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2009年11月 3日 (火)

アメリカの無人機攻撃、弱いものいじめに対し、パキスタン人、クリントンを批判

wsws.org

Keith Jones

2009年11月2日

先週、三日間のパキスタン訪問中、アメリカのヒラリー・クリントン国務長官は、パキスタン政府と軍に、アフガニスタンを支配下におき、石油豊富な中央アジアに、戦略的足掛かりを確保するためのアメリカの動きを更に支援すべく、努力するよう要求した。

彼女は、特に、イスラマバードに、アフガニスタンと国境を接する、パシュトゥーン語圏の部族管区、南ワジリスタンに、タリバンと手を組んでいる民兵達に対する現在の軍事攻勢を拡大するよう促した。

ワシントンからの強力な圧力の下、パキスタンは、10月17日以来、30,000人の兵士、攻撃型ヘリコプターとF-16ジェット機を動員し、三方面から南ワジリスタン攻撃をしかけている。

援助機関によると、この戦闘は、更に200,000人の人々を強制退去させたが、その大半は貧しい村人達だ。パキスタン軍は、無差別の砲撃と爆撃の活用で悪名が高く、タリバンから“解放”するため、村ごとなぎ倒すことも稀ではない。

パキスタン人民党が率いる連立政府の指導者連中と、野党指導者のナワズ・シャリフは、公然と、クリントンと、オバマ政権と、ワシントンを称賛した。シャー・マフムード・クレーシ外務大臣は、国務長官を“パキスタンの友人”と呼び、彼女の訪問は、パキスタン国民に連帯するというアメリカの“明瞭なメッセージ”だと言った。

しかし、クリントンは、パキスタンに対するアメリカの対応、つまり一連の軍部独裁への支持、弱い者いじめ、パキスタンの主権に対する再三にわたる侵害、アフガニスタン戦争での勝利追求のため、パキスタンを内戦へと進んで押しやる態度等、を巡る、広範な国民の怒りに遭遇したのだ。

クリントンが聴衆からの質問を受けた、金曜日のあるGEOテレビ番組で、パキスタンで、プレデター無人機攻撃をしかけるというアメリカの行動を巡り、彼女は二度も食ってかかられた。オバマが大統領に就任して以来、ありふれたものとなったこうした攻撃は、パキスタン主権の甚だしい侵犯だ。この攻撃は、民間人の命を多数奪う結果となっていることが多く、違法な暗殺計画だ。

あるパキスタン人女性は、クリントンに、無人機攻撃は“裁判なしの処刑”にあたると言った。別の人物は、アメリカの無人機攻撃と、クリントンがパキスタンに到着した日のペシャワールの市場での爆発と、どこが違うのですかと尋ね、テロを定義するよう、クリントンに食ってかかった。「無人機攻撃で人々を殺害するのは[テロ]ですか?」と彼女は尋ねた。

あるGEOテレビのインタビューは、クリントンに、現在、北西パキスタンで荒れ狂っている戦いについて「これは我々の戦争ではありません。あなたの戦争です。」と言った。「御国では9/11が一度起きました。パキスタンでは9/11が毎日起きています。」と彼女が付け加えると、観客は大喝采した。

その日早く、クリントンが会見したパキスタンの連邦直轄部族地域(FATA)から来た多数の人々の一人は彼女にこう言った。「この地域におけるアメリカのプレゼンスは、ここの地域住民の失望といらだちをひき起こすので、平和に役立ちません。」更に彼は言い足した。「お許し願いたいが、我々は、あなたの戦争を戦っているのだと申しあげたい。」

パキスタンにおける、ブラックウオーター/Xeサービシズの武装社員駐留の増加と、アメリカがイスラマバードに現在建設中の巨大な大使館総合施設について、パキスタン人はクリントンに再三質問した。この総合施設は、バグダッドに建てたものに次ぎ、二番目に巨大といわれている。

木曜日、ラホール大学で、特別に選ばれたパキスタン中の大学生の聴衆と会見した際に、クリントンは、何度も守勢に立たされた。ニューヨーク・タイムズによると、「彼等は次々と並び、パキスタンとアメリカ合州国の間の機能不全な国家関係と彼等が見ていることについて、クリントン氏を質問責めにした… 彼女は学生から熱意のかける拍手を貰ったが… 彼女がアメリカの政策を擁護した際、一部の学生は不満の声をあげた。」

タイムズは、更にクリントンが「あらゆる機会に軍を称賛した。」と報じている。

クリントンは、これまでパキスタンを訪問した中で最も位の高いオバマ政権幹部だ。訪問の表向きの目的は、米-パキスタン関係における“信頼性の不足”を克服すべく、政府、野党、軍部や企業幹部達だけでなく、一般のパキスタン国民に向かって話し、会うことだ。広範な層のパキスタン人に“手を差し伸べ”ながらも、クリントンは、現政権と、一般パキスタン国民をがっかりさせて、独裁者ペルベス・ムシャラフ大将を大事にした、ジョージ・W・ブッシュ政権との間には、一定の距離を置こうとした。

“魅力攻勢”の一環として、クリントンは、“過ち”や見落としについて、わずかばかり、形だけ譲歩し、アメリカは、パキスタン国民の利害を念頭においているのだと再三主張した。また彼女は、もしパキスタンが、アフガニスタン平定と核不拡散というワシントンの狙いを満たせば、パキスタンに対するアメリカの経済支援として、今後五年間にわたり、年間15億ドル提供するという、最近のアメリカ法、2009年パキスタン協力強化法案、別名ケリー-ルガー法の意図と意味の歪曲と彼女が呼ぶものを、公然と非難した。

国務長官はこの法律は、いかなる意味でもパキスタン内政への介入ではないと否定した。

真実は、パキスタン-アメリカ“パートナーシップ”なるものは、何十年にもわたって、パキスタン国民に対する謀略のままであり、ワシントンが、パキスタン国家、とりわけその軍を、中東、中央および南アジアにおけるアメリカの帝国主義的権益の要として利用してきたものなのだ。しかも欲得ずくのパキスタン・ブルジョアジーは、喜んでサービスを提供してきた。もちろん、あらゆる傭兵同様、彼等はその価格をめぐって駆け引きし、大君主のごう慢さと、その熾烈なやり方には腹をたてている。

パキスタン人エリートは、アフガニスタンを支配下に置こうとする、アメリカの動きが、不安定なパキスタン連邦国家を動揺させ、国民と支配階級の間で既に大きく開いている溝を更に拡げ、インドとの対抗上、パキスタンの立場を損なっているという、ありとあらゆる類の憤懣と懸念を持っている。最後の不安は、インド-米核協定で象徴されるように、興隆しつつある中国に対する戦略的平衡力としてのインドに、アメリカが言い寄っていることによって、度合いを増している。

訪問最初の二日間のほとんどを、クリントンは、言い分を聞く振りをして、パキスタン人を惹きつけようとしていた。とはいえ、大衆の敵意の強さが、彼女を怒らせたようだ。木曜日遅く、彼女はパキスタン支配者層を酷評し、記者団に向かってこう語った。「貴国政府の誰も[アルカイダ指導部の]居場所を知らず、本当にそうしたいのであれば、なぜ連中をやっつけることができないのか、私には到底信じられません。」

翌日、彼女は現在の対ゲリラ攻勢の拡大を公然と促した。「最初のスワットでの作戦と、今度の南ワジリスタンの作戦が終わったが」パキスタン人専門職女性との対話集会で「パキスタン軍は、他のテロリスト集団を根絶するため、継続しなければならない。さもなくば連中は戻ってきて、パキスタンを脅かしかねないと私は思う。」とクリントンは語った。

クリントンは、幾つか経済支援を発表はしたものの、パキスタン人エリートによる以前からの二大要求は拒否した。アメリカが、パキスタンの最も重要な輸出品、繊維製品に対する関税を廃止することと、インドに、カシミールに関し、パキスタンに譲歩するよう促すことだ。

大統領選挙キャンペーンの間、オバマは、パキスタンが、アフガニスタン戦争で、アメリカの命令を遂行するのと引き換えに、アメリカは、パキスタンが、カシミールを巡り、インドと和解を達成するのを支援するという、あり得る交換条件を示唆していた。ところが、インドが、インド-パキスタン紛争仲介への、アメリカのいかなる関与にも強烈な反対を、何度も繰り返すと、オバマ政権は素早く引き下がった。

クリントンは、インド-パキスタン紛争について、「明らかに、我々は解決策を指示する立場にない」と語った。それを最後にオバマ政権の植民地全権大使は中東へと旅立った。

記事原文のurl:www.wsws.org/articles/2009/nov2009/paki-n02.shtml

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「オバマ大統領に、広島にきてもらいたい」という文章を良くみかける。

実現したら、パキスタン国民のように、真っ向から切り込めるのだろうか?

始球式にわざわざ大戦犯を招待する属国では、宗主国のお偉方の話を拝聴し、感激する人々だけ呼ばれるのだろう。

そう、オバマ大統領との会談、普天間か嘉手納で開催すれば良かろう。嘉手納道の駅で。

パキスタンへの経済支援法、アメリカのアフパク戦争への協力強化に対する報奨金なのは、誰にでもわかる道理。「意図と意味の歪曲」などではあるまい。

属国日本、アフガニスタン警察給料を払い、更に給油中止に見合う戦争貢献もする。国会討論で、町村議員、「給油を継続しろ」と迫っていた。

今度はタバコ税を引き上げるという。その一方で、繰り返すが、アメリカに献上している基地関係、ミサイル開発関係に向けた膨大な金の支払いを止めるとは、属国政権、永久に言わない。言えば、セラヤの運命だ。

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