sofia News Agency, August 18, 2010
18) Xinhua News Agency, August 26, 2010
19) Straits Times, August 27, 2010
20) Azeri Press Agency, August 20, 2010
Pentagon Chief In Azerbaijan: Afghan War Arc Stretches To Caspian And Caucasus
Stop NATO, June 8, 2010
http://rickrozoff.wordpress.com/2010/06/08/1761
21) Azeri Press Agency, August 18, 2010
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全ての事のおこり、9/11がまたやってくる。マスコミ、おざなりな報道か、大本営報道しかしてくれまい。それよりコップの中の(宗主国の掌の上の)代表選が手頃なテーマ。
旗頭こそ、わが宗主国とはいえ、世界中の国々がこぞって「人殺し」を商売にしていることが分かる。国歌、国旗、戦死者慰霊祭、「人殺し商売」を隠す目くらまし。
ブレジンスキーの学生だったことが誇りの民主党・長島昭久防衛防衛政務官、誰が代表選挙で勝利しようと、この流れに、日本をきちんと引きずり入れてくれるに違いない。「希望は、戦争」、遅かれ早かれ実現するだろう。
下記は関連記事
それにつけても、もはやボロボロの憲法9条だけが歯止めであること、この文でも分かる気がする。韓国、シンガポール、マレーシアが参加するアフガニスタン戦争に、日本が大部隊を派兵していない(したくともできない)理由、他に全く思いつかない。
「自国防衛を、宗主国海兵隊の抑止力と、核の傘におすがりしながら、はるばるよその国に、あたかも傭兵のように、殺害・破壊にでかけさせられる」為の日米同盟なるものの論理がわからない。(そもそも孫崎亮氏によれば、前者二項目とも真実ではない。『日本人のための戦略的思考入門――日米同盟を超えて』)こういうテーマこそ、代表選挙の数倍のエネルギーをかけて、調査報道をしてほしいものだ。
言い古されたことだが、個人は、人を一人殺せば、「人殺し」になる。
国家は、何人殺そうと、「人殺し」を堂々商売にでき、帝国にさえなれる。つまり、
「死の商人ほど素敵な商売はない」。
日本の経済界が、躍起になって、武器輸出三原則の解体や、憲法破壊をしたがる理由、貧乏人の小生でもよーく分かる。彼等は戦争で大いに儲かるのだから。しかも税金で。
戦場に送られたり、爆弾を浴びせられたり、戦費に税金をまきあげらたりするはずの庶民が、日米従属同盟?を支持したり、戦争を推進する人々を政治家に好んで選ぶ理由が、さっぱり分からない。庶民、戦争で、割を喰うことはあっても、まず儲かるまいに。
世界、石油消費で成立しているのでなく、人命を食って成立しているのかも知れない。
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